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樹の熱い手に引かれて、リビングの奥にある薄暗い寝室に入る。リビングと違ってこちらはカーテンが閉めてあった。すごく大きなベッドが置いてあるのに全然狭くない部屋の広さに驚いたけど、ゆっくり見渡す暇もなく樹に唇を塞がれた。
「ふっ……!」
熱い。樹の熱い舌が性急に入ってきて、俺の舌を引き出し絡んでくる。愛しい人の懐かしいその感触に一瞬で体に熱が灯り、下腹がズンと鈍く火照る感覚がした。樹の背中に腕をまわし強く強く抱きしめながら、俺も積極的に舌を出して絡め、樹を求めた。
「は……っ」
「んっ、ふ……、んっ!んんっ……」
息が上がり、鼓動が一気に速くなる。爆発しそうなもどかしさにたまらず全身を樹に押し付ける。早く……、早く、繋がりたい……!たったこれだけの刺激で俺の後ろはすでにジンジンと疼き始めていた。
樹が俺をベッドに優しく押し倒す。もう、いいから……、そんなにゆっくりしないで……。俺は羞恥心なんて感じる余裕もなく激しく樹を求めていた。樹が俺を脱がそうとするより先に、樹の服を捲り上げてその肌に直接手を触れる。
「はぁっ!はぁっ!はぁっ……!」
「そ、そうた……っ!」
焦る俺を見て樹も一気に激しくなる。なかば無理矢理俺の上半身を引っ剥がすと体中に唇を押し当て、甘噛みし、ねっとりと舐め上げる。
「あっ!あぁっ!あぁっ……!はぁっ、はぁっ…、い、……いつ、きぃ……っ!」
与えられる刺激の全てに体がビクンビクンと反応する。あっという間に固くなったモノが、解放を求めてズボンの中で存在を主張していた。
「んっ……!ね、……ねぇっ……!ねぇっ……!」
「はぁっ、はぁっ……!」
「し、下……、お、俺、もう……っ!」
たまらず自分でファスナーを降ろし、中を取り出そうとする。焦りすぎて発狂しそうな俺の手を樹ががっしりと抑え、淫靡な表情で笑う。
「……そんな焦るなよ、颯太……。全部俺にやらせろよ」
息を荒げ、欲に塗れた顔で俺を見下ろす樹にゾクッとする。俺を制して先に自分の服を見せつけるように全部脱ぐ。
「あ、……あぁ……、……っ」
樹のモノも完全に勃ち上がり、先端がお腹にくっついている。見ているだけで俺のモノからドクッと先走りが溢れた。欲しくて欲しくて、腰がヒクヒクと痙攣する。
樹は満足げに俺の顔を見つめると、わざとゆっくりと焦らすように俺のズボンのファスナーを下げていく。
「んっ、いやぁぁ!は、早くぅ!……は、早くしてぇ……っ!」
たまらずねだると樹が呻くような声を漏らし、俺のズボンと下着を一気に下げた。
「んあぁぁぁっ……!!」
ガチガチに固くなったモノが解放され空気に触れた瞬間に、それが樹の口内に導かれた。たまらず叫び、全身を仰け反らせる。にゅるにゅる…と樹の舌が巧みに蠢きながら俺のモノをズルズルと這い回り、吸い上げていく。一瞬にして高められ、あまりの快感におかしくなった。
「んんっ!!イヤァァァ!!イ、イグゥッ!……んあぁぁっ!!」
一年ぶりの強烈な刺激に耐えきれず、俺はあっという間に放出してしまった。頭が真っ白になり、快感を逃しきれずに腰をガクガクと振る。樹は俺のモノから口を離さず、一滴残らず飲み込んでしまった。
「ぁ……、い、……いつき……」
強烈な射精の刺激でぼうっとする頭で、樹をボンヤリと見つめる。いやらしく口元を拭いながら上体を起こした樹が、満足そうな顔で俺の上に乗っかってきた。
「……気持ちよかったか?颯太。…もっとよくしてやるからな」
そう言うとベッドの上の棚からローションを取り出す。何をされるか分かった俺の後ろがまたジン…と疼いた。手のひらにローションを垂らす間、自分の先端をあてがい、俺の後孔をグリグリと刺激してくる。
「んあっ!ひ……!!」
そんなことをされたら、今すぐ欲しくて欲しくてたまらなくなってしまう。分かっているはずなのに、意地悪な顔でニヤリと笑いながら先端をほんの少しだけ沈めてグイグイと優しく押し付ける。
「あ!……あぁっ!い、…イヤァ……」
俺は腰を浮かして樹の動きに合わせて自ら腰を振る。
「こら。……まだ入らねぇよ。もうちょっと我慢しろ」
嬉しそうにそう言うと無情にも先端を引き抜き、その部分にヌメヌメとした指をあてがった。
「あ」
く、来る……っ!
