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5 赤い月が昇る頃、オッドアイの瞳は見つめている。トンネルの向こうに開かれた世界で私を待っているのは誰?
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しおりを挟む「きっと真子が…いや、今までみたいに設楽さんって呼んだ方がいいのかな?」
「ううん! 真子でいい!」
「真子が…さっきトンネルから飛び出してきたの…別の世界からきたんだろ? そっちの世界の俺が生きた人生の記憶が頭の中に飛び込んできた。誰かから呼ばれてる気がして、だんだん声が大きくなって、そしたら…」
「蒼の…記憶が…」
あっちの世界の蒼は…ここにいる!
死んでしまっても、別の世界だとしても、私たちはずっと一緒にいるんだ…。
「俺は…単なるクラスメートだった神崎君でもあるし、真子のことを死ぬほど好きな蒼でもある。これからは、俺が真子の事、守ってもいいかな…?」
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