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第二章
新たな出会いの前振り
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学校への入学もろもろ色んな行事も終わりまして!
毎日授業受けたりのんびりしたり。私は私なりに楽しく過ごしているわけです。
が、しかし。
ジュリア・ベイル。あまりにも現れるので名前を覚えたがお友達でもなんでもない。
彼女は年上。
授業受けててもやってきてなんだかんだうるさいし、本当に迷惑だ。
ジゼルちゃんもベルも、嫌悪を隠さない。テオは無表情なんだけど、不機嫌なのはわかる。
「レティ、一緒にお茶しましょう!」
そしてー!
私は許してないんだけどー!
愛称で呼んでくるっていうー!!
これをお兄様が聞いたときすごい顔してたのを私はみた。
テオもみた。
やばいねと後で二人でこっそり言うレベルでやばい。
そういう顔だった……前世の記憶的に、般若の面みたいな。本当に一瞬だったんだけど、見た私たちは――トラウマ。
「これから授業がありますので、失礼します」
「まぁ! 授業のほうが私より大切ですの!?」
もちろんそうに決まってるじゃない!!
と、面と向かって言うと惨事なのでどうしてもはずせないのでとお断り。
食い下がってくるけど教室までくればどうにか。
でもこのジュリア攻撃で、ジゼルちゃんたち以外からは距離を置かれている。
巻き込まれたくなくて、というところ。
「あの人すごすぎて声失うわ」
「そうですね……僕も邪魔って睨まれてるみたいで」
「あー……ジゼルちゃんたちに先に行ってもらってよかったわ」
「そうですね。レティの勘はよくあたりますね」
なんとなく。
なんとなく、きそうかなーと思ってジゼルちゃん達に次の教室に、先に行ってもらった。
正解でした!
「お兄様にもどうにかならないのですかねって言ったけど、どうにもならんな、って返されたし。でもあれはどうにもならんのは今だけでそのうち黙らせるけどな、だと思うのよね」
あまりにも、しつこく何度も現れてくる。あれはおそらく最終的にお兄様か殿下か。
どっちかと仲良くなろうとしているのだと思う。
で、あまりにも二人がつれないから足掛かりとしての、私。
そんなわけでどうにかしてよーってお兄様に言ったのがつい先日のこと。
あれくらいあしらえよって言われたけど、面倒なのは身を以て体験されてるでしょう、私とばっちりですよ! とぷりぷりしたらはいはいとおざなりの返事。
それで、どうにかならないのですかねという流だ。
「お兄様、悪知恵はとてもお上手だから」
「レティ、あの」
「将来的にお兄様が宰相とかになったら他の国やばいんじゃない?」
「レティ」
「裏で糸引いて色々しそうだし。そも殿下とタッグ組んだら権力マシマシで」
「レティ……後ろ」
「え、うし、ろー!!!!」
ぎゃあああああああ!!!!!
お兄様ああああああああああ!!!!!!!
しかも、いい、笑顔の、おにいさまああああああああああ!!!!!!!!!!!!
「俺が? 何? 悪知恵? 裏で糸引いて?」
「あ゛っ、あっ、あっ、これやばい」
「レティ、大声あげたりやばいなんて貴族の子女が使う言葉じゃないぜ?」
「あっ、ごめんなさい」
いやこれ全部突然後ろにいたお兄様のせいですからね!?
というのは! 怖くて! 言わないけど!!
お兄様、楽しそうに笑っているので私はこれをネタにおどさ……いいように使わ……好きにさ……い、いじられるんだと思う。
この! どえす! というのももちろん恐ろしくて言わない言えないだけど。
「お前さ、夜は暇か? 暇だよな」
「私が暇確定みたいな言い方を……暇ですけど」
「テオドールは」
「時間は取れます」
よしとお兄様は頷いた。お前たちに紹介したい相手がいるから時間をとれという事らしい。
紹介、というから殿下ではないのだろう。
「どんな方です? もしかして、お兄様の……恋人……ではないみたいですね」
恋人と言った瞬間、私に向けられた視線がすごかった。
テオがわずかにたじろぐのもわかるレベルの視線。ぶっすぶすのめっためたに刺しまくるような鋭い視線だった。
おにーさまの! 癇に! 障った! らしい!
「とにかく、迎えにいくからな」
「了解しましたー!」
元気に返事をしてお兄様を見送る。
そして次の授業の部屋に私とテオは滑り込んだ。
一体、どんな人と引き合わせるつもりなのか、私はちょっとばかりそわそわどきどきしている。
毎日授業受けたりのんびりしたり。私は私なりに楽しく過ごしているわけです。
が、しかし。
ジュリア・ベイル。あまりにも現れるので名前を覚えたがお友達でもなんでもない。
彼女は年上。
授業受けててもやってきてなんだかんだうるさいし、本当に迷惑だ。
ジゼルちゃんもベルも、嫌悪を隠さない。テオは無表情なんだけど、不機嫌なのはわかる。
「レティ、一緒にお茶しましょう!」
そしてー!
私は許してないんだけどー!
愛称で呼んでくるっていうー!!
これをお兄様が聞いたときすごい顔してたのを私はみた。
テオもみた。
やばいねと後で二人でこっそり言うレベルでやばい。
そういう顔だった……前世の記憶的に、般若の面みたいな。本当に一瞬だったんだけど、見た私たちは――トラウマ。
「これから授業がありますので、失礼します」
「まぁ! 授業のほうが私より大切ですの!?」
もちろんそうに決まってるじゃない!!
と、面と向かって言うと惨事なのでどうしてもはずせないのでとお断り。
食い下がってくるけど教室までくればどうにか。
でもこのジュリア攻撃で、ジゼルちゃんたち以外からは距離を置かれている。
巻き込まれたくなくて、というところ。
「あの人すごすぎて声失うわ」
「そうですね……僕も邪魔って睨まれてるみたいで」
「あー……ジゼルちゃんたちに先に行ってもらってよかったわ」
「そうですね。レティの勘はよくあたりますね」
なんとなく。
なんとなく、きそうかなーと思ってジゼルちゃん達に次の教室に、先に行ってもらった。
正解でした!
「お兄様にもどうにかならないのですかねって言ったけど、どうにもならんな、って返されたし。でもあれはどうにもならんのは今だけでそのうち黙らせるけどな、だと思うのよね」
あまりにも、しつこく何度も現れてくる。あれはおそらく最終的にお兄様か殿下か。
どっちかと仲良くなろうとしているのだと思う。
で、あまりにも二人がつれないから足掛かりとしての、私。
そんなわけでどうにかしてよーってお兄様に言ったのがつい先日のこと。
あれくらいあしらえよって言われたけど、面倒なのは身を以て体験されてるでしょう、私とばっちりですよ! とぷりぷりしたらはいはいとおざなりの返事。
それで、どうにかならないのですかねという流だ。
「お兄様、悪知恵はとてもお上手だから」
「レティ、あの」
「将来的にお兄様が宰相とかになったら他の国やばいんじゃない?」
「レティ」
「裏で糸引いて色々しそうだし。そも殿下とタッグ組んだら権力マシマシで」
「レティ……後ろ」
「え、うし、ろー!!!!」
ぎゃあああああああ!!!!!
お兄様ああああああああああ!!!!!!!
しかも、いい、笑顔の、おにいさまああああああああああ!!!!!!!!!!!!
「俺が? 何? 悪知恵? 裏で糸引いて?」
「あ゛っ、あっ、あっ、これやばい」
「レティ、大声あげたりやばいなんて貴族の子女が使う言葉じゃないぜ?」
「あっ、ごめんなさい」
いやこれ全部突然後ろにいたお兄様のせいですからね!?
というのは! 怖くて! 言わないけど!!
お兄様、楽しそうに笑っているので私はこれをネタにおどさ……いいように使わ……好きにさ……い、いじられるんだと思う。
この! どえす! というのももちろん恐ろしくて言わない言えないだけど。
「お前さ、夜は暇か? 暇だよな」
「私が暇確定みたいな言い方を……暇ですけど」
「テオドールは」
「時間は取れます」
よしとお兄様は頷いた。お前たちに紹介したい相手がいるから時間をとれという事らしい。
紹介、というから殿下ではないのだろう。
「どんな方です? もしかして、お兄様の……恋人……ではないみたいですね」
恋人と言った瞬間、私に向けられた視線がすごかった。
テオがわずかにたじろぐのもわかるレベルの視線。ぶっすぶすのめっためたに刺しまくるような鋭い視線だった。
おにーさまの! 癇に! 障った! らしい!
「とにかく、迎えにいくからな」
「了解しましたー!」
元気に返事をしてお兄様を見送る。
そして次の授業の部屋に私とテオは滑り込んだ。
一体、どんな人と引き合わせるつもりなのか、私はちょっとばかりそわそわどきどきしている。
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