3 / 75
第一章 Side A
3 エリーと白い犬
しおりを挟む
海馬の使役のためには、毎日のように海馬の生息域に通う必要がある。海馬は基本おとなしい生き物なので、生息域に通っても海馬を刺激しなければ危険はない。
海馬部隊で海馬を使役する軍人にはアーチボルト侯爵家の血縁が多いが、近年の海馬無敵神話によって外部からの志願者も多く集まっている。
今、海馬部隊の見習いの数はどんどん増えて、20人ほどいるらしい。通常はこの半分ほどだ。
使役に成功するのは外部志願者では20人に1人という程度らしいが、侯爵家の嫡流であればほぼ100%が使役できる。
今日も出かけるエリーに対して兄たちは『使役できなければアーチボルト家の恥だ』と朝からうるさかった。
「でも…、使役できる気がしないんだよな…。」
エリーは野生の海馬が好んで集まる入り江に向かいながらため息をついた。エリーが入り江に通いだして三日だが、気にするようによってきた海馬すらいなかった。
なついてくれる気配なんて全くないのだ。
この入り江には、小さい頃から何度も家族とやってきていた。父にはうっとうしいほど海馬が集まってきて匂いを嗅いでいく。兄や姉は父ほどではないが、一定の興味を海馬が示していく。
しかし、エリーと今は亡き母には全く海馬が興味を示さなかったのだ。
五年前に流行り病で亡くなった母は、いつも心配していた。『私に似てしまって、海馬とあわないのではないか』と。
母が生きていたころは、エリーはフェイビアンの婚約者になるかもしれなかった。さる伯爵家のご令嬢であった母はエリーに礼儀作法のすべてを叩き込んでくれた。
母の教えてくれたことは、もしかしたら海軍では無駄になってしまうのかもしれない。そう思うとエリーはやりきれない気持ちでいっぱいになるのだ。
たどり着いた入り江はいつもと様子が違っていた。
海馬が陸地に乗り出して、とある一点に興味津々なのだ。白い砂浜の上に、身を乗り出して匂いを嗅ぐような仕草をする灰色がかった体色の海馬たち。集まっている数はエリーの知る中で最も海馬になつかれやすい父と比べても多い。
思わずエリーも砂浜をかけていく。もしかしたら人がいるのかもしれない。部外者が海馬を刺激したら大変だ。
駆け寄ったエリーの目に映ったのは、ずぶぬれで薄汚れて、今にも力尽きそうな……犬だった。
ーーーー
『海馬を使役しに行ったはずのお嬢様が犬を担いで帰ってきた!』とアーチボルト侯爵家とその隣の海軍基地はちょっとした騒ぎになった。
冷え切った犬の体を用意してもらった使い古しのタオルや毛布で温めながら、エリーは犬の頭を優しくなでた。
「お前はなんであんなに海馬に興味を持たれてたのかしら?きっと怖かったよね?」
エリーの予想では、この子はきっと飼い犬だ。肉付きは程よいし、乾かしてみれば毛はふさふさと長い。お世話されていただろうし、手入れの必要な犬種だ。
どこかの港で飼い主とはぐれ、海に落ちたかしてあそこに流れ着いたのかもしれない。または、冒険心があり、探検に出ていて迷子になったのかもしれない。
なんにせよ、海馬なんて見知らないだろうし、あんなに寄って来られたら怖かっただろう。
「お…。目が覚めた?」
犬がピクピクと動き目を開いた。真っ黒な目がぼーっとさまよいエリーをとらえてビクッとする。
「お前、海馬の入り江で倒れてたのよ?飼い主とはぐれてしまったの?」
話しかけながら用意してもらったふかし芋やお水を鼻先に近づけると、鼻をひくひくさせている。少し見ていると頭を持ち上げてもそもそと食べ始めた。
「やっぱり飼い犬なのかしら。人を警戒しないものね。」
