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24章 怒りの歴の章
平和の終焉
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僕は、今凄く虚しく、寂しく、悲しい。
ママが気を違えた人になっていた時に、本当に母親のように、接してくれていた、明子さんが、おかしくなってしまって、朱里ちゃんを殺してしまったのだ。
普通の世界であれば、ただの人殺しだけど、明子さんは、重屋君に噛まれていた。
気を違えた人になりつつある状況だった。
僕は、理解しようとしている。
パパは、怒り狂っていた。
船の生活は、凄く辛い生活に変わっていった。
あれから、パパは、船の中で生活をしようとしない。
塁も、いつ明子さんに殺されるか分からないと言って、船の中で過ごす時間が無くなっていた。
明子さんは、全く部屋から出てこない。
僕は、料理を明子さんの部屋に持っていく。
パパと塁は、食事だけして、何処かに行ってしまう。
明子さんは、完全に孤立した。
田山君が、定期的に、明子さんに気を違えた人になっていないか確認しに行く。
そんな生活が続いていた時だった。
一台の大型トラックが、船にやって来た。
トラックから降りてきたのは、かつてパパの上司だった、神本だった。
神本が言う。
田山君、どうやら、薬が出来たみたいだね。
田山君が答える。
今更、何しに戻ってきたんですか?
神本が言う。
君たちは、開けてはいけない箱を開けてしまったのだよ。
加藤さんが言う。
何言ってるの?何しに来たのか言いなさい!
神本が周りを見渡して言う。
東京から抜け出して来た人もいるようだね。松野さんの姿が見えないけど、死んだのかな?
村田さんが答える。
死んでなんかないよ!今は出てるだけ!
神本が言う。
残念だ。これから、君たちは、僕達の実験の被験者となるのに。
皆が声を揃え言う。
被験者?
神本が話しを続ける。
一番のデータ取りをしたかったのは松野さんなんだけど、しょうがない。君たちには、これからの日本の為に、ここで全滅して貰いたい。
僕は、怒りながら神本の所に駆け寄って言った。
本当に、クソ野郎だな!
神本が言う。
松野さんにそっくりだ。息子さんかな?この実験から抜け出せるか、楽しみだよ。
そう言って、神本は、僕を振り払って、大型トラックの後ろの方に待機していた車に乗り込み、去っていった。
同時に、大型トラックの荷台が開けられ、中から、あのデカい奴が大量に外に出てきてしまった。
最悪な状況だった。大型トラックの荷台には大量の変異した気を違えた人が押し込められていて、何十体もデカい奴がいた。
僕達は、皆で一斉に散らばり逃げようとしたが、神本の手によって、四方八方に気を違えた人が解放されていた。
絶望的な光景だった。
村田さんと、優香さんの子供がデカい奴に噛みつかれていた。
僕達が、死ぬ気で戦っていた時だった。
パパと塁が帰って来た。
さすがパパだと思った。
瞬く間に、デカい奴、気を違えた人達を倒して行って逃げ道が出来ていた。
塁が、車に皆を誘導していく。
パパが言う。
早く!早く皆、車に乗り込むんだ!
村田さんがデカい奴に噛みつかれているのをパパが見つけて急いで倒しにかかる。
村田さんと優香さんの子供を襲っていたデカい奴は一瞬で倒される。
村田さんが言う。
松野さん、ありがとう。
優香さんの子供は既に息を引き取っていた。
パパが村田さんを連れて行こうとする。
村田さんが言う。
もうもたないから、ここでお別れですよ。
パパが首を横に振る。
村田さんも息を引き取った。
パパが叫ぶ。
早く皆逃げるんだ!
塁に連れられ、ママ、福山君、谷川さん、金木君が車に乗り込んだ。
松村君は、田村さんと田山君が襲われている所を一緒になって戦っていた。
加藤さんは、船の上で戦っていた。
塁は、四人を先に車で発進させ、僕達の所に手助けに来た。
松村君が田村さんと田山君を先に車の方に向かわせ、それを僕が誘導していく。
振り返ると、松村君がデカい奴に身体を引きちぎられていた。
松村君が最後の力を振り絞り言う。
松野さん、必ず生きて、皆を連れて…
僕は怒り狂って、松村君を引きちぎった奴に向かって行った。
全然倒せなかった。
パパが気付いて、倒しにくる。
パパは簡単に倒していく。
僕はパパに言った。
明子さんが子供達と一緒に船の中にいるままだ。
パパが船に目を向けると、加藤さんがデカい奴と戦っていた。そのすぐ側に塁もいる。
パパが言う。
加藤さんと、明子さん達を助けに行くぞ!歴、一緒に来い!
僕は、頷き、パパについて行った。
振り返って見る光景は、最悪な状況だった。
僕達は生きて、抜け出す事が出来るのだろうか。
24章終
ママが気を違えた人になっていた時に、本当に母親のように、接してくれていた、明子さんが、おかしくなってしまって、朱里ちゃんを殺してしまったのだ。
普通の世界であれば、ただの人殺しだけど、明子さんは、重屋君に噛まれていた。
気を違えた人になりつつある状況だった。
僕は、理解しようとしている。
パパは、怒り狂っていた。
船の生活は、凄く辛い生活に変わっていった。
あれから、パパは、船の中で生活をしようとしない。
塁も、いつ明子さんに殺されるか分からないと言って、船の中で過ごす時間が無くなっていた。
明子さんは、全く部屋から出てこない。
僕は、料理を明子さんの部屋に持っていく。
パパと塁は、食事だけして、何処かに行ってしまう。
明子さんは、完全に孤立した。
田山君が、定期的に、明子さんに気を違えた人になっていないか確認しに行く。
そんな生活が続いていた時だった。
一台の大型トラックが、船にやって来た。
トラックから降りてきたのは、かつてパパの上司だった、神本だった。
神本が言う。
田山君、どうやら、薬が出来たみたいだね。
田山君が答える。
今更、何しに戻ってきたんですか?
神本が言う。
君たちは、開けてはいけない箱を開けてしまったのだよ。
加藤さんが言う。
何言ってるの?何しに来たのか言いなさい!
神本が周りを見渡して言う。
東京から抜け出して来た人もいるようだね。松野さんの姿が見えないけど、死んだのかな?
村田さんが答える。
死んでなんかないよ!今は出てるだけ!
神本が言う。
残念だ。これから、君たちは、僕達の実験の被験者となるのに。
皆が声を揃え言う。
被験者?
神本が話しを続ける。
一番のデータ取りをしたかったのは松野さんなんだけど、しょうがない。君たちには、これからの日本の為に、ここで全滅して貰いたい。
僕は、怒りながら神本の所に駆け寄って言った。
本当に、クソ野郎だな!
神本が言う。
松野さんにそっくりだ。息子さんかな?この実験から抜け出せるか、楽しみだよ。
そう言って、神本は、僕を振り払って、大型トラックの後ろの方に待機していた車に乗り込み、去っていった。
同時に、大型トラックの荷台が開けられ、中から、あのデカい奴が大量に外に出てきてしまった。
最悪な状況だった。大型トラックの荷台には大量の変異した気を違えた人が押し込められていて、何十体もデカい奴がいた。
僕達は、皆で一斉に散らばり逃げようとしたが、神本の手によって、四方八方に気を違えた人が解放されていた。
絶望的な光景だった。
村田さんと、優香さんの子供がデカい奴に噛みつかれていた。
僕達が、死ぬ気で戦っていた時だった。
パパと塁が帰って来た。
さすがパパだと思った。
瞬く間に、デカい奴、気を違えた人達を倒して行って逃げ道が出来ていた。
塁が、車に皆を誘導していく。
パパが言う。
早く!早く皆、車に乗り込むんだ!
村田さんがデカい奴に噛みつかれているのをパパが見つけて急いで倒しにかかる。
村田さんと優香さんの子供を襲っていたデカい奴は一瞬で倒される。
村田さんが言う。
松野さん、ありがとう。
優香さんの子供は既に息を引き取っていた。
パパが村田さんを連れて行こうとする。
村田さんが言う。
もうもたないから、ここでお別れですよ。
パパが首を横に振る。
村田さんも息を引き取った。
パパが叫ぶ。
早く皆逃げるんだ!
塁に連れられ、ママ、福山君、谷川さん、金木君が車に乗り込んだ。
松村君は、田村さんと田山君が襲われている所を一緒になって戦っていた。
加藤さんは、船の上で戦っていた。
塁は、四人を先に車で発進させ、僕達の所に手助けに来た。
松村君が田村さんと田山君を先に車の方に向かわせ、それを僕が誘導していく。
振り返ると、松村君がデカい奴に身体を引きちぎられていた。
松村君が最後の力を振り絞り言う。
松野さん、必ず生きて、皆を連れて…
僕は怒り狂って、松村君を引きちぎった奴に向かって行った。
全然倒せなかった。
パパが気付いて、倒しにくる。
パパは簡単に倒していく。
僕はパパに言った。
明子さんが子供達と一緒に船の中にいるままだ。
パパが船に目を向けると、加藤さんがデカい奴と戦っていた。そのすぐ側に塁もいる。
パパが言う。
加藤さんと、明子さん達を助けに行くぞ!歴、一緒に来い!
僕は、頷き、パパについて行った。
振り返って見る光景は、最悪な状況だった。
僕達は生きて、抜け出す事が出来るのだろうか。
24章終
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