201 / 262
5 赤い月が昇る頃、オッドアイの瞳は見つめている。トンネルの向こうに開かれた世界で私を待っているのは誰?
41 第五章 完結
しおりを挟むルビーのオッドアイの目が…黄色と赤の目が…黄色と緑色に変わっていた…。
不破さんに聞こうと思ったら、お客さんが入ってきて忙しそうにしていたので聞くことは出来なかった。
不破さんは私たちの方を見て目を瞑って頷いた。
そしてまた接客に戻った。
これ以上聞かない方がいいという事なんだろう…。
「きっと…向こう側の世界が関係してるんじゃないかな…。」
蒼が呟いた。
多分、そういう事なのかもしれない。
向こうの世界とこっちの世界が何かの原因で繋がりが出来てしまったのだろう。
本来行き来出来ない存在が別の世界に干渉できるようになっていたのだと思う。
ルビーの目の色の変化は、向こうの世界とは全く関りが無くなったという印なのかもしれない。
大学で倉田の事を調べた。
不思議な事に、彼が存在していたという全ての足跡が無くなっていた。
誰も彼の事を知らなかった。
初めから存在していなかったことになっていた。
そして私の向こうの世界での記憶も日を追うごとに薄れていった。
蒼の頭の中に飛び込んできた向こうの世界の蒼の記憶も、すごい速さで消えていっている。
二つの世界がはるか遠くに離れて行っているかのように…。
だけど…記憶は無くなっても私たちの絆は胸の中に残ったままだった。
きっと私たちはこれからも一緒にいるだろう。
共に人生を歩んでいくのだろう…。
「オ二人ノ 人生ノ ドライブ ガ ドライ…ブ… ガ ヨキ モノニ ナリマス ヨウニ。」
…ツー…ツー…@。@。@k369&$;;…データー データー ツーキーガー……ガガガガガガガ………………ガガガガガガガガガガガガガガ………不破理人はどこだ?………ツーツーツー………不正アクセス 発見! 直チニ 排除イタシマス。排除成功。排除成功。シャットダウン シテ 再起動シテ下サイ………
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第五章、これにて完結です。^^
最後まで読んで下さって、本当にありがとうござました。
当初、第十章くらいまで書こうかなと思っていたのですが、今の予定では、第七章で物語完結にしようかなと思っています。第六章以降はまだ描き終えていないので、しばらく連載をお休みさせていただこうと思っております。
第七章まで書き終えたら、また連載を始めようと思っていますので、その時はまた読んでいただけたら嬉しいです。^^ では皆さま、またお会いできる日まで! フォースと共に!
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
がんばれ、わたしたちのラストダンス
早稲 アカ
ライト文芸
ストリートダンスをがんばっている私。せっかく仲間ができたのに、ママが転勤になってしまい・・・ちょっと切ないけど、それでも明るく前を向く物語です。
キスで終わる物語
阿波野治
ライト文芸
国木田陽奈子はふとした偶然から、裕福な家庭の少女・小柳真綾と知り合い、小柳家でメイドとして住み込みで働くことになった。厳格なメイド長の琴音や、無口で無愛想なルームメイトの華菜などに囲まれて、戸惑いながらも新生活を送る。そんなある日、陽奈子は何者かから不可解な悪意を向けられ、その人物との対決を余儀なくされる。
幽霊事務局長の穏やかな日常=大病院の平和は下っぱ事務員と霊が守ります=
藤島紫
ライト文芸
【アルファポリス版】
医師でも看護師でもない。大病院の平和は、ただの事務員が体当たりで守っています。
事務仕事が苦手な下っ端事務員、友利義孝(ともりよしたか)。
ある日、彼が出会ったクロネコは、実は幽霊でした。
ところが、同僚の桐生千颯(きりゅうちはや)に言わせれば、それはクロネコではなく、伝説の初代事務局長とのこと。
彼らが伝えようとしていることは何なのか。
ミステリーテイストの病院の日常の物語。
=表紙イラスト、キャラデザイン=
クロ子さん
【完結】幼馴染に婚約破棄されたので、別の人と結婚することにしました
鹿乃目めの
恋愛
セヴィリエ伯爵令嬢クララは、幼馴染であるノランサス伯爵子息アランと婚約していたが、アランの女遊びに悩まされてきた。
ある日、アランの浮気相手から「アランは私と結婚したいと言っている」と言われ、アランからの手紙を渡される。そこには婚約を破棄すると書かれていた。
失意のクララは、国一番の変わり者と言われているドラヴァレン辺境伯ロイドからの求婚を受けることにした。
主人公が本当の愛を手に入れる話。
独自設定のファンタジーです。実際の歴史や常識とは異なります。
さくっと読める短編です。
※完結しました。ありがとうございました。
閲覧・いいね・お気に入り・感想などありがとうございます。
(次作執筆に集中するため、現在感想の受付は停止しております。感想を下さった方々、ありがとうございました)
一条春都の料理帖
藤里 侑
ライト文芸
一条春都の楽しみは、日々の食事である。自分の食べたいものを作り食べることが、彼にとっての幸せであった。時にはありあわせのもので済ませたり、誰かのために料理を作ってみたり。
今日も理想の食事を追い求め、彼の腹は鳴るのだった。
****
いつも読んでいただいてありがとうございます。
とても励みになっています。これからもよろしくお願いします。
桜吹雪と泡沫の君
叶けい
BL
4月から新社会人として働き始めた名木透人は、高校時代から付き合っている年上の高校教師、宮城慶一と同棲して5年目。すっかりお互いが空気の様な存在で、恋人同士としてのときめきはなくなっていた。
慣れない会社勤めでてんてこ舞いになっている透人に、会社の先輩・渡辺裕斗が合コン参加を持ちかける。断り切れず合コンに出席した透人。そこで知り合った、桜色の髪の青年・桃瀬朔也と運命的な恋に落ちる。
だが朔也は、心臓に重い病気を抱えていた。
女装男子は百合乙女の夢を見るか? ✿【男の娘の女子校生活】学園一の美少女に付きまとわれて幼なじみの貞操が危なくなった。
千石杏香
ライト文芸
✿【好きな人が百合なら女の子になるしかない】
男子中学生・上原一冴(うえはら・かずさ)は陰キャでボッチだ。ある日のこと、学園一の美少女・鈴宮蘭(すずみや・らん)が女子とキスしているところを目撃する。蘭は同性愛者なのか――。こっそりと妹の制服を借りて始めた女装。鏡に映った自分は女子そのものだった。しかし、幼なじみ・東條菊花(とうじょう・きっか)に現場を取り押さえられる。
菊花に嵌められた一冴は、中学卒業後に女子校へ進学することが決まる。三年間、女子高生の「いちご」として生活し、女子寮で暮らさなければならない。
「女が女を好きになるはずがない」
女子しかいない学校で、男子だとバレていないなら、一冴は誰にも盗られない――そんな思惑を巡らせる菊花。
しかし女子寮には、「いちご」の正体が一冴だと知らない蘭がいた。それこそが修羅場の始まりだった。
猫スタ募集中!(=^・・^=)
五十鈴りく
ライト文芸
僕には動物と話せるという特技がある。この特技をいかして、猫カフェをオープンすることにした。というわけで、一緒に働いてくれる猫スタッフを募集すると、噂を聞きつけた猫たちが僕のもとにやってくる。僕はそんな猫たちからここへ来た経緯を聞くのだけれど――
※小説家になろう様にも掲載させて頂いております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる