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第四章 王立高等学園
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ
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何故かそのまま朝食を皆で食べる事になり、そのまま、8人で一緒に学園に向かう。
「ガーネット様のお好きなものにって何なんですか?」
「私はケーキです。いちごの載っているケーキが好きで」
お子様ガーネットはあっさりケーキの話でつられる。
「良いですよね。私はマカロンケーキが。
ノルディンの王都にとてもおいしい店があって一度お兄様に無理言って連れて行ってもらったんです」
「へえええ、赤い、いやいやアレク様はそんなこともされるんですか」
「アレク様ってお兄様の事そういうふうに呼ばれる方ってほとんどいらっしゃらないんですけど」
なんでそんなに親しいと不審に思うが、そう言えば自分の事もエカちゃん呼びしていたか。
略するのが好きなのかなと思ったが、
「この前ドラフォードの王都にいらっしゃった時に、お忍びで外に出た時にアレクって呼んでくれって」
「えええっあなたお兄様と付き合っているのですの?」
途端にエカテリーナがドアップで迫る。
「そんな訳無いでしょ。その時はアレク様はジャンヌお姉さまと仲良くしていらっしゃいましたよ」
慌ててガーネットが言う。
「そうなんですね。あの二人仲いいですよね。昨日も息ぴったりでしたし」
エカテリーナは二人で大きい球にかけていたのを思い出した。
「でもあなた、今ジャンヌ王女殿下もお姉さまと呼んでいらっしゃまいしたけど」
不思議に思ってエカテリーナは聞く。
ドラフォードに他に女兄弟はいなかったはずだ。
ジャンヌとクリスは姉妹では無いし。
「ああ、ああ親同士が仲いいので昔は良く、ジャンヌお姉さまやクリスお姉さまに遊んでいただいたんです。特にジャンヌお姉さまはいとこですし」
そう言えばジャンヌの母とガーネットの母は母が同じ姉妹だった。クリスの母はそのジャンヌの母の侍女をしていたと聞いたことがある。
そうか、そうするとガーネットはクリスとオーウェンの仲を認めてはまだいないかもしれないと
エカテリーナは自分に都合の良いように解釈しだした。
その後ろではエカテリーナのおつきの令嬢らとクリスが話していた。
「アリサ・リューク様はかの有名リューク将軍のご親戚の方ですか?」
早速クリスが話し出した。
「そうなんです。祖父がそうです。でもなぜ私の名前をご存じなんですか?」
不審に思ってアリサは聞く。
自分は男爵の令嬢に過ぎない。クリスが名前を憶えていくれているのに驚いた。
「クラスの紹介の時に聞いたのです。その時からそうかなと思ったんですが」
クリスが何でもないように言う。
でも、最初のホームルームの自己紹介なんてほとんど覚えていないだろう。
「えっでも、ノルディン国外では祖父の名はそんなに有名でないのに」
この国の歴史の本も見たが祖父の名前は出ていなかった。
「こちらのナタリーさんのおじいさんがウィンザー将軍でカンネーでお二人で戦われたことありますよ」
クリスがナタリーにふる。
「あっカンネーの戦いですか。祖父から聞いたことがあります」
ナタリーが食いつく。
イザベラはまた始まったと思った。
クリスのお得意の必殺爺殺しがさく裂していると。老若男女問わず、クリスの必殺技が…
ノルディン帝国にも進出かとイザベラが見ていると、
クリスは他の3人とそれぞれ話し込んでいろんな話をしていた。
クリスの技恐るべし。
その傍にいればイザベラの伯爵家も安泰だ。
何としても仲良くならねばと改めて思うイザベラだった。
一方のエカテリーナはガーネットと仲良くなるために必死に話しているけど、
将を射んと欲すれば先ず馬を射よという事を
クリスによって自分の取り巻きにされているんのに全く気付かないエカテリーナだった。
「ガーネット様のお好きなものにって何なんですか?」
「私はケーキです。いちごの載っているケーキが好きで」
お子様ガーネットはあっさりケーキの話でつられる。
「良いですよね。私はマカロンケーキが。
ノルディンの王都にとてもおいしい店があって一度お兄様に無理言って連れて行ってもらったんです」
「へえええ、赤い、いやいやアレク様はそんなこともされるんですか」
「アレク様ってお兄様の事そういうふうに呼ばれる方ってほとんどいらっしゃらないんですけど」
なんでそんなに親しいと不審に思うが、そう言えば自分の事もエカちゃん呼びしていたか。
略するのが好きなのかなと思ったが、
「この前ドラフォードの王都にいらっしゃった時に、お忍びで外に出た時にアレクって呼んでくれって」
「えええっあなたお兄様と付き合っているのですの?」
途端にエカテリーナがドアップで迫る。
「そんな訳無いでしょ。その時はアレク様はジャンヌお姉さまと仲良くしていらっしゃいましたよ」
慌ててガーネットが言う。
「そうなんですね。あの二人仲いいですよね。昨日も息ぴったりでしたし」
エカテリーナは二人で大きい球にかけていたのを思い出した。
「でもあなた、今ジャンヌ王女殿下もお姉さまと呼んでいらっしゃまいしたけど」
不思議に思ってエカテリーナは聞く。
ドラフォードに他に女兄弟はいなかったはずだ。
ジャンヌとクリスは姉妹では無いし。
「ああ、ああ親同士が仲いいので昔は良く、ジャンヌお姉さまやクリスお姉さまに遊んでいただいたんです。特にジャンヌお姉さまはいとこですし」
そう言えばジャンヌの母とガーネットの母は母が同じ姉妹だった。クリスの母はそのジャンヌの母の侍女をしていたと聞いたことがある。
そうか、そうするとガーネットはクリスとオーウェンの仲を認めてはまだいないかもしれないと
エカテリーナは自分に都合の良いように解釈しだした。
その後ろではエカテリーナのおつきの令嬢らとクリスが話していた。
「アリサ・リューク様はかの有名リューク将軍のご親戚の方ですか?」
早速クリスが話し出した。
「そうなんです。祖父がそうです。でもなぜ私の名前をご存じなんですか?」
不審に思ってアリサは聞く。
自分は男爵の令嬢に過ぎない。クリスが名前を憶えていくれているのに驚いた。
「クラスの紹介の時に聞いたのです。その時からそうかなと思ったんですが」
クリスが何でもないように言う。
でも、最初のホームルームの自己紹介なんてほとんど覚えていないだろう。
「えっでも、ノルディン国外では祖父の名はそんなに有名でないのに」
この国の歴史の本も見たが祖父の名前は出ていなかった。
「こちらのナタリーさんのおじいさんがウィンザー将軍でカンネーでお二人で戦われたことありますよ」
クリスがナタリーにふる。
「あっカンネーの戦いですか。祖父から聞いたことがあります」
ナタリーが食いつく。
イザベラはまた始まったと思った。
クリスのお得意の必殺爺殺しがさく裂していると。老若男女問わず、クリスの必殺技が…
ノルディン帝国にも進出かとイザベラが見ていると、
クリスは他の3人とそれぞれ話し込んでいろんな話をしていた。
クリスの技恐るべし。
その傍にいればイザベラの伯爵家も安泰だ。
何としても仲良くならねばと改めて思うイザベラだった。
一方のエカテリーナはガーネットと仲良くなるために必死に話しているけど、
将を射んと欲すれば先ず馬を射よという事を
クリスによって自分の取り巻きにされているんのに全く気付かないエカテリーナだった。
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