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4 愛する妻、可愛い子供たち、パパは頑張るよ~! あれ? 僕は何がしたかったんだっけ? 自分を見失いそうになっていた僕の前に現れたのは…
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そう言えば、ヒカちゃんに聞こうと思っていたことがあった。
「ヒカちゃん! あのさ、ひょっとして車のナビ変えた?」
「あー、うん。前のヤツが壊れてたんだ、だから! ごめんね、まだ言ってなかった。」
「全然いいんだよ。そっかぁ~、やっぱ違うナビだったんだね…。あのナビ、ちょっと変わってない?」
「え? そう? 私、変えてからまだ使ってないんだけど…。章宏、覚えてる? 私の従弟の椎名章宏!」
「あー、あの写真撮るのが上手い子?」
「そうそう! 私たちの結婚式の時、ウェディングフォト撮ってくれた章宏! あの子、メカに強いから聞いたの。うちのナビ壊れちゃったから、次、変えるとしたらどれがいいかなって。そしたら章宏がね、あの子の彼女の車のナビがすごくいいからヒカリ姉ちゃんとこもそれにしなよって言うのよ。で、一緒にそのナビを取り扱ってる車屋さんに行ったの。そう言えば、あの中古車屋さんのお兄さん、なんだか不思議な人だったなぁ…。」
そうだったんだ…。
ナビの秘密を探りに僕も一度行ってみようかな…。
食後、ベランダへ出てみた。
現代の都会の夜空は明るすぎて、ほとんど星なんて見えなかった。
僕は平安京の満天の星空に想いを馳せた。
そして僕は祈った。
あの零れ落ちるような星空の元で、どうか姫君に幸せが訪れますように!
「パパー、まだぁ~?」
桜と桃が呼んでいる。僕は彼女たちの元へ行った。
「ごめんね~、遅くなって。今日はどの絵本読もうか?」
「パパ、これ読んで!」
「どれどれ…ええええええええええーーーーーーーーー!」
娘が差し出した絵本を見て驚愕した。
こ、こ、これ…
(つくよみのみつかい)
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