犬が油断している隙にするりと首輪をはめる。犬がビクッとしてきゃいんと初めて声を出した。首輪にはリードがつながれており、エリーが15歳の少女とは思えない力で犬をぐいぐいと引っ張る。
「ご飯が終わったなら、水浴びをしましょうねー。お前は臭いし、重いしで担ぐの大変だったのよ?自分で水場まで歩いてちょうだい。」
犬は自分がくるまっていた毛布たちにしがみついたが、抵抗むなしくエリーに引っ張って行かれた。
「お嬢!犬は目を覚ましたか!」
「改めてみるとそこそこ大きいな!」
「エリーお嬢はこいつを担いで入り江から歩いてきたからな!」
水浴びの手伝いにと寄ってきてくれたのは、ちょうど休憩時間であった海軍の少佐や大尉で、エリーのことを小さい時から知っているベテラン兵たちだ。
ちなみに、海馬部隊ではないが、みんなムキムキである。
犬はムキムキに恐れをなしたのか逃げ惑う。しかし、全力で逃げても、この中で一番ひ弱そうなエリーががっちりとリードをつかんでいるので逃げることができない。
「さっきまでおとなしかったのに、みんなが怖いのかしら?」
「お嬢が首輪を持ってやったらどうだ?」
「お嬢がなだめてる間に俺たちが洗おう。」
「そうね。」
エリーはリードを手繰り寄せると「嚙まれないように気を付けてくれよ」という声にこたえながらいとも簡単に犬の首輪をつかみ、軽く持ち上げて固定した。
犬は逃げようと踏ん張るが、エリーはびくともせず、その隙にバシャバシャと水をかけられ、石鹸で泡立てられた。
「おー!汚いなあ!」
「泡が真っ黒だな!洗いがいがあるな!」
「お、こいつオスだったのか!」
徐々に犬の顔からは生気が抜けていき、すべてを諦めたような顔になった。なんとも人間臭いなとエリーは苦笑した。
「お前、そんなに真っ白な犬だったのね。これはやっぱり飼い犬かしら。」
すっかり尻尾を後ろ足の間に挟み込んだ犬は、実は上等な白い毛の持ち主だった。軍にいっぱいある使い古したタオルで軽くふいてやる。
「うーん。乾くまでには時間がかかるかも。」
そこに「エリー!」と大声を出しながら、父であるアーチボルト侯爵が走ってきた。
「昼食中に海馬に異様に懐かれる犬を保護したと報告があったが…、おお!この子か!」
父が犬の前にしゃがみ込むと、中~大型犬ぐらいのサイズがある犬も子犬に見える。
「そうなんです。どこかの裕福な家で飼われていたのではないかと思うので、飼い主を…。」
「な、なんてかわいいんだー!!!」
父はエリーの話をさえぎって、突然そう大声をあげると、まだ湿っている犬に思い切り抱き着いた。
エリーを含め、その場のベテラン兵たちも唖然とした。
「た、大将?いったいどうしたんだ?」
「大将は犬好きだったか?」
「いやいや、海馬以外には興味もないようなお方だぞ?」
「いまだに馬にも乗らないわ。」
犬はげんなりとしたような顔でムキムキになされるままになっている。
「この子はうちの子にしよう!」
「え?父上?どこかの飼い犬かもしれませんよ?」
らしくない父の反応にエリーは首をかしげる。普段の父ならば『家族と離れてかわいそうだ!』ぐらい言うだろう。しかし、父はあっという間に屋敷の方にも犬を世話するようにという通達を出してしまった。
仕事へと戻っていく父の背中を見送りながらエリーは首を傾げた。
「海馬に好かれる犬だから、ほとんど海馬みたいな父からも好かれるということかしら…。」
ふと犬を見ると、湿った毛がすっかりと渇き、真っ白な毛がふさふさとゆれている。ちなみに尻尾もすっかり立ち上がっている。
そこでエリーは犬の犬種にピンときた。
「お前、ジャーマン・スピッツね!大陸にいる犬じゃないの。これは絶対に飼い犬だわ…。」
そう言った瞬間、なぜか犬の尻尾はしゅんと垂れ下がってしまった。
海馬部隊で海馬を使役する軍人にはアーチボルト侯爵家の血縁が多いが、近年の海馬無敵神話によって外部からの志願者も多く集まっている。
今、海馬部隊の見習いの数はどんどん増えて、20人ほどいるらしい。通常はこの半分ほどだ。
使役に成功するのは外部志願者では20人に1人という程度らしいが、侯爵家の嫡流であればほぼ100%が使役できる。
今日も出かけるエリーに対して兄たちは『使役できなければアーチボルト家の恥だ』と朝からうるさかった。
「でも…、使役できる気がしないんだよな…。」
エリーは野生の海馬が好んで集まる入り江に向かいながらため息をついた。エリーが入り江に通いだして三日だが、気にするようによってきた海馬すらいなかった。
なついてくれる気配なんて全くないのだ。
この入り江には、小さい頃から何度も家族とやってきていた。父にはうっとうしいほど海馬が集まってきて匂いを嗅いでいく。兄や姉は父ほどではないが、一定の興味を海馬が示していく。
しかし、エリーと今は亡き母には全く海馬が興味を示さなかったのだ。
五年前に流行り病で亡くなった母は、いつも心配していた。『私に似てしまって、海馬とあわないのではないか』と。
母が生きていたころは、エリーはフェイビアンの婚約者になるかもしれなかった。さる伯爵家のご令嬢であった母はエリーに礼儀作法のすべてを叩き込んでくれた。
母の教えてくれたことは、もしかしたら海軍では無駄になってしまうのかもしれない。そう思うとエリーはやりきれない気持ちでいっぱいになるのだ。
たどり着いた入り江はいつもと様子が違っていた。
海馬が陸地に乗り出して、とある一点に興味津々なのだ。白い砂浜の上に、身を乗り出して匂いを嗅ぐような仕草をする灰色がかった体色の海馬たち。集まっている数はエリーの知る中で最も海馬になつかれやすい父と比べても多い。
思わずエリーも砂浜をかけていく。もしかしたら人がいるのかもしれない。部外者が海馬を刺激したら大変だ。
駆け寄ったエリーの目に映ったのは、ずぶぬれで薄汚れて、今にも力尽きそうな……犬だった。
ーーーー
『海馬を使役しに行ったはずのお嬢様が犬を担いで帰ってきた!』とアーチボルト侯爵家とその隣の海軍基地はちょっとした騒ぎになった。
冷え切った犬の体を用意してもらった使い古しのタオルや毛布で温めながら、エリーは犬の頭を優しくなでた。
「お前はなんであんなに海馬に興味を持たれてたのかしら?きっと怖かったよね?」
エリーの予想では、この子はきっと飼い犬だ。肉付きは程よいし、乾かしてみれば毛はふさふさと長い。お世話されていただろうし、手入れの必要な犬種だ。
どこかの港で飼い主とはぐれ、海に落ちたかしてあそこに流れ着いたのかもしれない。または、冒険心があり、探検に出ていて迷子になったのかもしれない。
なんにせよ、海馬なんて見知らないだろうし、あんなに寄って来られたら怖かっただろう。
「お…。目が覚めた?」
犬がピクピクと動き目を開いた。真っ黒な目がぼーっとさまよいエリーをとらえてビクッとする。
「お前、海馬の入り江で倒れてたのよ?飼い主とはぐれてしまったの?」
話しかけながら用意してもらったふかし芋やお水を鼻先に近づけると、鼻をひくひくさせている。少し見ていると頭を持ち上げてもそもそと食べ始めた。
「やっぱり飼い犬なのかしら。人を警戒しないものね。」
犬が油断している隙にするりと首輪をはめる。犬がビクッとしてきゃいんと初めて声を出した。首輪にはリードがつながれており、エリーが15歳の少女とは思えない力で犬をぐいぐいと引っ張る。
「ご飯が終わったなら、水浴びをしましょうねー。お前は臭いし、重いしで担ぐの大変だったのよ?自分で水場まで歩いてちょうだい。」
犬は自分がくるまっていた毛布たちにしがみついたが、抵抗むなしくエリーに引っ張って行かれた。
「お嬢!犬は目を覚ましたか!」
「改めてみるとそこそこ大きいな!」
「エリーお嬢はこいつを担いで入り江から歩いてきたからな!」
水浴びの手伝いにと寄ってきてくれたのは、ちょうど休憩時間であった海軍の少佐や大尉で、エリーのことを小さい時から知っているベテラン兵たちだ。
ちなみに、海馬部隊ではないが、みんなムキムキである。
犬はムキムキに恐れをなしたのか逃げ惑う。しかし、全力で逃げても、この中で一番ひ弱そうなエリーががっちりとリードをつかんでいるので逃げることができない。
「さっきまでおとなしかったのに、みんなが怖いのかしら?」
「お嬢が首輪を持ってやったらどうだ?」
「お嬢がなだめてる間に俺たちが洗おう。」
「そうね。」
エリーはリードを手繰り寄せると「嚙まれないように気を付けてくれよ」という声にこたえながらいとも簡単に犬の首輪をつかみ、軽く持ち上げて固定した。
犬は逃げようと踏ん張るが、エリーはびくともせず、その隙にバシャバシャと水をかけられ、石鹸で泡立てられた。
「おー!汚いなあ!」
「泡が真っ黒だな!洗いがいがあるな!」
「お、こいつオスだったのか!」
徐々に犬の顔からは生気が抜けていき、すべてを諦めたような顔になった。なんとも人間臭いなとエリーは苦笑した。
「お前、そんなに真っ白な犬だったのね。これはやっぱり飼い犬かしら。」
すっかり尻尾を後ろ足の間に挟み込んだ犬は、実は上等な白い毛の持ち主だった。軍にいっぱいある使い古したタオルで軽くふいてやる。
「うーん。乾くまでには時間がかかるかも。」
そこに「エリー!」と大声を出しながら、父であるアーチボルト侯爵が走ってきた。
「昼食中に海馬に異様に懐かれる犬を保護したと報告があったが…、おお!この子か!」
父が犬の前にしゃがみ込むと、中~大型犬ぐらいのサイズがある犬も子犬に見える。
「そうなんです。どこかの裕福な家で飼われていたのではないかと思うので、飼い主を…。」
「な、なんてかわいいんだー!!!」
父はエリーの話をさえぎって、突然そう大声をあげると、まだ湿っている犬に思い切り抱き着いた。
エリーを含め、その場のベテラン兵たちも唖然とした。
「た、大将?いったいどうしたんだ?」
「大将は犬好きだったか?」
「いやいや、海馬以外には興味もないようなお方だぞ?」
「いまだに馬にも乗らないわ。」
犬はげんなりとしたような顔でムキムキになされるままになっている。
「この子はうちの子にしよう!」
「え?父上?どこかの飼い犬かもしれませんよ?」
らしくない父の反応にエリーは首をかしげる。普段の父ならば『家族と離れてかわいそうだ!』ぐらい言うだろう。しかし、父はあっという間に屋敷の方にも犬を世話するようにという通達を出してしまった。
仕事へと戻っていく父の背中を見送りながらエリーは首を傾げた。
「海馬に好かれる犬だから、ほとんど海馬みたいな父からも好かれるということかしら…。」
ふと犬を見ると、湿った毛がすっかりと渇き、真っ白な毛がふさふさとゆれている。ちなみに尻尾もすっかり立ち上がっている。
そこでエリーは犬の犬種にピンときた。
「お前、ジャーマン・スピッツね!大陸にいる犬じゃないの。これは絶対に飼い犬だわ…。」
そう言った瞬間、なぜか犬の尻尾はしゅんと垂れ下がってしまった。
4
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
日給10万の結婚〜性悪男の嫁になりました〜
橘しづき
恋愛
服部舞香は弟と二人で暮らす二十五歳の看護師だ。両親は共に蒸発している。弟の進学費用のために働き、貧乏生活をしながら貯蓄を頑張っていた。 そんなある日、付き合っていた彼氏には二股掛けられていたことが判明し振られる。意気消沈しながら帰宅すれば、身に覚えのない借金を回収しにガラの悪い男たちが居座っていた。どうやら、蒸発した父親が借金を作ったらしかった。
その額、三千万。
到底払えそうにない額に、身を売ることを決意した途端、見知らぬ男が現れ借金の肩代わりを申し出る。
だがその男は、とんでもない仕事を舞香に提案してきて……
人質姫と忘れんぼ王子
雪野 結莉
恋愛
何故か、同じ親から生まれた姉妹のはずなのに、第二王女の私は冷遇され、第一王女のお姉様ばかりが可愛がられる。
やりたいことすらやらせてもらえず、諦めた人生を送っていたが、戦争に負けてお金の為に私は売られることとなった。
お姉様は悠々と今まで通りの生活を送るのに…。
初めて投稿します。
書きたいシーンがあり、そのために書き始めました。
初めての投稿のため、何度も改稿するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
小説家になろう様にも掲載しております。
読んでくださった方が、表紙を作ってくださいました。
新○文庫風に作ったそうです。
気に入っています(╹◡╹)
地味に見せてる眼鏡魔道具令嬢は王子の溺愛に気付かない
asamurasaki
恋愛
一応長編、今や番外編の方が長くなりました作品『愛のない政略結婚のはずがいつからか旦那様がグイグイきてどうしていいのかわからないのですが』から派生した、ジークシルード王国の第二王子、セントバーナルと子爵令嬢、エンヴェリカ・クエスベルトの恋物語です。
スピンオフ的な作品ですが、『愛のない〜』
の本編ではヒーローがチラッと名前が出てくる程度でヒロインはまったく出てきません。
『愛のない〜』を読まなくてもこちらの作品だけでもわかる内容となっておりますが、番外編の『ジョルジュミーナの結婚』ではヒーローとヒロインがちょこっと出てきます。
そして同じく番外編の『セントバーナルの憂鬱』ではこの作品のヒーローが主役のお話です。
『愛のない〜』を読んでいらっしゃらない方はこちらをお読み頂いた後に『ジョルジュとミーナの結婚』『セントバーナルの憂鬱』を読んで頂ければ嬉しいです。
もちろん同時でも大丈夫ですが、最初こちらの短編を書く予定がありませんでしたので、ちょいネタバレ的になってますので、ネタバレは嫌だ!という方はご注意下さませ。
このお話は主にヒロインエンヴェリカ視点で進みますが、ヒーローのセントバーナル視点など他のキャラ視点も入る予定です。
表記のないものはすべてエンヴェリカ視点となります。
こちらの作品ジャンルとしては異世界恋愛となってますが、『愛の〜』ではヒロインヴァネッサや王太子妃ナターシャ、元となった乙女ゲームのヒロインメリッサは転生者でしたが、この物語のメインキャラは転生者は登場しない予定です。
この物語は魔法のある世界ですが、魔法、魔術と記載を分けておりますが、本来の意味と違い私の独自の設定とさせて頂いております。
ご了承下さいますようお願いします。
尚、只今感想欄を閉じております。
今後開けるかもしれませんが。
ですので、誤字や脱字などないよう何度も確認をしておりますが、それでも見つけてしまわれましたら申し訳ありません。
その他、ユルユルで設定ございます。
そのあたりをご理解して読んで頂けましたら大変有り難く思います。
よろしくお願い致します!
【完結】鮮血の妖精姫は、幼馴染の恋情に気がつかない ~魔法特待の貧乏娘、公爵家嫡男に求婚されつつ、学園生活を謳歌します~
はづも
恋愛
過去、魔物の大量発生から領地と領民を守るために奮闘したマニフィカ伯爵家は、借金まみれになっていた。
そんな家の娘であるマリアベルは、決めた。自分が魔物をぶっ倒しまくると。
身なりなんて二の次で魔法の特訓と魔物退治に明け暮れる彼女は、いつしか「鮮血のマリアベル」と呼ばれるようになっていた。
幼馴染で公爵家嫡男のアーロン・アークライトは、そんな彼女に長年の片思い中。
学園に入学し、パーティーで着飾ったマリアベルは、「あんなにきれいだったのか」と男たちの注目の的となる。
焦ったアーロンは、他の男にとられる前にと急いで彼女にプロポーズしてしまう。
しかし想いは届かないうえ、不安は的中し、マリアベルは学園で人気者になっていく!
男女問わず無自覚に攻略するマリアベルと、恋敵が増えて胃痛がするアーロン。
アーロンの気持ちは、マリアベルに届くのか!?
ずっと片思いしてたのに上手く思いが伝わらない不憫ヒーローと、「魔力の高い子供が欲しいってこと!?」と勘違いするヒロインの平和なすれ違い&ヒロイン愛されものです。
このお話は、小説家になろう、アルファポリス、ツギクル、エブリスタ、ベリーズカフェに掲載されています。
愛を知らない「頭巾被り」の令嬢は最強の騎士、「氷の辺境伯」に溺愛される
守次 奏
恋愛
「わたしは、このお方に出会えて、初めてこの世に産まれることができた」
貴族の間では忌み子の象徴である赤銅色の髪を持って生まれてきた少女、リリアーヌは常に家族から、妹であるマリアンヌからすらも蔑まれ、その髪を隠すように頭巾を被って生きてきた。
そんなリリアーヌは十五歳を迎えた折に、辺境領を収める「氷の辺境伯」「血まみれ辺境伯」の二つ名で呼ばれる、スターク・フォン・ピースレイヤーの元に嫁がされてしまう。
厄介払いのような結婚だったが、それは幸せという言葉を知らない、「頭巾被り」のリリアーヌの運命を変える、そして世界の運命をも揺るがしていく出会いの始まりに過ぎなかった。
これは、一人の少女が生まれた意味を探すために駆け抜けた日々の記録であり、とある幸せな夫婦の物語である。
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」様にも短編という形で掲載しています。
果たされなかった約束
家紋武範
恋愛
子爵家の次男と伯爵の妾の娘の恋。貴族の血筋と言えども不遇な二人は将来を誓い合う。
しかし、ヒロインの妹は伯爵の正妻の子であり、伯爵のご令嗣さま。その妹は優しき主人公に密かに心奪われており、結婚したいと思っていた。
このままでは結婚させられてしまうと主人公はヒロインに他領に逃げようと言うのだが、ヒロインは妹を裏切れないから妹と結婚して欲しいと身を引く。
怒った主人公は、この姉妹に復讐を誓うのであった。
※サディスティックな内容が含まれます。苦手なかたはご注意ください。
銀の髪に咲く白い花 ~半年だけの公爵令嬢と私の物語~
新道 梨果子
恋愛
エイゼン国大法官ジャンティの屋敷に住む書生、ジルベルト。ある日、主人であるジャンティが、養女にすると少女リュシイを連れ帰ってきた。
ジルベルトは、少女を半年で貴族の娘らしくするようにと言われる。
少女が持ち込んだ植木鉢の花が半年後に咲いたら、彼女は屋敷を出て行くのだ。
たった半年だけのお嬢さまと青年との触れ合いの物語。
※ 「少女は今夜、幸せな夢を見る ~若き王が予知の少女に贈る花~」「その白い花が咲く頃、王は少女と夢を結ぶ」のその後の物語となっておりますが、読まなくとも大丈夫です。
※ 「小説家になろう」にも投稿しています(検索除外中)。
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる