126 / 309
第三部 ルートン王国交換留学編
婚約者は私との仲の良い画像を知らない間にルートン国内で大々的に流してくれました
しおりを挟む
私の周りはいろいろと煩かったが、演劇当日までもう一週間切っていた。
私達は周りの雑音にもかかわらず、必死に練習していた。
本当に、くだらない事には構っている暇はないのだ。
あれから王太子は全く無視した。いろんな物が贈られてくるのだが、オーレリアンを通して突き返してやったのだ。文句を言うオーレリアンを見ても王太子は平然としていたそうだけど。
それに対して、ソニアは高熱を出したとかで会えなかったんだけど。女のソニアには私は少し同情した。
でも、これはあの二人の問題だ。
男女の間の事は私は関係ないし、どうしようもないのだ。
なのにだ!
「フラン、聞きましたわよ。あなた、アドルフ様という婚約者がありながら、フェリペ殿下に流し目を送ったんですって」
「本当に人とのことは散々文句を言っておきながら、自分は同じ事をやるなんて最低」
グレースやピンク頭まで言ってくるなんて。本当にむかつくんだけど。
「おほほほほ。美しいって罪ですわ」
私は二人に言ってやったのだ。
でも、二人は唖然と見ているし、周りの皆はギョッとして見ているんだけど。
「ついに、フランは練習のし過ぎで気が狂ったのか?」
そう呟いたドミンゴには傍にあった脚本を投げつけてやった。
私が美しいはずはないと思うわよ。この二人に比べてもね。でも、メラニーがそう言えって言っているんだもの。
メラニーが作ってくれた悪役令嬢の撃退マニュアルその三にそう書かれているのよ!
「いるだけなのに、男どもが皆が私の事を好きになってくれるんですの」
そのまま演技を続けるんだけど、みんなの視線がつらい。
「ねえ、どうしたの? フランは」
「本当ですね。練習のし過ぎで、おかしくなったのかもしれませんわ」
グレースがメラニーと話しているんだけど、おいおいメラニー! こう言えって言ったのはお前だろうが! 一緒に不思議がるなよ!
「どう見てもあれはグレースの真似よね」
ぼそりとピンク頭が言ってくれるんだけど、
「ちょっと、どこ見て言っているのよ」
「どう見ても違うでしょ」
私たち二人は同時にピンク頭に叫んでいたけど、ピンク頭はどこ吹く風だ。
「えっ? だって雰囲気がそっくりじゃない」
『こいつと一緒にしないで!』
私達の言葉を全く無視してくれたけど。
しかし、彼女らも相当にしつこい。この二人とシルビアが二日と間を空けずに交代でやってくるんだけど。相も変わらず、ソニアには避けられているし。
まあ、私にとって、アルメリア王国がどうの、ルートン王国がどうのは関係ない。
私はエルグランのいや、ルブランのフランなんだから。
基本的に内政には絶対に干渉してはいけないって言われているし。
それは弟たちからもしっかりと釘を刺されていた。それに二人の仲は所詮二人にしかわからないのだから。
「はあい、みんな、お疲れ様」
適当に二人を撃退した夕食の後に、テオドラがお菓子を持ってきたのだ。
「これ、アドルフ殿下からの差し入れよ」
「えっ、アドからの?」
私がむっとして言うと、
「じゃあフランはいらないんだ」
テオドラが取り上げようとする。
「誰もいらないなんて言っていないじゃない」
私は慌ててそのお菓子を掴んだ。
それはテオドラの家のホワイトプリンだった。
それも、2つのカップがくっついているカッププリンだ。
その入れ物自体が何かアドと私に似ているんだけど。
「これって、ひょっとして、殿下とフランの婚約十周年の記念のお菓子なわけ?」
エドガルドが聞いてきた。
「えっ、そんなの聞いていない」
「そうなのよ。殿下に許可貰って作りました」
私の声は無視してテオドラが言っているんだけど。
どういうことよ。
私が少しムッとして思った。
「じゃあ、みんな注目」
そして、目の前で何か操作していたガスペルが、ボタンを押すと、壁に画像が出てきたんだけど。
「一年Eクラスの皆さん。最後の練習、頑張っていらっしゃると思います」
そこにはデカデカとアドが映り出したんだけど。
なんかアドの顔が懐かしい。そう言えばしばらく会っていなかった。
「テオドラ嬢のお店で、私とフランの婚約十周年のお菓子を作ってくれたと言うので、ガスペル君に協力してもらって簡単な宣伝を作ったので、見て下さい」
そうアドが宣言すると、
なんと、小さい時の私が映ったんだけど、
