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しおりを挟む旭の言うように、秋田の目は異様につり上がっていて、顔色は青黒かった。体全体から真っ黒なオーラを出しているようだった。
以前の彼とは別人のように変わり果てていた。
秋田は押入れをチラッと見ると、突然向きを変え、ものすごい形相で睨んだ。
類は泡を吹いて倒れた。
安藤がとっさに類を抱えたので、音が出ずに済んだ。
秋田はまた向きを変えて床に座り込んだ。
類を除く押入れの三人は安堵した。
アパートの外から数人の話し声がしてきた。その声は近づいてきて、旭たち4人と秋田のいる部屋に入ってきた。
「ちゃんと持ってきたか?」
4人のグループの一人が秋田に言った。
4人は見るからに不良高校生といった感じだった。旭や類の通う望みが丘高校にはいないような、見るからにタチの悪い高校生だった。
秋田は4人に袋を差し出した。
グループの一人が中を確かめた。
「ちゃんと集められたようだな。」
グループの男達はニヤニヤ笑って秋田を見た。
「また来週な。ちゃんと集めてこいよ! じゃないと…わかってるだろうな!」
グループの男はそう言って立ち去ろうとした。
その時、類の意識が戻り、寝ぼけてたのか訳が分からなかったのか、類は立ち上がろうとして押入れの天井に頭を打った。
旭たち4人は頭を抱えた。
「誰だ! そこにいるのは!」
男達は叫んで押入れを開けた。
「うわぁーーーーー。あああああああーーーーーー。ぎゃぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー。」
男達が押入れを開けた瞬間、類の叫び声が鳴り響いた。
皆、鼓膜が破けそうになって耳を塞いだ。
「何なんだオメェら! ずっと見てたのかぁ? どうなるかわかってんだろな、オラァ。」
4人グループは旭たちを睨みつけた。
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