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人間界
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「殿下……」
「しっ。外ではレイだろ?」
二十歳ほどの見目麗しい青年は隣のフードをかぶった従者らしき人物にそう言って聞かせた。
「さすがに呼び捨ては……」
「じゃあ、レイ様でもいいよ。殿下だと、他の人に聞かれると面倒なんだ。それに」
そういいながらレイはフードをかぶった男、カイルのフードを容赦なく下ろした。
「半魔族であることに変わりはないから、わざわざ隠したほうが不自然だよ、カイル」
急にフードを下ろされたことに焦り、カイルは慌ててフードをあげようとしたが、レイに止められて、何もすることができなかった。
おろしたフードの下には黒い髪と赤い目があり、それを見た待ちゆく人々は一瞬驚いたが、彼には角が生えていないということに気付くと、何事もなかったかのように元々やっていたことに戻った。
フードを下ろしたと同時に、城のほうからも確認をするための魔力がカイルの全身を覆い、彼が人間に危害を加えようとしていないということを確認すると、すぐに魔力がカイルの体からきれいに消えた。
「王都は魔族の立ち入りは禁止していても、人間よりの半魔族の立ち入りは禁止していない」
「……人族はつくづく寛容な種族ですね」
「あくまでもここだけだよ。王都以外は半魔族でも、管理するものがいないから魔族の血が城門で確認されただけで即牢獄行きだ」
苦笑いを浮かべながらレイはそういった。
実際、管理の行き届いていないほかの場所で半魔族の立ち入りを許していたら、人間界がもっと荒れていたであろうというのは事実で、大魔法術師によって人間に敵意はないと確認されたとしてもなお、半魔族によって起きる騒ぎは少なくはない。
停戦契約を結んでいる今でもこんななのだ。今の魔界を司る魔族の王と人界の王が停戦契約を結ぶ前がどんなだったのか、容易に想像がつく。
しかし、半魔族の立ち入りは禁止されていないとはいえ、実際に王都に来る半魔族は少なく、ましてや大魔法術師の検査に引っかからないものなんてほとんどいない。しかもだ、その半魔族はおそらく彼らが普段見ている一般の魔族と違い、角も生えていなくて見た目がなかなかにいいと来た。
注目されないわけがない。
そして、注目されるということは、あまりいいことが起こるはずがなく、屋台で食べ物を買っていた二人の背後から、突然盛大な魔法が放たれた。
呪文を念じる声が後ろから聞こえて、少し嫌な予感がしていたレイは、その呪文が唱え終える少し前に振り返ると、買ったばかりのジェラートが地面と彼の服に盛大に散った。
「レイ様……何やっているんですか」
「あー、いや。まさかジェラートに直撃するとは思わなかったよ」
はははと笑う自分の仕える王子殿下に呆れながらも、カイルは魔法を放った少年の襟首をつかんで、レイの目の前に放り投げた。
「カイル、もう少し丁寧に扱いなよ」
「自分の主に危害を加えようとしていた犯人を丁寧に扱えって?」
呆れたという風に自分を睨むカイルに、レイは気にも留めずに目の前にへたり込んでいる少年を見た。
「なんで私たちに攻撃してきたんだい?」
「…………」
泣きそうになりながらもだんまりとそっぽを向いている少年に、レイは言った。
「うちのカイルが半魔族だから?」
「…………」
そう聞くと、少年は小さくうなずいた。
「魔族にいい奴なんていない。魔族を従えているやつもおんなじだ」
その言葉を聞き、カイルは眉間にしわを寄せたが、レイは特に反応しなかった。
「そうだな。魔界にいて、魔族の血が流れている奴に優れた品行を持つものは少ない」
「レイ様」
「事実だろう?」
これ以上レイが魔族をけなそうとしている言動を止めようとしたカイルだが、レイのその一言で黙ってしまった。
住んでいる界が違うからか、魔界に住んでいるものは、人間であろうと、精霊族であろうと、まともな奴なんて両手で数え切れるくらいしか存在しない。
少なくとも、カイルたちが知る限りは。
「ただね、カイルは違うよ。私の知る限りでは優しい奴だよ?動物の怪我を治したりしていたし、それに、彼は大魔法術師様の検査にも引っかからなかったんだ。信じてくれるかい?」
腰を下ろし、少年と同じ高さにまで目線を持っていき、レイはそう、静かに伝えた。
すると、少年は涙目になりながらも小さくうなずいた。
「…………ごめん、なさい」
「うん、謝れてえらい。ほら、お母さんのところに戻りなさい、きっと心配しているよ」
軽く少年の頭をなでると、レイは彼を立たせて心配そうに見ている親の元へと送り返した。
店主はぽかんとしていて、突っ立っていたけど、少年が放った魔法が本当に小さな魔法だったからか、あまり野次はできていなかった。
「すみません、もう一つさっき頼んだものと同じのをもらえますか?」
微笑みながらそう言うレイに、屋台主さんはようやく我に返ったかのように何回かうなずいて、レイがさっき買ったものと同じ味のジェラートをつくり始めた。
「わざわざもう一つ買わなくても……」
「いいんだよ。私はチョコレートがあまり好きじゃないんだ」
自分のものをレイに渡そうとするカイルに、レイは彼のほうに押し返して、新しくつくられるジェラートを待つ。
しばらくして、さっき食べそびれてしまったジェラートをレイは上機嫌で食べながらカイルとどこかを目指すわけでもなく、街の中をぶらぶらと歩いていた。
「目的地はあるんですか?」
一歩後ろを歩いているカイルがそう聞くと、レイは少し考えこんでからあるよ、と言った。
「ライアン学園の入学試験を見る」
「……はい?」
笑顔でそう言ったレイに対し、カイルは何を言っているんだこの人はという風な目でレイを見た。
レイは気にした風もなく、クリームの入ったパンを食べていた。
「今日はちょうど最高峰の学園であるライアン学園の入学試験らしいからね、どんな人たちが入学して力をつけていくのか、それを確かめに行くんだよ」
レイがそういうと、カイルはさらに不思議そうな顔でレイを見てきた。
「あなたはそういう方ではなかった気がするんですが」
「あぁ、別に君たちのための視察じゃないよ。ただ、私自身が気になっただけなんだ」
そういい終えると、レイは何か物珍しいものでも見つけたのか、明らかにパン屋のような店の中に入っていった。
「あ、ちょっと!……はぁ、本当にあの人は」
一方そのころ、カイルがフードを外した時からレイたち主従を観察していた大魔法術師であるアルフィー・セウルスは、顔をしかめながら水晶玉越しに二人を見ていた。
ちょうどその時、三十前後の男が部屋に入ってきて、眉間にしわを寄せているアルフィーを見て、怪訝そうに聞いた。
「何をそんなに顔をしかめているんだ、じいさん」
「ああ、ディランか。いやなに、人間に全く敵意のない、人間に仕えている半魔族が出てきたのでな。その二人を観察していただけだ」
「へぇ、そりゃいいことじゃねえのか?」
「いいことではあるんだがなぁ。主のほうに少し違和感がな。共存してはいけないものが、彼の中で共存している感じが……」
「両立してはいけないものか……。光と闇とかか?」
ディランがそういうと、アルフィーはハッとしたようにディランのほうを見た。
「それだ。彼からは水晶越しでもわかるほどの光と闇の魔力が感じるんだ」
「俺は感じないが……?」
「実際の目で見ればおそらくわしでもわからんだろうな。水晶越しだからこそわかるんだ、なにせ、こいつはわしの相棒だからな」
そういって、彼は声を出して笑いながら水晶に触れた。
「すこし、彼奴に会ってくるかのう」
水晶をしまい、立ち上がると、アルフィーは部屋の端に置いてある箒を取り出し、ぽかんとしているディランにではなと言って、箒に乗りながら窓から塔の外へ出た。
その時、ようやく我に返ったディランは慌てて窓のそばまで行ったが、箒に乗っているはずのアルフィーの姿はなく、ただ単に、鳥たちが自由に空を飛んでいる姿しか見えなかった。
「あぁ、やらかしたなぁ。あの人を会議に出させるために俺が来たのに、逆に彼にとって会議よりも優先させるべきものを与えてどうするんだ、俺は」
頭を抱えてしゃがみ込むディランの姿は、だれかの目に留まることはなかったが、もしアルフィーがまだいたのなら、きっと彼のこの姿を見て、大声を出して笑うであろう、と予測することはできた。
「しっ。外ではレイだろ?」
二十歳ほどの見目麗しい青年は隣のフードをかぶった従者らしき人物にそう言って聞かせた。
「さすがに呼び捨ては……」
「じゃあ、レイ様でもいいよ。殿下だと、他の人に聞かれると面倒なんだ。それに」
そういいながらレイはフードをかぶった男、カイルのフードを容赦なく下ろした。
「半魔族であることに変わりはないから、わざわざ隠したほうが不自然だよ、カイル」
急にフードを下ろされたことに焦り、カイルは慌ててフードをあげようとしたが、レイに止められて、何もすることができなかった。
おろしたフードの下には黒い髪と赤い目があり、それを見た待ちゆく人々は一瞬驚いたが、彼には角が生えていないということに気付くと、何事もなかったかのように元々やっていたことに戻った。
フードを下ろしたと同時に、城のほうからも確認をするための魔力がカイルの全身を覆い、彼が人間に危害を加えようとしていないということを確認すると、すぐに魔力がカイルの体からきれいに消えた。
「王都は魔族の立ち入りは禁止していても、人間よりの半魔族の立ち入りは禁止していない」
「……人族はつくづく寛容な種族ですね」
「あくまでもここだけだよ。王都以外は半魔族でも、管理するものがいないから魔族の血が城門で確認されただけで即牢獄行きだ」
苦笑いを浮かべながらレイはそういった。
実際、管理の行き届いていないほかの場所で半魔族の立ち入りを許していたら、人間界がもっと荒れていたであろうというのは事実で、大魔法術師によって人間に敵意はないと確認されたとしてもなお、半魔族によって起きる騒ぎは少なくはない。
停戦契約を結んでいる今でもこんななのだ。今の魔界を司る魔族の王と人界の王が停戦契約を結ぶ前がどんなだったのか、容易に想像がつく。
しかし、半魔族の立ち入りは禁止されていないとはいえ、実際に王都に来る半魔族は少なく、ましてや大魔法術師の検査に引っかからないものなんてほとんどいない。しかもだ、その半魔族はおそらく彼らが普段見ている一般の魔族と違い、角も生えていなくて見た目がなかなかにいいと来た。
注目されないわけがない。
そして、注目されるということは、あまりいいことが起こるはずがなく、屋台で食べ物を買っていた二人の背後から、突然盛大な魔法が放たれた。
呪文を念じる声が後ろから聞こえて、少し嫌な予感がしていたレイは、その呪文が唱え終える少し前に振り返ると、買ったばかりのジェラートが地面と彼の服に盛大に散った。
「レイ様……何やっているんですか」
「あー、いや。まさかジェラートに直撃するとは思わなかったよ」
はははと笑う自分の仕える王子殿下に呆れながらも、カイルは魔法を放った少年の襟首をつかんで、レイの目の前に放り投げた。
「カイル、もう少し丁寧に扱いなよ」
「自分の主に危害を加えようとしていた犯人を丁寧に扱えって?」
呆れたという風に自分を睨むカイルに、レイは気にも留めずに目の前にへたり込んでいる少年を見た。
「なんで私たちに攻撃してきたんだい?」
「…………」
泣きそうになりながらもだんまりとそっぽを向いている少年に、レイは言った。
「うちのカイルが半魔族だから?」
「…………」
そう聞くと、少年は小さくうなずいた。
「魔族にいい奴なんていない。魔族を従えているやつもおんなじだ」
その言葉を聞き、カイルは眉間にしわを寄せたが、レイは特に反応しなかった。
「そうだな。魔界にいて、魔族の血が流れている奴に優れた品行を持つものは少ない」
「レイ様」
「事実だろう?」
これ以上レイが魔族をけなそうとしている言動を止めようとしたカイルだが、レイのその一言で黙ってしまった。
住んでいる界が違うからか、魔界に住んでいるものは、人間であろうと、精霊族であろうと、まともな奴なんて両手で数え切れるくらいしか存在しない。
少なくとも、カイルたちが知る限りは。
「ただね、カイルは違うよ。私の知る限りでは優しい奴だよ?動物の怪我を治したりしていたし、それに、彼は大魔法術師様の検査にも引っかからなかったんだ。信じてくれるかい?」
腰を下ろし、少年と同じ高さにまで目線を持っていき、レイはそう、静かに伝えた。
すると、少年は涙目になりながらも小さくうなずいた。
「…………ごめん、なさい」
「うん、謝れてえらい。ほら、お母さんのところに戻りなさい、きっと心配しているよ」
軽く少年の頭をなでると、レイは彼を立たせて心配そうに見ている親の元へと送り返した。
店主はぽかんとしていて、突っ立っていたけど、少年が放った魔法が本当に小さな魔法だったからか、あまり野次はできていなかった。
「すみません、もう一つさっき頼んだものと同じのをもらえますか?」
微笑みながらそう言うレイに、屋台主さんはようやく我に返ったかのように何回かうなずいて、レイがさっき買ったものと同じ味のジェラートをつくり始めた。
「わざわざもう一つ買わなくても……」
「いいんだよ。私はチョコレートがあまり好きじゃないんだ」
自分のものをレイに渡そうとするカイルに、レイは彼のほうに押し返して、新しくつくられるジェラートを待つ。
しばらくして、さっき食べそびれてしまったジェラートをレイは上機嫌で食べながらカイルとどこかを目指すわけでもなく、街の中をぶらぶらと歩いていた。
「目的地はあるんですか?」
一歩後ろを歩いているカイルがそう聞くと、レイは少し考えこんでからあるよ、と言った。
「ライアン学園の入学試験を見る」
「……はい?」
笑顔でそう言ったレイに対し、カイルは何を言っているんだこの人はという風な目でレイを見た。
レイは気にした風もなく、クリームの入ったパンを食べていた。
「今日はちょうど最高峰の学園であるライアン学園の入学試験らしいからね、どんな人たちが入学して力をつけていくのか、それを確かめに行くんだよ」
レイがそういうと、カイルはさらに不思議そうな顔でレイを見てきた。
「あなたはそういう方ではなかった気がするんですが」
「あぁ、別に君たちのための視察じゃないよ。ただ、私自身が気になっただけなんだ」
そういい終えると、レイは何か物珍しいものでも見つけたのか、明らかにパン屋のような店の中に入っていった。
「あ、ちょっと!……はぁ、本当にあの人は」
一方そのころ、カイルがフードを外した時からレイたち主従を観察していた大魔法術師であるアルフィー・セウルスは、顔をしかめながら水晶玉越しに二人を見ていた。
ちょうどその時、三十前後の男が部屋に入ってきて、眉間にしわを寄せているアルフィーを見て、怪訝そうに聞いた。
「何をそんなに顔をしかめているんだ、じいさん」
「ああ、ディランか。いやなに、人間に全く敵意のない、人間に仕えている半魔族が出てきたのでな。その二人を観察していただけだ」
「へぇ、そりゃいいことじゃねえのか?」
「いいことではあるんだがなぁ。主のほうに少し違和感がな。共存してはいけないものが、彼の中で共存している感じが……」
「両立してはいけないものか……。光と闇とかか?」
ディランがそういうと、アルフィーはハッとしたようにディランのほうを見た。
「それだ。彼からは水晶越しでもわかるほどの光と闇の魔力が感じるんだ」
「俺は感じないが……?」
「実際の目で見ればおそらくわしでもわからんだろうな。水晶越しだからこそわかるんだ、なにせ、こいつはわしの相棒だからな」
そういって、彼は声を出して笑いながら水晶に触れた。
「すこし、彼奴に会ってくるかのう」
水晶をしまい、立ち上がると、アルフィーは部屋の端に置いてある箒を取り出し、ぽかんとしているディランにではなと言って、箒に乗りながら窓から塔の外へ出た。
その時、ようやく我に返ったディランは慌てて窓のそばまで行ったが、箒に乗っているはずのアルフィーの姿はなく、ただ単に、鳥たちが自由に空を飛んでいる姿しか見えなかった。
「あぁ、やらかしたなぁ。あの人を会議に出させるために俺が来たのに、逆に彼にとって会議よりも優先させるべきものを与えてどうするんだ、俺は」
頭を抱えてしゃがみ込むディランの姿は、だれかの目に留まることはなかったが、もしアルフィーがまだいたのなら、きっと彼のこの姿を見て、大声を出して笑うであろう、と予測することはできた。
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