174 / 309
第四部 第四部 古の古代帝国公爵家の野望
婚約者と公衆の面前で食べさせやってしまいました
しおりを挟む
小さい頃のアドが王宮の庭園をバックに映っていた。小さい時も様になっている。
そして、その前に目をキラキラして周りを見ている小さい私が……
そして、いきなり私の前でアドが跪いたんだけど。
ええええ! これって、ひょっとして……
私は嫌な予感全開だった。
「フラン、僕と婚約してください」
「はい、私の王子様」
そう言って小さい私はアドの手を取っていた。
「きゃあ」
「可愛い、王子様」
「フラン様もおませ」
観客が声を上げてくれるし。
な、なんでこんな映像が残っているのよ! どこから撮っていた?
ちょっと、とても恥ずかしいんだけど。
私は真っ赤になった。
その下に『こうして僕らは婚約しました』のテロップが出ているし。
映像は少し大きくなって二人して勉強している微笑ましい様子、魔術の訓練。
中等部に入学。
そして、この高等部入学、そして……
ハッピ堂のプリンを手に持ったアドがスプーンですくって
「はい、フラン」
私の口元に持って来てそれを私がぱくりと食べた。
「キャー」
「食べさせた」
「アツアツよ」
黄色い歓声が沸き起こる。
な、なんでこんな映像があるのよ。ちよっ、ちょっと待って!
私はもう真っ赤だ。
それもそこで画面が止まってるんだけど。
「ええええ!」
その下には『ハッピ堂も出来て11年。お二人を応援しています』の文字が。
ちょっと、何よ、これは
私はアドをきっとして睨みつけたけれど、アドはどこ吹く風で無視してにこやから微笑んでいるんだけど。
そこへ店の扉が開いてオーナーが登場した。
「はい、皆様。ようこそお越しいただきました。ハッピ堂は出来て11年。このように殿下とフラン様に愛されております。と、なんと、今日はそのお二人がいらっしゃるではないですか?」
白々しくオーナーが私たちをみんなに紹介してくれるんだけど。
「ほらやっぱりフランソワーズ様だったじやない」
「お二人は本当に仲がいいのね」
チラホラと皆の声が聞こえる。
「ではまず、そのお二人にご入場いただいてその後に続いて皆様もお入りください」
「えっ、いや、そんな」
私は恥ずかしいやらなんやらでもう真っ赤だ。
でも、一斉に拍手が沸き起こって
「殿下」
「フラン様」
「応援しています」
歓声が起こるんだけど。
何を応援してくれるのよ!
私とアドは拍手の中、映像が一から始まった大画面の前を通って、店の中に案内されたのだ。
「やあ、オーナー、早速越させてもらったよ。11周年記念のプリンの売上はどう」
「いや、もうお陰様で。ドンドン売れています」
満面の笑みを浮かべてオーナーが言った。
「売上の一部は孤児院にしてくれている」
「当然です」
宣伝広告の費用の収益は全て孤児院の運営に寄付されているそうだ。
そんな事言われたら、恥ずかしいから止めろとは言えないじゃない。
私達は店の一番奥に案内された。
「今日はご婚約11周年記念のパフェをお持ちして良いでしょうか」
「ああ、そうだね。ぜひともそうしてくれ」
また、アドは無理言ってなんか作ってもらったみたいだ。
恥ずかしいのでもう止めてほしいんだけど。
「では、ごゆっくりお過ごしください」
そう言って頭を下げてオーナーが下がっていった。
店内は木目調で、机とかはピンクに統一されていた。女の子が好きそうな色合いだ。
当然客層はカップル、あるいは女のグルーブだ。若い子らが多い。
出てきたパフェを見て私は絶句した。
その入れ物がまた大きいのだ。
ハート型の容器の中に、片側がチョコレートパフェが、もう片側はフルーツパフェが載っている。
そして、真ん中には私たち二人をモチーフにしたチョコレートが載っていた。
ご丁寧に真ん中には11周年の文字とアドとフランとの名前までついているんだけど。
周りを見たら、カップルの多くがこれを頼んでいるんだけど。なんで……
「いただきます」
私は頭を振って余計な雑念を振り払った。
こうなったらもうやけ食いだ。
早速フルーツパフェをひとくち食べた。
「おいしい」
メロンが美味しい。私は嬉しくなった。何食べてもハッピ堂の物はおいしい。
「はい、フラン」
その私の口元にアドがチョコレートをスプーンにすくって持ってきたので、いつもの癖でそのままパクリと食べてしまった。
「きゃ」
「凄い、映像とおりよ」
「さすがアツアツ」
周りのカップルから黄色い歓声が。
私は慌てて真っ赤になった。
また公衆の面前で食べさせやってしまっ……
でも、その後で回りのカップルも食べさせやっているし、女の二人連れまで、やりだす始末でなんでだ?
