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与太話
ちょっと不安でもあって
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本当にくだらない与太話
なんというか、私たちは。
婚約して、それから結構時間もたって、結婚の日取りをそろそろきめようか、という段階ではあるのだけど。
実は。
キスより先をしてない。
いや、本当に。
うん。
この前ジゼルちゃんとお茶をした時に、その……結婚前だけどもう、初体験しちゃったという話を聞いて。
えっ、本当に? ベルこの野郎手が早いなちょっと、ほんと、ベル許さない! と思ったのは私。
でもその話を聞いてからじわじわと、そう、その。
あれって、気付いてしまった。
だって、キスは、するけど。
その時もテオはしれーっとしてるから。まったく表情がかわらないってわけじゃ、ないのよ?
嬉しそうな顔はするのよ?
でも本当に、キスしたね、幸せ。
そこで終わってその先が、ない、というか。べっ、べつにえええええ、えっちしたいわ、わけじゃないのよ?
そうじゃないのよ?
生まれる前の、記憶があるからそれがどういうものかもわかってる。
わかってるんだけど、テオそういう欲がなさそうすぎて!
私はそういう対象としてちゃんと見られているんだろうか、と思ってしまう。
だ、だって胸もあんまり育たなごにょごにょ。
そんなこんなで、数日ほどもだもだしている。それをテオも気付いているんだけど聞いてこない。
聞いてきてよ!
そしたらばーっと勢いで言いきっちゃえるかもしれないじゃない!
私は求められても、みたいと思っちゃってるんだから。
で、そんな気持ちの表れで、テオにつんつんしてしまっている。
おはようと言われて、おはよとさっと返すだけ。
話していて、なんだかこうちょっと、顔近くなってキスするかなーってなってもふいっと逃げたり。
うわああああ、私子供みたいー! 自分で自分に呆れてる。
呆れてるの!
そして、テオの方がどういうことなのって、言ってきた!
「なんで俺から逃げてるの? 何かした? 心当たりがないから言ってくれるとどうにかしやすいんだけど」
「えっ、あのっ、テオは、別に何も……」
「じゃあなんで? 俺の事嫌いになった?」
「なってない!」
そこは全力で否定しとく。
だ、だって。だってぇ。
これ、好きすぎてみたいなそういう感じ、だし。うっわ、恥ずかしい!
「最近そわそわしてたのが俺を避けるようになったのと関係ある?」
「うっ、あ……あります……」
そして、私は勘弁して。
思ってたことを吐きだした。
「え、キスだけじゃ不満ってこと?」
「ぎゃー! そんな、そんなことっ」
「そんなこと?」
「いっ、言わせないでよー! やだー!」
「俺だって言われないとわかんないことはあるよ、レティ」
むっとした声で言われて、私は黙る。
うう、何よテオのくせに。
「ちゃ、ちゃんと好かれてるか私も不安になるの!」
「なんで? 俺はちゃんと好きだって言ってるし態度でも示してるよ」
「わ、わかってるわよ! でも、でもその」
キスだけで満足、はして、してるけど。してるけどもっと、ちょっと、こう。
切羽詰まってるとこがみてみたうわあああああああ私なに思ってるのうわあああああああ!!!
「……レティ」
「うう、なによぉ……テオのばかばかばか」
「何か思う事あるとすぐにばかっていうよね。本当にばかなのはレティだよ」
「な、なんでー」
テオは、はぁとため息つく。なにその溜息!
「……俺の方こそ、我慢してるんだけど」
「は?」
「……ここ、どこ?」
「わたしのいえ」
「そう。俺は居候みたいな、もので……その」
やったらばれるだろ、と。
テオは目線を外しながら言った。
やったらばれる? なにが?
え?
と、思ってるうちに色々理解して。
わーっと、私の頭の中は沸騰する。
「わかった?」
「あっ、はい」
そう、ばれる。
お父様とお母様に、ばれる。
そ、そういえばジゼルちゃんも、ベルと遠出してそれでみたいな話だったわ。
そ、そう。そうね、そうね。
ばれる、わね。ばれる。はずかしい。ばれるはずかしい。
「皆に生暖かい目で見られていいなら、俺はいつでも」
「ぎゃー! だめ!」
「でも、レティもキスより先したいんだよね?」
「えっ」
「したいんだよね?」
「……う、うん」
「よし、じゃあ。旅行しよう、旅行」
ということで。
あれよあれよという間にテオは準備を整えてしまい。
出発の時にはお母様に、任せておけば大丈夫よとそっと耳打ちされてごふっとなったのは、わたしです!!
