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まんまるムーン

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5 赤い月が昇る頃、オッドアイの瞳は見つめている。トンネルの向こうに開かれた世界で私を待っているのは誰?

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「あまり目立たない方がいい。私たちはもう行くから真子は帰りなさい。夏休みに入ったら、すぐに来るんだよ。」

「わかってるよ。」

「本当は真子も一緒に来た方がいいんだ…。やはり私は間違っていた…。」

「パパ、どうしたの? 何があったの?」

「悪いが…娘でも言う訳にはいかないんだ。君を危険な目に遭わせたくないからね。」

「え、私、危ない目に遭うの?」

「大丈夫だ。そんな目には遭わせない! 私がいない間、君を守ってくれるようにちゃんと考えているから。」

父はそう言うと私に紙切れを渡した。

「とにかく…今からここに行くんだ。どこにも寄り道せず、まっすぐにここに行きなさい。ルビーはしばらく彼に預かってもらいなさい。そして彼の言う事に従いなさい。そしてそこに着いたらこの紙はシュレッターにかけるんだよ。じゃあ、夏休みに。」

「真子ちゃん、本当に一人で大丈夫かしら。」

母は涙目だった。

「大丈夫よ。もう大学生なんだから。心配しないで! 気を付けて行ってきてね!」

何度も何度も私の方に振り返りながら、二人はゲートの中に入って行った。

私は父親に言われたように周りに注意しながら駐車場へ向かった。

見たところ怪しい人はいない。

単なる親心から娘を心配して大げさに言ったのかな? 

でも、常に冷静沈着な父が、そんな事をするようには思えない。

父は何か危ない事に関わってしまったのだろうか…。

私は車に乗り込み、父からもらった紙きれを開いて見た。

そこにはうちからそう遠くない住所と電話番号と店の名前が書かれてあった。

「…不破自動車…?」

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