AliceOrder

フィロソフィ

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プロローグ

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 チープなフォントで中空に描かれた『さいしょから』の文字列。
 周囲は真っ暗で、浮かんでいる文字たちの淡い白光だけが唯一の視覚情報。
 全身の感覚は曖昧。いや、むしろ身体そのものが存在しているのかどうかさえ危うい。
 なにがどうなっているのか。
 最期にある記憶は……ない。思い出そうにも、その先が見当たらない。忘れているのではなく、最初から存在していないかのようだ。
 それならば、僕はいったい何者なのだろうか。そして、ここはいったいどこなのだろうか。

 →さいしょから
  つづきから

 剣と魔法の世界へようこそ。
 この物語の主人公である君は誰よりも弱く、そして誰よりも強くなれる。
 その気になればドラゴンにだって勝てるし、魔王にだって負けない。
 でも、これだけは覚えておいて欲しい。
 強く在ろうとしない者は強くは在れない。
 欲さざる者には何も与えられない。
 君が強く願えば、なんだって叶う。
 それでは、よい旅を。
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