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「……………………え?」
悠里は耳を疑った。今、何て言った?冬真はさらに重ねて言う。
「さっさとこっち来て脱げっつってんだよ。…まさか何の見返りもなしに俺から金貰えるなんて都合のいいこと考えちゃいなかっただろうな。てめえに出せるもんなんてこれだけだろうが。体で払えよ、金の対価をな」
「……………………、か、……から、だ、って……」
目の前がグラリと揺れるような衝撃だった。そんな。まさか。悠里は掠れる声を必死に絞り出した。
「…………お、……俺は、……男です…」
「見りゃ分かるわ。馬鹿か。口もついてるし後ろにも突っ込めるだろうが。早くしろ」
足がガクガクと震えはじめる。何を言ってるんだ、この男。できるわけない。無理だ。帰ろう。今すぐに。
悠里が恐怖で固まった体を必死で動かそうとすると、冬真が脱いだジャケットから封筒を取り出し、その中身をバサッと音を立ててサイドテーブルの上に放り投げた。
それは100万円の札束だった。
「初回大サービスだ。俺を満足させたら、まるごと持って帰っていいぜ」
「………………っ」
悠里は息を呑んだ。100万円…。それだけあれば、滞っている入院費用も一括で払えるし、今月の家賃も払える。当面の生活に困ることもなく、大学にもこのまま通える…。でも……。
ドクドクドクドク、と心臓が激しく脈打つ。悠里は頭が真っ白になりそうだった。怖い。できない。でも他に何も思いつかない。今の状況から抜け出せる方法が。どうしよう。どうすれば……
「おい」
冬真の大きな声に心臓が飛び出しそうになる。悠里が青い顔で冬真を見ると、苛立ちを隠さない表情で悠里を睨みつけていた。
「…俺を怒らせるな。さっさと来い」
「……っ!」
怒りを帯びた静かなその声に恐怖心が一気に押し寄せ、悠里の判断力を奪った。ガクガクと震える足を動かし、冬真の元に向かう。本当に…、今から、この男と……?
自分の意志とは無関係の動きでどうにか冬真の近くまで行くと、腕を乱暴にぐいっと引っ張られた。
「ひっ……!」
悠里は倒れ込み、床のラグの上に手をついた。その横で冬真はベッドに腰かけると、自分のズボンの前を開け、悠里を促す。
「さっさと脱がねぇなら、先にしゃぶれ」
「…………ぁ、…………そ、そんな……、…………いっ!!」
ラグに手をついたまま震えていると、冬真は悠里の髪を乱暴に掴んで、自分の股間の前に無理矢理頭を持って行った。
「………………っ!」
悠里は目を見張った。そこにはすでに屹立した凶悪なサイズのモノがあった。太く巨大なそれは血管が浮き出て赤黒く、悠里のモノとは全然違った。あまりの恐怖に声も出ない。これを、俺が今から、…口で……?そんな……。
悠里が身動きひとつできないでいると、冬真の舌打ちが聞こえた。その瞬間、
「…………っ!!んんっ……」
またも乱暴に後頭部を掴まれ、無理矢理冬真のモノに口を押し付けられた。恐怖のあまり汗がどっと噴き出す。
「開けろ」
短い命令で口を開けることを要求される。はぁっ、はぁっ、と浅い呼吸を繰り返しながら、小さく口を開ける。視界が滲んだ。
途端に冬真の指が悠里の口の中に無遠慮に押し入ってきて、下の歯をグイッと強引に下げた。無理矢理大きく口を開けられた瞬間、冬真のモノが悠里の口内に一気に入ってきた。
「んっ、ふっ…………!!」
涙がどっと溢れた。怖い。怖い。
「歯ぁ立てたら殺すぞ」
頭上から冬真の静かな声が聞こえた。悠里はガクガクと震えながら、逆らうことも動くこともできずに涙をポロポロと零し続ける。後頭部はいまだしっかりと冬真の手によって押さえつけられていた。
