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4 愛する妻、可愛い子供たち、パパは頑張るよ~! あれ? 僕は何がしたかったんだっけ? 自分を見失いそうになっていた僕の前に現れたのは…
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しおりを挟む「それで…カズ君はどうしたいの?」
家に帰ってヒカちゃんに相談した。
「経営なんて僕に出来るのか正直不安要素はたくさんあるけど…やってみたいと思ってる。」
やっぱり家族にいい暮らしをさせたい!
「そっか。カズ君の好きなようにしたらいいと思う。でも…」
「でも?」
「もしもカズ君が…違うって思ったら、いつでも辞めていいからね。」
ヒカちゃんは笑顔でそう言ってくれた。
だけど彼女は、本当は何か言いたげな顔をしていた。
少なくとも僕はそんな気がしていた。
亮太からは出来るだけ早く来て欲しいと言われた。
店長や他のスタッフにも話をしなければいけないし、何より今まで通ってくれた大事なお客さんに挨拶をしなければならない。
早くても移れるのは来月かなと思った。
しかしまだ自分の中で何かが引っ掛かって、その日は店のみんなにその話はせず、来てくれたお客さんにも何も話さなかった。
仕事中も考え込んでしまって、なかなか集中出来なかった。
夕べは亮太と遅くまで話し込んでいたせいか、朝から体の調子も良くなかった。
ヒカちゃんが今日は車を使う予定が無いから乗って行きなよと言ってくれたので、珍しく車通勤してきた。
仕事が終わって店の奥の社員用の駐車場に行った。
運転席に乗り込むと、ドっと疲れが出た。
僕は分かっていた。
これは体の疲れだけじゃない。
心の疲れだ…。
僕は自分のしたい事が見えなくなっていた。
とにかく帰ろう。
こんな日はゆっくり風呂にでも浸かろう。
僕はエンジンをかけた。
すると妙な事が起こった。
「コンバンワ、和英サン! 目的地ヲ 選択シテ 下サイ。」
…え?
何?
ナビがしゃべってるの?
俺、ナビの設定したっけ?
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