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しおりを挟む…キャンプ場に行ってみたら…そこは驚愕の世界だった…
何だこれ? 外国じゃないか!!!
「オシャレでしょ~! 最近はSNS映えしないと流行らないから、どこもこんな感じなんですよ!」
「何なに! ツリーハウスとかあるじゃん! えっ! ここのコテージ、北欧じゃね?」
「…浩平さん…完全に浦島太郎だな…」
カルチャーショックでフラフラになっている俺をよそに、五十嵐君はてきぱきと作業を進めた。俺も気を取り直して二人でセッティングをした。
さすがホームセンター勤務だけあって、キャンプ用品もお洒落な物ばかりだった。テントの前にタープを張って、そこにラグを敷いてウッドチェアやテーブル、ハンモックまで置いた。五十嵐君はそこにガーランドまで吊るしている。
そうこうしているうちに、だんだんと日が落ちてきた。
五十嵐君に進められるがままにハンモックに横たわった。横のテーブルの上にはランプの炎が揺らめいている。湖から来る冷たい風が優しく頬を撫でた。
幸せだぁーーー!
「浩平さん、そろそろ行きましょうか?」
「え、どこへ?」
「パーティーですよ!」
「え?」
言われるがままに五十嵐君について行くと、キャンプ場に来ている人たちが大勢集まっていた。
最近のキャンプは出会いの場でもあるらしい…。
五十嵐君はよくここへ来るのか、知り合いが何人かいて挨拶していた。俺はビールを注文してボーっとしていたら、意外な人物を発見してしまった。
純!
向こうも俺に気がついた。
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