だいたいこういうのお見通し案件。
婚前旅行といえば! みたいな流れ。
テオからしたら、本当にレティ、何いってんのだったわけです。
レティはひえええええうわああああああなんですけど。
なんというか、私たちは。
婚約して、それから結構時間もたって、結婚の日取りをそろそろきめようか、という段階ではあるのだけど。
実は。
キスより先をしてない。
いや、本当に。
うん。
この前ジゼルちゃんとお茶をした時に、その……結婚前だけどもう、初体験しちゃったという話を聞いて。
えっ、本当に? ベルこの野郎手が早いなちょっと、ほんと、ベル許さない! と思ったのは私。
でもその話を聞いてからじわじわと、そう、その。
あれって、気付いてしまった。
だって、キスは、するけど。
その時もテオはしれーっとしてるから。まったく表情がかわらないってわけじゃ、ないのよ?
嬉しそうな顔はするのよ?
でも本当に、キスしたね、幸せ。
そこで終わってその先が、ない、というか。べっ、べつにえええええ、えっちしたいわ、わけじゃないのよ?
そうじゃないのよ?
生まれる前の、記憶があるからそれがどういうものかもわかってる。
わかってるんだけど、テオそういう欲がなさそうすぎて!
私はそういう対象としてちゃんと見られているんだろうか、と思ってしまう。
だ、だって胸もあんまり育たなごにょごにょ。
そんなこんなで、数日ほどもだもだしている。それをテオも気付いているんだけど聞いてこない。
聞いてきてよ!
そしたらばーっと勢いで言いきっちゃえるかもしれないじゃない!
私は求められても、みたいと思っちゃってるんだから。
で、そんな気持ちの表れで、テオにつんつんしてしまっている。
おはようと言われて、おはよとさっと返すだけ。
話していて、なんだかこうちょっと、顔近くなってキスするかなーってなってもふいっと逃げたり。
うわああああ、私子供みたいー! 自分で自分に呆れてる。
呆れてるの!
そして、テオの方がどういうことなのって、言ってきた!
「なんで俺から逃げてるの? 何かした? 心当たりがないから言ってくれるとどうにかしやすいんだけど」
「えっ、あのっ、テオは、別に何も……」
「じゃあなんで? 俺の事嫌いになった?」
「なってない!」
そこは全力で否定しとく。
だ、だって。だってぇ。
これ、好きすぎてみたいなそういう感じ、だし。うっわ、恥ずかしい!
「最近そわそわしてたのが俺を避けるようになったのと関係ある?」
「うっ、あ……あります……」
そして、私は勘弁して。
思ってたことを吐きだした。
「え、キスだけじゃ不満ってこと?」
「ぎゃー! そんな、そんなことっ」
「そんなこと?」
「いっ、言わせないでよー! やだー!」
「俺だって言われないとわかんないことはあるよ、レティ」
むっとした声で言われて、私は黙る。
うう、何よテオのくせに。
「ちゃ、ちゃんと好かれてるか私も不安になるの!」
「なんで? 俺はちゃんと好きだって言ってるし態度でも示してるよ」
「わ、わかってるわよ! でも、でもその」
キスだけで満足、はして、してるけど。してるけどもっと、ちょっと、こう。
切羽詰まってるとこがみてみたうわあああああああ私なに思ってるのうわあああああああ!!!
「……レティ」
「うう、なによぉ……テオのばかばかばか」
「何か思う事あるとすぐにばかっていうよね。本当にばかなのはレティだよ」
「な、なんでー」
テオは、はぁとため息つく。なにその溜息!
「……俺の方こそ、我慢してるんだけど」
「は?」
「……ここ、どこ?」
「わたしのいえ」
「そう。俺は居候みたいな、もので……その」
やったらばれるだろ、と。
テオは目線を外しながら言った。
やったらばれる? なにが?
え?
と、思ってるうちに色々理解して。
わーっと、私の頭の中は沸騰する。
「わかった?」
「あっ、はい」
そう、ばれる。
お父様とお母様に、ばれる。
そ、そういえばジゼルちゃんも、ベルと遠出してそれでみたいな話だったわ。
そ、そう。そうね、そうね。
ばれる、わね。ばれる。はずかしい。ばれるはずかしい。
「皆に生暖かい目で見られていいなら、俺はいつでも」
「ぎゃー! だめ!」
「でも、レティもキスより先したいんだよね?」
「えっ」
「したいんだよね?」
「……う、うん」
「よし、じゃあ。旅行しよう、旅行」
ということで。
あれよあれよという間にテオは準備を整えてしまい。
出発の時にはお母様に、任せておけば大丈夫よとそっと耳打ちされてごふっとなったのは、わたしです!!
だいたいこういうのお見通し案件。
婚前旅行といえば! みたいな流れ。
テオからしたら、本当にレティ、何いってんのだったわけです。
レティはひえええええうわああああああなんですけど。
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