「ちょっと、そこの貴方。手伝って」
私が婚約者選定お茶会で女の子に囲まれているアドを強引に連れ出す所だった。
「こんな風にフランは強引です」
アドのナレーションが入るんだけど、ちょっと止めてよ。こんな古いの。と言うか残していたんだ。
「な、なんで、アドは直ぐにできるの?」
これ勉強でアドに完璧に負けたところだ。
「教えてやろうか?」
「ふんっ、良いもん! 自分で考えるもん」
私がすねていた。
「こういう風に拗ねるところもかわいくて」
「ちょっと待ってよ」
私が叫ぶが画像が止まるわけない。私は真っ赤になっていた。
「フラン様、かわいい」
イネなんて感激しているんだけど。
「くっそう、なんでフランは出来るんだよ」
「えっ? アドこんなのも出来ないの?」
今度は魔術の訓練しているところだ。
「教えてあげましょうか?」
「自分でやるわ!」
怒るアドが懐かしい。アドも可愛いと思わず思ってしまったのは秘密だ。
「自慢する憎たらしいフランも、今から思うと可愛かった」
次はジュセニアの料理屋のお店で食べさせ合っている私達だ。
バネッサの本屋で本を二人で見ているところが映って、
ベロニカの小間物店では髪飾りをアドが私にさしてくれた。
「こんな風に十年間過ごしてきた僕らは今後も一緒にやっていきます」
そして、海辺の夕日の中で寄り添う私達が映っていた。
「そんな私達の想いが詰まったプリンです」
お菓子が最後に出てきて終わっていた。
下には『婚約者をとても大切にしているエルグランの王太子』のテロップがデカデカと出てきたんだけど。
「これってフランに横恋慕している王太子殿下に対する嫌味よね」
テオドラのつぶやきに皆頷いている。
「と言う事で、これからもよろしくフラン」
画面のアドが言うんだけど。
「何言っているのよ。アルメニアの女に抱きつかれて鼻伸ばしていたのは許さないんだから」
私は画像に向かって叫んだ。
「いや、フラン、それは本当に勘違いだから、誤解させたのなら本当に申し訳なかった」
アドが拝み込んできたんだけど。
「絶対に許さない」
「いやゴメン。本当に許して」
最後はアドが土下座してきたんだけど。
「すげーええ。リアルタイムで返事しているみたい」
ガスペルが感動しているんだけど。
「えっ、これ録画なの?」
「録画?」
「記録した画像って意味よ」
「そらあそうだよ。この魔道具には連絡装置はないし」
「そうなんだ」
「すこいよな。殿下の愛」
「フランのこと思っているからタイミングもピッタリだったじゃん」
テオドラが言ってくれるんだけど。
「それよりもフラン、私の所の場面使ってくれて有難う」
ジュセニアらが感謝してくるんだけど。
こんな画像に使ってもらって嬉しいんだろうか?
私はこの装置が、貴族用食堂の大画面とかテオドラの家の前に置かれて延々と流されているのを知らなかったのだ。
後で聞いたら凄まじい宣伝効果でお客様が増えたと皆喜んでいた。
「こんな、小っ恥ずかしい映像流さないでよ!」
私は知った後に叫んだけど、もう手遅れだった。
私達は周りの雑音にもかかわらず、必死に練習していた。
本当に、くだらない事には構っている暇はないのだ。
あれから王太子は全く無視した。いろんな物が贈られてくるのだが、オーレリアンを通して突き返してやったのだ。文句を言うオーレリアンを見ても王太子は平然としていたそうだけど。
それに対して、ソニアは高熱を出したとかで会えなかったんだけど。女のソニアには私は少し同情した。
でも、これはあの二人の問題だ。
男女の間の事は私は関係ないし、どうしようもないのだ。
なのにだ!
「フラン、聞きましたわよ。あなた、アドルフ様という婚約者がありながら、フェリペ殿下に流し目を送ったんですって」
「本当に人とのことは散々文句を言っておきながら、自分は同じ事をやるなんて最低」
グレースやピンク頭まで言ってくるなんて。本当にむかつくんだけど。
「おほほほほ。美しいって罪ですわ」
私は二人に言ってやったのだ。
でも、二人は唖然と見ているし、周りの皆はギョッとして見ているんだけど。
「ついに、フランは練習のし過ぎで気が狂ったのか?」
そう呟いたドミンゴには傍にあった脚本を投げつけてやった。
私が美しいはずはないと思うわよ。この二人に比べてもね。でも、メラニーがそう言えって言っているんだもの。
メラニーが作ってくれた悪役令嬢の撃退マニュアルその三にそう書かれているのよ!
