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与太話
到着
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無事(無事?)、船旅を終えて。
二週間。
二週間の船旅が終わった。
え、船での生活? もうのんびりだらだらだよ。
最初は釣りとかしてたけど飽きてきたり。友達もいないし、退屈だった。
ガブ様は話し相手にはなってくれるけど、途中で脱線して。というか。
ガブ様こそ船の中で身分がばれて、ちやほやされていて。なんだうらやましいなとか思ってないけど! けど!
そんなわけで拗ねた俺は魔術を練ってた。帰りの転移のために。
が、しかし。この二週間の距離を、転移でかわせるかといえば。
距離的には、実家からファンテールくらいだから可能だと思う。でも目安みたいなものはないからなー。
うーん。やっぱり帰りも船だな。そもそもガブ様いるから、転移ためせねーよな。
ということで、陸地が見えてきた。
「おおー! すげー!」
陸地が見えてきて皆のテンションも上がってくる。
食事とかは不自由しなかったけどずっと船の上にいるから、感覚というか。
地面に足をつけたい。そういう欲求だ。
「到着したらまず宿だな。それともさっさと首都いくか?」
「え、美味い海産物食べたいんですけど」
「じゃあ何泊かするか。朝市なんかもあるからな。俺はいったことないけど」
「それは海鮮丼の気配……」
「かいせんどん?」
えっ、海鮮丼でききかえす? ききかえす!?
「ま、まさか海鮮丼がわからない?」
「え、ああ。海の幸はわかるけど」
「……あの、ちなみに生魚は」
「新鮮なのならいける」
なら、大丈夫か。
俺は説明する。白米の上に魚の切り身を乗せて、醤油みたいな、と。
ガブ様はなんだそれ美味そうだと食いついた。
「まずはその海鮮丼だな……」
「海鮮丼さがさなくても、ごはんもらって市場で刺身かってのせて醤油かければいいだけでは」
そうすると好きな物を乗せまくれる、と俺は言う。
あー、どんなのがあるんだろ! 白身も赤身もうまいよなー!
早く食べたいと言う気持ちでいっぱい。
船が到着し、乗客は降りていく。俺達ももちろん。
とん、と地面に足をつけるとついたという感じがすごく、する。
「とりあえず宿だな。うちの国がいつも使ってるとこにしよう。ツケもきく」
「ツケ?」
「ああ、うんまぁ気にするな気にするな」
いや、気にする。
ツケ。ツケ?
「ちょ、ガブ様、ちょ、ストップ」
「ん?」
「もしかして驕る、とかいいながら……無一文、では……」
「はははは! そんなわけないだろう! この指輪売れば金になるし」
「お、おい。ちょ」
「金目の物は身に着けている」
いや、あの。
こ、これは。これは駄目なやつ、では!
俺は宿ではなく、ファンテールの大使館に行くべきなのでは、と思ったわけで。
そう言うと、なんでそんなとこに行かなきゃいけないとあきらかに不満をもらしたので、何かまずいことがあるのだと察した。
うん。
大使館へ行こう。
無理矢理、どうにかこうにか引きずっていったら大使館の人に涙を流しながら礼を言われた。
突然、失踪され他国にいっている可能性も高い。見つけたらすぐ連絡するようにと国から報せがあったそうな。
が、がぶ様ェ……ほんとこの人……駄目な、大人ァ。
「息抜きも必要だろ?」
「何がですか」
「息抜き……」
ということで、ガブ様は次の船便で送り返されることになった。まぁ、そうなるよな。
でも出航までは一週間ある。
その間はこの街に滞在するということで、俺は見張っていてくださいとお願いされた。それはバイトみたいなもんで、日給がでる。そして寝泊りは大使館でしていいと宿代も浮いた。
それはありがたい話で、行動一緒にしてたらいいんだろうなと安請け合いしたのだが。
なんかもう、色んな体験をした一週間だった。
ほんともう。とりあえず知らない人にやすやすとついていくのやめて。
一週間の話は、息子ちゃん隔離した時にかきます。
二週間。
二週間の船旅が終わった。
え、船での生活? もうのんびりだらだらだよ。
最初は釣りとかしてたけど飽きてきたり。友達もいないし、退屈だった。
ガブ様は話し相手にはなってくれるけど、途中で脱線して。というか。
ガブ様こそ船の中で身分がばれて、ちやほやされていて。なんだうらやましいなとか思ってないけど! けど!