「何やってんだ。舐めろ。舌使え」
訳も分からずひたすら冬真の指示に従おうと悠里は冬真のモノにおそるおそる舌を這わせる。深く咥えさせられたまま、裏筋にちろちろと舌を這わせていると、悠里の頭を押さえる冬真の手に力がこもる。
「……もっとだ。もっと大きく動かせ。…こうやって動くんだよ」
少し掠れた声で冬真がそう命じ、悠里の頭を強引に上下に揺らす。悠里は必死だった。冬真の機嫌を損ねないよう、言われたとおりに頭を動かしながら、舌を大きく使い全体を愛撫する。
「……。……こっちを向け」
少し息が上がった冬真の声に従い、悠里は涙で濡れた顔で咥えたまま冬真を見上げる。見下ろしていた冬真と目が合うと、ふ、と嬉しそうに笑った。欲情した顔は悠里にとっては恐ろしいだけだった。
「そのまま吸い上げろ。舌を使いながらだ。…………そうだ、もっと…」
そのまま必死に奉仕を続けていると、冬真のモノがより硬度を増してきた。もう苦しくてたまらない。涙と涎をダラダラと流しながら、どうにか頭から手を離してもらおうともがくが、より強く押さえつけられるだけだった。冬真の呼吸が荒い。目の前の冬真の割れた腹筋をぼうっとする視界で眺めながら懸命に舌を動かし、早く終われと何度も願った。
「……、……出すぞ。飲めよ」
荒い呼吸を押さえ呻くように冬真が言った瞬間、
「……っ!~~~~っ!!ぐっ、……っ!」
悠里の口内に激しい勢いで冬真の精液が噴き出した。生臭く苦いその味に、悠里は思わず口を離そうとするが、冬真は強く押さえつけたまま逃がそうとしない。
「……っふ、……はっ……、……飲め」
悠里は吐き気を堪え、必死で飲み込む。涙が流れて止まらない。ようやく冬真の手から解放され、必死で呼吸を繰り返す。
「…出来たじゃねぇか」
冬真はニヤリと笑ってそう言うと、悠里の腕を乱暴に引き、ベッドの上にその体を放り投げた。
悠里は耳を疑った。今、何て言った?冬真はさらに重ねて言う。
「さっさとこっち来て脱げっつってんだよ。…まさか何の見返りもなしに俺から金貰えるなんて都合のいいこと考えちゃいなかっただろうな。てめえに出せるもんなんてこれだけだろうが。体で払えよ、金の対価をな」
「……………………、か、……から、だ、って……」
目の前がグラリと揺れるような衝撃だった。そんな。まさか。悠里は掠れる声を必死に絞り出した。
「…………お、……俺は、……男です…」
「見りゃ分かるわ。馬鹿か。口もついてるし後ろにも突っ込めるだろうが。早くしろ」
足がガクガクと震えはじめる。何を言ってるんだ、この男。できるわけない。無理だ。帰ろう。今すぐに。
悠里が恐怖で固まった体を必死で動かそうとすると、冬真が脱いだジャケットから封筒を取り出し、その中身をバサッと音を立ててサイドテーブルの上に放り投げた。
それは100万円の札束だった。
「初回大サービスだ。俺を満足させたら、まるごと持って帰っていいぜ」
「………………っ」
悠里は息を呑んだ。100万円…。それだけあれば、滞っている入院費用も一括で払えるし、今月の家賃も払える。当面の生活に困ることもなく、大学にもこのまま通える…。でも……。
ドクドクドクドク、と心臓が激しく脈打つ。悠里は頭が真っ白になりそうだった。怖い。できない。でも他に何も思いつかない。今の状況から抜け出せる方法が。どうしよう。どうすれば……
「おい」
冬真の大きな声に心臓が飛び出しそうになる。悠里が青い顔で冬真を見ると、苛立ちを隠さない表情で悠里を睨みつけていた。
「…俺を怒らせるな。さっさと来い」
「……っ!」
怒りを帯びた静かなその声に恐怖心が一気に押し寄せ、悠里の判断力を奪った。ガクガクと震える足を動かし、冬真の元に向かう。本当に…、今から、この男と……?
自分の意志とは無関係の動きでどうにか冬真の近くまで行くと、腕を乱暴にぐいっと引っ張られた。
「ひっ……!」
悠里は倒れ込み、床のラグの上に手をついた。その横で冬真はベッドに腰かけると、自分のズボンの前を開け、悠里を促す。
「さっさと脱がねぇなら、先にしゃぶれ」
「…………ぁ、…………そ、そんな……、…………いっ!!」
ラグに手をついたまま震えていると、冬真は悠里の髪を乱暴に掴んで、自分の股間の前に無理矢理頭を持って行った。
「………………っ!」
悠里は目を見張った。そこにはすでに屹立した凶悪なサイズのモノがあった。太く巨大なそれは血管が浮き出て赤黒く、悠里のモノとは全然違った。あまりの恐怖に声も出ない。これを、俺が今から、…口で……?そんな……。
悠里が身動きひとつできないでいると、冬真の舌打ちが聞こえた。その瞬間、
「…………っ!!んんっ……」
またも乱暴に後頭部を掴まれ、無理矢理冬真のモノに口を押し付けられた。恐怖のあまり汗がどっと噴き出す。
「開けろ」
短い命令で口を開けることを要求される。はぁっ、はぁっ、と浅い呼吸を繰り返しながら、小さく口を開ける。視界が滲んだ。
途端に冬真の指が悠里の口の中に無遠慮に押し入ってきて、下の歯をグイッと強引に下げた。無理矢理大きく口を開けられた瞬間、冬真のモノが悠里の口内に一気に入ってきた。
「んっ、ふっ…………!!」
涙がどっと溢れた。怖い。怖い。
「歯ぁ立てたら殺すぞ」
頭上から冬真の静かな声が聞こえた。悠里はガクガクと震えながら、逆らうことも動くこともできずに涙をポロポロと零し続ける。後頭部はいまだしっかりと冬真の手によって押さえつけられていた。
「何やってんだ。舐めろ。舌使え」
訳も分からずひたすら冬真の指示に従おうと悠里は冬真のモノにおそるおそる舌を這わせる。深く咥えさせられたまま、裏筋にちろちろと舌を這わせていると、悠里の頭を押さえる冬真の手に力がこもる。
「……もっとだ。もっと大きく動かせ。…こうやって動くんだよ」
少し掠れた声で冬真がそう命じ、悠里の頭を強引に上下に揺らす。悠里は必死だった。冬真の機嫌を損ねないよう、言われたとおりに頭を動かしながら、舌を大きく使い全体を愛撫する。
「……。……こっちを向け」
少し息が上がった冬真の声に従い、悠里は涙で濡れた顔で咥えたまま冬真を見上げる。見下ろしていた冬真と目が合うと、ふ、と嬉しそうに笑った。欲情した顔は悠里にとっては恐ろしいだけだった。
「そのまま吸い上げろ。舌を使いながらだ。…………そうだ、もっと…」
そのまま必死に奉仕を続けていると、冬真のモノがより硬度を増してきた。もう苦しくてたまらない。涙と涎をダラダラと流しながら、どうにか頭から手を離してもらおうともがくが、より強く押さえつけられるだけだった。冬真の呼吸が荒い。目の前の冬真の割れた腹筋をぼうっとする視界で眺めながら懸命に舌を動かし、早く終われと何度も願った。
「……、……出すぞ。飲めよ」
荒い呼吸を押さえ呻くように冬真が言った瞬間、
「……っ!~~~~っ!!ぐっ、……っ!」
悠里の口内に激しい勢いで冬真の精液が噴き出した。生臭く苦いその味に、悠里は思わず口を離そうとするが、冬真は強く押さえつけたまま逃がそうとしない。
「……っふ、……はっ……、……飲め」
悠里は吐き気を堪え、必死で飲み込む。涙が流れて止まらない。ようやく冬真の手から解放され、必死で呼吸を繰り返す。
「…出来たじゃねぇか」
冬真はニヤリと笑ってそう言うと、悠里の腕を乱暴に引き、ベッドの上にその体を放り投げた。
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