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第十二章 婚活と雪女
テレーゼ3姉妹をボフミエ魔導国にお迎えします 1
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「えっ、お母様いらっしゃるんですか?」
「えっ、母上いらっしゃるんですか?」
ボフミエ魔導国の巨大執務室はその日も戦場と化していた。
その喧騒の中を魔導電話で話していたクリスとオーウェンの大声が思わず重なった。
その一瞬執務室が静かになる。
思わず声のトーンを二人は抑える。
「でもお母様。まだ、パレルモの件で色々決めなければいけないことがあって、中々お相手できる時間がないかもしれないんですけれど。ウィルをおつけすることは可能ですが」
「ちょっと姉様。勝手に人のスケジュール調整しないでよ」
クリスの言葉に思わず横からクリスの護衛騎士のウィルが口を挟む。
「二人共冷たいのね」
少し拗ねてシャーロットが言う。
「だってこんな忙しい時に何も来なくても」
「何言っているのよ。あなたいつでも忙しいじゃない」
「いゃ、そんなことは」
「あるでしょう。まあ、国の要人はそんなものだけど」
シャーロットは諦めたように言った。
「でもね、忙しいのはわかるけれど、あなたもそろそろ20じゃない。そろそろ婚姻のことを真面目に考えないといけないと思うのよ」
「お母様。まだ早いです」
「そんな事はありませんよ。私はあなたの年齢のときは既に結婚していました」
「今と昔は違います」
「そんな事ないわよ。現にマーマレードではあなたの年齢では大半の令嬢が婚約者がいます。」
確かにマーマレードではシャーロットの言う通りだった。
「でも、ボフミエでは違います」
クリスは言い切った。ジャンヌ、アレク、オーウェン、アメリアとヘルマンもまだ婚約していない。下のものも婚約しているものはほとんどいなかった。
「それはあなた達上に立つものが婚約していないからでしょう。皆遠慮しているのよ」
シャーロットの言葉にクリスは詰まった。確かにその可能性はある。
「それはそうかも知れませんが」
「それにキャロライン様とお話する事もあるし」
「ドラフォード王国の王妃様ですか」
「そうよ。いらっしゃることは聞いていない?」
「今、横でオウとお話になっていらっしゃいますけれど」
「その件じゃない。でも、オーウェン様が近くにいらっしゃるということは二人の間は進展したということ」
シャーロットが興味津々と聞いてきた。
「そんな事はありません。というか、お母様。ここ、執務室なんですけど。皆いるんです。余計なことを大きな声で言わないでください」
ほとんど全員が仕事の手を止めて二人を見ていた。
片やオーウェン
「オーウェン、どうなの。クリス嬢とは上手くいっているの」
「マアマアです」
オーウェンは誤魔化して言った。確かにマシにはなっているが、まだ婚姻の件は頷いては貰っていなかった。
「何、その中途半端な返事は」
「いえ、母上、後少しなんです。だから邪魔せずに放っておいていただければ」
「そんなわけ無いでしょう。シャーロットの机の上見たけれど山のように釣り書が来ていたわよ」
「えっ、本当ですか」
キャロラインの暴露話にオーウェンは焦る。
「サウスの皇太子のものまであったわよ」
「何ですと。あのチャラ男の分まで」
「それに、こちらにもいろんな方面から圧力がかかってくるのよ。あなたの婚約者はまだ決まらないのかって。私達で止めるのもそろそろ限界なのよ」
キャロラインは言い切った。
「じゃあ、クリス、ということでそちらに行くから」
「ちょっとお母様」
クリスは文句を言おうとしたが、既に切られていた。
「ということで、そちらに行くからよろしくね」
「ちょっと母上」
オーウェンは文句を言おうとしたが、電話は切られた後だった。
「はあああ」
電話を切った二人はため息をついていた。
二人共似たようなことを言われたらしい。クリスは横のオーウェンのことを気にする余裕はなかったが・・・・
「うーん。保護者参観は大変だな」
他人事よろしくジャンヌは笑って二人に言った。
ジャンヌは自分もそうなるとはこの時は夢にも思っていなかった。
そして、当日、ナッツァ湖のスカイバード発着場には大勢の関係者が迎えに来ていた。