そんなわけで拗ねた俺は魔術を練ってた。帰りの転移のために。
が、しかし。この二週間の距離を、転移でかわせるかといえば。
距離的には、実家からファンテールくらいだから可能だと思う。でも目安みたいなものはないからなー。
うーん。やっぱり帰りも船だな。そもそもガブ様いるから、転移ためせねーよな。
ということで、陸地が見えてきた。
「おおー! すげー!」
陸地が見えてきて皆のテンションも上がってくる。
食事とかは不自由しなかったけどずっと船の上にいるから、感覚というか。
地面に足をつけたい。そういう欲求だ。
「到着したらまず宿だな。それともさっさと首都いくか?」
「え、美味い海産物食べたいんですけど」
「じゃあ何泊かするか。朝市なんかもあるからな。俺はいったことないけど」
「それは海鮮丼の気配……」
「かいせんどん?」
えっ、海鮮丼でききかえす? ききかえす!?
「ま、まさか海鮮丼がわからない?」
「え、ああ。海の幸はわかるけど」
「……あの、ちなみに生魚は」
「新鮮なのならいける」
なら、大丈夫か。
俺は説明する。白米の上に魚の切り身を乗せて、醤油みたいな、と。
ガブ様はなんだそれ美味そうだと食いついた。
「まずはその海鮮丼だな……」
「海鮮丼さがさなくても、ごはんもらって市場で刺身かってのせて醤油かければいいだけでは」
そうすると好きな物を乗せまくれる、と俺は言う。
あー、どんなのがあるんだろ! 白身も赤身もうまいよなー!
早く食べたいと言う気持ちでいっぱい。
船が到着し、乗客は降りていく。俺達ももちろん。
とん、と地面に足をつけるとついたという感じがすごく、する。
「とりあえず宿だな。うちの国がいつも使ってるとこにしよう。ツケもきく」
「ツケ?」
「ああ、うんまぁ気にするな気にするな」
いや、気にする。
ツケ。ツケ?
「ちょ、ガブ様、ちょ、ストップ」
「ん?」
「もしかして驕る、とかいいながら……無一文、では……」
「はははは! そんなわけないだろう! この指輪売れば金になるし」
「お、おい。ちょ」
「金目の物は身に着けている」
いや、あの。
こ、これは。これは駄目なやつ、では!
俺は宿ではなく、ファンテールの大使館に行くべきなのでは、と思ったわけで。
そう言うと、なんでそんなとこに行かなきゃいけないとあきらかに不満をもらしたので、何かまずいことがあるのだと察した。
うん。
大使館へ行こう。
無理矢理、どうにかこうにか引きずっていったら大使館の人に涙を流しながら礼を言われた。
突然、失踪され他国にいっている可能性も高い。見つけたらすぐ連絡するようにと国から報せがあったそうな。
が、がぶ様ェ……ほんとこの人……駄目な、大人ァ。
「息抜きも必要だろ?」
「何がですか」
「息抜き……」
ということで、ガブ様は次の船便で送り返されることになった。まぁ、そうなるよな。
でも出航までは一週間ある。
その間はこの街に滞在するということで、俺は見張っていてくださいとお願いされた。それはバイトみたいなもんで、日給がでる。そして寝泊りは大使館でしていいと宿代も浮いた。
それはありがたい話で、行動一緒にしてたらいいんだろうなと安請け合いしたのだが。
なんかもう、色んな体験をした一週間だった。
ほんともう。とりあえず知らない人にやすやすとついていくのやめて。
一週間の話は、息子ちゃん隔離した時にかきます。
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