シーツをギュッと掴み、足を広げる。樹がズプ…ッと指を挿入した。
「はぁぁっ!」
久々の感触を、力を抜いて受け入れる。慣れた動きで俺の中を刺激する指に、思わず喉を反らす。俺は無我夢中ではしたなく足を開き、自ら腰を動かして樹の指を取り込もうとした。あっという間に馴染み、樹が徐々に指を増やしていく。
「はぁぁんっ!!ね、……んっ、……ねぇっ!もうっ……あ、あっ……」
「……はぁ、……はぁ、はぁっ…」
「き、きてぇ……!い、いつ、……あぁっ!……もうっ、は、早く、挿れてよぉ……っ!」
「……く……っ」
もういいから。大丈夫だから。足を開いて腰をくねくねと振りながら誘う俺の姿に耐えかねたのか、樹が指を引き抜いて馬乗りになった。さっきまでまるで余裕があるかのように俺を意地悪く焦らしていたその目は興奮のため充血し、もう笑みも消えていた。
ピタリと再び先端をあてがう。
「は、入るぞ、……入るぞ、そうた……っ」
「うんっ、きて……っ!来てぇ……っ!!」
互いに興奮しきって朦朧としながらうわごとのように呟き、一つになった。
ズブッ……
「んあぁぁぁぁんっ!!」
「うっ…………!はぁっ……!」
あぁ、やっと……!!俺は恥も外聞もなく樹に夢中になり、仰け反り、喘いだ。樹も我を忘れたように呻きながら俺の腰を両手でがっしりと押さえつけてグイグイと自分の腰を沈めてくる。ひと突きされるごとに背筋に強烈な快感が走る。いつの間にか最奥まで挿入した樹も激しく腰を前後に動かし快感を追っていた。
「あぁっ…!す、すご……、……んあぁっ!…いつきぃ……っ、い、いつ…き…っ!」
「はぁっ!はぁっ!……う、た……、そう、た……」
そこからはもう獣のようにひたすら互いを求め合った。呻き、喘ぎながら声を上げ、腰を振りながら何度も何度も果てた。激しく腰を打ちつけながら自分の奥で樹が放出する感覚で仰け反り、その刺激でまた果て、俺たちは日が沈むまでひたすら愛し合った。
「ふっ……!」
熱い。樹の熱い舌が性急に入ってきて、俺の舌を引き出し絡んでくる。愛しい人の懐かしいその感触に一瞬で体に熱が灯り、下腹がズンと鈍く火照る感覚がした。樹の背中に腕をまわし強く強く抱きしめながら、俺も積極的に舌を出して絡め、樹を求めた。
「は……っ」
「んっ、ふ……、んっ!んんっ……」
息が上がり、鼓動が一気に速くなる。爆発しそうなもどかしさにたまらず全身を樹に押し付ける。早く……、早く、繋がりたい……!たったこれだけの刺激で俺の後ろはすでにジンジンと疼き始めていた。
樹が俺をベッドに優しく押し倒す。もう、いいから……、そんなにゆっくりしないで……。俺は羞恥心なんて感じる余裕もなく激しく樹を求めていた。樹が俺を脱がそうとするより先に、樹の服を捲り上げてその肌に直接手を触れる。
「はぁっ!はぁっ!はぁっ……!」
「そ、そうた……っ!」
焦る俺を見て樹も一気に激しくなる。なかば無理矢理俺の上半身を引っ剥がすと体中に唇を押し当て、甘噛みし、ねっとりと舐め上げる。
「あっ!あぁっ!あぁっ……!はぁっ、はぁっ…、い、……いつ、きぃ……っ!」
与えられる刺激の全てに体がビクンビクンと反応する。あっという間に固くなったモノが、解放を求めてズボンの中で存在を主張していた。
「んっ……!ね、……ねぇっ……!ねぇっ……!」
「はぁっ、はぁっ……!」
「し、下……、お、俺、もう……っ!」
たまらず自分でファスナーを降ろし、中を取り出そうとする。焦りすぎて発狂しそうな俺の手を樹ががっしりと抑え、淫靡な表情で笑う。
「……そんな焦るなよ、颯太……。全部俺にやらせろよ」
息を荒げ、欲に塗れた顔で俺を見下ろす樹にゾクッとする。俺を制して先に自分の服を見せつけるように全部脱ぐ。
「あ、……あぁ……、……っ」
樹のモノも完全に勃ち上がり、先端がお腹にくっついている。見ているだけで俺のモノからドクッと先走りが溢れた。欲しくて欲しくて、腰がヒクヒクと痙攣する。