二人で来ればカップルになれるだの、食べさせできるほど仲良くなるだの噂に余計な尾ひれがついて広まって、ますますハッピ堂カフェは人気店になっていった。
そして、その前に目をキラキラして周りを見ている小さい私が……
そして、いきなり私の前でアドが跪いたんだけど。
ええええ! これって、ひょっとして……
私は嫌な予感全開だった。
「フラン、僕と婚約してください」
「はい、私の王子様」
そう言って小さい私はアドの手を取っていた。
「きゃあ」
「可愛い、王子様」
「フラン様もおませ」
観客が声を上げてくれるし。
な、なんでこんな映像が残っているのよ! どこから撮っていた?
ちょっと、とても恥ずかしいんだけど。
私は真っ赤になった。
その下に『こうして僕らは婚約しました』のテロップが出ているし。
映像は少し大きくなって二人して勉強している微笑ましい様子、魔術の訓練。
中等部に入学。
そして、この高等部入学、そして……
ハッピ堂のプリンを手に持ったアドがスプーンですくって
「はい、フラン」
私の口元に持って来てそれを私がぱくりと食べた。
「キャー」
「食べさせた」
「アツアツよ」
黄色い歓声が沸き起こる。
な、なんでこんな映像があるのよ。ちよっ、ちょっと待って!
私はもう真っ赤だ。
それもそこで画面が止まってるんだけど。
「ええええ!」
その下には『ハッピ堂も出来て11年。お二人を応援しています』の文字が。
ちょっと、何よ、これは
私はアドをきっとして睨みつけたけれど、アドはどこ吹く風で無視してにこやから微笑んでいるんだけど。
そこへ店の扉が開いてオーナーが登場した。
「はい、皆様。ようこそお越しいただきました。ハッピ堂は出来て11年。このように殿下とフラン様に愛されております。と、なんと、今日はそのお二人がいらっしゃるではないですか?」
白々しくオーナーが私たちをみんなに紹介してくれるんだけど。
「ほらやっぱりフランソワーズ様だったじやない」
「お二人は本当に仲がいいのね」
チラホラと皆の声が聞こえる。
「ではまず、そのお二人にご入場いただいてその後に続いて皆様もお入りください」
「えっ、いや、そんな」
私は恥ずかしいやらなんやらでもう真っ赤だ。
でも、一斉に拍手が沸き起こって
「殿下」
「フラン様」
「応援しています」
歓声が起こるんだけど。
何を応援してくれるのよ!
私とアドは拍手の中、映像が一から始まった大画面の前を通って、店の中に案内されたのだ。
「やあ、オーナー、早速越させてもらったよ。11周年記念のプリンの売上はどう」
「いや、もうお陰様で。ドンドン売れています」
満面の笑みを浮かべてオーナーが言った。
「売上の一部は孤児院にしてくれている」
「当然です」
宣伝広告の費用の収益は全て孤児院の運営に寄付されているそうだ。
そんな事言われたら、恥ずかしいから止めろとは言えないじゃない。
私達は店の一番奥に案内された。
「今日はご婚約11周年記念のパフェをお持ちして良いでしょうか」
「ああ、そうだね。ぜひともそうしてくれ」
また、アドは無理言ってなんか作ってもらったみたいだ。
恥ずかしいのでもう止めてほしいんだけど。
「では、ごゆっくりお過ごしください」
そう言って頭を下げてオーナーが下がっていった。
店内は木目調で、机とかはピンクに統一されていた。女の子が好きそうな色合いだ。
当然客層はカップル、あるいは女のグルーブだ。若い子らが多い。
出てきたパフェを見て私は絶句した。
その入れ物がまた大きいのだ。
ハート型の容器の中に、片側がチョコレートパフェが、もう片側はフルーツパフェが載っている。
そして、真ん中には私たち二人をモチーフにしたチョコレートが載っていた。
ご丁寧に真ん中には11周年の文字とアドとフランとの名前までついているんだけど。
周りを見たら、カップルの多くがこれを頼んでいるんだけど。なんで……
「いただきます」
私は頭を振って余計な雑念を振り払った。
こうなったらもうやけ食いだ。
早速フルーツパフェをひとくち食べた。
「おいしい」
メロンが美味しい。私は嬉しくなった。何食べてもハッピ堂の物はおいしい。
「はい、フラン」
その私の口元にアドがチョコレートをスプーンにすくって持ってきたので、いつもの癖でそのままパクリと食べてしまった。
「きゃ」
「凄い、映像とおりよ」
「さすがアツアツ」
周りのカップルから黄色い歓声が。
私は慌てて真っ赤になった。
また公衆の面前で食べさせやってしまっ……
でも、その後で回りのカップルも食べさせやっているし、女の二人連れまで、やりだす始末でなんでだ?
二人で来ればカップルになれるだの、食べさせできるほど仲良くなるだの噂に余計な尾ひれがついて広まって、ますますハッピ堂カフェは人気店になっていった。
13
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。