19 / 46
19.
しおりを挟む
「ご、ごめんね響さん。…大輝さんに、勝手に電話番号教えちゃって…。かかってきました?」
「いや、それどころか仕事から帰ったらマンションの前で待ち伏せされててドン引きしたわ。てめ勝手にマンションまで教えやがって」
「え……ええっ?!本当ですか?すっ、すみません!」
「まぁいいよ別に。普通に挨拶してどっか行ったし。変なヤツじゃねぇって分かってるから、お前も教えたんだろ?」
「は、はい。後味が悪いまま旅立ちたくないから、最後にちゃんと謝っておきたいって…」
「おぉ。普通に喋って帰ったぜ」
「よ、よかった……」
大輝と会った数日後の平日の夜。俺と美晴は恒例の仕事帰りの食事に来ていた。今夜は中華だ。美晴に料理を取り分けて渡してやりながら、俺はさり気なく聞く。
「…もう大丈夫なのか?…お前の気持ち的には」
「えっ。…あ、ありがとうございます…」
「ん、どんどん食え。…寂しくねぇか?あいつがまたどっか行っちまって」
「…いえ、…なんか、はい。別に大丈夫です」
「そうか。ならまぁよかったわ」
……そうか。大丈夫なのか。その言葉が嘘ではなさそうで、俺は内心ホッとする。もうさほど未練みたいな感情は残っていないのかもしれない。
「たくさん迷惑かけちゃって本当にごめんなさい。…響さんに感謝してます。ホントに…」
美晴はまた改めてそんなことを言う。思い出したら恥ずかしいのか、なんだか妙に頬を赤らめてモジモジしながら手元の料理を見つめている。
「いいっつってるだろそんなこと。そうだ、今度本当に行くか?夢の国。お前に似合いそうなキャラクターの着ぐるみ買ってやるよ。着たらますます元気出るだろ」
「…僕のこと何歳だと思ってます?着ぐるみ着て元気なんて出ませんよ」
「ははっ。いやだって、さっきからお前やたらフーフーフーフー子どもみてぇに冷ましやがって……ふふ」
「あ、……熱いんだもん……」
餡かけが熱くて食べられないのか、さっきから唇を尖らせて料理にフーフーやってて可愛くてたまらん。あークソ。いちいち可愛すぎる。なんだよ「熱いんだもん」って。やめろその上目遣い。可愛すぎて理性が飛ぶわ。あー俺が一口ずつ食べさせてやりたい。
「ご馳走さまでした、響さん。いつもいつも…」
「おー。いっぱい食って大きくなれよ」
「またそういうこと言う」
クスクス笑う美晴を車の助手席に座らせ、俺も運転席に乗り込む。駐車場まで歩くだけで寒い。
「おい、寒いからこれかけとけ」
後部座席から取り出したブランケットを美晴の体にかける。
「あっ……ありがとう、ございます…」
(……?)
なんか妙に照れてやがるな今日。何でだ?
そんなことを思いながら俺はドアポケットに入れておいた駐車券を漁る。…………あれ?
「なぁ、駐車券ってお前に渡したっけ?俺」
「えっ?……え、たぶんもらってない…ですよ」
「あれ?そうか?」
運転席側のドアポケットにはない。たぶん。
「そっちじゃねーのか?俺なんか渡した気がする」
俺は美晴の返事を聞かずに助手席側に身を乗り出してドアポケットを見る。あ。
「ほれ見ろ、あるじゃねーか」
「えっ、そうでしたっけ?すみません。……あっ」
「あ!やべ」
俺が手を伸ばして取ろうとした駐車場が、指先に当たってドアとシートの間に滑り落ちそうになる。咄嗟に大きく身を乗り出して掴もうとするが、結局隙間に落ちてしまった。
「あー、やっちまった。……よっ、と」
「……っ!」
美晴の上に覆い被さるような体勢になっていた俺は運転席側に戻ろうとして、
「……。…………っ、」
なぜか美晴の顔を見てしまった。
────ドクッ
(ちっ…………近っ……!)
