今日の記憶

のんよる

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エピローグ

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 彼女は逮捕された。殺人容疑。
 今度は私が、貴方に会う番よ。
 貴方が生きている時は、振り向いてもくれなかった。
 貴方には、奥さんが居たから、貴方は、奥さんしか愛せない。
 だったら奥さんを消すわと言った私に、優しく抱きしめやめてくれとお願いしてきた。

 奥さん、安心して、貴方の旦那さん浮気する勇気もない。根性無しの、優男よ。
 ずっと私がつきまとっていた。
 そんな時に、奥さんが貴方の浮気を疑い出したの、浮気のうの字も出来ない、貴方の事を何も知らずに、私は、チャンスだと思った。
 奥さんが家から出た後に、私は貴方の家に押し掛ける。
 貴方はやめてくれと拒み続ける。貴方は頭を打っていたみたいで、ちょっとヨロヨロしていたわ。
 私は、思った。奥さんを消すんじゃなくて、この人の魂を貰おう。
 貴方を裸にして、お風呂場で、頭を打ちつけて、湯船に浸けて、貴方はもがいて、死んだの。

 そう、貴方を殺したのは、私。
 すぐに、奥さんが見つけて、私が捕まると思った。
 でも、奥さんは、貴方がお風呂に入っている姿を見て、気がおかしくなったみたいになって。その隙に私は、家から出たの。
 奥さんは最初、自分が殺してしまったと嘆いていたけど、何日か経つと、貴方が生きているように振る舞い出したから、私は、貴方が生きていたのかと不安になって、何回も見に来たの。

 貴方は、お風呂場で、ちゃんと死んでたわ。
 奥さんは無実の罪で逮捕され、最初から、私を受け入れていればこんな事にならなかったのにね。
 私は貴方の一部を奪って、家を後にした。

 外を歩いていた、私に、頭上から大きな鉄が落ちてきた。

 その上に一冊の日記が置いてあった。

 終
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