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第三部 ルートン王国交換留学編
杉を植林することでなんとか許してもらったら、翌日エルグランの王太子が目の前にいました
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先生二人のお小言で、結局デザートを食べる時間が私達二人にはなかった。
本当に先生も止めて欲しい!
まあ、私の自業自得なんだけど。
私達が叱られている間に、鍋はすっからかんになり、私のプリンはメラニーのお腹の中につるりと入ってしまったみたいだ。
メラニーは酷い!
私の分は取っておいてくれたら良かったのに!
結局杉の木は休みの日に私が登ってきて植林することで話がついた。
怒られた上に罰ゲームまであるなんて、なんて酷いんだ! 最悪だ・・・・
「あんたが薪にするから悪いんでしょ」
「だってドミンゴが遅かったからだし」
「元々、ドミンゴが遅いのは判っていたじゃない。その彼に薪を持たすのがおかしかったのよ」
まあ、メラニーの言う通りだった。
「判っていたら言ってよ」
私の言葉は無視して
「まあ、当初思った以上にうまくいったとは思うけど」
メラニーが珍しく褒め目てくれた。
「ふんっ、そうよ。私の提案することに間違いはないのよ」
胸をそらして言う私に、
「ま、いつもの如く最後には怒られて終わったけれどね」
「メラニー酷い。確かに杉を勝手に薪にしたわたしも悪かったけれど、その鍋食べたんだから本来ならばあなたも同罪じゃない」
私がムッとして言うと、
「まあまあ、フラン。これ」
メラニーがテオドラの店のプリンを出してくれたのだ。
「えっ、これどうしたの?」
「あんたのためにおいておいてあげたんでしょ」
「有難う。メラニー」
私は予想外のメラニーの行動に感動した。
そうか、いつもは欲張りのノエルがいるから私の食事が無くなるのか!
「美味しい。テオドラ」
私はスプーンで一口食べて言った。このプリン、ミルクプリンかなんだか知らないけれど、白くて、キラキラ光っているのだ。そして、口の中でとろけるのだ。
「そうでしょう。我が家の自慢の逸品なのよ」
「凄いじゃない。これなら十分にハッピ堂のプリンと対抗できるわよ」
「そこまでじゃないと思うけど。そうよね、頑張ればなんとかなるわよね」
テオドラも喜んでくれた。
「フラン、今度の休みにはうちの料理屋にも来てよ」
「あっ、じゃあ、うちの文房具屋にも、可愛い小物がいっぱいあるの」
「うちにも・・・・」
皆が呼んでくれたのだ。よしよし、これで仲良くなった。
今回の鍋は大成功だった。
次はクラス対抗戦に向けて、いろいろと考えようと私は思ったのだ。
そして、翌日、朝食を食べて教室に向かっていた時だ。
何故か教室の周りに人だかりができていた。
結構たくさんの人が教室の周りにいて、中を見ているんだけど。
「あれ?、あれってアルマンのお父さんじゃない?」
私がルール騎士長を見つけた。
「あっ、本当だ。親父だ」
アルマンは驚いて、ルール騎士を見た。
「よっ」
ルール騎士がアルマンに手を上げてきた。
という事は中にいるのは・・・・
教室の扉を開けるとそこにはやはりアドがいたのだ。
「フラン、会いたかったよ」
私を見つけるとアドは私に抱きついてきたのだ。
「ちょっとアド、人前でやめてよ」
私は真っ赤になって抱きついてきたアドを無理やり剥がす。
皆の生暖かい視線が痛いんだけど・・・・
「酷い、フラン、二週間ぶりなのに」
「二週間ぶりもくそもない」
アドが言うが、私は赤くなって言い返すが、
「フランソワーズさん。何ですか。その言葉使いは」
ええええ!
フェリシー先生までいるじゃない。こんなところでアドは何をしてくれるのよ。
私がむっとしてアドを見る。
「殿下も公の場では控えていただかないと」
「いやあ、つい」
アドが笑って誤魔化そうとするが、それで許してくれるフェリシー先生ではない。
「そもそも王族たるものが・・・・」
「いや、フェリシー、時間がないのではないか」
「そうでした」
アドの言葉にフェリシー先生は我に返った。
「えっ、時間がないって。どこかに行くの?」
私は不吉な予感がしたのだ。
「一応、外交という名目で強引に今回のスケジュールを入れたんだ。それで、今回の留学を受け入れてくれたことの礼を兼ねて王宮を訪問するんだ」
「じゃあ、アド、頑張って」
私は逃げようとした。
「何言っているんだ。フランもだ」
「ええええ! ここの王様、陰険だからできるだけ会うなって母に言われているんだけど」
「フランソワーズさん。他国の国王陛下の事を悪し様に言うなどどういうことです・・・・」
やばい、フェリシー先生がいたんだ。余計なことを言ってしまった。でも、母が言うくらいだから余程陰険なんだと思うんだけど。そうか、言い寄られた母がこっぴどく振ったかどっちかだ。どちらにしろ碌なことはない。
「フェリシー、時間がない。お小言は後で」
アドが止めてくれたけど、お小言もは後でもいらない!
****************************************************
王宮に連行されるフラン、陰険王の前でどうなる?
続きは明朝です!
本当に先生も止めて欲しい!
まあ、私の自業自得なんだけど。
私達が叱られている間に、鍋はすっからかんになり、私のプリンはメラニーのお腹の中につるりと入ってしまったみたいだ。
メラニーは酷い!
私の分は取っておいてくれたら良かったのに!
結局杉の木は休みの日に私が登ってきて植林することで話がついた。
怒られた上に罰ゲームまであるなんて、なんて酷いんだ! 最悪だ・・・・
「あんたが薪にするから悪いんでしょ」
「だってドミンゴが遅かったからだし」
「元々、ドミンゴが遅いのは判っていたじゃない。その彼に薪を持たすのがおかしかったのよ」
まあ、メラニーの言う通りだった。
「判っていたら言ってよ」
私の言葉は無視して
「まあ、当初思った以上にうまくいったとは思うけど」
メラニーが珍しく褒め目てくれた。
「ふんっ、そうよ。私の提案することに間違いはないのよ」
胸をそらして言う私に、
「ま、いつもの如く最後には怒られて終わったけれどね」
「メラニー酷い。確かに杉を勝手に薪にしたわたしも悪かったけれど、その鍋食べたんだから本来ならばあなたも同罪じゃない」
私がムッとして言うと、
「まあまあ、フラン。これ」
メラニーがテオドラの店のプリンを出してくれたのだ。
「えっ、これどうしたの?」
「あんたのためにおいておいてあげたんでしょ」
「有難う。メラニー」
私は予想外のメラニーの行動に感動した。
そうか、いつもは欲張りのノエルがいるから私の食事が無くなるのか!
「美味しい。テオドラ」
私はスプーンで一口食べて言った。このプリン、ミルクプリンかなんだか知らないけれど、白くて、キラキラ光っているのだ。そして、口の中でとろけるのだ。
「そうでしょう。我が家の自慢の逸品なのよ」
「凄いじゃない。これなら十分にハッピ堂のプリンと対抗できるわよ」
「そこまでじゃないと思うけど。そうよね、頑張ればなんとかなるわよね」
テオドラも喜んでくれた。
「フラン、今度の休みにはうちの料理屋にも来てよ」
「あっ、じゃあ、うちの文房具屋にも、可愛い小物がいっぱいあるの」
「うちにも・・・・」
皆が呼んでくれたのだ。よしよし、これで仲良くなった。
今回の鍋は大成功だった。
次はクラス対抗戦に向けて、いろいろと考えようと私は思ったのだ。
そして、翌日、朝食を食べて教室に向かっていた時だ。
何故か教室の周りに人だかりができていた。
結構たくさんの人が教室の周りにいて、中を見ているんだけど。
「あれ?、あれってアルマンのお父さんじゃない?」
私がルール騎士長を見つけた。
「あっ、本当だ。親父だ」
アルマンは驚いて、ルール騎士を見た。
「よっ」
ルール騎士がアルマンに手を上げてきた。
という事は中にいるのは・・・・
教室の扉を開けるとそこにはやはりアドがいたのだ。
「フラン、会いたかったよ」
私を見つけるとアドは私に抱きついてきたのだ。
「ちょっとアド、人前でやめてよ」
私は真っ赤になって抱きついてきたアドを無理やり剥がす。
皆の生暖かい視線が痛いんだけど・・・・
「酷い、フラン、二週間ぶりなのに」
「二週間ぶりもくそもない」
アドが言うが、私は赤くなって言い返すが、
「フランソワーズさん。何ですか。その言葉使いは」
ええええ!
フェリシー先生までいるじゃない。こんなところでアドは何をしてくれるのよ。
私がむっとしてアドを見る。
「殿下も公の場では控えていただかないと」
「いやあ、つい」
アドが笑って誤魔化そうとするが、それで許してくれるフェリシー先生ではない。
「そもそも王族たるものが・・・・」
「いや、フェリシー、時間がないのではないか」
「そうでした」
アドの言葉にフェリシー先生は我に返った。
「えっ、時間がないって。どこかに行くの?」
私は不吉な予感がしたのだ。
「一応、外交という名目で強引に今回のスケジュールを入れたんだ。それで、今回の留学を受け入れてくれたことの礼を兼ねて王宮を訪問するんだ」
「じゃあ、アド、頑張って」
私は逃げようとした。
「何言っているんだ。フランもだ」
「ええええ! ここの王様、陰険だからできるだけ会うなって母に言われているんだけど」
「フランソワーズさん。他国の国王陛下の事を悪し様に言うなどどういうことです・・・・」
やばい、フェリシー先生がいたんだ。余計なことを言ってしまった。でも、母が言うくらいだから余程陰険なんだと思うんだけど。そうか、言い寄られた母がこっぴどく振ったかどっちかだ。どちらにしろ碌なことはない。
「フェリシー、時間がない。お小言は後で」
アドが止めてくれたけど、お小言もは後でもいらない!
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王宮に連行されるフラン、陰険王の前でどうなる?
続きは明朝です!
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