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第一部
第一王子視点4 婚約者に完全に嫌われてしまいましたが、騎士達は謝るために全員頭を丸めました
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「もう良い。あんたとは話したくない」
ガーーーーン。フランの言葉に俺はハンマーで殴られたみたいだった。
フランの体からはとても冷たいオーラが溢れていた。これは相当怒っている。と言うか下手したら修復不可能ではないか。
そもそも公爵令嬢に手錠はめさせるか? 中央騎士団の連中は何を考えているんだ?
横を見るとダンベール騎士団長は蒼白な顔をしていた。
「おいダンベール何を考えている」
俺はちょっとやばいと思って聞いてみた。
「この上は一命を持って」
「馬鹿野郎。そんな事してフランが喜ぶと思うのか」
「しかし、殿下。今回の件が公爵閣下に伝われば、激怒を買うのは必死、下手したら内乱状態になるかと」
ダンベールの言葉に俺はぎょっとした。
そうだ。普段温厚なルブラン公爵も娘のこととなると後先がなくなる。無罪の娘に帝国の陰謀に嵌まって手錠をかけてしまったとなっては、下手したら公爵が一軍を引っ提げてこちらに攻めてきかねない。
「そもそも、何故フランに手錠なんてかけさせたんだ。あいつには全く無意味だろうが」
「それは、此奴の上司にはくれぐれも失礼のないようにお連れするように申し伝えたのですが・・・・」
「隊長は駆けてくるフランソワーズ様の正面から止めようとして、激突されまして・・・・」
「あのバカ、激怒状態のフラン様の正面に出るとは死ななかっただけめっけ物だが」
「で、何故、フランが手錠をかけられた状態に?」
「オーバンは聖女様が日頃からフランソワーズ様に虐められていると勘違いしていたみたいで」
「また、その噂か。騎士団内でも流れているのか?」
「はい。でも、フランソワーズ様の日頃の言動を知っているものは、相手にしなかったのですが、こいつは元々聖女にいかれていますから」
「本当に馬鹿だよね。帝国の陰謀に引っかかるなんて」
そこに弟が現れた。
「いや、現実に聖女様はフランソワーズ様に虐められて」
『まだ言うのか?』
俺たち3人の氷の三重奏にさすがに騎士は黙った。
「やはり、無実の公爵令嬢に手錠をかけたのだから処刑したほうが良いんじゃないの?」
「えっ」
騎士の男が蒼白になる。
「やはり私の一命を持ってして」
「やめろ、ダンベール。お前が死んでフランが喜ぶのか」
「そうだよ。ダンベール。それよりもこの無礼な騎士を処刑して」
「もう、やめろ、シルヴァン。例えこのいけ好かない騎士が死んでも、フランが知れば悲しむぞ」
「それはそうかもしれないけれど、そもそも、兄上達が、何故、帝国の間者の言うことを真に受けたのさ。そんなの嘘を言っているのに決まっているのに」
「俺はフランの後を追っていたんだ。でも怒っているあいつには追いつけなくて」
そう、俺が追いついてさえいればフランに手錠なんてかけさせなかったのだ。あのピンク頭の拘束をすぐに解けなかったのだ。
あの部屋に入った時に、助けが来たと喜んだピンク頭が抱きついてきやがったのだ。思わず受け止めてしまったのが間違いだった。しかし、次の瞬間に来るだろう、フランの攻撃から守るには俺が抱いているしか無かったのだ。案の定フランの攻撃は俺を避けて他はすべて吹っ飛ばしていた。
いつものパターンだった。
そう、いつものパターンだったのだ。ただ、相手がピンク頭で、俺を見た途端に俺に抱きついてきやがったのが誤算だったが・・・・
いや待てよ。いつもは俺が人質をかばって立つのだ。状況的にはほとんど同じように見えると今気付いた。どの道、ピンク頭を救出に向かった段階で、こうなるのは目に見えていた?
「その男を捕まえたのが、近衛だったんです」
中央師団長がボソリといった言った。
「そうか、グロヴレの所か」
シルヴァンが考えるように言った。
俺たち3人はお互いに顔を見合わせた。
「ま、そこから逃げようとした所をシルヴァン様に捕まえて頂き、事なきを得なましたが」
「あのままだと更にフランが疑われたことになったしな」
俺は安堵していった。
「しかし、帝国の間者だったのだろう。良く男が吐いたな」
「そんなの簡単だよ。俺の顔を見た瞬間、男は固まっていたからね。俺のことも知っていたんだと思う。その横にジェドもいたし、今研究中の自白剤をちょっと使っただけで、ペラペラ吐いてくれたよ」
嬉しそうに弟が言うが、こういう弟にはあんまり近づきたくない。下手に自白剤を食べ物にいれられた日には、有る事無い事話していそうな気がする。こいつとフランの弟は本当に危険なのだ。
「で、姉上にはどうやって謝るのさ。そこの騎士が謝る気がないみたいだから、洗脳薬もあるからそれ使ってやろうか」
「いえ、殿下、こいつには十二分に言い聞かせますから。そうだよな」
「は、はいっ」
生意気な騎士の男もとても従順になっていた。さすがに弟の実験台になる気はないようだった。
「明日の朝一番、フラン様には謝りに行こうと思います」
「まあ、姉上にはそれが良いと思うけど、それだけ?」
「何かいい方法はございますか」
「そうだね。姉上は何故か東洋とか好きだから。東洋の反省のやり方を真似てみればどうかな」
「どのようなことですか?」
ダンベールが聞くが、俺は弟が嬉しそうに話し出す様子を見て、これは碌なことではないと思った。でも、シルヴァンの言うことは俺の想定のはるか上をいっていた。
「東洋では反省の意味を込めて頭を丸めるそうだよ」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
その言葉に騎士たちは絶句していた。
ガーーーーン。フランの言葉に俺はハンマーで殴られたみたいだった。
フランの体からはとても冷たいオーラが溢れていた。これは相当怒っている。と言うか下手したら修復不可能ではないか。
そもそも公爵令嬢に手錠はめさせるか? 中央騎士団の連中は何を考えているんだ?
横を見るとダンベール騎士団長は蒼白な顔をしていた。
「おいダンベール何を考えている」
俺はちょっとやばいと思って聞いてみた。
「この上は一命を持って」
「馬鹿野郎。そんな事してフランが喜ぶと思うのか」
「しかし、殿下。今回の件が公爵閣下に伝われば、激怒を買うのは必死、下手したら内乱状態になるかと」
ダンベールの言葉に俺はぎょっとした。
そうだ。普段温厚なルブラン公爵も娘のこととなると後先がなくなる。無罪の娘に帝国の陰謀に嵌まって手錠をかけてしまったとなっては、下手したら公爵が一軍を引っ提げてこちらに攻めてきかねない。
「そもそも、何故フランに手錠なんてかけさせたんだ。あいつには全く無意味だろうが」
「それは、此奴の上司にはくれぐれも失礼のないようにお連れするように申し伝えたのですが・・・・」
「隊長は駆けてくるフランソワーズ様の正面から止めようとして、激突されまして・・・・」
「あのバカ、激怒状態のフラン様の正面に出るとは死ななかっただけめっけ物だが」
「で、何故、フランが手錠をかけられた状態に?」
「オーバンは聖女様が日頃からフランソワーズ様に虐められていると勘違いしていたみたいで」
「また、その噂か。騎士団内でも流れているのか?」
「はい。でも、フランソワーズ様の日頃の言動を知っているものは、相手にしなかったのですが、こいつは元々聖女にいかれていますから」
「本当に馬鹿だよね。帝国の陰謀に引っかかるなんて」
そこに弟が現れた。
「いや、現実に聖女様はフランソワーズ様に虐められて」
『まだ言うのか?』
俺たち3人の氷の三重奏にさすがに騎士は黙った。
「やはり、無実の公爵令嬢に手錠をかけたのだから処刑したほうが良いんじゃないの?」
「えっ」
騎士の男が蒼白になる。
「やはり私の一命を持ってして」
「やめろ、ダンベール。お前が死んでフランが喜ぶのか」
「そうだよ。ダンベール。それよりもこの無礼な騎士を処刑して」
「もう、やめろ、シルヴァン。例えこのいけ好かない騎士が死んでも、フランが知れば悲しむぞ」
「それはそうかもしれないけれど、そもそも、兄上達が、何故、帝国の間者の言うことを真に受けたのさ。そんなの嘘を言っているのに決まっているのに」
「俺はフランの後を追っていたんだ。でも怒っているあいつには追いつけなくて」
そう、俺が追いついてさえいればフランに手錠なんてかけさせなかったのだ。あのピンク頭の拘束をすぐに解けなかったのだ。
あの部屋に入った時に、助けが来たと喜んだピンク頭が抱きついてきやがったのだ。思わず受け止めてしまったのが間違いだった。しかし、次の瞬間に来るだろう、フランの攻撃から守るには俺が抱いているしか無かったのだ。案の定フランの攻撃は俺を避けて他はすべて吹っ飛ばしていた。
いつものパターンだった。
そう、いつものパターンだったのだ。ただ、相手がピンク頭で、俺を見た途端に俺に抱きついてきやがったのが誤算だったが・・・・
いや待てよ。いつもは俺が人質をかばって立つのだ。状況的にはほとんど同じように見えると今気付いた。どの道、ピンク頭を救出に向かった段階で、こうなるのは目に見えていた?
「その男を捕まえたのが、近衛だったんです」
中央師団長がボソリといった言った。
「そうか、グロヴレの所か」
シルヴァンが考えるように言った。
俺たち3人はお互いに顔を見合わせた。
「ま、そこから逃げようとした所をシルヴァン様に捕まえて頂き、事なきを得なましたが」
「あのままだと更にフランが疑われたことになったしな」
俺は安堵していった。
「しかし、帝国の間者だったのだろう。良く男が吐いたな」
「そんなの簡単だよ。俺の顔を見た瞬間、男は固まっていたからね。俺のことも知っていたんだと思う。その横にジェドもいたし、今研究中の自白剤をちょっと使っただけで、ペラペラ吐いてくれたよ」
嬉しそうに弟が言うが、こういう弟にはあんまり近づきたくない。下手に自白剤を食べ物にいれられた日には、有る事無い事話していそうな気がする。こいつとフランの弟は本当に危険なのだ。
「で、姉上にはどうやって謝るのさ。そこの騎士が謝る気がないみたいだから、洗脳薬もあるからそれ使ってやろうか」
「いえ、殿下、こいつには十二分に言い聞かせますから。そうだよな」
「は、はいっ」
生意気な騎士の男もとても従順になっていた。さすがに弟の実験台になる気はないようだった。
「明日の朝一番、フラン様には謝りに行こうと思います」
「まあ、姉上にはそれが良いと思うけど、それだけ?」
「何かいい方法はございますか」
「そうだね。姉上は何故か東洋とか好きだから。東洋の反省のやり方を真似てみればどうかな」
「どのようなことですか?」
ダンベールが聞くが、俺は弟が嬉しそうに話し出す様子を見て、これは碌なことではないと思った。でも、シルヴァンの言うことは俺の想定のはるか上をいっていた。
「東洋では反省の意味を込めて頭を丸めるそうだよ」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
その言葉に騎士たちは絶句していた。
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