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 その夜、俺たちが離れて過ごす選択肢はなかった。俺たちはいつの間にか互いの服を剥ぎ取り、俺はそのまま颯太をベッドに引き上げ、夢中で熱を求め合った。どんなに互いが互いを求めているのか。それを確かめたくてたまらなかった。離れていた時間は俺たちにとってただただ苦痛で、ようやく触れ合えた今、互いの全てを自分のものにするしかなかった。
 俺はごく自然に、颯太もそれを求めていることを感じた。

「はぁっ!……ん、……あ、ぁ……、い、いつ、き……」

 いつぶりだろう。颯太の裸を見るなんて。……中1の時の風呂だ。颯太のうちに泊まった時の…。あの時は必死で目を逸らしたけど、今はもう何ひとつ見逃したくない。まばたきするのさえ惜しくて、俺は颯太の白い体を隅々まで愛撫し、見つめ、快楽を追う颯太の表情に釘付けだった。

「はぁ、はぁ……っ、……そうた、ここ、……イイ?気持ちいい?」
「はぁっ、はぁっ、……ん、……うん、……うんっ…」
 
 耳たぶを優しく噛み、首筋を撫で、胸の突起をゆっくりと舐める。それだけで颯太の体はビクン、ビクンと波打って、裸の俺の背中に爪を立てる。……敏感で可愛い。可愛くてたまらない。俺は執拗に薄い乳首を攻めたて、颯太の甘い声をうっとりと聞いていた。ずっとこうしたかった。夢にまで見るほどに、颯太を求め続けていた。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!ん、あ、あぁっ!い、いつ……き……っ!ねぇっ……!」
「…………ふ……っ、……はぁ……」

 颯太は汗を浮かべ、首を激しく左右に振る。俺を強く自分の方に引き寄せようと必死で指先に力を入れている。何かに耐えているかのように、切なげに眉間に皺を寄せる。颯太の前はもうガチガチに固くなり、その先端からは透明の涎をダラダラと流して熱の放出を求めていた。限界まで我慢していた俺のモノはさらに岩のように固くなり、颯太を愛撫し、その痴態を見ているだけでもう爆発しそうだった。初めての時はゆっくり時間をかけて可愛がってやりたい、ずっとそう思っていたのに、もう俺は颯太の中に入りたくて入りたくて頭がおかしくなりそうだった。

「そ、そうた……っ!俺、……もうっ……、い、挿れたい……、挿れたい……っ!」

 耐えきれず俺は颯太の首筋に顔をうずめるようにして懇願した。

「はぁっ、……ん、…き、来て、いつき……。おれ、の、なか、……いつきで、埋めて……、いっぱいに、してぇ……っ!」
「……っ!」

 その言葉に頭が真っ白になる。早く、早く……!俺は颯太の中を慣らすべく、棚にしまっておいた物を取り出した。準備だけしてずっと置きっぱなしだったそれをついに開封し、中身をトロリと自分の右手に垂らす。
 颯太の足をぐいっと開き、その部分にヒタリと指を当てると、颯太の体がビクッと反応した。

「へっ?……な、なに、を……」
「……慣らすから。……ここ、柔らかくしねぇと、入らない。……力抜いてろよ、颯太。……大丈夫だから、な」
「ひ、……あ、……あぁ……」

 颯太は少し震えながらも、シーツをギュッと掴み、ふー、ふー、と大きく何度も息を吐きながら耐えている。その様子が可愛くて愛おしくて、もうどうしようもない。指をそこに当てたまま、颯太に鼻先を擦りつけて、チュッと軽くキスをする。

「…大丈夫だから。……ゆっくりする」

 とっくに限界だったが、ここだけは絶対に乱暴にできない。颯太に舌を絡め、口内をたっぷりと愛撫し、少しずつ下に降りながらゆっくりと中に指を挿れていく。

「ん、…んんっ!……う、……うぅっ……」
「……力、ぬいて、……大丈夫だから……」

 颯太はガクガクと震えながら必死でシーツを掴んでいる。怖くてうまく力が抜けないのかもしれない。全然指が入っていかない。俺はさっきからしたくてたまらなかったことをしてみた。

「…………ひあっ!!あ、……あぁっ!や、い、……いつ……き、……っ!!」

 俺は下に下がり、恐怖からか少し柔らかくなりかかっていた颯太のモノをそろりと口に含んでみる。そのままゆっくり舌を動かして刺激を与える。

「んあぁっ!あ、だ、……だめぇっ……!!はぁっ、はぁっ、……んんっ!!」

 ダメと言いながらもソコはしっかり反応し、あっという間に固くなった。可愛くてたまらなくて、俺は夢中でそこを愛撫する。先端をぐるりと舐め、裏筋に大きく舌を這わせながら口の奥深くまで颯太のモノを咥え、前後に扱くように動かす。
 颯太は仰け反りながら高く喘いだ。

「んあぁぁっ!!……はぁっ、はぁっ、ぁ……あ、待っ……!!」

 だんだん後ろが緩んでくる。颯太が気付かないようにゆっくり、ゆっくりと奥まで指を差し込みながら、前への愛撫も怠らない。ジュポジュポと淫靡な音を立てながら前後に大きく動き、舌を左右に動かしながら這わせる。颯太はいつの間にか夢中になって快楽を追っているようだった。指を挿れられていることをすっかり忘れているかのように。俺はもう一本指を増やし、中をグリッと掻き回し、刺激してみた。



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