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3 男を惹きつけてやまないミステリアスな女。なってやろうじゃないか! ミステリアスラビュリンス大暴走の私が行きつく先は…

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本好きの遼太郎さんは、私にどんな本が好きかと聞いてきた。

…言葉に窮してしまった。

私は普段、本なんてほぼ読まない。

読むのは漫画。

浩太が大の漫画好きで、彼のマンションの一部屋は、本棚を何個も置いてあって、そこに漫画喫茶かと思うほどの大量の漫画を収納してあるのだ。

私はよく浩太と二人で漫画を読み漁っていた。言えぬ…。

そういうタイプの女は遼太郎さんの好みでは無かろう…。

私はとっさに思いついた学生時代に読んだ課題図書の名前を挙げた。

遼太郎さんはいたく感心していた。

…胸が痛む。

当時も読んで面白いと思わなかったはずで、むしろクソつまんねーって叫んでた。

現に話の内容すら覚えてない始末だというのに…。

「今日、穂香さんにお会いできて本当に良かったです。」

「そうですか? ありがとうござます! 私も遼太郎さんにお会いできてとても嬉しいです。」

「本の趣味も合うし、その…白のワンピースも…すごく素敵ですね。」

「そ、そうですか?」

遼太郎さん、好みのタイプは清楚系って言ってたな…。

これくらい手抜き…もとい、地味でちょうど良かったのか! 

やるじゃん、私! 

って、ナビのおかげかな…。

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