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第三部 ルートン王国交換留学編
王太子から赤いバラの花束を贈られて、ソニアに誤解されました
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次の日も練習後に寮の部屋に謝りに行ってもソニアは会ってくれなかった。
「どうしよう、メラニー?」
「うーん、まあ、気長に通うしか無いんじゃない?」
私が気にして聞くと、メラニーは所詮他人事なのかあっさりと言ってくれた。
「王太子の私に謝るのってこんな感じなのかな?」
私が言うと
「フラン、やっと殿下の気持ちがわかってくれましたか?」
食堂の隣で食べていたオーレリアンが喜んでいってきたんだけど、
「アドじゃないわよ」
私がムッとして言った。
「えっ、王太子ってこの国の王太子殿下のことですか」
がっかりしてオーレリアンが言ってくれるんだけど、
「当然でしょ。私がなんでアドの心配しなくちゃいけないのよ」
「だって、ずうーーーーっと毎日グチグチ言われる身になって欲しい」
「ふんっ、アルメリアの女に抱きつかれて喜んでいるアドが悪いのよ」
オーレリアンの愚痴を私は一瞥して却下したのだ。
「もう、オーレリアンは、その事、黙っていたらフランは忘れるのに」
「あっ、そうだった、聞かなかったことにして」
メラニーの言葉にオーレリアンが言ってくるんだけど、はっきり聞いたっていうの!
「でも、あのソニアって人、どこかであったことがあるような気がするのよね」
突然、メラニーが言い出したのだ。
「そうかな」
私はあやふやに答えると、
「それもここ最近なんだけど」
「この学園に来てからじゃなくて?」
「もう少し前に」
「そうだっけ?」
私はメラニーが言う事がよく判らなかった。エルグランにソニアがいたという事だろうか? それならいくら私でも覚えていると思うのだ。
「フラン、花束」
そこになんとエドガルドが赤いバラの花束を持ってきたんだけど。
「えっ、私、バラの花買ってきてくれなんて言ったっけ?」
私は頓珍漢な事を聞いていた。
「いや、違うでしょ。気にするところは」
メラニーが言って
「エドガルド、フランに恋しちゃったわけ?」
テオドラの言葉にイネが食べかけのスプーンを落とすのが見えた。
「そ、そんな……。それは確かにフラン様は凛々しいですけれど」
「な、何を言っているんだ。そんなわけないだろう!」
エドガルドが慌てて否定するんだけど、
「じゃあなんでバラの花なんてフランに渡すのよ」
「いや、俺じゃないって、王太子殿下が俺に渡しておいてくれって渡されたんだよ」
テオドラの言葉にエドガルドが答えた。イネはホッとした顔をしているんだけど、私はげんなりした。
なんで、婚約者でもないのに私にバラの花なんて……この国ではお詫びするときに赤いバラを送るんだろうか?
「ちょっと、フラン、どういうつもりよ!」
シルビアの大声が食堂に響いた。またややこしいのがやってきた! 私はさらにげんなりした。
「どういうつもりもこうも私が聞きたいわよ! この国ではお詫びの時にバラの花を十二本も贈るの?」
「なわけ無いでしょ。十二本の赤いバラは最近プロポーズの時によく渡されるのよ」
「はああああ?」
シルビアの言葉に私は全然意味が判らなかった。
「あなた、いくら、婚約者があなたに嫌気がさして、他の女と親しくなっているからって、私のお兄様に手をだすってどういうことよ!」
「私は出していないわよ!」
「殿下。これ以上、アドルフ様とフラン様を揉めさせないで下さい」
私とオーレリアンが叫んでいた。
「あなたが手を出していなくても、甘い顔をするとかなんかお兄様相手にしたんでしょ」
「どこがよ。そんなのする訳無いでしょ」
「だってあなた、誘拐事件の時にお兄様に頼み込んでいたじゃない。その時にお兄様に媚びたんでしょう」
シルビアが飛んでもない事を言ってくれるんだけど。
「ええええ! フラン、私なんかのために自国の王太子殿下を諦めて我が国の王太子殿下に乗り換えてくれたの!」
その横でテオドラがまたとんでもないことを言い出すんだけど。
「やっぱり、フラン、媚び売ったのね」
その言葉にシルビアが更に反応しているんだけど。
もうどうなっているのよ!
私は頭を抱えた。
いや、もうちょっと待ってほしいんだけど。
「そ、ソニア」
その時だ。シルビアが叫ぶのが聞こえた。
私は慌てて、声の方を見ると口元に手をおいて、驚いた顔をして突っ立っているソニアがいたのだ。
「ソニア、これは違うのよ。フランはお兄様には誘拐された平民の子のお礼を言っただけで」
「でも、十二本の赤いバラをフランソワーズ様に贈られたんですよね」
そう言うソニアは真っ青だったんだけど。
「それは、お兄様に媚を売ったフランが悪いのよ」
「ちょっと待って、私は媚なんて売っていないわよ」
そう叫んだ時にはソニアは後ろも振り返らずに、走り出したのだ。
『ちょっと待って!』
慌てて追いかけようとした私達はお互いに絡まってコケてしまったのだ。
「ちょっと、シルビアどきなさいよ」
「何言っているのよ。あなたこの前はソニアに骨折させたのも、お兄様を諦めさせるためなのね」
「いや、だから違うって」
私は必死に言い聞かせようとしたのだが、自分の考えを曲げない、シルビアは取り巻き連中とともに、
「絶対にあなたは許さないわ」
と叫んで、いなくなったんだけど。
ちょっと待ってよ。私は絶対に被害者だ。
なんで私がこんな目に会わないといけないよ!
私は大声で叫びたかった。
「どうしよう、メラニー?」
「うーん、まあ、気長に通うしか無いんじゃない?」
私が気にして聞くと、メラニーは所詮他人事なのかあっさりと言ってくれた。
「王太子の私に謝るのってこんな感じなのかな?」
私が言うと
「フラン、やっと殿下の気持ちがわかってくれましたか?」
食堂の隣で食べていたオーレリアンが喜んでいってきたんだけど、
「アドじゃないわよ」
私がムッとして言った。
「えっ、王太子ってこの国の王太子殿下のことですか」
がっかりしてオーレリアンが言ってくれるんだけど、
「当然でしょ。私がなんでアドの心配しなくちゃいけないのよ」
「だって、ずうーーーーっと毎日グチグチ言われる身になって欲しい」
「ふんっ、アルメリアの女に抱きつかれて喜んでいるアドが悪いのよ」
オーレリアンの愚痴を私は一瞥して却下したのだ。
「もう、オーレリアンは、その事、黙っていたらフランは忘れるのに」
「あっ、そうだった、聞かなかったことにして」
メラニーの言葉にオーレリアンが言ってくるんだけど、はっきり聞いたっていうの!
「でも、あのソニアって人、どこかであったことがあるような気がするのよね」
突然、メラニーが言い出したのだ。
「そうかな」
私はあやふやに答えると、
「それもここ最近なんだけど」
「この学園に来てからじゃなくて?」
「もう少し前に」
「そうだっけ?」
私はメラニーが言う事がよく判らなかった。エルグランにソニアがいたという事だろうか? それならいくら私でも覚えていると思うのだ。
「フラン、花束」
そこになんとエドガルドが赤いバラの花束を持ってきたんだけど。
「えっ、私、バラの花買ってきてくれなんて言ったっけ?」
私は頓珍漢な事を聞いていた。
「いや、違うでしょ。気にするところは」
メラニーが言って
「エドガルド、フランに恋しちゃったわけ?」
テオドラの言葉にイネが食べかけのスプーンを落とすのが見えた。
「そ、そんな……。それは確かにフラン様は凛々しいですけれど」
「な、何を言っているんだ。そんなわけないだろう!」
エドガルドが慌てて否定するんだけど、
「じゃあなんでバラの花なんてフランに渡すのよ」
「いや、俺じゃないって、王太子殿下が俺に渡しておいてくれって渡されたんだよ」
テオドラの言葉にエドガルドが答えた。イネはホッとした顔をしているんだけど、私はげんなりした。
なんで、婚約者でもないのに私にバラの花なんて……この国ではお詫びするときに赤いバラを送るんだろうか?
「ちょっと、フラン、どういうつもりよ!」
シルビアの大声が食堂に響いた。またややこしいのがやってきた! 私はさらにげんなりした。
「どういうつもりもこうも私が聞きたいわよ! この国ではお詫びの時にバラの花を十二本も贈るの?」
「なわけ無いでしょ。十二本の赤いバラは最近プロポーズの時によく渡されるのよ」
「はああああ?」
シルビアの言葉に私は全然意味が判らなかった。
「あなた、いくら、婚約者があなたに嫌気がさして、他の女と親しくなっているからって、私のお兄様に手をだすってどういうことよ!」
「私は出していないわよ!」
「殿下。これ以上、アドルフ様とフラン様を揉めさせないで下さい」
私とオーレリアンが叫んでいた。
「あなたが手を出していなくても、甘い顔をするとかなんかお兄様相手にしたんでしょ」
「どこがよ。そんなのする訳無いでしょ」
「だってあなた、誘拐事件の時にお兄様に頼み込んでいたじゃない。その時にお兄様に媚びたんでしょう」
シルビアが飛んでもない事を言ってくれるんだけど。
「ええええ! フラン、私なんかのために自国の王太子殿下を諦めて我が国の王太子殿下に乗り換えてくれたの!」
その横でテオドラがまたとんでもないことを言い出すんだけど。
「やっぱり、フラン、媚び売ったのね」
その言葉にシルビアが更に反応しているんだけど。
もうどうなっているのよ!
私は頭を抱えた。
いや、もうちょっと待ってほしいんだけど。
「そ、ソニア」
その時だ。シルビアが叫ぶのが聞こえた。
私は慌てて、声の方を見ると口元に手をおいて、驚いた顔をして突っ立っているソニアがいたのだ。
「ソニア、これは違うのよ。フランはお兄様には誘拐された平民の子のお礼を言っただけで」
「でも、十二本の赤いバラをフランソワーズ様に贈られたんですよね」
そう言うソニアは真っ青だったんだけど。
「それは、お兄様に媚を売ったフランが悪いのよ」
「ちょっと待って、私は媚なんて売っていないわよ」
そう叫んだ時にはソニアは後ろも振り返らずに、走り出したのだ。
『ちょっと待って!』
慌てて追いかけようとした私達はお互いに絡まってコケてしまったのだ。
「ちょっと、シルビアどきなさいよ」
「何言っているのよ。あなたこの前はソニアに骨折させたのも、お兄様を諦めさせるためなのね」
「いや、だから違うって」
私は必死に言い聞かせようとしたのだが、自分の考えを曲げない、シルビアは取り巻き連中とともに、
「絶対にあなたは許さないわ」
と叫んで、いなくなったんだけど。
ちょっと待ってよ。私は絶対に被害者だ。
なんで私がこんな目に会わないといけないよ!
私は大声で叫びたかった。
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