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2 閉ざした気持ち。言えなかった言葉。叶わぬ想い。止まった時間が動き出すまで
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しおりを挟むそれは私が憧れているあの写真ブロガー、シーナさんの作風にそっくり、いや、その物だった…。
シーナさんのブログでは見たことない写真だったけど、この空気感は間違いない!
でも…シーナさんって、女の人かと思ってたけど…。
そんなことってある?
私はそれを確かめるべく思い切って訪ねてみた。
「あの…もしかして…あなた、シーナ…さん…?」
彼は目を真ん丸にしてこっちを見た。
「ごめん! 気にしないで。いきなりあなたシーナさんなんて言って気持ち悪かったでしょ!」
「…シーナって…」
「ほんとごめん! その人ね、私の好きな写真ブロガーなの。作風が似てたからもしかしてなんて…ごめん!」
「もしかして…いつもコメントくれてる…ライカちゃん?」
「うそ…ほんとに…シーナさんなの? 私の事…覚えてくれてたの?」
「憧れのカメラの名前だしね。」
この名前を付けてくれた父に初めて感謝した。
「ごめん、俺がシーナでガッカリさせちゃっただろ…」
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