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第二部 帝国の逆襲
教皇に言いたいことを言ってやりました
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「わっはっはっはっはっ」
この高笑い、後でメラニーからは「悪役令嬢の高笑いは『おっほっほっほっほっ』だって言ったでしょ! 何回間違えれば気が済むのよ」と注意されるし、アドと陛下は横で頭を抱えているし、王妃様は怒りの篭った目で睨みつけてくるし、教会関係者達は唖然として見ていた。まさか、世界の教会がこんな風に笑い飛ばされるとは思ってもいなかったのだろう!
「教会関係者は礼儀もなっておりませんのね。さすが我が祖先から出入り禁止を言い渡されただけのことはありますわ」
私は笑ってやったのだ。そうあくまで我が方から出禁にしたのだ。破門はその後の教会の都合だ。
「な、何を言う、猊下に失礼であろうが」
我が国の恐らく枢機卿だろうが、広角泡を飛ばして叫んでいる。
「ふんっ、どちらが失礼よ。そもそも先日、帝国の枢機卿によって我がクラスメートがひどい仕打ちを受けた件、私達はまだ謝ってもらっておりませんけれど。普通は子供でも悪いことをしたら謝りますわ。さすが頭の高い教会様は傍若無人、悪いことをしても謝らなくてもいいと思っていらっしゃるのですか?」
言ってやった。こいつらが、ノエルに対してした仕打ち、私は忘れていない。
「いや、あの者は既に教会から破門されていて」
「は! その時は現役の枢機卿でしたけど。とかげの尻尾切りしても、責任は逃れられませんわ。
本当に教会では常識が通用しませんの? 普通は部下が酷いことをしたらその上司が謝るものでしょう。わざわざ教会のトップが私に会いに来たということは、私に謝りに来たということですわよね」
「いや、猊下は別にその方に会いに来たわけでは・・・・」
我が国の枢機卿がなんか言っているがそんなのは関係ない。
「だまらっしゃい! 現実に私は食事する時間もなくここに呼ばれているのです。私を名指しで呼んだのでしょう」
私はギロリとアドを睨みつけた。そうだ、本来はこんなところに来たくなかったのだ。それを呼ばれたのだ。当然教会関係者から謝罪があるべきだと思って当然だろう。
「猊下。私も当然謝罪があってしかるべきだと思って、食事も取らずに来たのだが」
アドも嫌味を言ってくれた。そうだ。本来謝る相手が来る前に食事をするなんてどういう事だ。まあ、陛下ご夫妻もいたから直接的に言っていないけれど。私から見たら教会は所詮宗教関係者、帝国が世界征服に利用していようが無かろうが私には関係はない。単なる社会にある一部門にすぎないのだ。当然私の中では公爵家の方が教皇よりも遥かに地位は上なのだ。
そもそも、我が地はその教会を叩き出しているから関係もないのだが。
教皇は唖然としている。隣の帝国の皇女も呆然としているみたいだ。まあ悪巧みに教会を利用したかったかもしれないが、私からしたら教会は人の生き血を吸うダニ並みの扱いなのだ。教会と喧嘩してもびくともしないし、そもそも喧嘩しないで黙って聞いていたら母に叱られる。
「で、どうなのですか。私も授業をサボってここにいるのです。とても忙しい身なのです。さっさとして頂けませんか」
「な、き貴様」
我が国の枢機卿がトチ狂ったことに貴様呼ばわりした。
「黙らっしゃい。あなた誰に向かって貴様呼ばわりしているの。私はこれでもルブラン公爵家の令嬢です。教会関係者風情に貴様呼ばわりされるいわれはありませんわ」
枢機卿は唖然としていた。まさか小娘にそんな事を言われるとは思ってもいなかったのだろう。でも、私もこうみえても由緒正しきルブラン公爵家の娘なのだ。教会関係者ごときに偉そうにされるいわれはないのだ。たとえそれが教皇であってもだ。
「枢機卿」
アドも睨みつけてくれた。
「枢機卿」
その隣の、帝国の枢機卿にも頷かれて
「申し訳ありませんでした」
枢機卿は仕方なしに私に頭を下げた。
「猊下も本当に部下をきちんとしつけていらっしゃいませんのね」
私は嫌味を言ってやった。もうこうなったらヤケだ。今も王妃様の視線は怖いし、後で絶対に文句言われるに決まっている。
「公爵令嬢。さすがにその言い方は猊下に失礼に当たるのでは。帝国では猊下は皇帝陛下と同列に立ち並ばれるお方なのですから」
帝国の枢機卿が、やんわりと注意してきた。
「え? そうなのですか。皇帝陛下には母が悪いことをしてしまいましたね」
皆は私が何を言おうとしているか判らずに、キョトンとしている。
「母があのようなことをしでかしてしまったから、陛下の威厳が猊下と同列まで無くなってしまったのですね。本当にお可哀そう」
私の言葉にまだみんなピンときていないみたいだ。
「あのう、何のことを仰っていらっしゃるか判りませんが、元々猊下は陛下と対等にお話なさっていらっしゃるのですが」
「ええええ!、そうなのですか。帝国の皇帝陛下の地位ってもの凄く低いのですね」
私は言ってやったのだ!
「何をおっしゃるのです。猊下は世界中に広がる教会のトップですぞ。他国の国王陛下よりも上なのです」
「何をふざけたことを仰っていらっしゃるのですか。私の見識として我が国の男爵の方のほうが地位は上かと」
「はああああ、何を申しているのだ。小娘」
枢機卿が叫んでいた。
「黙るのはあなたの方でしょう!たかだか一宗教のトップが陛下よりも上な訳はないではありませんか。帝国があなた方を世界征服に利用しているのは知っています。当然そのためには権威をあげなければいけないのでしょう。でもそれは帝国の勝手な理論。何故由緒正しいこのエルグラン王国が帝国の理論に従ってあげないといけないのですか?」
「な、何だと」
帝国の枢機卿はまだ言っている。
「所詮、宗教など、人の善意の上にあぐらをかき、人の生き血を吸っている寄生虫。血眼になって領地経営をしている男爵の方よりも上など、あろうはずもないでしょう!」
私は思いっきり見下してやった。これだけ言えば母も文句は言わないだろう!
「貴様聞いていれば言うに事欠いてなんということを。この上は破門してやろう」
帝国の枢機卿が叫んでいた。こいつは馬鹿だ。本当に。
「馬鹿じゃないの!」
私は思いっきり馬鹿にした顔をしてやった。
「私あなた方の帝国教なんかに入信はしていないんですけど」
宗教の名前が何かあったけど忘れたから適当につけてやったわ。後でメラニーに散々馬鹿にされるんだけど。
「というか、あなたらが悪逆非道なことをして二代前の我が祖先から我が領地への出入り禁止されているのも、よもや知らないんですの?
我が領地では子供でも知っていますわ。親が子供に言い含めているのです。悪いことをしていると教会の怖い人があんたを拐いに来るのよってね。
少しは行いがましになったかと思っておりましたけど、我がクラスメートを教会の聖女自らが鞭撃っておりましたわ。枢機卿もぐるで。
まずはさっさとこの前の行いを私達に謝ってもらいたいですわ。
まあ、もっとも、帝国教の皆様は、またなにか悪巧みの為にここにいらっしゃったのならば判りませんけれど?
もっとも我が公爵家の目の黒い内は、余計なことはさせませんが」
そう私が言いきってやったのだった。
唖然としている教皇も帝国の皇女も笑止だった。
どのみち私をうじうじいじめるつもりが、ここまで見下されるとは思ってもいなかったのだろう!
私は心の中で快哉を叫んでいたのだった。
この高笑い、後でメラニーからは「悪役令嬢の高笑いは『おっほっほっほっほっ』だって言ったでしょ! 何回間違えれば気が済むのよ」と注意されるし、アドと陛下は横で頭を抱えているし、王妃様は怒りの篭った目で睨みつけてくるし、教会関係者達は唖然として見ていた。まさか、世界の教会がこんな風に笑い飛ばされるとは思ってもいなかったのだろう!
「教会関係者は礼儀もなっておりませんのね。さすが我が祖先から出入り禁止を言い渡されただけのことはありますわ」
私は笑ってやったのだ。そうあくまで我が方から出禁にしたのだ。破門はその後の教会の都合だ。
「な、何を言う、猊下に失礼であろうが」
我が国の恐らく枢機卿だろうが、広角泡を飛ばして叫んでいる。
「ふんっ、どちらが失礼よ。そもそも先日、帝国の枢機卿によって我がクラスメートがひどい仕打ちを受けた件、私達はまだ謝ってもらっておりませんけれど。普通は子供でも悪いことをしたら謝りますわ。さすが頭の高い教会様は傍若無人、悪いことをしても謝らなくてもいいと思っていらっしゃるのですか?」
言ってやった。こいつらが、ノエルに対してした仕打ち、私は忘れていない。
「いや、あの者は既に教会から破門されていて」
「は! その時は現役の枢機卿でしたけど。とかげの尻尾切りしても、責任は逃れられませんわ。
本当に教会では常識が通用しませんの? 普通は部下が酷いことをしたらその上司が謝るものでしょう。わざわざ教会のトップが私に会いに来たということは、私に謝りに来たということですわよね」
「いや、猊下は別にその方に会いに来たわけでは・・・・」
我が国の枢機卿がなんか言っているがそんなのは関係ない。
「だまらっしゃい! 現実に私は食事する時間もなくここに呼ばれているのです。私を名指しで呼んだのでしょう」
私はギロリとアドを睨みつけた。そうだ、本来はこんなところに来たくなかったのだ。それを呼ばれたのだ。当然教会関係者から謝罪があるべきだと思って当然だろう。
「猊下。私も当然謝罪があってしかるべきだと思って、食事も取らずに来たのだが」
アドも嫌味を言ってくれた。そうだ。本来謝る相手が来る前に食事をするなんてどういう事だ。まあ、陛下ご夫妻もいたから直接的に言っていないけれど。私から見たら教会は所詮宗教関係者、帝国が世界征服に利用していようが無かろうが私には関係はない。単なる社会にある一部門にすぎないのだ。当然私の中では公爵家の方が教皇よりも遥かに地位は上なのだ。
