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第二章
皆でごはん
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「おい、レティ」
「お兄様、とったものは自分できちんと食べてくださいね」
卵はお好きなだけ、ということでスプーンをおいて。
お兄様最初にとってくださいとお皿を回したら納豆ヒットしました。
そのとったのを、他の人の皿に移さず自分の所におくのは、お兄様の育ちの良さよねーと思う。
私ならすっとテオの皿に置く。そして呆れられるか、怒られるか。お皿に返されるか!
「お兄様、食わず嫌いよろしくないです」
「腐ってるんだぞ」
「チーズも腐ってます」
そう返すとチッと舌打ち。納豆の何がいけないのかー!
日々の恵みに感謝して、晩御飯。
おいしい……和食万歳。
もりもり食べているとガブさんがじっと私を見ている。なんですか、と問えば美味そうに、幸せそうに食うなァと笑われた。
顔にはよく出るタイプです! いいじゃない、幸せだから!
「テオ、ごはんどう?」
「おいしい、と思います」
まんざらでもないという感じだ。うん、テオも和食好きそう。納豆も全然行ける感じというか、なんか好きそうだわ。食べるの早い。
最初は高級な嗜好品だけどいいのかなみたいな感じだったけどガブさんが遠慮するなーっていうから遠慮しないことにしたらしい。テオらしいです。
お兄様は黙って食べているけど眉がきゅっとなっている。不機嫌顔だ。しかし納豆入りの卵以外は好きっぽい。
不機嫌な、そういうお顔はあまりしない。というか初めてみたので私は! 楽しい!
と、思っていると私の心の内なんて予想済みなんだろう。
お前覚えてろよみたいな視線を向けられた。
私別に好き嫌いないしな……や、げてもの料理はちょっと、勘弁……って思うけど。
そしておいしいの満喫してみんなでごちそうさま。
片付けは僕がとテオがテキパキ動いている。片付け得意なのは知ってる。
私の部屋の片付けをいつも手伝ってもらってるから。
テーブルの上が片付いて、テオは紅茶も淹れてくれる。人様のところで勝手にすみませんとか言いながら素早い。
ガブさんも好きにしていいって言ってたから、本当に好きにしている。
しかしお茶はおいしい。
「テオドールはお前にはもったいないな……」
「私のテオなので! あ、お兄様も従者、いますよね?」
そんな話を聞いたことがあると言うと。
「あー……いたな」
歯切れが悪い。私はお兄様の従者を、そういえば見たことがない。
紹介もされていないのでそういえば、とさっき思い出したくらいだ。
「……相性が悪くて解消しました?」
「相性以前の問題だよなァ」
「うるせぇよ」
あ、ガブさんは知ってるんだ。どんな人だったのかなーとお兄様を見てみるけど、教えてくれそうにない。
「……お兄様が嫌がる、というか拒否するほどの何かを持った方だったんですね」
「そうだな」
「俺でもいやだけどなァ、あいつは」
ほほう。ガブさんもいやと。
「お兄様、私が間違って出会わないように教えてくださいな」
面倒だという顔をしつつ、お兄様は話しはじめる。
名前はヨアン・バイヨ。
お兄様曰く、クソ生意気らしい。
「お兄様、とったものは自分できちんと食べてくださいね」
卵はお好きなだけ、ということでスプーンをおいて。
お兄様最初にとってくださいとお皿を回したら納豆ヒットしました。
そのとったのを、他の人の皿に移さず自分の所におくのは、お兄様の育ちの良さよねーと思う。
私ならすっとテオの皿に置く。そして呆れられるか、怒られるか。お皿に返されるか!
「お兄様、食わず嫌いよろしくないです」
「腐ってるんだぞ」
「チーズも腐ってます」
そう返すとチッと舌打ち。納豆の何がいけないのかー!
日々の恵みに感謝して、晩御飯。
おいしい……和食万歳。
もりもり食べているとガブさんがじっと私を見ている。なんですか、と問えば美味そうに、幸せそうに食うなァと笑われた。
顔にはよく出るタイプです! いいじゃない、幸せだから!
「テオ、ごはんどう?」
「おいしい、と思います」
まんざらでもないという感じだ。うん、テオも和食好きそう。納豆も全然行ける感じというか、なんか好きそうだわ。食べるの早い。
最初は高級な嗜好品だけどいいのかなみたいな感じだったけどガブさんが遠慮するなーっていうから遠慮しないことにしたらしい。テオらしいです。
お兄様は黙って食べているけど眉がきゅっとなっている。不機嫌顔だ。しかし納豆入りの卵以外は好きっぽい。
不機嫌な、そういうお顔はあまりしない。というか初めてみたので私は! 楽しい!
と、思っていると私の心の内なんて予想済みなんだろう。
お前覚えてろよみたいな視線を向けられた。
私別に好き嫌いないしな……や、げてもの料理はちょっと、勘弁……って思うけど。
そしておいしいの満喫してみんなでごちそうさま。
片付けは僕がとテオがテキパキ動いている。片付け得意なのは知ってる。
私の部屋の片付けをいつも手伝ってもらってるから。
テーブルの上が片付いて、テオは紅茶も淹れてくれる。人様のところで勝手にすみませんとか言いながら素早い。
ガブさんも好きにしていいって言ってたから、本当に好きにしている。
しかしお茶はおいしい。
「テオドールはお前にはもったいないな……」
「私のテオなので! あ、お兄様も従者、いますよね?」
そんな話を聞いたことがあると言うと。
「あー……いたな」
歯切れが悪い。私はお兄様の従者を、そういえば見たことがない。
紹介もされていないのでそういえば、とさっき思い出したくらいだ。
「……相性が悪くて解消しました?」
「相性以前の問題だよなァ」
「うるせぇよ」
あ、ガブさんは知ってるんだ。どんな人だったのかなーとお兄様を見てみるけど、教えてくれそうにない。
「……お兄様が嫌がる、というか拒否するほどの何かを持った方だったんですね」
「そうだな」
「俺でもいやだけどなァ、あいつは」
ほほう。ガブさんもいやと。
「お兄様、私が間違って出会わないように教えてくださいな」
面倒だという顔をしつつ、お兄様は話しはじめる。
名前はヨアン・バイヨ。
お兄様曰く、クソ生意気らしい。
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