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1 不倫地獄にハマって人生どん詰まりの私が幼馴染のメガネイケメンに再会し起死回生するまでの話

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「デハ、新規目的地ヘ 向カイマス。オ二人トモ シートベルト ノ 着用ヲ オ願イ シマス。」

「新規目的地って、どこ行くんだろ? とりあえずシートベルトしようぜ。」

真宙はシートベルトを付けた。

え? 

これから二人でドライブするの?

「最初ノ 角ヲ 右ヘ 曲ガッテ 下サイ…」

とりあえず、ナビの言うがままに車を走らせた。

車は駅前通りを走った。

ちょうど桜が咲いていて、桜のトンネルになっている。

本当だったら今頃は裕一郎と温泉に行く途中、桜見物をする予定だったのだ。

あの野郎の事を思い出すだけで吐き気がした。

そんな気持ちが顔に出ていたのであろう、真宙が憐みの表情でこっちを見ていた。

感のいいヤツめ。


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