367 / 444
第十一章 パレルモ王国の陰謀
影共の攻撃は世界各地で防がれ、パレルモ国境に大国連合軍が攻め込みました。
しおりを挟む
パレルモ王国の影達はこの時間次々にターゲットに接触しようとしていた。
男はマーマレードの王宮近くのホテルの2階から階下を通る馬車を見詰めていた。
今回のターゲットはボフミエの小娘の父親だった。小娘ほどの魔力はないと聞いていた。
もうじきこの下を馬車で通るはずだ。
ボフミエの小娘も実の父を殺されて悲観にくれるが良い。
男は思った。
もっとも今日のボフミエ王宮の暗殺計画でその小娘が殺されているかもしれないが。
馬車がゆっくりと階下を通る。距離にして20メートル。爆裂魔術で一瞬だろう。
男は「爆発せよ」
呪文を唱えた。
男の体から爆裂魔術が発動する。
しかし、魔術は馬車の前で四散する。
「な、何だと」
男は驚いた。
次の瞬間馬車の窓から白い手が伸びた。
そこから放たれた魔術が男を捕らえた。男は2階から地上に叩き落されていた。
地面に這いつくばる。
地面に胸を叩きつけられて肋が何本か折れたはずだ。
まさか、侯爵にこんな魔導師がいたとは。
止まった馬車からスラリとした美しい婦人が降り立つ。
「あなたが、殿下のおっしゃるパレルモのゴキブリの一人なの」
女性は口を扇子で覆って話した。
「おのれ」
男はなんとか立ち上がろうとした。
「少しはやるようね」
馬鹿にして婦人は言った。
「シャーロット。後ろ」
馬車から侯爵が声を出した。
後ろから迫った男がナイフを突き出した。
しかし、シャーロットに近づく前に弾き飛ばされる。
「おのれ」
周りから現れた男たちが一斉に魔術を放つ。
「ふんっ、クズは何人集まってもクズね」
全てをシャーロットは障壁で弾く。
「えっ」
そのシャーロットは上空から巨大な魔力が接近しているのを感じた。
「出来たらここでお前たちの相手をしたかったけれど、時間切れみたい。あなた達も命が惜しければ逃げなさい」
シャーロットは周りの影共に言ってやる。
「何を言う。逃げなければならないのは・・・・・」
その瞬間に天空から落雷が枝分かれしてパレルモの影だけに襲いかかった。
凄まじい爆雷の音の後、黒焦げになった影達の死体しか残っていなかった。
「あなた達、ウチの娘に何をしたの。ここまで怒らせたらもう終わりね」
哀れんでシャーロットは言った。
「シャーロット大丈夫か」
慌てて侯爵が飛び出してきた。
「大丈夫よ。クリスがやってくれたわ」
「えっ、クリスが? しかし、クリスは何千キロも離れたボフミエに居るのだぞ」
「ええ、更にパワーアップしているわ」
嘆息してシャーロットは言った。
こんな事をクリスがしたと世間に知られたらまた、嫁の貰い手が減ってしまう。
シャーロットはクリスを欲しいと言ってくれるオーウェンにいっそのこと渡してしまおうかと本気で考え始めた。何しろ娘はドラフォードでも多くのシンパを既に抱えているのだ。
娘に一度話してみようと本気でシャーロットは思った。
一方今回のヘイモ皇太子とクリスの会見の様子は、魔導電話を使って全国中継されていた。
ジャルカが終わった後にパレルモの影に対してゴキブリホイホイを発射して影共に恐怖に落とすために使おうと思って手配していたのだ。
解説には事務官のフェビアンと侍女のアデリナが急遽当てられていた。
「なんと、なんと、ドラフォードのアルフェスト卿は、パレルモのクズによって娘を人質にされたバルトルト事務官の自爆攻撃で亡くなっていたのですね。パレルモのクズどもはその後娘さんも殺したとか、もう悪逆非道としか言いようがないですね」
フェビアンがマイクに台本通り読む。
「えっ、でも、娘さん私お世話しましたけど」
時間前に無理やり連れてこられよく判っていない、アデリナがぽろりと言う。
その前に必至に台本を突き出してフェビアンが指差す
「あっ、すいません。間違えでした」
「そう、そして、この悪逆非道のパレルモのクズ」
「いや、黒カビ」
「殿下はゴキブリと呼んでいらっしゃいましたが、は今回聖女クリス様とその周りの方々に攻撃をかけると脅迫してきたのです」
「えっ、じゃあ私もまた狙われるのですか」
「そうですね。パレルモのゴキブリ共は弱いものを狙ってくる人類の敵です。怖いでしょう」
「そんな事ないです」
「えっ」
台本通りに言わないアデリナにまたフェビアンは固まる。
「だって、クリス様が絶対に助けに来てくれますから。前回の拐われた時も一瞬でクリス様が助けに来ていただきましたし。クリス様が本気になったらパレルモのクズなんて一瞬で終わりです。そう思うでしょ。フェビアンさんも」
「えっ、まあ、実際に誘拐犯とそれを煽ったり潜伏したりしているパレルモのゴキブリ共を一撃で処断されましたし」
脚本にかいていないけれどもうこうなったら仕方がないとフェビアンは思った。