至近距離に美晴の綺麗な顔がある。しまった、近づきすぎた……
「…………っ、」
「………………っ」
…………ドクッ、ドクッ、ドクッ……
すぐに離れるべきなのに、俺はその美晴の表情に釘付けになったまま動けない。暗がりの中でも分かるほどに、美晴の頬は赤く色づき、潤んだその瞳は俺だけをじっと見つめていた。俺を誘うかのように薄く開いた唇はあまりにも扇情的で…………
「…………。」
「………………。」
心臓の音が、美晴に聞こえてしまっているかもしれない。そう思えるほどに俺の心臓は激しく早鐘を打ち続けていた。美晴は何も言わない。ただじっと俺を見つめるその濡れた瞳は時折ゆらゆらと切なく揺らめき、俺の理性を剥ぎ取っていく。
無言のまま、至近距離で見つめあう俺たち。
(…………あれ?…え、ちょっと待て。……もしかして、これ……)
たとえ俺が百戦錬磨じゃなかったとしてもはっきりと分かるくらいに、これ、…………今これ、いっていい感じじゃね?美晴からめちゃめちゃOKのサインが出てる気が……
「…………っ、」
……ギシ…
確証を得たくて、ほんのわずかに、ほんの少しだけ、美晴に体を寄せてみる。ほんのごくわずか、たぶん数ミリ程度。
「……っ」
美晴の目が一瞬少しだけ大きく開いたかと思うと、今度は切なげに少しだけ閉じ気味になった。
だけど、ちゃんと俺のことを見ている。
互いに一瞬たりとも視線を外さない。
(……絶対に大丈夫だ)
美晴の熱い吐息が誘うように俺の唇にかかり、体中が滾るように熱くなった。
(み…………みはる……っ)
もう我慢できない。美晴が欲しい。
その扇情的で形の良い唇に自分の唇を重ねようとした、その時。
ピカッ
「────っ!!」
駐車場に入ってきた車のライトが一瞬顔に当たった。
(し、しまった……!!)
ハッと我に返った俺は慌てて両腕に力を込めて美晴から精一杯距離をとる。
「ごっ!ごめんっ!!」
「……っ!」
美晴はビクッと肩を上げて俺を見た。滾っていた全身から一気にザァーッと血の気が引く。
「わ、悪ぃマジで!!えぇっと……、ち、駐車券!どっ、……どこだっけ……!あ、そ、そうか」
俺は顔を背けて運転席のドアを開けると外に出て助手席側に回った。そして外から助手席のドアを開けると、隙間に落ちていた駐車券を拾い上げる。
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン……
(ヤバい。ヤバい。またやってしまった……!!)
運転席に戻りながら俺は冷や汗が止まらない。何をやってるんだ俺は!!何を!!馬鹿なのか!!美晴からサインなんか出るわけねーだろ!今度何かしようとしたらブロックするとまで言われてるんだぞ!
い、いや、でも……、変な空気作っちまったとはいえ……、こ、今回は未遂だ……。まだ、許されるのでは…………。いやダメか?俺たぶん露骨にムラムラした顔してたはずだ。ヤバい。どうする。言い訳するべきか?それとも……一旦様子を見る……?
駐車券を拾って運転席に戻るまでの数秒間、俺は狂ったように頭を回転させた。何がベストだ?分からねぇ。あぁ、馬鹿だマジで。俺のこれまでの経験が美晴に対してだけは何一つ活かされてねぇ!!
どうすべきか決まらぬままに運転席に戻ってしまった。チラリと、おそるおそる美晴の様子を窺う。
「………………っ」
ブランケットを首まで覆って真っ赤な顔をして俯いている。耳まで真っ赤だ。
(うぉぉぉダメだ。ヤバい。可愛すぎて見てるだけでものすごくムラムラする…)
俺は慌てて前を向くとあのデカ男のようにできる限り爽やかに言った。
「よしっ。駐車券も拾ったことだし、そろそろ帰るか!」
「……………………。」
…………な…………何も言ってくれねぇぇぇ……!
え?何これ?怒ってる?……も、……もしかして、今度こそ本当に、……俺、嫌われた…………?もう死ぬしかないの?俺。
どう声をかけていいのか分からず、帰りの車内は静まり返っていた。美晴は相変わらず赤い顔をしたまま全身ブランケットにくるまって俯いている。…………え、も、…もしかして、あのブランケットは、…………俺から身を守っている…………?嘘だろ…………?そうかもしれないと思った瞬間から、俺はショックのあまり呆然となった。
(……まさか、本当にもう、…………ダメなの、か…………?)
「……つ、……ゴホッ…つ、着いたぞ、美晴」
アパートの前に着いてようやく口を開いた。緊張のあまり声が変に掠れた。
「……ぁ、…………ありがとうございました……」
蚊の鳴くような声でそう言うと、美晴は俺に部屋の前まで送らせたくないと言わんばかりにドアを開けた瞬間飛び出していった。
「……………………。」
愕然として後ろ姿を見守る。美晴は一度も振り返ることなく慌てて鍵を開けると、そのまま部屋に入ってしまった。
「いや、それどころか仕事から帰ったらマンションの前で待ち伏せされててドン引きしたわ。てめ勝手にマンションまで教えやがって」
「え……ええっ?!本当ですか?すっ、すみません!」
「まぁいいよ別に。普通に挨拶してどっか行ったし。変なヤツじゃねぇって分かってるから、お前も教えたんだろ?」
「は、はい。後味が悪いまま旅立ちたくないから、最後にちゃんと謝っておきたいって…」
「おぉ。普通に喋って帰ったぜ」
「よ、よかった……」
大輝と会った数日後の平日の夜。俺と美晴は恒例の仕事帰りの食事に来ていた。今夜は中華だ。美晴に料理を取り分けて渡してやりながら、俺はさり気なく聞く。
「…もう大丈夫なのか?…お前の気持ち的には」
「えっ。…あ、ありがとうございます…」
「ん、どんどん食え。…寂しくねぇか?あいつがまたどっか行っちまって」
「…いえ、…なんか、はい。別に大丈夫です」
「そうか。ならまぁよかったわ」
……そうか。大丈夫なのか。その言葉が嘘ではなさそうで、俺は内心ホッとする。もうさほど未練みたいな感情は残っていないのかもしれない。
「たくさん迷惑かけちゃって本当にごめんなさい。…響さんに感謝してます。ホントに…」
美晴はまた改めてそんなことを言う。思い出したら恥ずかしいのか、なんだか妙に頬を赤らめてモジモジしながら手元の料理を見つめている。
「いいっつってるだろそんなこと。そうだ、今度本当に行くか?夢の国。お前に似合いそうなキャラクターの着ぐるみ買ってやるよ。着たらますます元気出るだろ」
「…僕のこと何歳だと思ってます?着ぐるみ着て元気なんて出ませんよ」
「ははっ。いやだって、さっきからお前やたらフーフーフーフー子どもみてぇに冷ましやがって……ふふ」
「あ、……熱いんだもん……」
餡かけが熱くて食べられないのか、さっきから唇を尖らせて料理にフーフーやってて可愛くてたまらん。あークソ。いちいち可愛すぎる。なんだよ「熱いんだもん」って。やめろその上目遣い。可愛すぎて理性が飛ぶわ。あー俺が一口ずつ食べさせてやりたい。
「ご馳走さまでした、響さん。いつもいつも…」
「おー。いっぱい食って大きくなれよ」
「またそういうこと言う」
クスクス笑う美晴を車の助手席に座らせ、俺も運転席に乗り込む。駐車場まで歩くだけで寒い。
「おい、寒いからこれかけとけ」
後部座席から取り出したブランケットを美晴の体にかける。
「あっ……ありがとう、ございます…」
(……?)
なんか妙に照れてやがるな今日。何でだ?
そんなことを思いながら俺はドアポケットに入れておいた駐車券を漁る。…………あれ?
「なぁ、駐車券ってお前に渡したっけ?俺」
「えっ?……え、たぶんもらってない…ですよ」
「あれ?そうか?」
運転席側のドアポケットにはない。たぶん。
「そっちじゃねーのか?俺なんか渡した気がする」
俺は美晴の返事を聞かずに助手席側に身を乗り出してドアポケットを見る。あ。
「ほれ見ろ、あるじゃねーか」
「えっ、そうでしたっけ?すみません。……あっ」
「あ!やべ」
俺が手を伸ばして取ろうとした駐車場が、指先に当たってドアとシートの間に滑り落ちそうになる。咄嗟に大きく身を乗り出して掴もうとするが、結局隙間に落ちてしまった。
「あー、やっちまった。……よっ、と」
「……っ!」
美晴の上に覆い被さるような体勢になっていた俺は運転席側に戻ろうとして、
「……。…………っ、」
なぜか美晴の顔を見てしまった。
────ドクッ
(ちっ…………近っ……!)
至近距離に美晴の綺麗な顔がある。しまった、近づきすぎた……
「…………っ、」
「………………っ」
…………ドクッ、ドクッ、ドクッ……
すぐに離れるべきなのに、俺はその美晴の表情に釘付けになったまま動けない。暗がりの中でも分かるほどに、美晴の頬は赤く色づき、潤んだその瞳は俺だけをじっと見つめていた。俺を誘うかのように薄く開いた唇はあまりにも扇情的で…………
「…………。」
「………………。」
心臓の音が、美晴に聞こえてしまっているかもしれない。そう思えるほどに俺の心臓は激しく早鐘を打ち続けていた。美晴は何も言わない。ただじっと俺を見つめるその濡れた瞳は時折ゆらゆらと切なく揺らめき、俺の理性を剥ぎ取っていく。
無言のまま、至近距離で見つめあう俺たち。
(…………あれ?…え、ちょっと待て。……もしかして、これ……)
たとえ俺が百戦錬磨じゃなかったとしてもはっきりと分かるくらいに、これ、…………今これ、いっていい感じじゃね?美晴からめちゃめちゃOKのサインが出てる気が……
「…………っ、」
……ギシ…
確証を得たくて、ほんのわずかに、ほんの少しだけ、美晴に体を寄せてみる。ほんのごくわずか、たぶん数ミリ程度。
「……っ」
美晴の目が一瞬少しだけ大きく開いたかと思うと、今度は切なげに少しだけ閉じ気味になった。
だけど、ちゃんと俺のことを見ている。
互いに一瞬たりとも視線を外さない。
(……絶対に大丈夫だ)
美晴の熱い吐息が誘うように俺の唇にかかり、体中が滾るように熱くなった。
(み…………みはる……っ)
もう我慢できない。美晴が欲しい。
その扇情的で形の良い唇に自分の唇を重ねようとした、その時。
ピカッ
「────っ!!」
駐車場に入ってきた車のライトが一瞬顔に当たった。
(し、しまった……!!)
ハッと我に返った俺は慌てて両腕に力を込めて美晴から精一杯距離をとる。
「ごっ!ごめんっ!!」
「……っ!」
美晴はビクッと肩を上げて俺を見た。滾っていた全身から一気にザァーッと血の気が引く。
「わ、悪ぃマジで!!えぇっと……、ち、駐車券!どっ、……どこだっけ……!あ、そ、そうか」
俺は顔を背けて運転席のドアを開けると外に出て助手席側に回った。そして外から助手席のドアを開けると、隙間に落ちていた駐車券を拾い上げる。
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン……
(ヤバい。ヤバい。またやってしまった……!!)
運転席に戻りながら俺は冷や汗が止まらない。何をやってるんだ俺は!!何を!!馬鹿なのか!!美晴からサインなんか出るわけねーだろ!今度何かしようとしたらブロックするとまで言われてるんだぞ!
い、いや、でも……、変な空気作っちまったとはいえ……、こ、今回は未遂だ……。まだ、許されるのでは…………。いやダメか?俺たぶん露骨にムラムラした顔してたはずだ。ヤバい。どうする。言い訳するべきか?それとも……一旦様子を見る……?
駐車券を拾って運転席に戻るまでの数秒間、俺は狂ったように頭を回転させた。何がベストだ?分からねぇ。あぁ、馬鹿だマジで。俺のこれまでの経験が美晴に対してだけは何一つ活かされてねぇ!!
どうすべきか決まらぬままに運転席に戻ってしまった。チラリと、おそるおそる美晴の様子を窺う。
「………………っ」
ブランケットを首まで覆って真っ赤な顔をして俯いている。耳まで真っ赤だ。
(うぉぉぉダメだ。ヤバい。可愛すぎて見てるだけでものすごくムラムラする…)
俺は慌てて前を向くとあのデカ男のようにできる限り爽やかに言った。
「よしっ。駐車券も拾ったことだし、そろそろ帰るか!」
「……………………。」
…………な…………何も言ってくれねぇぇぇ……!
え?何これ?怒ってる?……も、……もしかして、今度こそ本当に、……俺、嫌われた…………?もう死ぬしかないの?俺。
どう声をかけていいのか分からず、帰りの車内は静まり返っていた。美晴は相変わらず赤い顔をしたまま全身ブランケットにくるまって俯いている。…………え、も、…もしかして、あのブランケットは、…………俺から身を守っている…………?嘘だろ…………?そうかもしれないと思った瞬間から、俺はショックのあまり呆然となった。
(……まさか、本当にもう、…………ダメなの、か…………?)
「……つ、……ゴホッ…つ、着いたぞ、美晴」
アパートの前に着いてようやく口を開いた。緊張のあまり声が変に掠れた。
「……ぁ、…………ありがとうございました……」
蚊の鳴くような声でそう言うと、美晴は俺に部屋の前まで送らせたくないと言わんばかりにドアを開けた瞬間飛び出していった。
「……………………。」
愕然として後ろ姿を見守る。美晴は一度も振り返ることなく慌てて鍵を開けると、そのまま部屋に入ってしまった。
30
お気に入りに追加
391
あなたにおすすめの小説

ポンコツアルファを拾いました。
おもちDX
BL
オメガのほうが優秀な世界。会社を立ち上げたばかりの渚は、しくしく泣いているアルファを拾った。すぐにラットを起こす梨杜は、社員に馬鹿にされながらも渚のそばで一生懸命働く。渚はそんな梨杜が可愛くなってきて……
ポンコツアルファをエリートオメガがヨシヨシする話です。
オメガバースのアルファが『優秀』という部分を、オメガにあげたい!と思いついた世界観。
※特殊設定の現代オメガバースです

顔も知らない番のアルファよ、オメガの前に跪け!
小池 月
BL
男性オメガの「本田ルカ」は中学三年のときにアルファにうなじを噛まれた。性的暴行はされていなかったが、通り魔的犯行により知らない相手と番になってしまった。
それからルカは、孤独な発情期を耐えて過ごすことになる。
ルカは十九歳でオメガモデルにスカウトされる。順調にモデルとして活動する中、仕事で出会った俳優の男性アルファ「神宮寺蓮」がルカの番相手と判明する。
ルカは蓮が許せないがオメガの本能は蓮を欲する。そんな相反する思いに悩むルカ。そのルカの苦しみを理解してくれていた周囲の裏切りが発覚し、ルカは誰を信じていいのか混乱してーー。
★バース性に苦しみながら前を向くルカと、ルカに惹かれることで変わっていく蓮のオメガバースBL★
性描写のある話には※印をつけます。第12回BL大賞に参加作品です。読んでいただけたら嬉しいです。応援よろしくお願いします(^^♪
11月27日完結しました✨✨
ありがとうございました☆

オレに触らないでくれ
mahiro
BL
見た目は可愛くて綺麗なのに動作が男っぽい、宮永煌成(みやなが こうせい)という男に一目惚れした。
見た目に反して声は低いし、細い手足なのかと思いきや筋肉がしっかりとついていた。
宮永の側には幼なじみだという宗方大雅(むなかた たいが)という男が常におり、第三者が近寄りがたい雰囲気が漂っていた。
高校に入学して環境が変わってもそれは変わらなくて。
『漫画みたいな恋がしたい!』という執筆中の作品の登場人物目線のお話です。所々リンクするところが出てくると思います。

ハコ入りオメガの結婚
朝顔
BL
オメガの諒は、ひとり車に揺られてある男の元へ向かった。
大昔に家同士の間で交わされた結婚の約束があって、諒の代になって向こうから求婚の連絡がきた。
結婚に了承する意思を伝えるために、直接相手に会いに行くことになった。
この結婚は傾いていた会社にとって大きな利益になる話だった。
家のために諒は自分が結婚しなければと決めたが、それには大きな問題があった。
重い気持ちでいた諒の前に現れたのは、見たことがないほど美しい男だった。
冷遇されるどころか、事情を知っても温かく接してくれて、あるきっかけで二人の距離は近いものとなり……。
一途な美人攻め×ハコ入り美人受け
オメガバースの設定をお借りして、独自要素を入れています。
洋風、和風でタイプの違う美人をイメージしています。
特に大きな事件はなく、二人の気持ちが近づいて、結ばれて幸せになる、という流れのお話です。
全十四話で完結しました。
番外編二話追加。
他サイトでも同時投稿しています。
鈴木さんちの家政夫
ユキヤナギ
BL
「もし家事全般を請け負ってくれるなら、家賃はいらないよ」そう言われて住み込み家政夫になった智樹は、雇い主の彩葉に心惹かれていく。だが彼には、一途に想い続けている相手がいた。彩葉の恋を見守るうちに、智樹は心に芽生えた大切な気持ちに気付いていく。

「じゃあ、別れるか」
万年青二三歳
BL
三十路を過ぎて未だ恋愛経験なし。平凡な御器谷の生活はひとまわり年下の優秀な部下、黒瀬によって破壊される。勤務中のキス、気を失うほどの快楽、甘やかされる週末。もう離れられない、と御器谷は自覚するが、一時の怒りで「じゃあ、別れるか」と言ってしまう。自分を甘やかし、望むことしかしない部下は別れを選ぶのだろうか。
期待の若手×中間管理職。年齢は一回り違い。年の差ラブ。
ケンカップル好きへ捧げます。
ムーンライトノベルズより転載(「多分、じゃない」より改題)。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
無自覚両片想いの鈍感アイドルが、ラブラブになるまでの話
タタミ
BL
アイドルグループ・ORCAに属する一原優成はある日、リーダーの藤守高嶺から衝撃的な指摘を受ける。
「優成、お前明樹のこと好きだろ」
高嶺曰く、優成は同じグループの中城明樹に恋をしているらしい。
メンバー全員に指摘されても到底受け入れられない優成だったが、ひょんなことから明樹とキスしたことでドキドキが止まらなくなり──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる