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夜会に誘いに来た王子は私の服装を見て絶句しました

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そして、夜会当日になったのだ。

私は久々にきれいな夜会服を着てい……なかった。

迷彩色のブラウスにズボン、手には銃はないからムチを……は持っていなかった。

そして、胸の抱っこ紐の中にシャルルをバッチリ抱き込んでいたんだけど。

完璧だ。これで敵一個師団が来ても即座に殲滅できる。
私は一人で悦に入っていた。

目の前のアリスは呆れていたけれど……


迎えに来る時間ぴったりに、エドが来た。

「えっ!」
エドは私の服装を見て、完全に目が点になったのだ。

「ジャンヌ何をしているんだ?」
「見てわからない?」
「判るか! どう見ても戦闘服を着込んだ化け物なんだけど」
「誰が化け物なのよ」
私がパンチを繰り出したのだが、エドは小癪にも軽く躱してくれたのだ。

ふんっ、でも甘い!

ドシーーーン
エドはにたっと笑った後に、私のパンチの作った風圧で壁に叩きつけられていたんだけど……

「で、お前、その格好は何なんだ?」
なんとか立ち上がったエドが聞いてきた。

「えっ、これで夜会に行こうと思うんだけど、駄目かな?」
「良いわけ無いだろう!」
私の言葉にエドが切れているんだけど。

「だって、私の天使な息子のシャルルちゃんをおいてなんていけないわ」
私がそう言ってシャルルを抱くんだけど。

「お前な。どこに王宮の夜会で赤子連れで参加する奴がいるんだよ」
エドが叫んできたが、

「ここにいるわよ」
私は胸を張って言い切った。別に周りからなんと言われようと全然平気なんだけど……

「そんなの認められるわけ無いだろう!」
エドが叫んでいた。

「ええええ!」
私は盛大に不平をその言葉に込めたのだが、

「ほら、ほらお嬢様。だから言ったじゃないですか」
アリスが呆れて言ってくれるんだけど……
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