「そうなんです。クリス様は本当に正義の味方なんです。そして強いんです。何しろ世界一の魔導師なんです。
奴隷として売られようとしていた私を助けてくれましたし、私達を餓死せさせようとした悪徳商人のGAFAも一撃で殲滅してくれました。現れた人類の敵魔王に対しても雷撃で黒焦げにしてくれましたし」
アデリナはクリスの大ファンで話しだしたら止まらなかった。
しかし、
「キャアアアアア」
突然アデリナが悲鳴を上げた。
画面の中でオーウェンが血しぶきを上げて倒れるのが映ったのだ。
「皇太子殿下!」
その画像を派遣されたザール北部パレルモとの国境の駐屯地で見ていたベン・ドーブネル ドラフォード東方第一師団第一大隊長は声を上げた。
「申し訳ありません。クリス様。そこの皇太子に妹を殺されると脅されてやりました」
その後ろで平伏している男の声を聞いてベンは立ち上がった。
「おのれ、パレルモのゴキブリ共め。もう許さん」
大股で歩き出す。
「全軍出撃するぞ」
叫ぶと扉を開けた。
そして、そこで控えていたパレルモの影が慌てて斬りかかる。
「どけっ。下郎」
一刀のもとベンはパレルモの影を切り倒していた。
「パレルモの影共の襲撃だ。一人残らず切り捨てろ」
全館の中にベンの大声が響いた。
暗殺のために潜り込んでいた影達は次々に見つけられて切り下げられた。
「おのれ、パレルモめ。我らを攻撃するとは許せん。全軍パレルモ領に突入するぞ」
「おう」
第一大隊は騎乗するや集団隊形を取って国境に突進した。
「大変です。また、ドーブネルの第一大隊が攻撃に入りました」
副官が第一師団長のミューラーに報告してきた。
「何だと、まだ本国からは攻撃の命令は来ていないぞ」
ミューラーは文句を言う。あいつはいつもこうだ。
「しかし、皇太子殿下が刺されましたが」
副官が言う。確かにミューラーもその映像は見ていた。
「それにパレルモの影共が兵舎で我らに攻撃を仕掛けてきたとか」
「何だと。直ちに第一戦闘配置だ。影共を探し出せ。即座に殺して構わん」
ミューラーは矢継ぎ早に指示を出す。
「ボフミエ騎士団も攻撃を開始する連絡ありました」
「何。ジャスティンがか」
「はい。我ベン殿に続いて突入せりだそうです」
「止むを得まい。我軍も出撃する」
ミューラーは進軍を決意した。
入り込んでいたパレルモの影五十名は何も出来ずに殺気立った兵士たちに見つけられ次第切リ捨てられていた。
***************************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
次話はまたボフミエ王宮に戻ります。
血しぶきを上げたオーウェンはどうなった。
明朝更新予定です。
男はマーマレードの王宮近くのホテルの2階から階下を通る馬車を見詰めていた。
今回のターゲットはボフミエの小娘の父親だった。小娘ほどの魔力はないと聞いていた。
もうじきこの下を馬車で通るはずだ。
ボフミエの小娘も実の父を殺されて悲観にくれるが良い。
男は思った。
もっとも今日のボフミエ王宮の暗殺計画でその小娘が殺されているかもしれないが。
馬車がゆっくりと階下を通る。距離にして20メートル。爆裂魔術で一瞬だろう。
男は「爆発せよ」
呪文を唱えた。
男の体から爆裂魔術が発動する。
しかし、魔術は馬車の前で四散する。
「な、何だと」
男は驚いた。
次の瞬間馬車の窓から白い手が伸びた。
そこから放たれた魔術が男を捕らえた。男は2階から地上に叩き落されていた。
地面に這いつくばる。
地面に胸を叩きつけられて肋が何本か折れたはずだ。
まさか、侯爵にこんな魔導師がいたとは。
止まった馬車からスラリとした美しい婦人が降り立つ。
「あなたが、殿下のおっしゃるパレルモのゴキブリの一人なの」
女性は口を扇子で覆って話した。
「おのれ」
男はなんとか立ち上がろうとした。
「少しはやるようね」
馬鹿にして婦人は言った。
「シャーロット。後ろ」
馬車から侯爵が声を出した。
後ろから迫った男がナイフを突き出した。
しかし、シャーロットに近づく前に弾き飛ばされる。
「おのれ」
周りから現れた男たちが一斉に魔術を放つ。
「ふんっ、クズは何人集まってもクズね」
全てをシャーロットは障壁で弾く。
「えっ」
そのシャーロットは上空から巨大な魔力が接近しているのを感じた。
「出来たらここでお前たちの相手をしたかったけれど、時間切れみたい。あなた達も命が惜しければ逃げなさい」
シャーロットは周りの影共に言ってやる。
「何を言う。逃げなければならないのは・・・・・」
その瞬間に天空から落雷が枝分かれしてパレルモの影だけに襲いかかった。
凄まじい爆雷の音の後、黒焦げになった影達の死体しか残っていなかった。
「あなた達、ウチの娘に何をしたの。ここまで怒らせたらもう終わりね」
哀れんでシャーロットは言った。
「シャーロット大丈夫か」
慌てて侯爵が飛び出してきた。
「大丈夫よ。クリスがやってくれたわ」
「えっ、クリスが? しかし、クリスは何千キロも離れたボフミエに居るのだぞ」
「ええ、更にパワーアップしているわ」
嘆息してシャーロットは言った。
こんな事をクリスがしたと世間に知られたらまた、嫁の貰い手が減ってしまう。
シャーロットはクリスを欲しいと言ってくれるオーウェンにいっそのこと渡してしまおうかと本気で考え始めた。何しろ娘はドラフォードでも多くのシンパを既に抱えているのだ。
娘に一度話してみようと本気でシャーロットは思った。
一方今回のヘイモ皇太子とクリスの会見の様子は、魔導電話を使って全国中継されていた。
ジャルカが終わった後にパレルモの影に対してゴキブリホイホイを発射して影共に恐怖に落とすために使おうと思って手配していたのだ。
解説には事務官のフェビアンと侍女のアデリナが急遽当てられていた。
「なんと、なんと、ドラフォードのアルフェスト卿は、パレルモのクズによって娘を人質にされたバルトルト事務官の自爆攻撃で亡くなっていたのですね。パレルモのクズどもはその後娘さんも殺したとか、もう悪逆非道としか言いようがないですね」
フェビアンがマイクに台本通り読む。
「えっ、でも、娘さん私お世話しましたけど」
時間前に無理やり連れてこられよく判っていない、アデリナがぽろりと言う。
その前に必至に台本を突き出してフェビアンが指差す
「あっ、すいません。間違えでした」
「そう、そして、この悪逆非道のパレルモのクズ」
「いや、黒カビ」
「殿下はゴキブリと呼んでいらっしゃいましたが、は今回聖女クリス様とその周りの方々に攻撃をかけると脅迫してきたのです」
「えっ、じゃあ私もまた狙われるのですか」
「そうですね。パレルモのゴキブリ共は弱いものを狙ってくる人類の敵です。怖いでしょう」
「そんな事ないです」
「えっ」
台本通りに言わないアデリナにまたフェビアンは固まる。
「だって、クリス様が絶対に助けに来てくれますから。前回の拐われた時も一瞬でクリス様が助けに来ていただきましたし。クリス様が本気になったらパレルモのクズなんて一瞬で終わりです。そう思うでしょ。フェビアンさんも」
「えっ、まあ、実際に誘拐犯とそれを煽ったり潜伏したりしているパレルモのゴキブリ共を一撃で処断されましたし」
脚本にかいていないけれどもうこうなったら仕方がないとフェビアンは思った。
「そうなんです。クリス様は本当に正義の味方なんです。そして強いんです。何しろ世界一の魔導師なんです。
奴隷として売られようとしていた私を助けてくれましたし、私達を餓死せさせようとした悪徳商人のGAFAも一撃で殲滅してくれました。現れた人類の敵魔王に対しても雷撃で黒焦げにしてくれましたし」
アデリナはクリスの大ファンで話しだしたら止まらなかった。
しかし、
「キャアアアアア」
突然アデリナが悲鳴を上げた。
画面の中でオーウェンが血しぶきを上げて倒れるのが映ったのだ。
「皇太子殿下!」
その画像を派遣されたザール北部パレルモとの国境の駐屯地で見ていたベン・ドーブネル ドラフォード東方第一師団第一大隊長は声を上げた。
「申し訳ありません。クリス様。そこの皇太子に妹を殺されると脅されてやりました」
その後ろで平伏している男の声を聞いてベンは立ち上がった。
「おのれ、パレルモのゴキブリ共め。もう許さん」
大股で歩き出す。
「全軍出撃するぞ」
叫ぶと扉を開けた。
そして、そこで控えていたパレルモの影が慌てて斬りかかる。
「どけっ。下郎」
一刀のもとベンはパレルモの影を切り倒していた。
「パレルモの影共の襲撃だ。一人残らず切り捨てろ」
全館の中にベンの大声が響いた。
暗殺のために潜り込んでいた影達は次々に見つけられて切り下げられた。
「おのれ、パレルモめ。我らを攻撃するとは許せん。全軍パレルモ領に突入するぞ」
「おう」
第一大隊は騎乗するや集団隊形を取って国境に突進した。
「大変です。また、ドーブネルの第一大隊が攻撃に入りました」
副官が第一師団長のミューラーに報告してきた。
「何だと、まだ本国からは攻撃の命令は来ていないぞ」
ミューラーは文句を言う。あいつはいつもこうだ。
「しかし、皇太子殿下が刺されましたが」
副官が言う。確かにミューラーもその映像は見ていた。
「それにパレルモの影共が兵舎で我らに攻撃を仕掛けてきたとか」
「何だと。直ちに第一戦闘配置だ。影共を探し出せ。即座に殺して構わん」
ミューラーは矢継ぎ早に指示を出す。
「ボフミエ騎士団も攻撃を開始する連絡ありました」
「何。ジャスティンがか」
「はい。我ベン殿に続いて突入せりだそうです」
「止むを得まい。我軍も出撃する」
ミューラーは進軍を決意した。
入り込んでいたパレルモの影五十名は何も出来ずに殺気立った兵士たちに見つけられ次第切リ捨てられていた。
***************************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
次話はまたボフミエ王宮に戻ります。
血しぶきを上げたオーウェンはどうなった。
明朝更新予定です。
0
お気に入りに追加
2,451
あなたにおすすめの小説
七年間の婚約は今日で終わりを迎えます
hana
恋愛
公爵令嬢エミリアが十歳の時、第三王子であるロイとの婚約が決まった。しかし婚約者としての生活に、エミリアは不満を覚える毎日を過ごしていた。そんな折、エミリアは夜会にて王子から婚約破棄を宣言される。
命を狙われたお飾り妃の最後の願い
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】
重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。
イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。
短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。
『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。
魔力無しの私に何の御用ですか?〜戦場から命懸けで帰ってきたけど妹に婚約者を取られたのでサポートはもう辞めます〜
まつおいおり
恋愛
妹が嫌がったので代わりに戦場へと駆り出された私、コヨミ・ヴァーミリオン………何年も家族や婚約者に仕送りを続けて、やっと戦争が終わって家に帰ったら、妹と婚約者が男女の営みをしていた、開き直った婚約者と妹は主人公を散々煽り散らした後に婚約破棄をする…………ああ、そうか、ならこっちも貴女のサポートなんかやめてやる、彼女は呟く……今まで義妹が順風満帆に来れたのは主人公のおかげだった、義父母に頼まれ、彼女のサポートをして、学院での授業や実技の評価を底上げしていたが、ここまで鬼畜な義妹のために動くなんてなんて冗談じゃない……後々そのことに気づく義妹と婚約者だが、時すでに遅い、彼女達を許すことはない………徐々に落ちぶれていく義妹と元婚約者………主人公は
主人公で王子様、獣人、様々な男はおろか女も惚れていく………ひょんな事から一度は魔力がない事で落されたグランフィリア学院に入学し、自分と同じような境遇の人達と出会い、助けていき、ざまぁしていく、やられっぱなしはされるのもみるのも嫌だ、最強女軍人の無自覚逆ハーレムドタバタラブコメディここに開幕。
あなたが望んだ、ただそれだけ
cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。
国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。
カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。
王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。
失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。
公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。
逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます
おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。
if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります)
※こちらの作品カクヨムにも掲載します
心を失った彼女は、もう婚約者を見ない
基本二度寝
恋愛
女癖の悪い王太子は呪われた。
寝台から起き上がれず、食事も身体が拒否し、原因不明な状態の心労もあり、やせ細っていった。
「こりゃあすごい」
解呪に呼ばれた魔女は、しゃがれ声で場違いにも感嘆した。
「王族に呪いなんて効かないはずなのにと思ったけれど、これほど大きい呪いは見たことがないよ。どれだけの女の恨みを買ったんだい」
王太子には思い当たる節はない。
相手が勝手に勘違いして想いを寄せられているだけなのに。
「こりゃあ対価は大きいよ?」
金ならいくらでも出すと豪語する国王と、「早く息子を助けて」と喚く王妃。
「なら、その娘の心を対価にどうだい」
魔女はぐるりと部屋を見渡し、壁際に使用人らと共に立たされている王太子の婚約者の令嬢を指差した。
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる