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王妃様から天使な息子のために王子との結婚を勧められました
エピローグ 王子を看病しました
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あれからすぐに飛んで来た弟たちに後の始末は任せて、私は龍之介に乗って屋敷に帰った。
天使な息子のシャルルちゃんは、龍之介の上に乗ってもとてもご機嫌だった。
さすが我が息子だ。こんな小さい時から空を飛んでも物おじしないなんて……
私は感激したのだった。
屋敷に帰った来た私は疲れ切っていたので、即座に寝たかったのだが、私を庇って倒れたエドがいた事を思い出したのだ。
このままほっておいても良かったが、後で王家からその事でいろいろ文句を言われるのもあれだったから、仕方なしにヒールをかけたのだ。
私はそのまま部屋に帰ると天使な息子のシャルルちゃんとぐっすり寝たのだ。
そして、
「はい、エド、口を開けて」
そう、私は何故か翌日以降にエドに食べさせをしているのだ。
「お前な」
文句を言う、エドの口に強引にスプーンを放り込んだ。
「あ、熱い」
エドが飛上った。
「あっ、ごめん」
私は慌てて水をエドに渡す。
エドは咳き込みながらも必死に水を飲んで冷やした。
なんでこんな事になっているかと言うと、私がヒールをかけるのが遅かったみたいで、しばらくエドは我が家で療養することになったのだ。
「殿下は身を呈してお嬢様をお守りされたんですから、看病位はお嬢様がされた方が良いのではないですか」
とアリスに言われたので仕方無しにやっているんだけど……
なんか、エドの世話をしているとシャルルちゃんのご機嫌が悪くなるのだ。
誘拐事件があった後、私は片時も天使な息子のシャルルちゃんを離さない事にしたのだ。
今も体に抱っこ紐で縛って抱っこしているのだ。
普通はシャルルちゃんはご機嫌なのだが、エドを見ると機嫌が悪くなるのだ。
言葉の方は私のことは「マー」と呼ぶようになってアリスは「アー」って呼んで、メリーは「メー」そして、エドは「クー」って呼ぶんだけど、何でだろう? 普通は「エー」になるのでは?
ないとは思うけど、一時期私が屑王子って呼んでいたことがあったからそのくずではないかと危惧しているのだが……
これからは天使な息子のシャルルちゃんの前では話す言葉も考えようと私は反省したのだ。
そして、もう一口エドの口の中にスプーンを入れようとしたら何故かシャルルちゃんがそれに手を伸ばしてきて、自分の口に入れようとした。
「ギャっ」
「シャルルちゃん、駄目よ、こんな汚いものを口に入れては」
私はなんとかスプーンを口の中にいれるのは防いだのだが、その拍子にスプーンの中身がエドの顔を直撃したのだ。
「お前らな」
不機嫌な顔のエドを見て
「キャッキャ」
シャルルちゃんが手を叩いて喜ぶんだけど
「シャルルちゃん、可愛い」
私はエドをほっておいて天使な息子のシャルルちゃんを抱き締めたのだ。
天使な息子のシャルルちゃんと一緒に生活できて私はとても幸せだった。
おしまい
天使な息子のシャルルちゃんは、龍之介の上に乗ってもとてもご機嫌だった。
さすが我が息子だ。こんな小さい時から空を飛んでも物おじしないなんて……
私は感激したのだった。
屋敷に帰った来た私は疲れ切っていたので、即座に寝たかったのだが、私を庇って倒れたエドがいた事を思い出したのだ。
このままほっておいても良かったが、後で王家からその事でいろいろ文句を言われるのもあれだったから、仕方なしにヒールをかけたのだ。
私はそのまま部屋に帰ると天使な息子のシャルルちゃんとぐっすり寝たのだ。
そして、
「はい、エド、口を開けて」
そう、私は何故か翌日以降にエドに食べさせをしているのだ。
「お前な」
文句を言う、エドの口に強引にスプーンを放り込んだ。
「あ、熱い」
エドが飛上った。
「あっ、ごめん」
私は慌てて水をエドに渡す。
エドは咳き込みながらも必死に水を飲んで冷やした。
なんでこんな事になっているかと言うと、私がヒールをかけるのが遅かったみたいで、しばらくエドは我が家で療養することになったのだ。
「殿下は身を呈してお嬢様をお守りされたんですから、看病位はお嬢様がされた方が良いのではないですか」
とアリスに言われたので仕方無しにやっているんだけど……
なんか、エドの世話をしているとシャルルちゃんのご機嫌が悪くなるのだ。
誘拐事件があった後、私は片時も天使な息子のシャルルちゃんを離さない事にしたのだ。
今も体に抱っこ紐で縛って抱っこしているのだ。
普通はシャルルちゃんはご機嫌なのだが、エドを見ると機嫌が悪くなるのだ。
言葉の方は私のことは「マー」と呼ぶようになってアリスは「アー」って呼んで、メリーは「メー」そして、エドは「クー」って呼ぶんだけど、何でだろう? 普通は「エー」になるのでは?
ないとは思うけど、一時期私が屑王子って呼んでいたことがあったからそのくずではないかと危惧しているのだが……
これからは天使な息子のシャルルちゃんの前では話す言葉も考えようと私は反省したのだ。
そして、もう一口エドの口の中にスプーンを入れようとしたら何故かシャルルちゃんがそれに手を伸ばしてきて、自分の口に入れようとした。
「ギャっ」
「シャルルちゃん、駄目よ、こんな汚いものを口に入れては」
私はなんとかスプーンを口の中にいれるのは防いだのだが、その拍子にスプーンの中身がエドの顔を直撃したのだ。
「お前らな」
不機嫌な顔のエドを見て
「キャッキャ」
シャルルちゃんが手を叩いて喜ぶんだけど
「シャルルちゃん、可愛い」
私はエドをほっておいて天使な息子のシャルルちゃんを抱き締めたのだ。
天使な息子のシャルルちゃんと一緒に生活できて私はとても幸せだった。
おしまい
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面白かったです😄
ありがとうございます。
そう言っていただけたらとても嬉しいです
エドが可哀想なのでちょっとおまけしてあげてください。
感想ありがとうございます。
まあ、ぼちぼち閑話等上げていこうと思います
さすが、ジャンヌの息子w
感想ありがとうございます