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6 全く性格の違う菜々子と夏子が入れ替わった! 会社は? 夫婦生活は? どうすればいいのよ~!
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しおりを挟む「おまえがあんまり俺の事怒らすからさ、さすがの俺も我慢の限界になっちゃってさ…、知り合いに言ったら、おまえのこといつでも働かせてやるって言うからさ、そこで働いてもらって、俺がお前に投資した金、返してもらうわ。お前根性は腐ってるけど、顔と体は最高だからな!」
男は私の腹を思いっきり殴った。そして私は男に担がれて連れ去られた。男は少し先に止めていた車のトランクを開けて私をそこへ投げ込んだ。
「おまえもこれで終わりだ!」
男はニヤニヤ笑いながら私に向かって言った。
誰か…助けて!
誰か!
その時、いきなり男の顔を誰かが殴った。男はそのまま地面に倒れた。
「夏子!」
尚之さん!
尚之さんは私をトランクから出すと、ロープをほどいてくれた。
「良かった、無事で。」
尚之さんの後ろに男が見えた。
「後ろっ!」
尚之さんが振り返ると、男は殴りかかってきた。尚之さんはすかさず避けたが、男は尚も襲い掛かってきた。そしてポケットからナイフを取り出すと、尚之さんの肩を切りつけた。ひるんだ隙に、こんどは真正面から刺そうとした。
「キャー! 誰か―! 殺人鬼がいます! 誰か―! 警察―!」
私が大声で叫ぶと、周りの家の窓に次々と電気が付いて、窓から人が見えた。
「お願いです! 警察呼んでください! 今すぐ!」
住人達が家の中からスマホで録画したり、警察を呼んだりしているのを見て男は焦りだし、その場から逃げようとした。尚之さんは逃げようとする男を後ろから捕まえて、私を縛っていたロープで男の両腕を縛った。
サイレンの音が近づいてきて、男は警察に逮捕された。尚之さんは私のとこへ戻ってきた。肩から血が流れている。
「…血が…。私のせいで…ごめんなさい…」
涙が止まらなくなった。尚之さんはいきなり私を抱きしめた。
「…怖かった。君がいなくなるんじゃないかって。生きた心地がしなかった。」
私は謝ろうと思って顔を上げようとしたら、さらにギュっと抱きしめられた。
「お願いだから…もう二度と俺の前からいなくならないでくれ。」
「…尚之さん…大好き!」
私は彼の背中に手を回して、ギュっと抱きしめ返した。その時、急に眩暈がして、体から力が抜けて行った。そして気が付くと、私は空中から自分たちの姿を見ていた。尚之さんは私を抱きかかえて叫んでいる。
何、コレ。
もしかして…幽体離脱?
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