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第七章 魔王復活
魔王カーンは人間ミサイルを一撃で消滅させました
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一方モルロイではモルロイの暴虐王カーンと宰相のアクラシが悪巧みをしていた。
「アクラシ、どうだ。ワットの状況は」
「はっ。変装させて5人ばかり潜入させました」
「うまくいきそうか」
「はい。奴らは何も知らされていませんから」
「毒ガスと言いつつ、黒死病の菌を壷に入れて持たせたのか」
「はい。周りに撒く前に、解毒剤を飲めと言ってその解毒剤にも黒死病のもとの菌を混入しております」
「酷いものだな。何も知らずに死病にかかるのだからな」
「陛下のご希望通りですが」
「ふんっ、元々弟のシンパだった奴らだ。
せいぜい我がモルロイの為に役立ってもらわないとな」
二人は笑った。
「ん?」
カーンは外にこちらに向かって飛んでくる巨大物体を探知した。
「どうかなされましたか。陛下」
「何か巨大なものがこちらに向けて飛んでくる」
「?」
カーンは慌ててアクラシを連れて外に転移する。
ボフミエの空の方を見ると、何か物体が接近してくるのが見えた。
急激にそれは大きくなってくる。
一方のこちらはボフミエの管制室。
「ジャルカ様。着弾まであと10秒です」
画像を見ながら管制官が言う。
「げっ」
アクラシは慌てた。
すぐに逃げ出した方が良いのではないかと思うが、カーンはびくともしていない。
「ふんつ、このようなもので余が慌てふためくとでも思っているのか、ボフミエは」
カーンは片手を突き出した。
「6、5、4」
人間ミサイルからの画像で地上でカーンが手を突き出すのが見えた。
「ちっ気付かれたか」
ジャルカは杖を一閃した。
次の瞬間画像がブラックアウトする。
カーンの手から巨大な衝撃波が飛び出して人間ミサイルに直撃した。
ミサイルは一瞬にして消滅する。
「ふんっ、下らん」
カーンは吐き捨てた。
アクラシは改めてカーンの強さを思い知った。
巨大な飛来物を一瞬で消すなど普通は出来ない。
「何!」
次の瞬間二人の頭上に何かが転移してきた。
とっさにカーンは自分だけ障壁を張った。
転移してきたものが、その周りに落ちる。
アクラシは押しつぶされていた。
そこには頭を丸刈りにされて気絶しているテムゲらがいた。
「な、テムゲ様」
何とか起き上がったアクラシが慌てて駆けよる。
「気絶しておられますな」
アクラシが言った。
「ん、頭に何か書かれておりますぞ」
アクラシは言った。
「何と書いてある」
「テムゲ様はこれは大きいですな」
頭を見ながら読んでいく。
「おおばーんかものか?」
「なんだそれは」
アクラシは読み上げるがいま一つピンとこない。
「こうですかな。おおばかものかーん」
並べ替えて言ってしまってアクラシは固まった。
大馬鹿者カーン??????
やばい。
「ははははは」
大きな声を挙げてカーンは笑った。
「誰が大馬鹿者だ。」
思いっきり近くにあったテムゲの頭を蹴飛ばしていた。
「面白い。ボフミエの奴らめ。
黒死病で苦しんで死ぬのだ」
カーンは手を握りしめて叫んでいた。
その握りしめた手からはあまりにも強く握りしめたがために血が一筋流れだしていた…
「アクラシ、どうだ。ワットの状況は」
「はっ。変装させて5人ばかり潜入させました」
「うまくいきそうか」
「はい。奴らは何も知らされていませんから」
「毒ガスと言いつつ、黒死病の菌を壷に入れて持たせたのか」
「はい。周りに撒く前に、解毒剤を飲めと言ってその解毒剤にも黒死病のもとの菌を混入しております」
「酷いものだな。何も知らずに死病にかかるのだからな」
「陛下のご希望通りですが」
「ふんっ、元々弟のシンパだった奴らだ。
せいぜい我がモルロイの為に役立ってもらわないとな」
二人は笑った。
「ん?」
カーンは外にこちらに向かって飛んでくる巨大物体を探知した。
「どうかなされましたか。陛下」
「何か巨大なものがこちらに向けて飛んでくる」
「?」
カーンは慌ててアクラシを連れて外に転移する。
ボフミエの空の方を見ると、何か物体が接近してくるのが見えた。
急激にそれは大きくなってくる。
一方のこちらはボフミエの管制室。
「ジャルカ様。着弾まであと10秒です」
画像を見ながら管制官が言う。
「げっ」
アクラシは慌てた。
すぐに逃げ出した方が良いのではないかと思うが、カーンはびくともしていない。
「ふんつ、このようなもので余が慌てふためくとでも思っているのか、ボフミエは」
カーンは片手を突き出した。
「6、5、4」
人間ミサイルからの画像で地上でカーンが手を突き出すのが見えた。
「ちっ気付かれたか」
ジャルカは杖を一閃した。
次の瞬間画像がブラックアウトする。
カーンの手から巨大な衝撃波が飛び出して人間ミサイルに直撃した。
ミサイルは一瞬にして消滅する。
「ふんっ、下らん」
カーンは吐き捨てた。
アクラシは改めてカーンの強さを思い知った。
巨大な飛来物を一瞬で消すなど普通は出来ない。
「何!」
次の瞬間二人の頭上に何かが転移してきた。
とっさにカーンは自分だけ障壁を張った。
転移してきたものが、その周りに落ちる。
アクラシは押しつぶされていた。
そこには頭を丸刈りにされて気絶しているテムゲらがいた。
「な、テムゲ様」
何とか起き上がったアクラシが慌てて駆けよる。
「気絶しておられますな」
アクラシが言った。
「ん、頭に何か書かれておりますぞ」
アクラシは言った。
「何と書いてある」
「テムゲ様はこれは大きいですな」
頭を見ながら読んでいく。
「おおばーんかものか?」
「なんだそれは」
アクラシは読み上げるがいま一つピンとこない。
「こうですかな。おおばかものかーん」
並べ替えて言ってしまってアクラシは固まった。
大馬鹿者カーン??????
やばい。
「ははははは」
大きな声を挙げてカーンは笑った。
「誰が大馬鹿者だ。」
思いっきり近くにあったテムゲの頭を蹴飛ばしていた。
「面白い。ボフミエの奴らめ。
黒死病で苦しんで死ぬのだ」
カーンは手を握りしめて叫んでいた。
その握りしめた手からはあまりにも強く握りしめたがために血が一筋流れだしていた…
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