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しおりを挟む俺は彼女に頭を下げてお願いした。
彼女はフリーズしていた。
しかし、まっすぐ答えてくれた。
「私でよければ。」
ヘルメット越しに見えた彼女は、眉も目も口角も八の字に垂れ下がって今にも泣きだしそうだった。
彼女の姉は冷たい表情で俺を睨んだ。
そしてフッと笑って、頭を下げた。
「…妹を…よろしくお願いします。」
彼女は姉の言葉に涙でぐちゃぐちゃな顔をくしゃくしゃにして笑った。。
「はい、任せてください!」
その言葉を聞くと、彼女の姉は俺たちに微笑んで、マンションの方へ歩いていった。
彼女は姉に向かって叫んだ。
「お姉ちゃん! ありがとーーー!」
姉は後ろ向きに手を振って、そのまま歩いて行った。
「先生! 姉が私の事、妹って言ってくれました!」
「君もお姉ちゃんって言えたね。」
俺とロボットは、仲良く手をつないだ。
そして二人で大笑いしながら走った。
通行人が変な目で俺とロボットを見ている。
そんな目で見られても平気さ。
もうこの手を絶対に離すもんか!
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