そもそも、我が地はその教会を叩き出しているから関係もないのだが。
教皇は唖然としている。隣の帝国の皇女も呆然としているみたいだ。まあ悪巧みに教会を利用したかったかもしれないが、私からしたら教会は人の生き血を吸うダニ並みの扱いなのだ。教会と喧嘩してもびくともしないし、そもそも喧嘩しないで黙って聞いていたら母に叱られる。
「で、どうなのですか。私も授業をサボってここにいるのです。とても忙しい身なのです。さっさとして頂けませんか」
「な、き貴様」
我が国の枢機卿がトチ狂ったことに貴様呼ばわりした。
「黙らっしゃい。あなた誰に向かって貴様呼ばわりしているの。私はこれでもルブラン公爵家の令嬢です。教会関係者風情に貴様呼ばわりされるいわれはありませんわ」
枢機卿は唖然としていた。まさか小娘にそんな事を言われるとは思ってもいなかったのだろう。でも、私もこうみえても由緒正しきルブラン公爵家の娘なのだ。教会関係者ごときに偉そうにされるいわれはないのだ。たとえそれが教皇であってもだ。
「枢機卿」
アドも睨みつけてくれた。
「枢機卿」
その隣の、帝国の枢機卿にも頷かれて
「申し訳ありませんでした」
枢機卿は仕方なしに私に頭を下げた。
「猊下も本当に部下をきちんとしつけていらっしゃいませんのね」
私は嫌味を言ってやった。もうこうなったらヤケだ。今も王妃様の視線は怖いし、後で絶対に文句言われるに決まっている。
「公爵令嬢。さすがにその言い方は猊下に失礼に当たるのでは。帝国では猊下は皇帝陛下と同列に立ち並ばれるお方なのですから」
帝国の枢機卿が、やんわりと注意してきた。
「え? そうなのですか。皇帝陛下には母が悪いことをしてしまいましたね」
皆は私が何を言おうとしているか判らずに、キョトンとしている。
「母があのようなことをしでかしてしまったから、陛下の威厳が猊下と同列まで無くなってしまったのですね。本当にお可哀そう」
私の言葉にまだみんなピンときていないみたいだ。
「あのう、何のことを仰っていらっしゃるか判りませんが、元々猊下は陛下と対等にお話なさっていらっしゃるのですが」
「ええええ!、そうなのですか。帝国の皇帝陛下の地位ってもの凄く低いのですね」
私は言ってやったのだ!
「何をおっしゃるのです。猊下は世界中に広がる教会のトップですぞ。他国の国王陛下よりも上なのです」
「何をふざけたことを仰っていらっしゃるのですか。私の見識として我が国の男爵の方のほうが地位は上かと」
「はああああ、何を申しているのだ。小娘」
枢機卿が叫んでいた。
「黙るのはあなたの方でしょう!たかだか一宗教のトップが陛下よりも上な訳はないではありませんか。帝国があなた方を世界征服に利用しているのは知っています。当然そのためには権威をあげなければいけないのでしょう。でもそれは帝国の勝手な理論。何故由緒正しいこのエルグラン王国が帝国の理論に従ってあげないといけないのですか?」
「な、何だと」
帝国の枢機卿はまだ言っている。
「所詮、宗教など、人の善意の上にあぐらをかき、人の生き血を吸っている寄生虫。血眼になって領地経営をしている男爵の方よりも上など、あろうはずもないでしょう!」
私は思いっきり見下してやった。これだけ言えば母も文句は言わないだろう!
「貴様聞いていれば言うに事欠いてなんということを。この上は破門してやろう」
帝国の枢機卿が叫んでいた。こいつは馬鹿だ。本当に。
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私は思いっきり馬鹿にした顔をしてやった。
「私あなた方の帝国教なんかに入信はしていないんですけど」
宗教の名前が何かあったけど忘れたから適当につけてやったわ。後でメラニーに散々馬鹿にされるんだけど。
「というか、あなたらが悪逆非道なことをして二代前の我が祖先から我が領地への出入り禁止されているのも、よもや知らないんですの?
我が領地では子供でも知っていますわ。親が子供に言い含めているのです。悪いことをしていると教会の怖い人があんたを拐いに来るのよってね。
少しは行いがましになったかと思っておりましたけど、我がクラスメートを教会の聖女自らが鞭撃っておりましたわ。枢機卿もぐるで。
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もっとも我が公爵家の目の黒い内は、余計なことはさせませんが」
そう私が言いきってやったのだった。
唖然としている教皇も帝国の皇女も笑止だった。
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