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第四章 王立高等学園
大国皇太子はクリスをお姫様抱っこで運ぶ
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寝てしまったクリスをお姫様抱っこしてオーウェンは部屋を出た。
外にはアルバートやメイ、オーウェンのおつきのジェキンスらが心配して待っていた。
オーウェンの胸の中で幸せそうにクリスは寝ていた。
「どうされたのですか?」
アルバートが咎めるように聞く。
「王妃殿下がクリスに無理やりワインを飲ませたのだ」
「えっクリス様は大丈夫でしたか?」
メイが驚いて食いつく。
「えっクリスはお酒はダメなのか?」
オーウェンが聞く。
「ジャンヌ殿下からは絶対に飲ませるなと言われていたんですが」
メイが答える。
「別に普通だったぞ。すぐに寝たけど。」
赤くなってオーウェンは言う。
クリスにくっつきたいなんて言われたなんてこんなところでは言えない。
「ではクリス様の騎士の私が代わります」
アルバートが手を差し出すが、オーウェンは首を振る。
クリスの体に他の男が触れるなんて許せる訳は無かった。
「ふんっクリスには部屋まで送ってとこの私が言われたからな。他の者に触れ指すわけにはいかない」
しれっとオーウェンは嘘をつく。
「そんな事をクリス様が言うわけないだろ」
アルバートが突っ込むが、
「嘘だと思うなら王妃殿下らに聞けばいい。」
絶対に部屋に入れないと知ってオーウェンは言うや歩き出した。
「オーウェン様。」
慌てて3人は後を追い出した。
オーウェンはクリスの体温を感じながら歩けるという幸せをかみしめながら女子寮までゆっくりと歩いた。
「で、アレク皇太子。あなたジャンヌのことどう思っているの?」
オーウェンらが出て行ったあと改めて王妃は聞いた。
「出来たら一緒にずうーっと過ごしたいと思うのですが」
アレクが言う。
「それは結婚したいという事?
男なんでしょ。はっきり言ってくれない」
王妃が詰める。
アレクはワインが入ったグラスをあおった。
「そうとって下さい」
「はっきり聞きたいんだけど」
「母上。皇太子に失礼ですよ」
ジャンヌが珍しく言う。
「だってはっきり聞きたいじゃない。あなたももう20超えているんだから」
「ジャンヌ王女と結婚したいです」
アレクは言い切った。
「でも、ジャンヌはマーマレードの皇太子なのよ。あなたもノルディンの皇太子じゃない」
王妃は突っ込んだ。
「もし、どうしてもジャンヌが皇太子を降りられないなら、
ノルディンの皇太子はやめます!」
「そんなの許されるの?申し訳ないけど、先の大戦で2人もあなたのライバルは死んだのよ。
あなた除いたら雑魚しかいないじゃない。
私が皇帝なら絶対に許さないわ」
「別に私がこちらに来ればいいだけですよね。
ノルディンの皇帝の座よりもジャンヌ姫と一緒の方が何か面白そうなので」
「面白いだけで1国を治められるの?
そもそも3年前のあなたの侵略戦。
国民の多くはあなたを許していないわよ」
「それは先日戦災孤児の子に教えてもらいました」
アレクは子供に殴られた腹を抑えた。
「でも、認めてもらうように、頑張って行くつもりです」
「そんな甘いわけないでしょ。あなたの国の皇帝は認めない。
マーマレードの国民も認めない。それで婚姻を認めろなんて無理よ」
「じゃあ皇帝が認めて、国民が認めれば認めて頂けるんですね」
アレクは逆襲した。
「えっ。それは良いわよ。出来る訳無いと思うけど」
王妃は認めた。
「ちょっと待て。二人とも。私の意志はどうなる」
ジャンヌが突っ込むが
「あなた何言っているの。暴風王女をもらってくれるなんて奇特な人他にいるわけないでしょ。
あなたクリスじゃないのよ。あの子は何十通も婚姻の申し込みがあるけど、あなたは今のところ0なんですからね。
もらってくれるって言うんだから喜びなさい」
「そんなむちゃくちゃな」
ジャンヌはむくまれたが、
「皇帝の承諾と国民の承諾さえ取り付けたらいつでもあなたを受け入れるわ」
「判りました。約束ですからね。」
二人が意気投合するのを俺は認めんぞ…当事者の一人であるジャンヌは叫び続けていた。
外にはアルバートやメイ、オーウェンのおつきのジェキンスらが心配して待っていた。
オーウェンの胸の中で幸せそうにクリスは寝ていた。
「どうされたのですか?」
アルバートが咎めるように聞く。
「王妃殿下がクリスに無理やりワインを飲ませたのだ」
「えっクリス様は大丈夫でしたか?」
メイが驚いて食いつく。
「えっクリスはお酒はダメなのか?」
オーウェンが聞く。
「ジャンヌ殿下からは絶対に飲ませるなと言われていたんですが」
メイが答える。
「別に普通だったぞ。すぐに寝たけど。」
赤くなってオーウェンは言う。
クリスにくっつきたいなんて言われたなんてこんなところでは言えない。
「ではクリス様の騎士の私が代わります」
アルバートが手を差し出すが、オーウェンは首を振る。
クリスの体に他の男が触れるなんて許せる訳は無かった。
「ふんっクリスには部屋まで送ってとこの私が言われたからな。他の者に触れ指すわけにはいかない」
しれっとオーウェンは嘘をつく。
「そんな事をクリス様が言うわけないだろ」
アルバートが突っ込むが、
「嘘だと思うなら王妃殿下らに聞けばいい。」
絶対に部屋に入れないと知ってオーウェンは言うや歩き出した。
「オーウェン様。」
慌てて3人は後を追い出した。
オーウェンはクリスの体温を感じながら歩けるという幸せをかみしめながら女子寮までゆっくりと歩いた。
「で、アレク皇太子。あなたジャンヌのことどう思っているの?」
オーウェンらが出て行ったあと改めて王妃は聞いた。
「出来たら一緒にずうーっと過ごしたいと思うのですが」
アレクが言う。
「それは結婚したいという事?
男なんでしょ。はっきり言ってくれない」
王妃が詰める。
アレクはワインが入ったグラスをあおった。
「そうとって下さい」
「はっきり聞きたいんだけど」
「母上。皇太子に失礼ですよ」
ジャンヌが珍しく言う。
「だってはっきり聞きたいじゃない。あなたももう20超えているんだから」
「ジャンヌ王女と結婚したいです」
アレクは言い切った。
「でも、ジャンヌはマーマレードの皇太子なのよ。あなたもノルディンの皇太子じゃない」
王妃は突っ込んだ。
「もし、どうしてもジャンヌが皇太子を降りられないなら、
ノルディンの皇太子はやめます!」
「そんなの許されるの?申し訳ないけど、先の大戦で2人もあなたのライバルは死んだのよ。
あなた除いたら雑魚しかいないじゃない。
私が皇帝なら絶対に許さないわ」
「別に私がこちらに来ればいいだけですよね。
ノルディンの皇帝の座よりもジャンヌ姫と一緒の方が何か面白そうなので」
「面白いだけで1国を治められるの?
そもそも3年前のあなたの侵略戦。
国民の多くはあなたを許していないわよ」
「それは先日戦災孤児の子に教えてもらいました」
アレクは子供に殴られた腹を抑えた。
「でも、認めてもらうように、頑張って行くつもりです」
「そんな甘いわけないでしょ。あなたの国の皇帝は認めない。
マーマレードの国民も認めない。それで婚姻を認めろなんて無理よ」
「じゃあ皇帝が認めて、国民が認めれば認めて頂けるんですね」
アレクは逆襲した。
「えっ。それは良いわよ。出来る訳無いと思うけど」
王妃は認めた。
「ちょっと待て。二人とも。私の意志はどうなる」
ジャンヌが突っ込むが
「あなた何言っているの。暴風王女をもらってくれるなんて奇特な人他にいるわけないでしょ。
あなたクリスじゃないのよ。あの子は何十通も婚姻の申し込みがあるけど、あなたは今のところ0なんですからね。
もらってくれるって言うんだから喜びなさい」
「そんなむちゃくちゃな」
ジャンヌはむくまれたが、
「皇帝の承諾と国民の承諾さえ取り付けたらいつでもあなたを受け入れるわ」
「判りました。約束ですからね。」
二人が意気投合するのを俺は認めんぞ…当事者の一人であるジャンヌは叫び続けていた。
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