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仕事帰りにスーパーに向かう。夕方はもう寒いなぁ。僕はジャケットの前をかき合わせて早足で歩く。もうすぐ冬になるんだな。
葵のマンションの近くにも大きなスーパーがあるんだけど、品物の金額を見て僕は腰が抜けそうになった。高いのだ、全てが。きっとすごく美味しいんだろうけど、あんなに高い野菜は買えない。生活の何もかもを葵のお世話になりながら暮らしている。せめて食費ぐらいは僕が負担したくて、会社の傍にあるスーパーでいつも食料品を買ってからタクシーに乗っている。
行きも帰りもタクシーで、至れり尽くせりだ。タクシー代は葵のカードで払うように言われている。申し訳なくてすごく気が引けるのだけど、一度でも使わなかったら本気で怒るから、と目の前で真顔で言われ、その迫力に負けて頷いた。怖かった。美形の真顔は怖い。
今夜は何にしようかなー。スーパーの野菜売り場をウロウロしながら考える。最初の頃は僕が作る庶民料理がセレブ暮らしの葵の口に合うのかすごく不安だったけど、葵は何を作っても喜んで食べてくれる。あまり感情を表に出さないタイプで、いつも淡々と「美味しい」って言うだけだけど、最近はそれでもなんとなく葵の気持ちが分かるようになってきた。よく見ていると、喜んでいる時、楽しそうな時、心配してくれてる時、微妙に表情が変わる。
葵が帰宅した時、ドアを開けてお帰りなさいと言うと、一瞬僕と目を合わせてからそっと目を伏せ、淡々とただいまって返事する。その時いつも少し表情が和んでる。モデルさんという仕事柄、きっと外では常に人の目に曝されて気を張っているから、落ち着く自分の空間に帰ってきてホッとしてるんだと思う。
そんな大変な仕事が終わってから、僕のためにわざわざアパートに寄って様子を見てくれたりしてるんだ。
葵のために、くつろげる空間を作って待っていてあげたい。
「……。」
……くつろげる空間を作って待っていてあげたい、なんて…。
こんなこと考えるなんて、なんだか、まるで若奥さんみたいだな…。
……な、何考えてるんだ僕は!!
僕は自分の考えにひとりで赤面する。ちょっと浮かれすぎじゃないか、我ながら。そもそも葵が一緒に暮らしてくれているのは、僕がストーカー被害で神経病んでしまって倒れたからなのに。気遣ってくれているだけなのに。その優しさに甘えて……不謹慎だ。僕のバカ。
スーパーの野菜コーナーでひとりで赤面している間抜けさに気付いて情けなくなり、僕は手早く回って買い物を済ませた。
マンションに帰って荷物を置いたら部屋に行ってすぐに着替える。それから急いでキッチンに行き、今夜の料理にとりかかる。
最近は和食続きだったから、今夜は久しぶりに洋食にしよう。葵、グラタン好きかなぁ。カロリーが高いと思うから、それとサラダだけでいいかな。新鮮な野菜をたくさん買ってきた。
ホワイトソースを弱火で丁寧に煮込みながら、しっかり自炊してきて良かったなぁと改めて思う。僕は歳の割には独り暮らし歴が長いし、節約のために外食もひとりではほとんどしたことがない。始めてみると料理はすぐに好きになり、結果として大抵の家庭料理は作れるようになっていた。
ここに来てそれがこんなに役に立つなんて…。自分が作った料理を人に食べてもらえるって本当に嬉しい。自分ひとりだと平日に手の込んだ料理はあまり作る気にならないけど、葵が喜んでくれると思うと全然苦にならない。優しい葵のためなら何でも作ってあげたくなる。
僕はもうすぐ帰ってくる葵のことを思いながら、少し浮ついた気持ちで料理を続けた。
程なくして、部屋のインターホンが鳴る。葵だ。僕は急いでドアを開ける。
「お帰りなさい」
「…ただいま」
今日も淡々とした返事が帰ってくる。
「今夜はグラタンにしたんだ。ちょうどもうすぐ焼き上がるところだよ」
「ん。ありがと。……これ」
キッチンに戻ってサラダのドレッシングを仕上げていると、葵が小さな白い箱を渡してきた。
「?…これは?」
「お土産。璃玖が好きそうだと思って」
「えっ。僕に?……わぁ」
中には色とりどりのケーキが四つもあった。可愛いカップに入っている。美味しそう…!僕が甘い物好きなの知ってて、わざわざ…?
「あ、ありがとう、葵」
「…ん。…本当は前に渡そうと思ったことあったんだけど……」
耳朶を赤くして、なんだか照れくさそうにブツブツ言いながら部屋に入っていった。優しい心遣いにますます葵への好感度が上がる。本当、いい人だなぁ。初対面はあんなに怖かったのに…。今となってはもう別人みたいだ。
食事が終わってから、葵がコーヒーを入れてくれる。いい匂いだ。いつもは甘いカフェオレにしてくれるんだけど、今日はデザートにケーキがあるからブラックにしてもらった。
「どれも美味しそうだなぁ。葵はどれがいい?」
僕が箱を覗きながらワクワクして言うと、
「俺はいい」
と言われた。
「食べないの?」
「うん。俺は別に甘い物そんなに好きじゃないし、さすがにカロリーオーバーだから」
あ、そっか。そうだよね。モデルさんだからそんなに甘い物食べられないか…。僕だけ目の前で食べるの悪いなぁ。でもせっかく買ってきてくれたんだもんね。ありがたくいただかなきゃ。
僕は四種類ある中で、苺と生クリームのケーキを選んだ。可愛くデコレーションされていて、見てるだけで楽しい気分になる。
「いただきまぁす」
ぱくっ。
……美味し~い…。幸せだ…。
「…嬉しそうだね」
ソファで横に座ってコーヒーを飲んでいた葵が僕を見て言った。笑ってる。貴重な表情だ。優しい目で微笑んでいる葵を見るとなんだか胸が高鳴った。…カッコいいなぁ。急にドギマギしてきて頬が火照る。僕は気恥ずかしさを隠そうとしてつい、
「ひ、一口食べる?すごく美味しいよ」
と言ってしまった。
「……。」
……いらないよね。さっきいらないって言ってたのに。何を言ってるんだ僕は。
僕が何か言おうとしたら葵が、
「…うん。一口だけ、食べる」
と言った。そっか。食べるんだ。あげよう。
……ん?あれ。僕のフォーク、で、いいのかな。こういう時…。一口のために新しいフォークわざわざ取りに行ったら、変……?
どうしよう。僕が少し躊躇っていると、葵の顔が近づいてきた。
え?
「ちょうだい」
…………あ、え?……え?どういう意味?ま、まさか僕が食べさせるってこと?
