理想の女性を見つけた時には、運命の人を愛人にして白い結婚を宣言していました

ぺきぺき

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第三章 無計画な告白

第三章の登場人物

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ここまでお読みいただきありがとうございます。第四章では”運命の姫”とヨーゼフの関係に決定的な変化が訪れます。

以下は第三章の登場人物です。大分本編で腹黒がバレた人が増えてきましたね…。

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◆ヨーゼフ・バッツドルフ

ヒューゲン国の第二王子から臣籍降下しバッツドルフ姓を賜る。赤毛に赤褐色の目のイケメンでモテる。五か国語を操り、外交を任されている。かつて今は愛人であるマリアに傾倒し、婚約破棄をした黒歴史がある。マリアを気に掛け、正妻のキャサリンに白い結婚を宣言したが、最近はキャサリンに信頼の情を抱くようになった。


◆キャサリン・バッツドルフ

ブルテン王国の王族に所縁のあるダンフォード公爵家の生まれでヨーゼフの9つ年下の正妻。明るい金髪をきつく巻いて、水色の瞳にきつい目つきの美人。ヒューゲンとブルテンの同盟の証として、嫁いできた。高貴さと教養の高さでヒューゲンの貴族たちを虜にしている。実は腹黒い。


◆マリア

ヨーゼフの運命の姫にそっくりな金髪に濃い青色の瞳の美人。男爵令嬢だったが、貴族籍から抜かれ、平民となった。ヨーゼフの愛人として囲われている。最近はお手付きがなく、キャサリンに嫉妬してヒステリックに喚く姿がよく見られている。実は腹黒い。


◆エアハルト・ヒューゲン

ヨーゼフの三つ年上の兄で王太子から国王になった。赤毛に赤褐色の目でがっしりした体格。王妃との間に生まれた長男が立太子したことで、ヨーゼフは臣籍に降りた。実は腹黒い。


◆ペーター

バッツドルフ家の家令。もともと王家に仕えていたベテランの家令でヨーゼフを孫のように心配している。嫁いできたキャサリンを大公夫人として受け入れている。


◆コンスタンス・オールディー

ヒューゲンの隣国オールディーの新女王として即位した切れ者。外交問題を起こしかけた妹王女を王族籍から抜いた。実は腹黒い。


◆デジレ・オールディー

コンスタンス女王の妹でヨーゼフに惚れている。ヨーゼフの結婚後も諦めきれず、妻であるキャサリンとその祖国ブルテンを公の場で貶めたことで王族籍をはく奪された。


◆ベネディクト・ダンフォード

ダンフォード公爵家の次男でキャサリンの兄。コンスタンス女王の即位式にブルテンの大使として参加していた。キャサリンとよく似た姿の青年。実は腹黒い。


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