51 / 63
51.
しおりを挟む
その夜、俺たちが離れて過ごす選択肢はなかった。俺たちはいつの間にか互いの服を剥ぎ取り、俺はそのまま颯太をベッドに引き上げ、夢中で熱を求め合った。どんなに互いが互いを求めているのか。それを確かめたくてたまらなかった。離れていた時間は俺たちにとってただただ苦痛で、ようやく触れ合えた今、互いの全てを自分のものにするしかなかった。
俺はごく自然に、颯太もそれを求めていることを感じた。
「はぁっ!……ん、……あ、ぁ……、い、いつ、き……」
いつぶりだろう。颯太の裸を見るなんて。……中1の時の風呂だ。颯太のうちに泊まった時の…。あの時は必死で目を逸らしたけど、今はもう何ひとつ見逃したくない。まばたきするのさえ惜しくて、俺は颯太の白い体を隅々まで愛撫し、見つめ、快楽を追う颯太の表情に釘付けだった。
「はぁ、はぁ……っ、……そうた、ここ、……イイ?気持ちいい?」
「はぁっ、はぁっ、……ん、……うん、……うんっ…」
耳たぶを優しく噛み、首筋を撫で、胸の突起をゆっくりと舐める。それだけで颯太の体はビクン、ビクンと波打って、裸の俺の背中に爪を立てる。……敏感で可愛い。可愛くてたまらない。俺は執拗に薄い乳首を攻めたて、颯太の甘い声をうっとりと聞いていた。ずっとこうしたかった。夢にまで見るほどに、颯太を求め続けていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!ん、あ、あぁっ!い、いつ……き……っ!ねぇっ……!」
「…………ふ……っ、……はぁ……」
颯太は汗を浮かべ、首を激しく左右に振る。俺を強く自分の方に引き寄せようと必死で指先に力を入れている。何かに耐えているかのように、切なげに眉間に皺を寄せる。颯太の前はもうガチガチに固くなり、その先端からは透明の涎をダラダラと流して熱の放出を求めていた。限界まで我慢していた俺のモノはさらに岩のように固くなり、颯太を愛撫し、その痴態を見ているだけでもう爆発しそうだった。初めての時はゆっくり時間をかけて可愛がってやりたい、ずっとそう思っていたのに、もう俺は颯太の中に入りたくて入りたくて頭がおかしくなりそうだった。
「そ、そうた……っ!俺、……もうっ……、い、挿れたい……、挿れたい……っ!」
耐えきれず俺は颯太の首筋に顔をうずめるようにして懇願した。
「はぁっ、……ん、…き、来て、いつき……。おれ、の、なか、……いつきで、埋めて……、いっぱいに、してぇ……っ!」
「……っ!」
その言葉に頭が真っ白になる。早く、早く……!俺は颯太の中を慣らすべく、棚にしまっておいた物を取り出した。準備だけしてずっと置きっぱなしだったそれをついに開封し、中身をトロリと自分の右手に垂らす。
颯太の足をぐいっと開き、その部分にヒタリと指を当てると、颯太の体がビクッと反応した。
「へっ?……な、なに、を……」
「……慣らすから。……ここ、柔らかくしねぇと、入らない。……力抜いてろよ、颯太。……大丈夫だから、な」
「ひ、……あ、……あぁ……」
颯太は少し震えながらも、シーツをギュッと掴み、ふー、ふー、と大きく何度も息を吐きながら耐えている。その様子が可愛くて愛おしくて、もうどうしようもない。指をそこに当てたまま、颯太に鼻先を擦りつけて、チュッと軽くキスをする。
「…大丈夫だから。……ゆっくりする」
とっくに限界だったが、ここだけは絶対に乱暴にできない。颯太に舌を絡め、口内をたっぷりと愛撫し、少しずつ下に降りながらゆっくりと中に指を挿れていく。
「ん、…んんっ!……う、……うぅっ……」
「……力、ぬいて、……大丈夫だから……」
颯太はガクガクと震えながら必死でシーツを掴んでいる。怖くてうまく力が抜けないのかもしれない。全然指が入っていかない。俺はさっきからしたくてたまらなかったことをしてみた。
「…………ひあっ!!あ、……あぁっ!や、い、……いつ……き、……っ!!」
俺は下に下がり、恐怖からか少し柔らかくなりかかっていた颯太のモノをそろりと口に含んでみる。そのままゆっくり舌を動かして刺激を与える。
「んあぁっ!あ、だ、……だめぇっ……!!はぁっ、はぁっ、……んんっ!!」
ダメと言いながらもソコはしっかり反応し、あっという間に固くなった。可愛くてたまらなくて、俺は夢中でそこを愛撫する。先端をぐるりと舐め、裏筋に大きく舌を這わせながら口の奥深くまで颯太のモノを咥え、前後に扱くように動かす。
颯太は仰け反りながら高く喘いだ。
「んあぁぁっ!!……はぁっ、はぁっ、ぁ……あ、待っ……!!」
だんだん後ろが緩んでくる。颯太が気付かないようにゆっくり、ゆっくりと奥まで指を差し込みながら、前への愛撫も怠らない。ジュポジュポと淫靡な音を立てながら前後に大きく動き、舌を左右に動かしながら這わせる。颯太はいつの間にか夢中になって快楽を追っているようだった。指を挿れられていることをすっかり忘れているかのように。俺はもう一本指を増やし、中をグリッと掻き回し、刺激してみた。
俺はごく自然に、颯太もそれを求めていることを感じた。
「はぁっ!……ん、……あ、ぁ……、い、いつ、き……」
いつぶりだろう。颯太の裸を見るなんて。……中1の時の風呂だ。颯太のうちに泊まった時の…。あの時は必死で目を逸らしたけど、今はもう何ひとつ見逃したくない。まばたきするのさえ惜しくて、俺は颯太の白い体を隅々まで愛撫し、見つめ、快楽を追う颯太の表情に釘付けだった。
「はぁ、はぁ……っ、……そうた、ここ、……イイ?気持ちいい?」
「はぁっ、はぁっ、……ん、……うん、……うんっ…」
耳たぶを優しく噛み、首筋を撫で、胸の突起をゆっくりと舐める。それだけで颯太の体はビクン、ビクンと波打って、裸の俺の背中に爪を立てる。……敏感で可愛い。可愛くてたまらない。俺は執拗に薄い乳首を攻めたて、颯太の甘い声をうっとりと聞いていた。ずっとこうしたかった。夢にまで見るほどに、颯太を求め続けていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!ん、あ、あぁっ!い、いつ……き……っ!ねぇっ……!」
「…………ふ……っ、……はぁ……」
颯太は汗を浮かべ、首を激しく左右に振る。俺を強く自分の方に引き寄せようと必死で指先に力を入れている。何かに耐えているかのように、切なげに眉間に皺を寄せる。颯太の前はもうガチガチに固くなり、その先端からは透明の涎をダラダラと流して熱の放出を求めていた。限界まで我慢していた俺のモノはさらに岩のように固くなり、颯太を愛撫し、その痴態を見ているだけでもう爆発しそうだった。初めての時はゆっくり時間をかけて可愛がってやりたい、ずっとそう思っていたのに、もう俺は颯太の中に入りたくて入りたくて頭がおかしくなりそうだった。
「そ、そうた……っ!俺、……もうっ……、い、挿れたい……、挿れたい……っ!」
耐えきれず俺は颯太の首筋に顔をうずめるようにして懇願した。
「はぁっ、……ん、…き、来て、いつき……。おれ、の、なか、……いつきで、埋めて……、いっぱいに、してぇ……っ!」
「……っ!」
その言葉に頭が真っ白になる。早く、早く……!俺は颯太の中を慣らすべく、棚にしまっておいた物を取り出した。準備だけしてずっと置きっぱなしだったそれをついに開封し、中身をトロリと自分の右手に垂らす。
颯太の足をぐいっと開き、その部分にヒタリと指を当てると、颯太の体がビクッと反応した。
「へっ?……な、なに、を……」
「……慣らすから。……ここ、柔らかくしねぇと、入らない。……力抜いてろよ、颯太。……大丈夫だから、な」
「ひ、……あ、……あぁ……」
颯太は少し震えながらも、シーツをギュッと掴み、ふー、ふー、と大きく何度も息を吐きながら耐えている。その様子が可愛くて愛おしくて、もうどうしようもない。指をそこに当てたまま、颯太に鼻先を擦りつけて、チュッと軽くキスをする。
「…大丈夫だから。……ゆっくりする」
とっくに限界だったが、ここだけは絶対に乱暴にできない。颯太に舌を絡め、口内をたっぷりと愛撫し、少しずつ下に降りながらゆっくりと中に指を挿れていく。
「ん、…んんっ!……う、……うぅっ……」
「……力、ぬいて、……大丈夫だから……」
颯太はガクガクと震えながら必死でシーツを掴んでいる。怖くてうまく力が抜けないのかもしれない。全然指が入っていかない。俺はさっきからしたくてたまらなかったことをしてみた。
「…………ひあっ!!あ、……あぁっ!や、い、……いつ……き、……っ!!」
俺は下に下がり、恐怖からか少し柔らかくなりかかっていた颯太のモノをそろりと口に含んでみる。そのままゆっくり舌を動かして刺激を与える。
「んあぁっ!あ、だ、……だめぇっ……!!はぁっ、はぁっ、……んんっ!!」
ダメと言いながらもソコはしっかり反応し、あっという間に固くなった。可愛くてたまらなくて、俺は夢中でそこを愛撫する。先端をぐるりと舐め、裏筋に大きく舌を這わせながら口の奥深くまで颯太のモノを咥え、前後に扱くように動かす。