驚いて葵の顔を見ると、葵はやけに真剣な目で僕を見つめている。目尻が少し赤い。
「……あ、の、た、…食べ」
「ちょうだい」
重ねて言われる。……アーンしていいのかな……。え、でもそれすっごく恥ずかしいんだけど……。
僕はどうしていいか分からず、でも葵は横で待っているし、ひとまずケーキを一口すくう。緊張で手が震える。
そのまま葵の方を向けずに固まっていると、葵がもっと近づいてきた。
……もう、心臓が、破裂しそう。
僕は顔を真っ赤にしながら、葵の口元にフォークを持って行く。
ぱく。
…………食べた。本当に。
「…あまい」
「……う、うん」
間近で目が合って、どうしていいか分からず動けない。そのまま、何秒見つめあっていただろう。耐えきれなくなった僕は無理矢理目をそらし、前を向いて俯いた。汗がいっぱい出る。耳まで真っ赤になっているのが自分でも分かる。恥ずかしい。
「……一個全部は無理だな。甘党ってすごいね」
そう言いながら葵は立ち上がってコーヒーカップをキッチンに持っていった。
…心臓が爆発するかと思った…。
体中がドクドクいっていて、僕はソファに座りフォークを持ったまま必死で呼吸を整えていた。
葵のマンションの近くにも大きなスーパーがあるんだけど、品物の金額を見て僕は腰が抜けそうになった。高いのだ、全てが。きっとすごく美味しいんだろうけど、あんなに高い野菜は買えない。生活の何もかもを葵のお世話になりながら暮らしている。せめて食費ぐらいは僕が負担したくて、会社の傍にあるスーパーでいつも食料品を買ってからタクシーに乗っている。
行きも帰りもタクシーで、至れり尽くせりだ。タクシー代は葵のカードで払うように言われている。申し訳なくてすごく気が引けるのだけど、一度でも使わなかったら本気で怒るから、と目の前で真顔で言われ、その迫力に負けて頷いた。怖かった。美形の真顔は怖い。
今夜は何にしようかなー。スーパーの野菜売り場をウロウロしながら考える。最初の頃は僕が作る庶民料理がセレブ暮らしの葵の口に合うのかすごく不安だったけど、葵は何を作っても喜んで食べてくれる。あまり感情を表に出さないタイプで、いつも淡々と「美味しい」って言うだけだけど、最近はそれでもなんとなく葵の気持ちが分かるようになってきた。よく見ていると、喜んでいる時、楽しそうな時、心配してくれてる時、微妙に表情が変わる。
葵が帰宅した時、ドアを開けてお帰りなさいと言うと、一瞬僕と目を合わせてからそっと目を伏せ、淡々とただいまって返事する。その時いつも少し表情が和んでる。モデルさんという仕事柄、きっと外では常に人の目に曝されて気を張っているから、落ち着く自分の空間に帰ってきてホッとしてるんだと思う。
そんな大変な仕事が終わってから、僕のためにわざわざアパートに寄って様子を見てくれたりしてるんだ。
葵のために、くつろげる空間を作って待っていてあげたい。
「……。」
……くつろげる空間を作って待っていてあげたい、なんて…。
こんなこと考えるなんて、なんだか、まるで若奥さんみたいだな…。
……な、何考えてるんだ僕は!!
僕は自分の考えにひとりで赤面する。ちょっと浮かれすぎじゃないか、我ながら。そもそも葵が一緒に暮らしてくれているのは、僕がストーカー被害で神経病んでしまって倒れたからなのに。気遣ってくれているだけなのに。その優しさに甘えて……不謹慎だ。僕のバカ。
スーパーの野菜コーナーでひとりで赤面している間抜けさに気付いて情けなくなり、僕は手早く回って買い物を済ませた。
マンションに帰って荷物を置いたら部屋に行ってすぐに着替える。それから急いでキッチンに行き、今夜の料理にとりかかる。
最近は和食続きだったから、今夜は久しぶりに洋食にしよう。葵、グラタン好きかなぁ。カロリーが高いと思うから、それとサラダだけでいいかな。新鮮な野菜をたくさん買ってきた。
ホワイトソースを弱火で丁寧に煮込みながら、しっかり自炊してきて良かったなぁと改めて思う。僕は歳の割には独り暮らし歴が長いし、節約のために外食もひとりではほとんどしたことがない。始めてみると料理はすぐに好きになり、結果として大抵の家庭料理は作れるようになっていた。
ここに来てそれがこんなに役に立つなんて…。自分が作った料理を人に食べてもらえるって本当に嬉しい。自分ひとりだと平日に手の込んだ料理はあまり作る気にならないけど、葵が喜んでくれると思うと全然苦にならない。優しい葵のためなら何でも作ってあげたくなる。
僕はもうすぐ帰ってくる葵のことを思いながら、少し浮ついた気持ちで料理を続けた。
程なくして、部屋のインターホンが鳴る。葵だ。僕は急いでドアを開ける。
「お帰りなさい」
「…ただいま」
今日も淡々とした返事が帰ってくる。
「今夜はグラタンにしたんだ。ちょうどもうすぐ焼き上がるところだよ」
「ん。ありがと。……これ」
キッチンに戻ってサラダのドレッシングを仕上げていると、葵が小さな白い箱を渡してきた。
「?…これは?」
「お土産。璃玖が好きそうだと思って」
「えっ。僕に?……わぁ」
中には色とりどりのケーキが四つもあった。可愛いカップに入っている。美味しそう…!僕が甘い物好きなの知ってて、わざわざ…?
「あ、ありがとう、葵」
「…ん。…本当は前に渡そうと思ったことあったんだけど……」
耳朶を赤くして、なんだか照れくさそうにブツブツ言いながら部屋に入っていった。優しい心遣いにますます葵への好感度が上がる。本当、いい人だなぁ。初対面はあんなに怖かったのに…。今となってはもう別人みたいだ。
食事が終わってから、葵がコーヒーを入れてくれる。いい匂いだ。いつもは甘いカフェオレにしてくれるんだけど、今日はデザートにケーキがあるからブラックにしてもらった。
「どれも美味しそうだなぁ。葵はどれがいい?」
僕が箱を覗きながらワクワクして言うと、
「俺はいい」
と言われた。
「食べないの?」
「うん。俺は別に甘い物そんなに好きじゃないし、さすがにカロリーオーバーだから」
あ、そっか。そうだよね。モデルさんだからそんなに甘い物食べられないか…。僕だけ目の前で食べるの悪いなぁ。でもせっかく買ってきてくれたんだもんね。ありがたくいただかなきゃ。
僕は四種類ある中で、苺と生クリームのケーキを選んだ。可愛くデコレーションされていて、見てるだけで楽しい気分になる。
「いただきまぁす」
ぱくっ。
……美味し~い…。幸せだ…。
「…嬉しそうだね」
ソファで横に座ってコーヒーを飲んでいた葵が僕を見て言った。笑ってる。貴重な表情だ。優しい目で微笑んでいる葵を見るとなんだか胸が高鳴った。…カッコいいなぁ。急にドギマギしてきて頬が火照る。僕は気恥ずかしさを隠そうとしてつい、
「ひ、一口食べる?すごく美味しいよ」
と言ってしまった。
「……。」
……いらないよね。さっきいらないって言ってたのに。何を言ってるんだ僕は。
僕が何か言おうとしたら葵が、
「…うん。一口だけ、食べる」
と言った。そっか。食べるんだ。あげよう。
……ん?あれ。僕のフォーク、で、いいのかな。こういう時…。一口のために新しいフォークわざわざ取りに行ったら、変……?
どうしよう。僕が少し躊躇っていると、葵の顔が近づいてきた。
え?
「ちょうだい」
…………あ、え?……え?どういう意味?ま、まさか僕が食べさせるってこと?
驚いて葵の顔を見ると、葵はやけに真剣な目で僕を見つめている。目尻が少し赤い。
「……あ、の、た、…食べ」
「ちょうだい」
重ねて言われる。……アーンしていいのかな……。え、でもそれすっごく恥ずかしいんだけど……。
僕はどうしていいか分からず、でも葵は横で待っているし、ひとまずケーキを一口すくう。緊張で手が震える。
そのまま葵の方を向けずに固まっていると、葵がもっと近づいてきた。
……もう、心臓が、破裂しそう。
僕は顔を真っ赤にしながら、葵の口元にフォークを持って行く。
ぱく。
…………食べた。本当に。
「…あまい」
「……う、うん」
間近で目が合って、どうしていいか分からず動けない。そのまま、何秒見つめあっていただろう。耐えきれなくなった僕は無理矢理目をそらし、前を向いて俯いた。汗がいっぱい出る。耳まで真っ赤になっているのが自分でも分かる。恥ずかしい。
「……一個全部は無理だな。甘党ってすごいね」
そう言いながら葵は立ち上がってコーヒーカップをキッチンに持っていった。
…心臓が爆発するかと思った…。
体中がドクドクいっていて、僕はソファに座りフォークを持ったまま必死で呼吸を整えていた。
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