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5 赤い月が昇る頃、オッドアイの瞳は見つめている。トンネルの向こうに開かれた世界で私を待っているのは誰?

41 第五章 完結

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ルビーのオッドアイの目が…黄色と赤の目が…黄色と緑色に変わっていた…。

不破さんに聞こうと思ったら、お客さんが入ってきて忙しそうにしていたので聞くことは出来なかった。

不破さんは私たちの方を見て目を瞑って頷いた。

そしてまた接客に戻った。

これ以上聞かない方がいいという事なんだろう…。

「きっと…向こう側の世界が関係してるんじゃないかな…。」

蒼が呟いた。

多分、そういう事なのかもしれない。

向こうの世界とこっちの世界が何かの原因で繋がりが出来てしまったのだろう。

本来行き来出来ない存在が別の世界に干渉できるようになっていたのだと思う。

ルビーの目の色の変化は、向こうの世界とは全く関りが無くなったという印なのかもしれない。



 大学で倉田の事を調べた。

不思議な事に、彼が存在していたという全ての足跡が無くなっていた。

誰も彼の事を知らなかった。

初めから存在していなかったことになっていた。

そして私の向こうの世界での記憶も日を追うごとに薄れていった。

蒼の頭の中に飛び込んできた向こうの世界の蒼の記憶も、すごい速さで消えていっている。

二つの世界がはるか遠くに離れて行っているかのように…。

だけど…記憶は無くなっても私たちの絆は胸の中に残ったままだった。

きっと私たちはこれからも一緒にいるだろう。

共に人生を歩んでいくのだろう…。



「オ二人ノ 人生ノ ドライブ ガ ドライ…ブ… ガ ヨキ モノニ ナリマス ヨウニ。」







…ツー…ツー…@。@。@k369&$;;…データー データー ツーキーガー……ガガガガガガガ………………ガガガガガガガガガガガガガガ………不破理人はどこだ?………ツーツーツー………不正アクセス 発見! 直チニ 排除イタシマス。排除成功。排除成功。シャットダウン シテ 再起動シテ下サイ………





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第五章、これにて完結です。^^
最後まで読んで下さって、本当にありがとうござました。
当初、第十章くらいまで書こうかなと思っていたのですが、今の予定では、第七章で物語完結にしようかなと思っています。第六章以降はまだ描き終えていないので、しばらく連載をお休みさせていただこうと思っております。
第七章まで書き終えたら、また連載を始めようと思っていますので、その時はまた読んでいただけたら嬉しいです。^^ では皆さま、またお会いできる日まで! フォースと共に!
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