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第7章 ーノエル編ー
25 オールディ訪問
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夏休みに入ってすぐ、ノエルはオールディへと出発したが、その前にちょっとした事件があった。
「僕、ノエルのことが好きなんだ。」
夏休み直前、アレックスにとっては上級魔法科への進学が内々に決定したことを知った日だった。そのことを告げられてお祝いしようという話をした後のこと、突然の告白を受けたのだ。
「アレックスが、私を?」
人生三度目のオフィシャルな告白である。
「上級魔法科に進学が決定したら、伝えようと思ってたんだ。」
「ごめん。嬉しいけど、アレックスのことそういう風に見たことなくて…。」
「…これからは僕のこと考えてくれる?」
ノエルには自分がアレックスを好きになるとはどうしても考えられなかった。
「…ごめん。」
アレックスは告白をしてすっきりしたのかいい顔で去っていったけど、ノエルはなんだか引っかかるものを感じてもやもやしたのだった。
ー---
「あれ、ノエル、オズマは連れてこなかったの?」
「うん、さすがにこの長旅はね。」
「じゃあ、なるべく僕から離れないでね。」
ハロルドから謎の忠告を受け首を傾げながらノエルは国境の町へと到着した。
「よう、ハロルド。」
オールディとルクレツェンの国境の町でノエルとハロルドを迎えたのはどっしりと大柄で片目に眼帯をしたアッシュブロンドの30代とおぼしき男性だった。
「え?ウィルおじさん?」
「おう、俺もお前たちのオールディ行きにつきそうことになったから。」
「魔法警察の仕事で?」
「まあな。そっちの彼女は?」
ハロルドはよくノエルに見せるのと似たような顔で男性を見ていたのところから、はっとしてノエルを見た。
「ノエル、この人は僕とシャーリーの叔父のウィリアム・サフィラ。ウィルおじさんだよ。おじさん、彼女はノエル。」
そうか、この人がハロルドとシャーリーが大好きな魔法警察勤務の叔父さんか。身長はハロルドの方が高いが、肩幅が明らかに広く大柄で威圧感のある人物だ。
「おう、君がノエル嬢か。」
「え、私のことご存知なんですか?」
もしかして、ハロルドが家でも私のことを話しているのだろうか?
「ああ義兄さんがハロルドに生まれて初めて友達ができた話をいつもしてるからな。」
ああ、お父さんの方か。なんかちょっと残念。
「やあ、ノエル、ハロルド、よく来たね。」
後ろから大きいトランクをひいたシャーリーが書類をたくさん片手に抱えてやってきた。
「早速オールディに入国しようか。ノエルは叔父さんとあいさつした?」
「うん。」
ルクレツェンの首都からオールディに入国できる関所がある辺境まで2日、この関所からオールディの首都まで3日ほどかかる。昔、オールディからルクレツェンに入った時はその倍ほどの時間がかかったように思うが、十数年経つと技術が進歩するのだ。特にオールディ側で目覚ましい。
結界を抜けてオールディに入国する時、何かを越えたような違和感を感じた。
「今のが結界?」
「え?ノエルわかったの?」
シャーリーが驚いたように声をかけてくる。
「え、うん。なんか、ぼわんとした。」
「すごいね。僕もわかんなかった。」
ノエルは首をひねる。そういえばオールディを出た時には感じなかったようにも思う。
道中はウィルが魔法警察での武勇伝の数々を語って聞かせてくれて、楽しく過ごすことができた。これが好きだなんて、シャーリーもハロルドも少年だ。…私も好きだけど。
ウィルは魔法警察の中でも、国外に関わる事件に多く携わってきたようで、ルクレツェン外での経験が豊富にあった。また、ちょっとけんかっ早い感じもノエルとしては好感が持てる。
そうして到着したオールディの王都に到着したのは国境を越えて三日後の夕方のことだ。王都は約一週間後にせまる建国祭にむけて盛り上がっていた。出店が立ち並び、観光客も続々と集まってきていた。
ノエルたちがまず訪れたのは正教会だ。
正教会は荘厳な建物でステンドグラスがとても美しかった。モチーフは青い薔薇や白い髪の乙女である。前者は大聖女を指すブルーローズだろうが、後者は誰だろう?
「ルクレツェン魔法研究所の皆さま、お待ちしておりました。」
出迎えに現れたのは、ブルネットの女性だった。白いスーツに身を包んでいる。そばに控えるのは腰に剣をさした白い制服の騎士だ。ノエルもよく覚えている。忌々しくもある、あの日に母を連行した白薔薇騎士団の制服だ。
「私は大聖女様の秘書をしております、セシルと申します。神官長様がお待ちです。」
神官長として現れたのはまだ若い40代の男性だった。暗い茶髪に端正な顔立ちをしており、丈の高い帽子とマントは白に銀のさし色が入る美しいものを着ている。片耳には控えめな青いピアスがある。
「神官長のサミュエル・モローです。この度はお世話になります。」
「シャーリー・サフィラです。魔法研究所の研究員で本プロジェクトの現地調査を任されています。こちらは魔法警察のウィリアム・サフィラ、助手をしてくれるハロルド・フィリウスとノエル・ボルトンです。」
神官長はシャーリーの紹介をうけて、優しい笑顔でこちらにも挨拶をしてくれた。少しノエルを見る時間がハロルドよりも長かったような気もするが、気のせいだろうか。
「大聖女様はお仕事で忙しくされておりますが、建国祭までにはお時間を取られて、調査に協力くださるとのことです。そのほかの細かい調整は私、セシルにお申し付けください。」
いかにも有能そうな秘書のセシルは無表情で予定を調整していく。
「まずは聖女たちの魔力量調査と魔法属性調査をされるとのことでしたが、正教会に勤務する聖女全員の調査は二日に分ければ行えると思います。現30名の聖女が現役で勤務しています。引退したものも何人かは王都におりますので調査に協力してくださるとのことです。」
「辺境にて勤務されている聖女の方の調査はいかがでしょう?」
「今回は南方の海沿いにある三つの教会が協力してくれることになっています。合わせて30名ほどになるかと。王都での調査を終えた後は南方を4日ほどで回っていただくことになります。前夜祭のころに王都に戻ってくるようなスケジュールとなります。」
「ありがとうございます。」
「今日は長旅の疲れもあるでしょうから、こちらが用意した宿にお泊りください。」
ー---
ノエルは警戒して調査にあたっていたが、特に教会側からノエルに対してアクションはなかった。こうして正教会にいる聖女30名と引退した元聖女10名の魔力調査と魔法属性調査が終わった。
予想されていたことではあるが全員が一定の魔力を持っていた。しかし、属性に関してはほとんどの人が反応しなかった。
例外は青い目の聖女だ。5名ほどいたが、うち3名が光魔法に適性を示した。
「僕、気になることがあるんだ。さっきの光魔法に適性があった聖女の時と比べてほしいんだけど…。」
そう言って眼鏡をかけたハロルドは水晶に手をかざす。するとすぐに水晶の色が変化した。
「…どういうことだ、ハロルド?」
シャーリーはよくわからなかったようだが、ノエルははっとした。
「さっきの子より水晶が変化するのが速いわ。」
「そう、さっきの聖女は一瞬間があった後に水晶が白くなったんだ。」
「もしかして、水晶が反応しない属性があるのか?」
「そう。これはおそらく一番魔力が強くて複数属性持つ可能性がある大聖女様の結果を見てみたいね。」
ノエルはふと自分が属性検査をした時のことを思い出した。
自分の水晶も、一瞬の間の後に白くなったのだ。
「僕、ノエルのことが好きなんだ。」
夏休み直前、アレックスにとっては上級魔法科への進学が内々に決定したことを知った日だった。そのことを告げられてお祝いしようという話をした後のこと、突然の告白を受けたのだ。
「アレックスが、私を?」
人生三度目のオフィシャルな告白である。
「上級魔法科に進学が決定したら、伝えようと思ってたんだ。」
「ごめん。嬉しいけど、アレックスのことそういう風に見たことなくて…。」
「…これからは僕のこと考えてくれる?」
ノエルには自分がアレックスを好きになるとはどうしても考えられなかった。
「…ごめん。」
アレックスは告白をしてすっきりしたのかいい顔で去っていったけど、ノエルはなんだか引っかかるものを感じてもやもやしたのだった。
ー---
「あれ、ノエル、オズマは連れてこなかったの?」
「うん、さすがにこの長旅はね。」
「じゃあ、なるべく僕から離れないでね。」
ハロルドから謎の忠告を受け首を傾げながらノエルは国境の町へと到着した。
「よう、ハロルド。」
オールディとルクレツェンの国境の町でノエルとハロルドを迎えたのはどっしりと大柄で片目に眼帯をしたアッシュブロンドの30代とおぼしき男性だった。
「え?ウィルおじさん?」
「おう、俺もお前たちのオールディ行きにつきそうことになったから。」
「魔法警察の仕事で?」
「まあな。そっちの彼女は?」
ハロルドはよくノエルに見せるのと似たような顔で男性を見ていたのところから、はっとしてノエルを見た。
「ノエル、この人は僕とシャーリーの叔父のウィリアム・サフィラ。ウィルおじさんだよ。おじさん、彼女はノエル。」
そうか、この人がハロルドとシャーリーが大好きな魔法警察勤務の叔父さんか。身長はハロルドの方が高いが、肩幅が明らかに広く大柄で威圧感のある人物だ。
「おう、君がノエル嬢か。」
「え、私のことご存知なんですか?」
もしかして、ハロルドが家でも私のことを話しているのだろうか?
「ああ義兄さんがハロルドに生まれて初めて友達ができた話をいつもしてるからな。」
ああ、お父さんの方か。なんかちょっと残念。
「やあ、ノエル、ハロルド、よく来たね。」
後ろから大きいトランクをひいたシャーリーが書類をたくさん片手に抱えてやってきた。
「早速オールディに入国しようか。ノエルは叔父さんとあいさつした?」
「うん。」
ルクレツェンの首都からオールディに入国できる関所がある辺境まで2日、この関所からオールディの首都まで3日ほどかかる。昔、オールディからルクレツェンに入った時はその倍ほどの時間がかかったように思うが、十数年経つと技術が進歩するのだ。特にオールディ側で目覚ましい。
結界を抜けてオールディに入国する時、何かを越えたような違和感を感じた。
「今のが結界?」
「え?ノエルわかったの?」
シャーリーが驚いたように声をかけてくる。
「え、うん。なんか、ぼわんとした。」
「すごいね。僕もわかんなかった。」
ノエルは首をひねる。そういえばオールディを出た時には感じなかったようにも思う。
道中はウィルが魔法警察での武勇伝の数々を語って聞かせてくれて、楽しく過ごすことができた。これが好きだなんて、シャーリーもハロルドも少年だ。…私も好きだけど。
ウィルは魔法警察の中でも、国外に関わる事件に多く携わってきたようで、ルクレツェン外での経験が豊富にあった。また、ちょっとけんかっ早い感じもノエルとしては好感が持てる。
そうして到着したオールディの王都に到着したのは国境を越えて三日後の夕方のことだ。王都は約一週間後にせまる建国祭にむけて盛り上がっていた。出店が立ち並び、観光客も続々と集まってきていた。
ノエルたちがまず訪れたのは正教会だ。
正教会は荘厳な建物でステンドグラスがとても美しかった。モチーフは青い薔薇や白い髪の乙女である。前者は大聖女を指すブルーローズだろうが、後者は誰だろう?
「ルクレツェン魔法研究所の皆さま、お待ちしておりました。」
出迎えに現れたのは、ブルネットの女性だった。白いスーツに身を包んでいる。そばに控えるのは腰に剣をさした白い制服の騎士だ。ノエルもよく覚えている。忌々しくもある、あの日に母を連行した白薔薇騎士団の制服だ。
「私は大聖女様の秘書をしております、セシルと申します。神官長様がお待ちです。」
神官長として現れたのはまだ若い40代の男性だった。暗い茶髪に端正な顔立ちをしており、丈の高い帽子とマントは白に銀のさし色が入る美しいものを着ている。片耳には控えめな青いピアスがある。
「神官長のサミュエル・モローです。この度はお世話になります。」
「シャーリー・サフィラです。魔法研究所の研究員で本プロジェクトの現地調査を任されています。こちらは魔法警察のウィリアム・サフィラ、助手をしてくれるハロルド・フィリウスとノエル・ボルトンです。」
神官長はシャーリーの紹介をうけて、優しい笑顔でこちらにも挨拶をしてくれた。少しノエルを見る時間がハロルドよりも長かったような気もするが、気のせいだろうか。
「大聖女様はお仕事で忙しくされておりますが、建国祭までにはお時間を取られて、調査に協力くださるとのことです。そのほかの細かい調整は私、セシルにお申し付けください。」
いかにも有能そうな秘書のセシルは無表情で予定を調整していく。
「まずは聖女たちの魔力量調査と魔法属性調査をされるとのことでしたが、正教会に勤務する聖女全員の調査は二日に分ければ行えると思います。現30名の聖女が現役で勤務しています。引退したものも何人かは王都におりますので調査に協力してくださるとのことです。」
「辺境にて勤務されている聖女の方の調査はいかがでしょう?」
「今回は南方の海沿いにある三つの教会が協力してくれることになっています。合わせて30名ほどになるかと。王都での調査を終えた後は南方を4日ほどで回っていただくことになります。前夜祭のころに王都に戻ってくるようなスケジュールとなります。」
「ありがとうございます。」
「今日は長旅の疲れもあるでしょうから、こちらが用意した宿にお泊りください。」
ー---
ノエルは警戒して調査にあたっていたが、特に教会側からノエルに対してアクションはなかった。こうして正教会にいる聖女30名と引退した元聖女10名の魔力調査と魔法属性調査が終わった。
予想されていたことではあるが全員が一定の魔力を持っていた。しかし、属性に関してはほとんどの人が反応しなかった。
例外は青い目の聖女だ。5名ほどいたが、うち3名が光魔法に適性を示した。
「僕、気になることがあるんだ。さっきの光魔法に適性があった聖女の時と比べてほしいんだけど…。」
そう言って眼鏡をかけたハロルドは水晶に手をかざす。するとすぐに水晶の色が変化した。
「…どういうことだ、ハロルド?」
シャーリーはよくわからなかったようだが、ノエルははっとした。
「さっきの子より水晶が変化するのが速いわ。」
「そう、さっきの聖女は一瞬間があった後に水晶が白くなったんだ。」
「もしかして、水晶が反応しない属性があるのか?」
「そう。これはおそらく一番魔力が強くて複数属性持つ可能性がある大聖女様の結果を見てみたいね。」
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