「いるだけなのに、男どもが皆が私の事を好きになってくれるんですの」
そのまま演技を続けるんだけど、みんなの視線がつらい。
「ねえ、どうしたの? フランは」
「本当ですね。練習のし過ぎで、おかしくなったのかもしれませんわ」
グレースがメラニーと話しているんだけど、おいおいメラニー! こう言えって言ったのはお前だろうが! 一緒に不思議がるなよ!
「どう見てもあれはグレースの真似よね」
ぼそりとピンク頭が言ってくれるんだけど、
「ちょっと、どこ見て言っているのよ」
「どう見ても違うでしょ」
私たち二人は同時にピンク頭に叫んでいたけど、ピンク頭はどこ吹く風だ。
「えっ? だって雰囲気がそっくりじゃない」
『こいつと一緒にしないで!』
私達の言葉を全く無視してくれたけど。
しかし、彼女らも相当にしつこい。この二人とシルビアが二日と間を空けずに交代でやってくるんだけど。相も変わらず、ソニアには避けられているし。
まあ、私にとって、アルメリア王国がどうの、ルートン王国がどうのは関係ない。
私はエルグランのいや、ルブランのフランなんだから。
基本的に内政には絶対に干渉してはいけないって言われているし。
それは弟たちからもしっかりと釘を刺されていた。それに二人の仲は所詮二人にしかわからないのだから。
「はあい、みんな、お疲れ様」
適当に二人を撃退した夕食の後に、テオドラがお菓子を持ってきたのだ。
「これ、アドルフ殿下からの差し入れよ」
「えっ、アドからの?」
私がむっとして言うと、
「じゃあフランはいらないんだ」
テオドラが取り上げようとする。
「誰もいらないなんて言っていないじゃない」
私は慌ててそのお菓子を掴んだ。
それはテオドラの家のホワイトプリンだった。
それも、2つのカップがくっついているカッププリンだ。
その入れ物自体が何かアドと私に似ているんだけど。
「これって、ひょっとして、殿下とフランの婚約十周年の記念のお菓子なわけ?」
エドガルドが聞いてきた。
「えっ、そんなの聞いていない」
「そうなのよ。殿下に許可貰って作りました」
私の声は無視してテオドラが言っているんだけど。
どういうことよ。
私が少しムッとして思った。
「じゃあ、みんな注目」
そして、目の前で何か操作していたガスペルが、ボタンを押すと、壁に画像が出てきたんだけど。
「一年Eクラスの皆さん。最後の練習、頑張っていらっしゃると思います」
そこにはデカデカとアドが映り出したんだけど。
なんかアドの顔が懐かしい。そう言えばしばらく会っていなかった。
「テオドラ嬢のお店で、私とフランの婚約十周年のお菓子を作ってくれたと言うので、ガスペル君に協力してもらって簡単な宣伝を作ったので、見て下さい」
そうアドが宣言すると、
なんと、小さい時の私が映ったんだけど、
「ちょっと、そこの貴方。手伝って」
私が婚約者選定お茶会で女の子に囲まれているアドを強引に連れ出す所だった。
「こんな風にフランは強引です」
アドのナレーションが入るんだけど、ちょっと止めてよ。こんな古いの。と言うか残していたんだ。
「な、なんで、アドは直ぐにできるの?」
これ勉強でアドに完璧に負けたところだ。
「教えてやろうか?」
「ふんっ、良いもん! 自分で考えるもん」
私がすねていた。
「こういう風に拗ねるところもかわいくて」
「ちょっと待ってよ」
私が叫ぶが画像が止まるわけない。私は真っ赤になっていた。
「フラン様、かわいい」
イネなんて感激しているんだけど。
「くっそう、なんでフランは出来るんだよ」
「えっ? アドこんなのも出来ないの?」
今度は魔術の訓練しているところだ。
「教えてあげましょうか?」
「自分でやるわ!」
怒るアドが懐かしい。アドも可愛いと思わず思ってしまったのは秘密だ。
「自慢する憎たらしいフランも、今から思うと可愛かった」
次はジュセニアの料理屋のお店で食べさせ合っている私達だ。
バネッサの本屋で本を二人で見ているところが映って、
ベロニカの小間物店では髪飾りをアドが私にさしてくれた。
「こんな風に十年間過ごしてきた僕らは今後も一緒にやっていきます」
そして、海辺の夕日の中で寄り添う私達が映っていた。
「そんな私達の想いが詰まったプリンです」
お菓子が最後に出てきて終わっていた。
下には『婚約者をとても大切にしているエルグランの王太子』のテロップがデカデカと出てきたんだけど。
「これってフランに横恋慕している王太子殿下に対する嫌味よね」
テオドラのつぶやきに皆頷いている。
「と言う事で、これからもよろしくフラン」
画面のアドが言うんだけど。
「何言っているのよ。アルメニアの女に抱きつかれて鼻伸ばしていたのは許さないんだから」
私は画像に向かって叫んだ。
「いや、フラン、それは本当に勘違いだから、誤解させたのなら本当に申し訳なかった」
アドが拝み込んできたんだけど。
「絶対に許さない」
「いやゴメン。本当に許して」
最後はアドが土下座してきたんだけど。
「すげーええ。リアルタイムで返事しているみたい」
ガスペルが感動しているんだけど。
「えっ、これ録画なの?」
「録画?」
「記録した画像って意味よ」
「そらあそうだよ。この魔道具には連絡装置はないし」
「そうなんだ」
「すこいよな。殿下の愛」
「フランのこと思っているからタイミングもピッタリだったじゃん」
テオドラが言ってくれるんだけど。
「それよりもフラン、私の所の場面使ってくれて有難う」
ジュセニアらが感謝してくるんだけど。
こんな画像に使ってもらって嬉しいんだろうか?
私はこの装置が、貴族用食堂の大画面とかテオドラの家の前に置かれて延々と流されているのを知らなかったのだ。
後で聞いたら凄まじい宣伝効果でお客様が増えたと皆喜んでいた。
「こんな、小っ恥ずかしい映像流さないでよ!」
私は知った後に叫んだけど、もう手遅れだった。
2
この次の作品はこちら
『天使な息子にこの命捧げます』https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/22857933

「次にくるライトノベル大賞2023」
に私の下記の本がノミネートされました
なんと5つ目に
それを記念して『小さいフランの大冒険『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません外伝』王子様に執着された無敵少女、魔王も怖くないが王妃様は苦手です』絶賛更新中
このお話【書籍化】!
7月5日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。

表紙絵をクリックしたらレジーナブックスのページに飛びます。
お気に入りに追加
4,169
あなたにおすすめの小説
【完結】「私は善意に殺された」
まほりろ
恋愛
筆頭公爵家の娘である私が、母親は身分が低い王太子殿下の後ろ盾になるため、彼の婚約者になるのは自然な流れだった。
誰もが私が王太子妃になると信じて疑わなかった。
私も殿下と婚約してから一度も、彼との結婚を疑ったことはない。
だが殿下が病に倒れ、その治療のため異世界から聖女が召喚され二人が愛し合ったことで……全ての運命が狂い出す。
どなたにも悪意はなかった……私が不運な星の下に生まれた……ただそれだけ。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※他サイトにも投稿中。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※小説家になろうにて2022年11月19日昼、日間異世界恋愛ランキング38位、総合59位まで上がった作品です!


【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結】 私を忌み嫌って義妹を贔屓したいのなら、家を出て行くのでお好きにしてください
ゆうき
恋愛
苦しむ民を救う使命を持つ、国のお抱えの聖女でありながら、悪魔の子と呼ばれて忌み嫌われている者が持つ、赤い目を持っているせいで、民に恐れられ、陰口を叩かれ、家族には忌み嫌われて劣悪な環境に置かれている少女、サーシャはある日、義妹が屋敷にやってきたことをきっかけに、聖女の座と婚約者を義妹に奪われてしまった。
義父は義妹を贔屓し、なにを言っても聞き入れてもらえない。これでは聖女としての使命も、幼い頃にとある男の子と交わした誓いも果たせない……そう思ったサーシャは、誰にも言わずに外の世界に飛び出した。
外の世界に出てから間もなく、サーシャも知っている、とある家からの捜索願が出されていたことを知ったサーシャは、急いでその家に向かうと、その家のご子息様に迎えられた。
彼とは何度か社交界で顔を合わせていたが、なぜかサーシャにだけは冷たかった。なのに、出会うなりサーシャのことを抱きしめて、衝撃の一言を口にする。
「おお、サーシャ! 我が愛しの人よ!」
――これは一人の少女が、溺愛されながらも、聖女の使命と大切な人との誓いを果たすために奮闘しながら、愛を育む物語。
⭐︎小説家になろう様にも投稿されています⭐︎

追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。