当人のクリスとオーウェンをはじめ、自国の王妃が来るということでドラフォードの大使や駐留している東方第一師団長も急遽駐留地のパレルモから帰ってきていた。
「で、アレクは何故いるんだ」
ジャンヌ・マーマレード皇太子兼ボフミエ魔導師団長が隣のノルディン帝国皇太子に聞いた。
「何言ってるんだよ。俺はボフミエ魔導国の外務卿なんだよ。大国ドラフォード王国の王妃様が来るんだから歓迎に赴くのは当然だろう」
「何言ってる。この前、ドラフォードの外務卿が来た時は迎えに行かなかったじゃないか」
「それはジャンヌを手伝っていたからだろう。そう言うことを言うなら何でジャンヌがいるんだ?」
「私は自国の侯爵夫人がいらっしゃるんだからお出迎えするのは当然だろう」
「ふうん。どうだか。クリス嬢とオーウェンが面白そうだからいるだけだろう」
アレクが図星をつく。
「まあ、それもあるけれど」
二人の前でソワソワしているクリスとオーウェンの二人を見てジャンヌが面白そうに言った。
「あなた達、他人事ね」
そのジャンヌとアレクにこれも関係ないはずのアメリア・テレーゼ皇太子が呆れて言った。
「アメリアも同じじゃないか」
「何言っているのよ。私はキャロラインおばさまに、ヘルマンとの仲をうまいこと母に言ってもらうためにここにいるのよ」
ジャンヌの言葉にアメリアと横にいる従者の如きヘルマンは真剣な顔だった。ヘルマンは元ボフミエ帝国の第三王子だったが、皇帝がクリスを誘拐した罪で帝国は崩壊。ヘルマンも平民になっていた。今は内務次官なのだが、テレーゼ女王はそれが不満で、まだ二人の仲を認めてくれていなかったのだ。
「珍しくアメリアが真面目モードだ
「何言っているのよ。私はいつも真面目よ」
茶化したジャンヌにアメリアが応える。
「アレク良いの?そんなので。私達のことよりもそっちはもっと大変じゃなくて」
確かにノルディン帝国皇太子と敵国だったマーマレード王国皇太子の婚姻の方が色々軋轢がありそうだった。
「アメリア、そっちってこっちはなにもないぞ」
ジャンヌは即座に否定したが、
「いや、アメリア。ありがとう。確かにそうだ」
アレクが慌てて言い出した。
「おい、アレク、何言い出している」
ジャンヌは慌てて文句を言うが、アレクは関係なしにどうするか必至に考え出した。
そこに遠くから一機のスカイバードが大きくなってきた。
「あれは」
「あれは違います。おそらくドラフォードの中部の都市のマルチからの定期便ではないかと」
オーウェンの問に内務次官代理のシュテファンが答えた。
2本突き出た桟橋の1つを来賓用にしており、今回は関係ないのはもう一つの桟橋に着くように指示している。
関係のない普通の定期便は隣の桟橋に着くはずだった。
着水したスカイバードはしかし、何故かこちらの桟橋に向かって来る。
「おいっ、どうなっている」
クリスの補佐官のフェビアンが管制に問い合わせると
「えっ、サウス国の皇太子殿下が乗っている?」
フェビアンが驚いて声に出した。
「サウスの皇太子殿下って言うとチャドウィック殿下」
「はい。そうです」
フェビアンにクリスが確認する。
「あの口先男が来たのか」
オーウェンが忌々しそうに言う。
「クリス様。サウス国など南方の小国。別の桟橋に移動させますが」
公モードでアレクがクリスに聞く。赤い死神のアレクが敬語を使う数少ない人物がクリスだ。
「いえ、サウス王国と言えば、中堅国家。その軍事力は侮れないと。ここはこの地でお迎えしましょう。母の便は隣の桟橋に回すようにお伝え下さい」
「えっ、宜しいのですか」
「一国の皇太子殿下のほうが大切ですから」
アレクにクリスが答えた。
アレクが指示を出す間にスカイバードが桟橋に到着する。
「ハーイ、ボフミエの皆さん。遠い南のサウス王国から参りました、黒い貴公子のチャドウィックです。この度は私の出迎えのために大勢お集まり頂きありがとうございます」
両手を広げて騒々しくチャドウィックが現れた。
そして、まっすぐにクリスの方に歩み寄る。
「おー、マイハニー、クリス。私の求婚を受けてくれることにしましたか」
その唖然としたクリスにいきなり抱きついた。
「えっ」
いきなり抱きつかれてクリスは固まってしまった・・・・・・・・
************************************************************
抱きしめられたクリスは・・・・
ただで済むのかサウス王国皇太子・・・・
明朝投稿します。
次は大量の母親の出現に他人事だと見物していた子供たちの多くが肝を冷やします・・・・
「えっ、母上いらっしゃるんですか?」
ボフミエ魔導国の巨大執務室はその日も戦場と化していた。
その喧騒の中を魔導電話で話していたクリスとオーウェンの大声が思わず重なった。
その一瞬執務室が静かになる。
思わず声のトーンを二人は抑える。
「でもお母様。まだ、パレルモの件で色々決めなければいけないことがあって、中々お相手できる時間がないかもしれないんですけれど。ウィルをおつけすることは可能ですが」
「ちょっと姉様。勝手に人のスケジュール調整しないでよ」
クリスの言葉に思わず横からクリスの護衛騎士のウィルが口を挟む。
「二人共冷たいのね」
少し拗ねてシャーロットが言う。
「だってこんな忙しい時に何も来なくても」
「何言っているのよ。あなたいつでも忙しいじゃない」
「いゃ、そんなことは」
「あるでしょう。まあ、国の要人はそんなものだけど」
シャーロットは諦めたように言った。
「でもね、忙しいのはわかるけれど、あなたもそろそろ20じゃない。そろそろ婚姻のことを真面目に考えないといけないと思うのよ」
「お母様。まだ早いです」
「そんな事はありませんよ。私はあなたの年齢のときは既に結婚していました」
「今と昔は違います」
「そんな事ないわよ。現にマーマレードではあなたの年齢では大半の令嬢が婚約者がいます。」
確かにマーマレードではシャーロットの言う通りだった。
「でも、ボフミエでは違います」
クリスは言い切った。ジャンヌ、アレク、オーウェン、アメリアとヘルマンもまだ婚約していない。下のものも婚約しているものはほとんどいなかった。
「それはあなた達上に立つものが婚約していないからでしょう。皆遠慮しているのよ」
シャーロットの言葉にクリスは詰まった。確かにその可能性はある。
「それはそうかも知れませんが」
「それにキャロライン様とお話する事もあるし」
「ドラフォード王国の王妃様ですか」
「そうよ。いらっしゃることは聞いていない?」
「今、横でオウとお話になっていらっしゃいますけれど」
「その件じゃない。でも、オーウェン様が近くにいらっしゃるということは二人の間は進展したということ」
シャーロットが興味津々と聞いてきた。
「そんな事はありません。というか、お母様。ここ、執務室なんですけど。皆いるんです。余計なことを大きな声で言わないでください」
ほとんど全員が仕事の手を止めて二人を見ていた。
片やオーウェン
「オーウェン、どうなの。クリス嬢とは上手くいっているの」
「マアマアです」
オーウェンは誤魔化して言った。確かにマシにはなっているが、まだ婚姻の件は頷いては貰っていなかった。
「何、その中途半端な返事は」
「いえ、母上、後少しなんです。だから邪魔せずに放っておいていただければ」
「そんなわけ無いでしょう。シャーロットの机の上見たけれど山のように釣り書が来ていたわよ」
「えっ、本当ですか」
キャロラインの暴露話にオーウェンは焦る。
「サウスの皇太子のものまであったわよ」
「何ですと。あのチャラ男の分まで」
「それに、こちらにもいろんな方面から圧力がかかってくるのよ。あなたの婚約者はまだ決まらないのかって。私達で止めるのもそろそろ限界なのよ」
キャロラインは言い切った。
「じゃあ、クリス、ということでそちらに行くから」
「ちょっとお母様」
クリスは文句を言おうとしたが、既に切られていた。
「ということで、そちらに行くからよろしくね」
「ちょっと母上」
オーウェンは文句を言おうとしたが、電話は切られた後だった。
「はあああ」
電話を切った二人はため息をついていた。
二人共似たようなことを言われたらしい。クリスは横のオーウェンのことを気にする余裕はなかったが・・・・
「うーん。保護者参観は大変だな」
他人事よろしくジャンヌは笑って二人に言った。
ジャンヌは自分もそうなるとはこの時は夢にも思っていなかった。
そして、当日、ナッツァ湖のスカイバード発着場には大勢の関係者が迎えに来ていた。
当人のクリスとオーウェンをはじめ、自国の王妃が来るということでドラフォードの大使や駐留している東方第一師団長も急遽駐留地のパレルモから帰ってきていた。
「で、アレクは何故いるんだ」
ジャンヌ・マーマレード皇太子兼ボフミエ魔導師団長が隣のノルディン帝国皇太子に聞いた。
「何言ってるんだよ。俺はボフミエ魔導国の外務卿なんだよ。大国ドラフォード王国の王妃様が来るんだから歓迎に赴くのは当然だろう」
「何言ってる。この前、ドラフォードの外務卿が来た時は迎えに行かなかったじゃないか」
「それはジャンヌを手伝っていたからだろう。そう言うことを言うなら何でジャンヌがいるんだ?」
「私は自国の侯爵夫人がいらっしゃるんだからお出迎えするのは当然だろう」
「ふうん。どうだか。クリス嬢とオーウェンが面白そうだからいるだけだろう」
アレクが図星をつく。
「まあ、それもあるけれど」
二人の前でソワソワしているクリスとオーウェンの二人を見てジャンヌが面白そうに言った。
「あなた達、他人事ね」
そのジャンヌとアレクにこれも関係ないはずのアメリア・テレーゼ皇太子が呆れて言った。
「アメリアも同じじゃないか」
「何言っているのよ。私はキャロラインおばさまに、ヘルマンとの仲をうまいこと母に言ってもらうためにここにいるのよ」
ジャンヌの言葉にアメリアと横にいる従者の如きヘルマンは真剣な顔だった。ヘルマンは元ボフミエ帝国の第三王子だったが、皇帝がクリスを誘拐した罪で帝国は崩壊。ヘルマンも平民になっていた。今は内務次官なのだが、テレーゼ女王はそれが不満で、まだ二人の仲を認めてくれていなかったのだ。
「珍しくアメリアが真面目モードだ
「何言っているのよ。私はいつも真面目よ」
茶化したジャンヌにアメリアが応える。
「アレク良いの?そんなので。私達のことよりもそっちはもっと大変じゃなくて」
確かにノルディン帝国皇太子と敵国だったマーマレード王国皇太子の婚姻の方が色々軋轢がありそうだった。
「アメリア、そっちってこっちはなにもないぞ」
ジャンヌは即座に否定したが、
「いや、アメリア。ありがとう。確かにそうだ」
アレクが慌てて言い出した。
「おい、アレク、何言い出している」
ジャンヌは慌てて文句を言うが、アレクは関係なしにどうするか必至に考え出した。
そこに遠くから一機のスカイバードが大きくなってきた。
「あれは」
「あれは違います。おそらくドラフォードの中部の都市のマルチからの定期便ではないかと」
オーウェンの問に内務次官代理のシュテファンが答えた。
2本突き出た桟橋の1つを来賓用にしており、今回は関係ないのはもう一つの桟橋に着くように指示している。
関係のない普通の定期便は隣の桟橋に着くはずだった。
着水したスカイバードはしかし、何故かこちらの桟橋に向かって来る。
「おいっ、どうなっている」
クリスの補佐官のフェビアンが管制に問い合わせると
「えっ、サウス国の皇太子殿下が乗っている?」
フェビアンが驚いて声に出した。
「サウスの皇太子殿下って言うとチャドウィック殿下」
「はい。そうです」
フェビアンにクリスが確認する。
「あの口先男が来たのか」
オーウェンが忌々しそうに言う。
「クリス様。サウス国など南方の小国。別の桟橋に移動させますが」
公モードでアレクがクリスに聞く。赤い死神のアレクが敬語を使う数少ない人物がクリスだ。
「いえ、サウス王国と言えば、中堅国家。その軍事力は侮れないと。ここはこの地でお迎えしましょう。母の便は隣の桟橋に回すようにお伝え下さい」
「えっ、宜しいのですか」
「一国の皇太子殿下のほうが大切ですから」
アレクにクリスが答えた。
アレクが指示を出す間にスカイバードが桟橋に到着する。
「ハーイ、ボフミエの皆さん。遠い南のサウス王国から参りました、黒い貴公子のチャドウィックです。この度は私の出迎えのために大勢お集まり頂きありがとうございます」
両手を広げて騒々しくチャドウィックが現れた。
そして、まっすぐにクリスの方に歩み寄る。
「おー、マイハニー、クリス。私の求婚を受けてくれることにしましたか」
その唖然としたクリスにいきなり抱きついた。
「えっ」
いきなり抱きつかれてクリスは固まってしまった・・・・・・・・
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抱きしめられたクリスは・・・・
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