樹は満足げに俺の顔を見つめると、わざとゆっくりと焦らすように俺のズボンのファスナーを下げていく。
「んっ、いやぁぁ!は、早くぅ!……は、早くしてぇ……っ!」
たまらずねだると樹が呻くような声を漏らし、俺のズボンと下着を一気に下げた。
「んあぁぁぁっ……!!」
ガチガチに固くなったモノが解放され空気に触れた瞬間に、それが樹の口内に導かれた。たまらず叫び、全身を仰け反らせる。にゅるにゅる…と樹の舌が巧みに蠢きながら俺のモノをズルズルと這い回り、吸い上げていく。一瞬にして高められ、あまりの快感におかしくなった。
「んんっ!!イヤァァァ!!イ、イグゥッ!……んあぁぁっ!!」
一年ぶりの強烈な刺激に耐えきれず、俺はあっという間に放出してしまった。頭が真っ白になり、快感を逃しきれずに腰をガクガクと振る。樹は俺のモノから口を離さず、一滴残らず飲み込んでしまった。
「ぁ……、い、……いつき……」
強烈な射精の刺激でぼうっとする頭で、樹をボンヤリと見つめる。いやらしく口元を拭いながら上体を起こした樹が、満足そうな顔で俺の上に乗っかってきた。
「……気持ちよかったか?颯太。…もっとよくしてやるからな」
そう言うとベッドの上の棚からローションを取り出す。何をされるか分かった俺の後ろがまたジン…と疼いた。手のひらにローションを垂らす間、自分の先端をあてがい、俺の後孔をグリグリと刺激してくる。
「んあっ!ひ……!!」
そんなことをされたら、今すぐ欲しくて欲しくてたまらなくなってしまう。分かっているはずなのに、意地悪な顔でニヤリと笑いながら先端をほんの少しだけ沈めてグイグイと優しく押し付ける。
「あ!……あぁっ!い、…イヤァ……」
俺は腰を浮かして樹の動きに合わせて自ら腰を振る。
「こら。……まだ入らねぇよ。もうちょっと我慢しろ」
嬉しそうにそう言うと無情にも先端を引き抜き、その部分にヌメヌメとした指をあてがった。
「あ」
く、来る……っ!
シーツをギュッと掴み、足を広げる。樹がズプ…ッと指を挿入した。
「はぁぁっ!」
久々の感触を、力を抜いて受け入れる。慣れた動きで俺の中を刺激する指に、思わず喉を反らす。俺は無我夢中ではしたなく足を開き、自ら腰を動かして樹の指を取り込もうとした。あっという間に馴染み、樹が徐々に指を増やしていく。
「はぁぁんっ!!ね、……んっ、……ねぇっ!もうっ……あ、あっ……」
「……はぁ、……はぁ、はぁっ…」
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「……く……っ」
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ピタリと再び先端をあてがう。
「は、入るぞ、……入るぞ、そうた……っ」
「うんっ、きて……っ!来てぇ……っ!!」
互いに興奮しきって朦朧としながらうわごとのように呟き、一つになった。
ズブッ……
「んあぁぁぁぁんっ!!」
「うっ…………!はぁっ……!」
あぁ、やっと……!!俺は恥も外聞もなく樹に夢中になり、仰け反り、喘いだ。樹も我を忘れたように呻きながら俺の腰を両手でがっしりと押さえつけてグイグイと自分の腰を沈めてくる。ひと突きされるごとに背筋に強烈な快感が走る。いつの間にか最奥まで挿入した樹も激しく腰を前後に動かし快感を追っていた。
「あぁっ…!す、すご……、……んあぁっ!…いつきぃ……っ、い、いつ…き…っ!」
「はぁっ!はぁっ!……う、た……、そう、た……」
そこからはもう獣のようにひたすら互いを求め合った。呻き、喘ぎながら声を上げ、腰を振りながら何度も何度も果てた。激しく腰を打ちつけながら自分の奥で樹が放出する感覚で仰け反り、その刺激でまた果て、俺たちは日が沈むまでひたすら愛し合った。
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