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第3章 3年時 ーアレックス編ー
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しおりを挟む三方を他国に囲まれた内陸の国・ルクレツェン。年間を通して穏やかで涼しい気候は避暑地として人気が高い。
かつては近隣三国の領地だったが、紛争の絶えなかったその地域を憂い、初代国王と臣下の7人の偉大な魔法使いにより中立地帯として建国された。
7人の魔法使いはそれぞれに貴族家を興し、それが7大貴族の始まりと言われている。
7大貴族も今は2家が絶え、1家は貴族とは名ばかりに没落し、1家は直系の血を絶やした。正統に血を継いだとされる3家も近親婚を繰り返したためか、年々その魔力量を減らし、魔法界での存在感をなくしていた。
しかし、政界では傍系の貴族家を従え、確かな存在感を残す。年々革新派の政策へと舵をきる王家にとっては政敵となり、初代国王と7人の臣下の構図はもう消え失せていた。
そんな王家が力を入れている国家事業の一つが科学技術と魔法技術を組み合わせた魔法科学技術の開発。その最たるものが10年前に導入された首都と魔法学園を結ぶ魔法汽車だ。
ーーーー
アレックスは7大貴族ドーリン家の次男であり、兄のネイト、ナサニエル・ドーリンに二年遅れて魔法学園に今年入学する。そのため普段暮らしている郊外から魔法汽車に乗るために母と兄と三人で首都へと出てきた。
「ナサニエル、アレキサンダー、ドーリン家の誇りを忘れてはいけませんよ!ドーリン家は正しい血統を継ぐ7大貴族の一つなのです!卑しい獣人や貴族の血も引かない平民たちと馴れ合ってはいけませんよ!」
駅までの道中、母はずっとこんな感じだった。母は根っからの貴族至上主義者で貴族以外の魔法使いを魔法使いとは認めていなかった。父は議会の保守派の議員であり、ふたりは従兄弟同士、典型的な7大貴族の婚姻だ。
そんな貴族至上主義家庭で育ったにも関わらず、アレックスも兄のネイトも貴族至上主義には懐疑的だった。
貴族至上主義はそのまま魔法族至上主義につながっていいはずなのに、貴族の血を濃く保つことに重きを置いている。強い魔法族だから優遇するならまだわかるが、もはや非魔法族と大差がない貴族優先の政策をしようとするのは意味がわからない。
正直、そう思う。
でも、アレックスは家族愛の気持ちがあって、大きな声で両親を否定はできなかった。まあ、兄のネイトは反骨精神の塊なのだが。
「じゃあ、行ってきます、母上。」
駅に着くなり荷物を持ってその場から消えた。
「ナサニエル!待ちなさい、ナサニエル!全くあの子は!」
兄がそんなんだからいつも母の期待はアレックスに降りかかる。
「いいですか、アレックス。あなたはドーリン家の誇りを忘れてはいけませんよ!ネイトの様子も伝えて頂戴ね。あの子は手紙の一通もよこさないのだから。」
「はい。母上。」
「ネイトがおかしな交友関係を持っているようだったら、兄を諭すのもあなたの役目ですよ。貴族家とは積極的につながりを持つのです。あなたの将来につながりますから。」
「はい。母上。」
「あなたもネイトも魔力は少ないのですから、将来は政界に出るでしょう。父上のように。将来は普通科特進への進学を見据えて勉学に励むのですよ!」
母の話は出発直前まで続いた。
ーーーー
「どうしよう、どの席にも人がいるや…。兄さんもいないし…。リアとか会えないかな…。」
魔法汽車の中はコンパートメントに別れており、どの席にも仲良しグループみたいなのが座っていてアレックスは入っていけなかった。
「あ、ここすいてる。」
6人掛けのコンパートメントの中には2人しか座っていなかった。中にいたのは青っぽい毛をしたスリムな猫を抱えたくせ毛の金髪の女子学生と、浅黒い肌の男子学生だった。ここにいれてもらおう。
「あの…。」
扉を開けると女子学生がこちらを振り返った。キラキラして宝石のような青い目をした綺麗な女子学生だった。多分、年上、かな?
「どこも空いてなくて、ここ座ってもいいですか?」
「もちろん!一年生?私は三年生のノエル・ボルトンよ。」
中にいた長身の男子学生が荷物を荷棚に積んでくれる。
「はい。アレックス・ドーリンです。」
「ドーリン?ナサニエル・ドーリンの弟?あ、僕はショーン・ロバート。よろしく。」
浅黒い肌の男子学生、ショーンがきいてきた。
「はい。兄です。」
「そうなんだ!私、同じクラスなの。」
「ということはドーリン家直系だよね?僕ら貴族の血は引いてないけど、大丈夫かな?」
「あ、大丈夫です。言わなきゃバレないんで。」
ショーンは拍子抜けしたような顔をして、『あ、そう。』と呟いた。
「たしかに、ちょっとネイトと似てるかも。」
「ほんとですか?兄さんはイケメンだから、あんまり言われたことないや。」
「カーディガン着てくれてるんだ!一年生からカーディガンって通だね!」
「リアが導入に一役買ったからって、入学祝にくれたんだ。」
「リアとも知り合いなの?彼女も同じクラスだよ。」
「リアは…。」
その時、がらりと扉が開いた。
「ノエル、見つけた!ショーンも久しぶり!ザラはいないね!」
明るい茶髪の男子学生が入ってきた。
「ハロルド、久しぶり。」
ノエルがちょっとめんどくさそうに対応する。ハロルドはすごくノエルに会えてうれしそうなのに、なんだろうこの温度差。
「あれ、君はアレキサンダー・ドーリンだね。ネイトの弟の。僕はハロルド・フィリウス。ネイトとはルームメイトだよ。」
フィリウス家。7大貴族の一つだけど、母からするとフィリウス家は偽貴族、数代前に直系の血が途絶えてしまったらしい。現在の当主は魔法商会を抱えていたり、その息子のハロルドは神童と呼ばれていたり、魔法界での存在感は一番あるのがこのフィリウス家だろう。
「ネイトは?一緒じゃないの?」
「兄さんは駅についてすぐどこかに…。」
そうなんだ、と気にした様子のないハロルドは荷物を荷棚に上げるとショーンの隣に座った。そして肩掛けカバンから何やら四角いものを取り出した。
「ノエルとショーンに会えてよかったよ。これ、父上が考案した新商品の魔法ゲームなんだけどね、なんと、魔石を応用して非魔法族でも使えるようにしたすごいものなんだ。
ぜひ感想を集めてほしいって言われて。一緒にやらない?アレックスもどう?」
こうしてアレックスは気さくな先輩たちと楽しく魔法汽車の旅を過ごすことができたのだった。
かつては近隣三国の領地だったが、紛争の絶えなかったその地域を憂い、初代国王と臣下の7人の偉大な魔法使いにより中立地帯として建国された。
7人の魔法使いはそれぞれに貴族家を興し、それが7大貴族の始まりと言われている。
7大貴族も今は2家が絶え、1家は貴族とは名ばかりに没落し、1家は直系の血を絶やした。正統に血を継いだとされる3家も近親婚を繰り返したためか、年々その魔力量を減らし、魔法界での存在感をなくしていた。
しかし、政界では傍系の貴族家を従え、確かな存在感を残す。年々革新派の政策へと舵をきる王家にとっては政敵となり、初代国王と7人の臣下の構図はもう消え失せていた。
そんな王家が力を入れている国家事業の一つが科学技術と魔法技術を組み合わせた魔法科学技術の開発。その最たるものが10年前に導入された首都と魔法学園を結ぶ魔法汽車だ。
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アレックスは7大貴族ドーリン家の次男であり、兄のネイト、ナサニエル・ドーリンに二年遅れて魔法学園に今年入学する。そのため普段暮らしている郊外から魔法汽車に乗るために母と兄と三人で首都へと出てきた。
「ナサニエル、アレキサンダー、ドーリン家の誇りを忘れてはいけませんよ!ドーリン家は正しい血統を継ぐ7大貴族の一つなのです!卑しい獣人や貴族の血も引かない平民たちと馴れ合ってはいけませんよ!」
駅までの道中、母はずっとこんな感じだった。母は根っからの貴族至上主義者で貴族以外の魔法使いを魔法使いとは認めていなかった。父は議会の保守派の議員であり、ふたりは従兄弟同士、典型的な7大貴族の婚姻だ。
そんな貴族至上主義家庭で育ったにも関わらず、アレックスも兄のネイトも貴族至上主義には懐疑的だった。
貴族至上主義はそのまま魔法族至上主義につながっていいはずなのに、貴族の血を濃く保つことに重きを置いている。強い魔法族だから優遇するならまだわかるが、もはや非魔法族と大差がない貴族優先の政策をしようとするのは意味がわからない。
正直、そう思う。
でも、アレックスは家族愛の気持ちがあって、大きな声で両親を否定はできなかった。まあ、兄のネイトは反骨精神の塊なのだが。
「じゃあ、行ってきます、母上。」
駅に着くなり荷物を持ってその場から消えた。
「ナサニエル!待ちなさい、ナサニエル!全くあの子は!」
兄がそんなんだからいつも母の期待はアレックスに降りかかる。
「いいですか、アレックス。あなたはドーリン家の誇りを忘れてはいけませんよ!ネイトの様子も伝えて頂戴ね。あの子は手紙の一通もよこさないのだから。」
「はい。母上。」
「ネイトがおかしな交友関係を持っているようだったら、兄を諭すのもあなたの役目ですよ。貴族家とは積極的につながりを持つのです。あなたの将来につながりますから。」
「はい。母上。」
「あなたもネイトも魔力は少ないのですから、将来は政界に出るでしょう。父上のように。将来は普通科特進への進学を見据えて勉学に励むのですよ!」
母の話は出発直前まで続いた。
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「どうしよう、どの席にも人がいるや…。兄さんもいないし…。リアとか会えないかな…。」
魔法汽車の中はコンパートメントに別れており、どの席にも仲良しグループみたいなのが座っていてアレックスは入っていけなかった。
「あ、ここすいてる。」
6人掛けのコンパートメントの中には2人しか座っていなかった。中にいたのは青っぽい毛をしたスリムな猫を抱えたくせ毛の金髪の女子学生と、浅黒い肌の男子学生だった。ここにいれてもらおう。
「あの…。」
扉を開けると女子学生がこちらを振り返った。キラキラして宝石のような青い目をした綺麗な女子学生だった。多分、年上、かな?
「どこも空いてなくて、ここ座ってもいいですか?」
「もちろん!一年生?私は三年生のノエル・ボルトンよ。」
中にいた長身の男子学生が荷物を荷棚に積んでくれる。
「はい。アレックス・ドーリンです。」
「ドーリン?ナサニエル・ドーリンの弟?あ、僕はショーン・ロバート。よろしく。」
浅黒い肌の男子学生、ショーンがきいてきた。
「はい。兄です。」
「そうなんだ!私、同じクラスなの。」
「ということはドーリン家直系だよね?僕ら貴族の血は引いてないけど、大丈夫かな?」
「あ、大丈夫です。言わなきゃバレないんで。」
ショーンは拍子抜けしたような顔をして、『あ、そう。』と呟いた。
「たしかに、ちょっとネイトと似てるかも。」
「ほんとですか?兄さんはイケメンだから、あんまり言われたことないや。」
「カーディガン着てくれてるんだ!一年生からカーディガンって通だね!」
「リアが導入に一役買ったからって、入学祝にくれたんだ。」
「リアとも知り合いなの?彼女も同じクラスだよ。」
「リアは…。」
その時、がらりと扉が開いた。
「ノエル、見つけた!ショーンも久しぶり!ザラはいないね!」
明るい茶髪の男子学生が入ってきた。
「ハロルド、久しぶり。」
ノエルがちょっとめんどくさそうに対応する。ハロルドはすごくノエルに会えてうれしそうなのに、なんだろうこの温度差。
「あれ、君はアレキサンダー・ドーリンだね。ネイトの弟の。僕はハロルド・フィリウス。ネイトとはルームメイトだよ。」
フィリウス家。7大貴族の一つだけど、母からするとフィリウス家は偽貴族、数代前に直系の血が途絶えてしまったらしい。現在の当主は魔法商会を抱えていたり、その息子のハロルドは神童と呼ばれていたり、魔法界での存在感は一番あるのがこのフィリウス家だろう。
「ネイトは?一緒じゃないの?」
「兄さんは駅についてすぐどこかに…。」
そうなんだ、と気にした様子のないハロルドは荷物を荷棚に上げるとショーンの隣に座った。そして肩掛けカバンから何やら四角いものを取り出した。
「ノエルとショーンに会えてよかったよ。これ、父上が考案した新商品の魔法ゲームなんだけどね、なんと、魔石を応用して非魔法族でも使えるようにしたすごいものなんだ。
ぜひ感想を集めてほしいって言われて。一緒にやらない?アレックスもどう?」
こうしてアレックスは気さくな先輩たちと楽しく魔法汽車の旅を過ごすことができたのだった。
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