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1 不倫地獄にハマって人生どん詰まりの私が幼馴染のメガネイケメンに再会し起死回生するまでの話
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しおりを挟む「何か用?」
私は冷たく突き放すように言った。
今さら何の用があるというのだ。
「せっかく会ったんだから、お茶でもしない?」
もしやお前、また私に奢らせる気か?
「裕一郎の奢りなら考えてやってもいい。」
裕一郎は予想外の言葉を聞いてうろたえていた。
以前の私なら尻尾を振ってついて行ったし、その上ご丁寧に支払いまで済ませてやっていた。
思い出すだけでムカムカする。
「じゃ、そこのホテルのカフェテラスでも行く?」
私が提案したのは高いと評判のカフェだったので裕一郎は引きつっていた。
しかし私の毅然たる態度は裕一郎にそこへ行くことを承知させた。
中へ入って窓際の席に座った。
このカフェは前から行きたいと思いつつも裕一郎の為に節約していたせいで、行くのを躊躇していた店だった。
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