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犬も食わない馴れ初め
犬も食わない物語 ~sideR→A~
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(落ち着け、落ち着け、落ち着け……!)
引き摺るようにアイリスの腕を引きながら必死に心を落ち着ける。
(誰がやった……いや、そんなの一人に決まってる!)
意地の悪い女の笑顔が浮かび、ギリギリと歯を噛み締めた。
アイリスに気づかれないよう、そっと深呼吸して、アイリスの方に視線を向ける。
女は化粧で化けるとは言うものの、変わりすぎだ。
普段はきつく結ばれた髪はふわふわにセットされ、普段は眼鏡に隠された、少し吊り目がちな大きな眼は化粧でほんのりとピンクに色づいている。
大体、足を出しすぎだ。いったい誰に見せる気だ。
念のため早めに来たものの、彼女のこの姿を会場にいた何人が眼にしただろう。
(……最悪だ)
「ね、ねぇ、ちょっと待って!」
「あぁ?」
アイリスに声をかけられて、立ち止まる。急に立ち止まったからだろう、小さく悲鳴を上げてよろけた彼女の腰を支える。
「普段履いたこともねぇような靴履いてるからだよ」
「……プロムってそういうものでしょう?」
「ふん、相手も居ねぇのに色気付きやがって」
傷ついたような顔をしたアイリスにしまった、と思うが一度出た言葉は取り返せない。それでも、歩きにくそうにしている彼女のために、通りの隅に置かれたベンチへと誘導する。
座って靴の様子を確認する彼女に視線をやって、さっと視線を逸らす。普段は隠されている足が、座るとさらによく見える。
気まずく思いながら、隣のベンチに腰かけた。立っていると見えてはいけないものが色々見えそうだったからだ。
「あ……」
聖堂の方から聞こえてきた鐘の音につられるようにアイリスが顔を上げた。
「どうしたよ」
「……んーん、ダンスが始まったんだなって」
世間話するような関係でもなし、急にそんなことを言い出したアイリスを訝るように見る。
少し照れたようにアイリスはポツリと言った。
「ダンス……少し憧れてたんだよね。平民の身でパーティーなんて、滅多にあることじゃないじゃない?」
「……ここで踊るか?」
アイリスは目を真ん丸にしてこちらを見ている。まっすぐな視線にいたたまれない気持ちになって、ふいっと横を見る。
また断られるかと思ったが、はにかむように柔らかく笑った彼女は俺の差し出した手を取った。
音楽もないまま、授業のようにカウントを取りながら踊る。
俺は久しぶりの彼女の温かさと柔らかさに動揺しきった態度を表に出さないようにするので精一杯だった。
◆
「私のプロムは参加する前に終わっちゃったけどね」
自嘲気味に呟くと、ルークは片眉を上げてこちらを見る。
「俺と踊っただけじゃ不服だってのかよ」
思いも寄らない言葉に、キョトンとルークの事を見上げる。それにしても一緒に踊ったこと覚えてたんだ…。
「そうじゃないけど……でも、せっかくお洒落したのに似合わないって言われて悲しかった」
昨日の自白剤の影響で大分心情を吐露したからだろうか、素直な言葉がスルリと溢れる。
「…俺は別にあの時だって似合わないとは一言も言ってない」
憮然とした顔でルークはこちらを見るが、あれは似合わないと言ったも同然だったと思う。当時の傷ついた自分を想い、少しだけ意地悪な気持ちになった。
「じゃぁ、可愛かった?」
「ああ」
「え」
素直に肯定の返事が返ってくるとは思ってなくて、こちらが動揺する。
ルークは意地悪く笑って、こちらに体を寄せてきた。
「別人みたいに綺麗で……誰にも見せたくなかった」
「な、によ、それ」
「もうつまらない意地を張って、取り繕うのは、やめたからな」
「開き直り?」
ルークの言っている言葉は分かるのに、意味が分からない。
ルークは私の頭を引き寄せ感情の伺えない声で話す。
「お前昨日、普通の人が当たり前に出来ていることが出来なくて辛いって言ってたな」
「え、あ、うん」
「お前結婚したいの?」
「……そりゃ、結婚もしたいし子供も欲しいよ?」
ルークが何を話したいのか分からない。それ以上に近すぎる声に動揺して、私は聞かれるままに答えていく。
突然さらに引き寄せられた。次いで聞こえてきたのは信じられない言葉だった。
「なら、俺と結婚すれば良い」
「は?え、いや、ルークならどんな人でも選び放題でしょ?」
顔を見上げようと身じろぎすると、それ以上の力で抑え込まれる。何なの?というか、どんな顔で言ってるわけ?疑問ばかりが浮かぶ私にお構いなしに、ルークは一段と低い声で呟く。
「……お前、また断る気か?」
「また?」
「プロムの時みたいに」
「えぇ?あれは断ったと言うか……」
女の子にモテモテのルークなんかと組んだら、他の女子達の嫉妬がすごいじゃない。私には平穏が大事だったのだ。
(そういえば、あの時のパートナーは?)
私はアッと思い至って、ルークの背中をバシバシ叩く。
「大体、あなた、プロムの時のお相手が居たじゃない!」
ふ、とルークの力が弛んだので、その隙に顔を上げる。
ルークは逡巡するような顔をしていたが、急に早口で一息に捲し立ててくる。
「……あれは従妹だ。将来のためにプロムの雰囲気を見てみたいって言うから。大体、俺だってすぐに結婚する気はないって言っただろ」
私はルークの勢いに押されて、「そう」と答えるだけしか出来なかった。
「周りは良い。今はお前と俺の結婚の話だ」
また話が最初に戻ってきた。
え、でも私ルークの事ろくに知らないのに。これまでに1ミリだって考えたこともないことを、急にどうだと言われても困る。
私は眉を下げたまま妥協案を出す。
「じゃ、じゃぁ、まずは友達から」
「いったい何年の付き合いだと思ってるんだ?今更、何を知りたい?」
「えぇぇぇ?それとこれとは話が別じゃないかしら?」
「別じゃない。それに、お前は昨日俺の事を好きだと言ったな?俺もお前の事悪くないと思ってるから、何にも問題ない」
「えぇぇぇぇ?何でそんな偉そうなの?」
大体なんでルークはこんなに必死なんだろう。なにか理由が?
「ねぇ、急に結婚なんて……ホントどうしちゃったの?」
「別に……お前が結婚したいって泣くから」
「その言い方はなんか……誤解を招くわ」
私はため息をつく。ルークの性格上、私が既婚者に騙されそうになった事が可哀想なんて理由で結婚を持ち出してくるとは思えない。
「ルーク誤魔化すのはやめて。急に結婚なんて言い出したのは何か理由があるんでしょう?きちんとホントのことを言って」
じろりとルークの目を見据えると、気まずそうに視線を逸らす。
「ホントの事なんて…さっきから言っているだろう。俺はお前と結婚したいし、お前も結婚したいんだろう?だから……」
「ねぇ、ちょっと待って。ルーク、私と結婚したいの?」
「だから、そう言ってる」
「私の事、好きなの?」
「……あぁ」
ルークは怒ったような顔をしてそっぽを向いているが、私はその耳が真っ赤に染まっていることに気づいてしまった。
(あぁ、この人本当に私の事好きなんだ)
今までの戸惑いが消えていく。
ルークがいつから私の事を好きでいてくれたのかは分からない。それでも、変な妥協や同情で言い出したことではないと分かって、驚くほど心が軽くなった。
「じゃぁ、やり直して。ちゃんとして」
プライドの高いルークの事だから嫌がるかな、と思った。でも、私にだってささやかな憧れがあるのだ。じっと見詰めると、ルークは顔をしかめて盛大に舌打ちをした後、その場に跪いた。
「アイリスの事が好きだ。君のいない人生など考えられない。これから先、一生を共に隣を歩いてもらえないだろうか?」
私はにっこり微笑んでルークの手を取った。
「はい、喜んで」
そして、我に返って仕事に行かなくては行けないことを思い出した私は、バタバタと準備して、玄関でふと疑問に思ったことを聞いてみた。
「ねぇ、いつから私の事好きだったの?」
ルークはすごく嫌そうな顔をして私の事を引き寄せる。
そして、内緒話をするように耳元でコッソリと囁いた。
「最初から」
引き摺るようにアイリスの腕を引きながら必死に心を落ち着ける。
(誰がやった……いや、そんなの一人に決まってる!)
意地の悪い女の笑顔が浮かび、ギリギリと歯を噛み締めた。
アイリスに気づかれないよう、そっと深呼吸して、アイリスの方に視線を向ける。
女は化粧で化けるとは言うものの、変わりすぎだ。
普段はきつく結ばれた髪はふわふわにセットされ、普段は眼鏡に隠された、少し吊り目がちな大きな眼は化粧でほんのりとピンクに色づいている。
大体、足を出しすぎだ。いったい誰に見せる気だ。
念のため早めに来たものの、彼女のこの姿を会場にいた何人が眼にしただろう。
(……最悪だ)
「ね、ねぇ、ちょっと待って!」
「あぁ?」
アイリスに声をかけられて、立ち止まる。急に立ち止まったからだろう、小さく悲鳴を上げてよろけた彼女の腰を支える。
「普段履いたこともねぇような靴履いてるからだよ」
「……プロムってそういうものでしょう?」
「ふん、相手も居ねぇのに色気付きやがって」
傷ついたような顔をしたアイリスにしまった、と思うが一度出た言葉は取り返せない。それでも、歩きにくそうにしている彼女のために、通りの隅に置かれたベンチへと誘導する。
座って靴の様子を確認する彼女に視線をやって、さっと視線を逸らす。普段は隠されている足が、座るとさらによく見える。
気まずく思いながら、隣のベンチに腰かけた。立っていると見えてはいけないものが色々見えそうだったからだ。
「あ……」
聖堂の方から聞こえてきた鐘の音につられるようにアイリスが顔を上げた。
「どうしたよ」
「……んーん、ダンスが始まったんだなって」
世間話するような関係でもなし、急にそんなことを言い出したアイリスを訝るように見る。
少し照れたようにアイリスはポツリと言った。
「ダンス……少し憧れてたんだよね。平民の身でパーティーなんて、滅多にあることじゃないじゃない?」
「……ここで踊るか?」
アイリスは目を真ん丸にしてこちらを見ている。まっすぐな視線にいたたまれない気持ちになって、ふいっと横を見る。
また断られるかと思ったが、はにかむように柔らかく笑った彼女は俺の差し出した手を取った。
音楽もないまま、授業のようにカウントを取りながら踊る。
俺は久しぶりの彼女の温かさと柔らかさに動揺しきった態度を表に出さないようにするので精一杯だった。
◆
「私のプロムは参加する前に終わっちゃったけどね」
自嘲気味に呟くと、ルークは片眉を上げてこちらを見る。
「俺と踊っただけじゃ不服だってのかよ」
思いも寄らない言葉に、キョトンとルークの事を見上げる。それにしても一緒に踊ったこと覚えてたんだ…。
「そうじゃないけど……でも、せっかくお洒落したのに似合わないって言われて悲しかった」
昨日の自白剤の影響で大分心情を吐露したからだろうか、素直な言葉がスルリと溢れる。
「…俺は別にあの時だって似合わないとは一言も言ってない」
憮然とした顔でルークはこちらを見るが、あれは似合わないと言ったも同然だったと思う。当時の傷ついた自分を想い、少しだけ意地悪な気持ちになった。
「じゃぁ、可愛かった?」
「ああ」
「え」
素直に肯定の返事が返ってくるとは思ってなくて、こちらが動揺する。
ルークは意地悪く笑って、こちらに体を寄せてきた。
「別人みたいに綺麗で……誰にも見せたくなかった」
「な、によ、それ」
「もうつまらない意地を張って、取り繕うのは、やめたからな」
「開き直り?」
ルークの言っている言葉は分かるのに、意味が分からない。
ルークは私の頭を引き寄せ感情の伺えない声で話す。
「お前昨日、普通の人が当たり前に出来ていることが出来なくて辛いって言ってたな」
「え、あ、うん」
「お前結婚したいの?」
「……そりゃ、結婚もしたいし子供も欲しいよ?」
ルークが何を話したいのか分からない。それ以上に近すぎる声に動揺して、私は聞かれるままに答えていく。
突然さらに引き寄せられた。次いで聞こえてきたのは信じられない言葉だった。
「なら、俺と結婚すれば良い」
「は?え、いや、ルークならどんな人でも選び放題でしょ?」
顔を見上げようと身じろぎすると、それ以上の力で抑え込まれる。何なの?というか、どんな顔で言ってるわけ?疑問ばかりが浮かぶ私にお構いなしに、ルークは一段と低い声で呟く。
「……お前、また断る気か?」
「また?」
「プロムの時みたいに」
「えぇ?あれは断ったと言うか……」
女の子にモテモテのルークなんかと組んだら、他の女子達の嫉妬がすごいじゃない。私には平穏が大事だったのだ。
(そういえば、あの時のパートナーは?)
私はアッと思い至って、ルークの背中をバシバシ叩く。
「大体、あなた、プロムの時のお相手が居たじゃない!」
ふ、とルークの力が弛んだので、その隙に顔を上げる。
ルークは逡巡するような顔をしていたが、急に早口で一息に捲し立ててくる。
「……あれは従妹だ。将来のためにプロムの雰囲気を見てみたいって言うから。大体、俺だってすぐに結婚する気はないって言っただろ」
私はルークの勢いに押されて、「そう」と答えるだけしか出来なかった。
「周りは良い。今はお前と俺の結婚の話だ」
また話が最初に戻ってきた。
え、でも私ルークの事ろくに知らないのに。これまでに1ミリだって考えたこともないことを、急にどうだと言われても困る。
私は眉を下げたまま妥協案を出す。
「じゃ、じゃぁ、まずは友達から」
「いったい何年の付き合いだと思ってるんだ?今更、何を知りたい?」
「えぇぇぇ?それとこれとは話が別じゃないかしら?」
「別じゃない。それに、お前は昨日俺の事を好きだと言ったな?俺もお前の事悪くないと思ってるから、何にも問題ない」
「えぇぇぇぇ?何でそんな偉そうなの?」
大体なんでルークはこんなに必死なんだろう。なにか理由が?
「ねぇ、急に結婚なんて……ホントどうしちゃったの?」
「別に……お前が結婚したいって泣くから」
「その言い方はなんか……誤解を招くわ」
私はため息をつく。ルークの性格上、私が既婚者に騙されそうになった事が可哀想なんて理由で結婚を持ち出してくるとは思えない。
「ルーク誤魔化すのはやめて。急に結婚なんて言い出したのは何か理由があるんでしょう?きちんとホントのことを言って」
じろりとルークの目を見据えると、気まずそうに視線を逸らす。
「ホントの事なんて…さっきから言っているだろう。俺はお前と結婚したいし、お前も結婚したいんだろう?だから……」
「ねぇ、ちょっと待って。ルーク、私と結婚したいの?」
「だから、そう言ってる」
「私の事、好きなの?」
「……あぁ」
ルークは怒ったような顔をしてそっぽを向いているが、私はその耳が真っ赤に染まっていることに気づいてしまった。
(あぁ、この人本当に私の事好きなんだ)
今までの戸惑いが消えていく。
ルークがいつから私の事を好きでいてくれたのかは分からない。それでも、変な妥協や同情で言い出したことではないと分かって、驚くほど心が軽くなった。
「じゃぁ、やり直して。ちゃんとして」
プライドの高いルークの事だから嫌がるかな、と思った。でも、私にだってささやかな憧れがあるのだ。じっと見詰めると、ルークは顔をしかめて盛大に舌打ちをした後、その場に跪いた。
「アイリスの事が好きだ。君のいない人生など考えられない。これから先、一生を共に隣を歩いてもらえないだろうか?」
私はにっこり微笑んでルークの手を取った。
「はい、喜んで」
そして、我に返って仕事に行かなくては行けないことを思い出した私は、バタバタと準備して、玄関でふと疑問に思ったことを聞いてみた。
「ねぇ、いつから私の事好きだったの?」
ルークはすごく嫌そうな顔をして私の事を引き寄せる。
そして、内緒話をするように耳元でコッソリと囁いた。
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