颯太は仰け反りながら高く喘いだ。
「んあぁぁっ!!……はぁっ、はぁっ、ぁ……あ、待っ……!!」
だんだん後ろが緩んでくる。颯太が気付かないようにゆっくり、ゆっくりと奥まで指を差し込みながら、前への愛撫も怠らない。ジュポジュポと淫靡な音を立てながら前後に大きく動き、舌を左右に動かしながら這わせる。颯太はいつの間にか夢中になって快楽を追っているようだった。指を挿れられていることをすっかり忘れているかのように。俺はもう一本指を増やし、中をグリッと掻き回し、刺激してみた。
0
お気に入りに追加
94
あなたにおすすめの小説
振られた腹いせに別の男と付き合ったらそいつに本気になってしまった話
雨宮里玖
BL
「好きな人が出来たから別れたい」と恋人の翔に突然言われてしまった諒平。
諒平は別れたくないと引き止めようとするが翔は諒平に最初で最後のキスをした後、去ってしまった。
実は翔には諒平に隠している事実があり——。
諒平(20)攻め。大学生。
翔(20) 受け。大学生。
慶介(21)翔と同じサークルの友人。
おっさんにミューズはないだろ!~中年塗師は英国青年に純恋を捧ぐ~
天岸 あおい
BL
英国の若き青年×職人気質のおっさん塗師。
「カツミさん、アナタはワタシのミューズです!」
「おっさんにミューズはないだろ……っ!」
愛などいらぬ!が信条の中年塗師が英国青年と出会って仲を深めていくコメディBL。男前おっさん×伝統工芸×田舎ライフ物語。
第10回BL小説大賞エントリー作品。よろしくお願い致します!
ずっと、ずっと甘い口唇
犬飼春野
BL
「別れましょう、わたしたち」
中堅として活躍し始めた片桐啓介は、絵にかいたような九州男児。
彼は結婚を目前に控えていた。
しかし、婚約者の口から出てきたのはなんと婚約破棄。
その後、同僚たちに酒の肴にされヤケ酒の果てに目覚めたのは、後輩の中村の部屋だった。
どうみても事後。
パニックに陥った片桐と、いたって冷静な中村。
周囲を巻き込んだ恋愛争奪戦が始まる。
『恋の呪文』で脇役だった、片桐啓介と新人の中村春彦の恋。
同じくわき役だった定番メンバーに加え新規も参入し、男女入り交じりの大混戦。
コメディでもあり、シリアスもあり、楽しんでいただけたら幸いです。
題名に※マークを入れている話はR指定な描写がありますのでご注意ください。
※ 2021/10/7- 完結済みをいったん取り下げて連載中に戻します。
2021/10/10 全て上げ終えたため完結へ変更。
『恋の呪文』と『ずっと、ずっと甘い口唇』に関係するスピンオフやSSが多くあったため
一気に上げました。
なるべく時間軸に沿った順番で掲載しています。
(『女王様と俺』は別枠)
『恋の呪文』の主人公・江口×池山の番外編も、登場人物と時間軸の関係上こちらに載せます。
僕のために、忘れていて
ことわ子
BL
男子高校生のリュージは事故に遭い、最近の記憶を無くしてしまった。しかし、無くしたのは最近の記憶で家族や友人のことは覚えており、別段困ることは無いと思っていた。ある一点、全く記憶にない人物、黒咲アキが自分の恋人だと訪ねてくるまでは────
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
ハッピーエンド
藤美りゅう
BL
恋心を抱いた人には、彼女がいましたーー。
レンタルショップ『MIMIYA』でアルバイトをする三上凛は、週末の夜に来るカップルの彼氏、堺智樹に恋心を抱いていた。
ある日、凛はそのカップルが雨の中喧嘩をするのを偶然目撃してしまい、雨が降りしきる中、帰れず立ち尽くしている智樹に自分の傘を貸してやる。
それから二人の距離は縮まろうとしていたが、一本のある映画が、凛の心にブレーキをかけてしまう。
※ 他サイトでコンテスト用に執筆した作品です。
しのぶ想いは夏夜にさざめく
叶けい
BL
看護師の片倉瑠維は、心臓外科医の世良貴之に片想い中。
玉砕覚悟で告白し、見事に振られてから一ヶ月。約束したつもりだった花火大会をすっぽかされ内心へこんでいた瑠維の元に、驚きの噂が聞こえてきた。
世良先生が、アメリカ研修に行ってしまう?
その後、ショックを受ける瑠維にまで異動の辞令が。
『……一回しか言わないから、よく聞けよ』
世良先生の哀しい過去と、瑠維への本当の想い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる