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第八章 ボフミエ王宮恋愛編
プロローグ 東方の王女は大国王子に初恋をしました
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東方の大国である陳王国。
その王都西安の川沿いの桜並木でお忍びで花見に来ていた依然(イーラン)は侍女とはぐれてしまった。
桜並木は凄まじい人混みで、川辺ではゴザを敷いてみんな花見をしていた。
あまりの桜の美しさにぼうっと見ていたら、気がつくと前を歩いていた侍女の姿が見えなくなったのだ。
依然は慌てた。慌てて周りを見渡すが人が多くてどれが侍女かは判らない。
依然は慌てて駆け出した。でもどこにも侍女がいない。
思わず涙目になった所で
「どうした?」
男の子に声をかけられた。
男の子は依然と同じくらいの年の子だと思った。
黒髪黒目で秀麗な姿形だが、服装は異国の服装だった。
「侍女とはぐれてしまったの」
依然は鼻声で言った。
「そうか。それは俺と同じだな」
「えっあなたも侍女と逸れたの?」
「侍女とは違って、護衛いや、付き人だな」
男の子が言う。
「ふうん。まあいいや、じゃあおんなじね」
依然は急に男の子に親密感が湧いた。
「まあ、褒められたことではないが」
男の子が大人びたことを言うので思わず、依然は笑った。
「本当ね」
二人はそれからいろんな事を話して親しくなった。
男は自分の事を「オウ」と名乗っていた。
血相を変えた、侍女とオウの付き人が二人を探し当てた時に、二人は楽しげに話し合っていた。
二人でこっぴどく怒られたのは依然にとって今はいい思い出だった。
「オウ。今から会いに行くね」
陳王国王女依然がボフミエ魔導国に留学のために旅立ったのはそれから15回目の桜の咲く頃だった。
************
新章始めました
明日からまた頑張って更新していきます
その王都西安の川沿いの桜並木でお忍びで花見に来ていた依然(イーラン)は侍女とはぐれてしまった。
桜並木は凄まじい人混みで、川辺ではゴザを敷いてみんな花見をしていた。
あまりの桜の美しさにぼうっと見ていたら、気がつくと前を歩いていた侍女の姿が見えなくなったのだ。
依然は慌てた。慌てて周りを見渡すが人が多くてどれが侍女かは判らない。
依然は慌てて駆け出した。でもどこにも侍女がいない。
思わず涙目になった所で
「どうした?」
男の子に声をかけられた。
男の子は依然と同じくらいの年の子だと思った。
黒髪黒目で秀麗な姿形だが、服装は異国の服装だった。
「侍女とはぐれてしまったの」
依然は鼻声で言った。
「そうか。それは俺と同じだな」
「えっあなたも侍女と逸れたの?」
「侍女とは違って、護衛いや、付き人だな」
男の子が言う。
「ふうん。まあいいや、じゃあおんなじね」
依然は急に男の子に親密感が湧いた。
「まあ、褒められたことではないが」
男の子が大人びたことを言うので思わず、依然は笑った。
「本当ね」
二人はそれからいろんな事を話して親しくなった。
男は自分の事を「オウ」と名乗っていた。
血相を変えた、侍女とオウの付き人が二人を探し当てた時に、二人は楽しげに話し合っていた。
二人でこっぴどく怒られたのは依然にとって今はいい思い出だった。
「オウ。今から会いに行くね」
陳王国王女依然がボフミエ魔導国に留学のために旅立ったのはそれから15回目の桜の咲く頃だった。
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