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第三部 ルートン王国交換留学編
終業式で新アルメリア国王に土下座で感謝されました
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怒り狂っていた私は反抗する敵勢力を当たるを幸いに制圧、私がハッと正気に戻った時には全てが片付いていた。
ひょっとして、また、やってしまった…………
そう気付いた時は全てが終わっていたのだ。
アドが国王の孫娘の胸に顔を埋めて喜んでいたなど言われてプッツン切れた私の前に!
どうしよう、陛下や王妃様にはくれぐれも問題を起こさないようにってあれだけ注意されていたのに……
呆然と突っ立っている私を尻目にヴァンやジェドらが出てきて私の騎士を指揮して、さっさと後の事はやってくれた。
いや、ちょっと待って! 何かあまりにもテキパキと進みすぎるんだけど。
いつの間にか私たちの周りには働く人の数が私の騎士の3倍以上に増えているんし、自由アルメリア軍の皆も何故かヴァンたちの指示に従っているし……。
絶対に変だ。こいつら元々計画していたんじゃないの?
新国王にはベルナルドが就任した。その補佐としてフェルとソニアが手伝うことになった。ルートンから10隻の船団がやってきて、騎士や文官たちがいるんだけど、何故かその中心にヴァンたちがいて、色々やっているんだけど、なんで?
でも、そう思った私は慌てて飛んできたアドによってそのまま強制的に国に連れて帰られたんだけど。
アドを見た瞬間張り倒した私は悪くないはずだ!
アドは悪い奴の言うことを真に受けて殴り倒したフランが酷いって言うんだけれど、今までの前科があるからアドが悪いと私は思う。
しかしだ。その同じ船からおりてきたフェリシー先生に怒られること怒られること。
「フランソワーズさん。陛下があれだけ内政干渉しては行けないと言われたにも関わらず、いくらいけ好かない国王だとはいえ、国王を張り倒してアルメリア王国の政変に手を貸すなんてどういうことですか!」
だってアドの浮気のことをペラペラ言われて私は許せなかったのだ。
ベルナルドやソニアにはとても感謝された。でも、私は延々怒られ続けたんだけど……
船の中でも、吐きながらフェリシー先生に怒られ、帰国すると陛下と王妃様に怒られ、挙句の果てには学園長の前でまたフェリシー先生に怒られてもう最悪だった。
そして、帰るやいなや定期テスト期間に突入しており、当然我が学園とルートン王立学園では試験の範囲が違って、授業も違って、私は試験対策に忙殺されたのだ。
ちょっと、やっていないのに、物理はないわよ。物理は。ルートンには物理なんてものがなかったのだ。魔道具作るにも物理知らなくて出来るのならば、物理なんていらないんじゃないのか?
先生の前では落第になるのが怖くて絶対に言えないが。
アドに教えてもらってなんとかギリギリ赤点にはならなかったけれど。
今回のテストは悲惨だった。
でも、メラニーとグレースがいなかったので、なんとか10位には滑り込めた。
ルートンからの留学生は、物理に私以上に苦戦していたのだ。
それと留学生たちが私を腫れ物に触るように見るんだけど、なんでだ?
「ノエル、何か余計なこと吹き込んだでしょう」
「よく言うわね。あんな活躍しておいて。クラス中の男を張り倒して手下にしたって話じゃない。アルメリア王国の革命にも1人でアルメリアに乗り込んで、国王を張り倒したんですって」
「いや、違うわよ。あれはメラニーらに嵌められて」
「フランを嵌めるなんて人間には出来ないわよ」
「どういう意味よそれは」
意味がわからないんだけど。
そして、今日は終業式だ。
ルートン王国とも魔道無線で繋いで同時開催されるらしい。
「フラン様」
「あっフランだ」
イネとかガスペルが私を見つけて手を振ってくれた。
「みんな元気にしていた? ごめんね。アドに強制的に連れて帰られて挨拶も出来ずに」
「まあ、あれ以上問題を現地で起こされたら問題じゃろう」
学園長が横から言ってくれたんだけど。私は悪くない。私に手を出してきたアルメリアが悪いのだ!
でも、私の言い分は誰一人聞いてくれなかった……
式が始まった。
「今回はエルグラン王国の留学生の皆さんが本当に活躍して頂きました。特にフランソワーズ嬢の活躍は秀逸でした。ここに王家からお借りした映像をお見せいたしましょう」
ルートン王立学園の学園長の言葉に私は嫌な予感がした。
「ああああああ!」
私が雄叫びを上げて飛んでいく姿がいきなりドアップになったのだ。
その瞬間エルグランの皆の目が点になった。
私はもう穴があったら入りたかった。
「凄い、フランってターザンだったんだ」
ノエルの大声に皆爆笑しているんだけど。
ちょっと私がターザンって何よ! 単にターザンの真似しただけよ!
でも待てよ。この画像は最新のシルビアを助けた時の画像だ。
何故か泣き叫んでいるフェルとかの映像がないんだけど。何故3人は映っていないんだ。
いや、映っているんだけど、格好良く海賊相手に戦っている。
何よ。これ、詐欺じゃない! 泣き叫んでいたくせに。
そして、何故か恐怖に顔を歪める前国王を張り倒す姿が、はっきりと捉えられていたんだけど。どこから撮っていたのよ、こんな映像!
フェリシー先生の目が怖い。
ちょっと待って、また怒られるじゃない!
もうこの話は蒸し返さないでよ。
そして、最後に新アルメリア王国国王陛下が映像に出てきた。
「フランソワーズ・ルブラン様。此度は本当に有難うございました」
何故か、土下座して礼をしているんだけど、どうして?
「凄い、フラン。王太子殿下だけじゃなくて国王陛下にも土下座されるようになったんだ」
ノエルが大きな声で叫んでくれたんだけど。もう止めて!
「このように、新アルメリア国王陛下もとても感謝しておられた……」
学園長の話の間もその後ろでターザンの姿で飛び回る私の映像がずうーーっと映っているんだけど。
もう止めて!
私の願いも虚しく、私のうれし恥ずかし恥辱プレイの映像はその後もしばらく続いたのだった。
おしまい
*************************************************
ここまで読んで頂いて有難うございました。
感想は全ていつも読ませていただいておりますが、ネタバレ等になるのでほとんど返せていなくてすみません。
読んで面白かった、続きがまた読みたいと思われる方はお気に入り登録をよろしくお願いします。
少し休みますが、次は第四部に入ります。次はついにフランが2年生になります。
どんなフランになるかお楽しみに!
ひょっとして、また、やってしまった…………
そう気付いた時は全てが終わっていたのだ。
アドが国王の孫娘の胸に顔を埋めて喜んでいたなど言われてプッツン切れた私の前に!
どうしよう、陛下や王妃様にはくれぐれも問題を起こさないようにってあれだけ注意されていたのに……
呆然と突っ立っている私を尻目にヴァンやジェドらが出てきて私の騎士を指揮して、さっさと後の事はやってくれた。
いや、ちょっと待って! 何かあまりにもテキパキと進みすぎるんだけど。
いつの間にか私たちの周りには働く人の数が私の騎士の3倍以上に増えているんし、自由アルメリア軍の皆も何故かヴァンたちの指示に従っているし……。
絶対に変だ。こいつら元々計画していたんじゃないの?
新国王にはベルナルドが就任した。その補佐としてフェルとソニアが手伝うことになった。ルートンから10隻の船団がやってきて、騎士や文官たちがいるんだけど、何故かその中心にヴァンたちがいて、色々やっているんだけど、なんで?
でも、そう思った私は慌てて飛んできたアドによってそのまま強制的に国に連れて帰られたんだけど。
アドを見た瞬間張り倒した私は悪くないはずだ!
アドは悪い奴の言うことを真に受けて殴り倒したフランが酷いって言うんだけれど、今までの前科があるからアドが悪いと私は思う。
しかしだ。その同じ船からおりてきたフェリシー先生に怒られること怒られること。
「フランソワーズさん。陛下があれだけ内政干渉しては行けないと言われたにも関わらず、いくらいけ好かない国王だとはいえ、国王を張り倒してアルメリア王国の政変に手を貸すなんてどういうことですか!」
だってアドの浮気のことをペラペラ言われて私は許せなかったのだ。
ベルナルドやソニアにはとても感謝された。でも、私は延々怒られ続けたんだけど……
船の中でも、吐きながらフェリシー先生に怒られ、帰国すると陛下と王妃様に怒られ、挙句の果てには学園長の前でまたフェリシー先生に怒られてもう最悪だった。
そして、帰るやいなや定期テスト期間に突入しており、当然我が学園とルートン王立学園では試験の範囲が違って、授業も違って、私は試験対策に忙殺されたのだ。
ちょっと、やっていないのに、物理はないわよ。物理は。ルートンには物理なんてものがなかったのだ。魔道具作るにも物理知らなくて出来るのならば、物理なんていらないんじゃないのか?
先生の前では落第になるのが怖くて絶対に言えないが。
アドに教えてもらってなんとかギリギリ赤点にはならなかったけれど。
今回のテストは悲惨だった。
でも、メラニーとグレースがいなかったので、なんとか10位には滑り込めた。
ルートンからの留学生は、物理に私以上に苦戦していたのだ。
それと留学生たちが私を腫れ物に触るように見るんだけど、なんでだ?
「ノエル、何か余計なこと吹き込んだでしょう」
「よく言うわね。あんな活躍しておいて。クラス中の男を張り倒して手下にしたって話じゃない。アルメリア王国の革命にも1人でアルメリアに乗り込んで、国王を張り倒したんですって」
「いや、違うわよ。あれはメラニーらに嵌められて」
「フランを嵌めるなんて人間には出来ないわよ」
「どういう意味よそれは」
意味がわからないんだけど。
そして、今日は終業式だ。
ルートン王国とも魔道無線で繋いで同時開催されるらしい。
「フラン様」
「あっフランだ」
イネとかガスペルが私を見つけて手を振ってくれた。
「みんな元気にしていた? ごめんね。アドに強制的に連れて帰られて挨拶も出来ずに」
「まあ、あれ以上問題を現地で起こされたら問題じゃろう」
学園長が横から言ってくれたんだけど。私は悪くない。私に手を出してきたアルメリアが悪いのだ!
でも、私の言い分は誰一人聞いてくれなかった……
式が始まった。
「今回はエルグラン王国の留学生の皆さんが本当に活躍して頂きました。特にフランソワーズ嬢の活躍は秀逸でした。ここに王家からお借りした映像をお見せいたしましょう」
ルートン王立学園の学園長の言葉に私は嫌な予感がした。
「ああああああ!」
私が雄叫びを上げて飛んでいく姿がいきなりドアップになったのだ。
その瞬間エルグランの皆の目が点になった。
私はもう穴があったら入りたかった。
「凄い、フランってターザンだったんだ」
ノエルの大声に皆爆笑しているんだけど。
ちょっと私がターザンって何よ! 単にターザンの真似しただけよ!
でも待てよ。この画像は最新のシルビアを助けた時の画像だ。
何故か泣き叫んでいるフェルとかの映像がないんだけど。何故3人は映っていないんだ。
いや、映っているんだけど、格好良く海賊相手に戦っている。
何よ。これ、詐欺じゃない! 泣き叫んでいたくせに。
そして、何故か恐怖に顔を歪める前国王を張り倒す姿が、はっきりと捉えられていたんだけど。どこから撮っていたのよ、こんな映像!
フェリシー先生の目が怖い。
ちょっと待って、また怒られるじゃない!
もうこの話は蒸し返さないでよ。
そして、最後に新アルメリア王国国王陛下が映像に出てきた。
「フランソワーズ・ルブラン様。此度は本当に有難うございました」
何故か、土下座して礼をしているんだけど、どうして?
「凄い、フラン。王太子殿下だけじゃなくて国王陛下にも土下座されるようになったんだ」
ノエルが大きな声で叫んでくれたんだけど。もう止めて!
「このように、新アルメリア国王陛下もとても感謝しておられた……」
学園長の話の間もその後ろでターザンの姿で飛び回る私の映像がずうーーっと映っているんだけど。
もう止めて!
私の願いも虚しく、私のうれし恥ずかし恥辱プレイの映像はその後もしばらく続いたのだった。
おしまい
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ここまで読んで頂いて有難うございました。
感想は全ていつも読ませていただいておりますが、ネタバレ等になるのでほとんど返せていなくてすみません。
読んで面白かった、続きがまた読みたいと思われる方はお気に入り登録をよろしくお願いします。
少し休みますが、次は第四部に入ります。次はついにフランが2年生になります。
どんなフランになるかお楽しみに!
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