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事の始まりは、去年の夏頃だった。
それはある日、ふと始まった。
その日もいつものように仕事を終えて、いつものように帰宅した。ごく普通の平日だった。鍵を挿して、ドアを開ける。郵便物のチェックをしていると、中に一枚の白い紙が折り畳まれたものが混じっていた。
何だろう?これ。
僕は疑問に思いながらそれを開いた。中には少し癖のある手書きで、こう書かれていた。
『やっと出逢えた、僕の運命の人。いつもあなたを見守っています。』
「…………。 ……んん?」
え?これ何?
全く心当たりがなく、僕は首を捻った。何だろう。真っ先に思ったのは、誰か他の人の部屋と間違えたのだろうかということだ。ここのアパートは誰も外に表札を出していない。だから何となく、僕も同じようにしていた。賃貸だしね。最近はそういうところが多い。
おそらく、一目惚れした女の子の部屋とでも勘違いしたどこかの男の子が、うちの郵便受けに入れちゃったのだろうと。ならば届けに言ってあげるべきなのかもしれないけど……どこの誰宛てなのか手がかりは全くない。宛名も差出人も、何も書いてない。うーん。困ったな。どうしようもないよ。ごめんね…。と、僕は少し後ろめたく思いつつ、ゴミ箱にそっと捨てた。
それから数日後、また白い紙が入っていた。
『毎日お仕事お疲れ様。いつも見守っているよ。』
「……。」
前回と同じ癖の字。同じ紙。どう考えても同一人物だ。
ううーん…。
仕事に行ってることを知ってる…。もしかして、人違いじゃなくて、本当に僕宛て…?いや、でも、まさか。社会人なら平日のお昼はだいたい皆仕事だ。学生じゃなくて社会人に恋をしていれば、こんな手紙になるよね。
手紙というには…、正直、少し不気味だけど…。
何故宛名も差出人もないのだろう。
僕は少しだけ、嫌な気持ちがした。嫌な予感とでも言えばいいのか、なんとなく胸がざわついたのだ。
それからも数日置きに同じような手紙が入っていた。段々帰宅後に郵便受けを確認するのが憂鬱になってきた。しかも文面が少しずつ薄気味悪く感じるようになってきたのだ。
『金曜が終わったね。お疲れ様。週末はまたゆっくり読書をして休んでね。見守っているよ。』
『今日は少しだけ家を出るのが遅かったね。寝坊したのかと心配したよ。今日もお疲れ様。』
『甘い物が好きなのかな?可愛いね。今度何か美味しいものをプレゼントするよ。』
「…………。」
実害はない。他には特に何も変わったことはないのだ。でももう確信していた。これは人違いじゃない。間違いなく、僕宛ての手紙だ。僕が食材や日用品の買い物をしにスーパーに行き、時々お菓子も買っていることや、土日に市民図書館に通っていることも知ってる。
不気味すぎる…。怖い…。一体何が目的なの…?
ただの悪戯にしては手が込んでいるし、ワケが分からない。僕はどんどん不安になってきた。どうしよう。このまま放置しておいたら、いつか飽きて止めてくれるのかな…。
警察に相談しようかとも思ったけど、実際に何か被害がないと相手にしてもらえないとかよく聞くし…そもそも警察に相談って、緊張する。ハードルが高い。なかなかそこまではする気になれずにいた。
でもそれから数週間経っても謎の手紙は同じ頻度で届き続けた。3、4日に一度は絶対ポストに入っていた。そして次第に手紙だけではなくなってきた。帰宅するとドアノブに袋がかかっていて、中にお菓子が入っていたり。近所にはないどこかのケーキ屋さんのタルトが置いてあったこともあった。花の鉢植えが置いてあることもあった。そしてそれらに添えられた手紙には、もう僕がその人の恋人であるかのような内容まで書かれるようになってきた。
『お疲れ様。これ食べてゆっくり休んで。愛しているよ。』
『毎晩君を想ってるよ。同じ気持ちでいてくれると嬉しいな。おやすみ。僕の運命の人。』
「…………。」
僕は我慢し続けた。それしか方法はないと思った。とにかく一刻も早く飽きてほしいと願った。
気持ち悪くて帰宅するのが憂鬱になってきた、ある日。
ついに無視できないものが届いてしまった。
アパートの階段を上ってドアを見ると、…まただ。今日も何か置いてある。はぁ。もう嫌だよ…。
ドアノブにかかる袋に気付いて僕はうんざりした。重い気分でのそのそと歩き、ドアに辿り着く。やれやれ、今日は何だ…。知らない人からの食べ物なんて…、万が一にも何か変な薬でも混入されていたらと思うと、気持ち悪くて食べられない。でも勿体ないから捨てるときにすごい罪悪感が湧くんだ。もうほんと止めてほしいよ…。
大した覚悟もなく、いつものように袋の中を見た。
すると、
「……うっ」
生臭い匂いが漂っているのに気付き、僕は手で口元を覆った。何だこれ。中に入っているものを確認すると、コンビニに置いてあるようなプリンアラモードやクレープ。その上に、白い液体が大量にかかっていた。
「……っ!」
それが何か気付かないほどの子供じゃない。僕だって大人の男だ。生理現象として、同じものが出る。急激に襲ってくる吐き気と、凄まじい恐怖感。震える手でどうにか鍵を開け、放置しておくわけにもいかないその袋を指先でつまむようにして持ち、できるだけ息をしないように素早くキッチンの奥のゴミ箱に捨てた。そのままトイレに駆け込み嘔吐した。
もう無理だ。異常だ。もう耐えられない。相手は明らかにまともな人間じゃない。
ついに僕は圭介に相談してみることにした。
「そんなことお前…、…早く言えよ!!」
怒鳴られた。
「…さ、最初はずっと手紙だけだったんだ。なんか変なこと書いてはあるし、気持ち悪くはあったけど…。他には何もなくて…。…だからどうしようかと悩んでるうちに、エスカレートしてきて……ズルズルと…こんなことに……」
「お前なぁ…。それは明らかにストーカーだろ!土日も平日も常にお前の行動把握してるとか、恋人と思い込んで物贈ってくるとか…挙げ句の果てに、そんな……異常者だ。変質者だぞ!お前、変質者に狙われてるんだぞ。ずーっとどっかからそいつに見られてるんだぞ!」
「……。」
やっぱり、客観的に見てもそうだよね…。明らかに変態だよね…。僕は変態に目を付けられたんだ。
「お前なぁ、いくらなんでもちょっと無防備すぎるぞ。どーするつもりだったんだよ、このまま放っておいて何かあったら」
「…………うん」
「……。」
僕がすっかりしょぼくれて顔を上げられなくなってしまったので、圭介は黙った。溜息をつき、
「…しばらくの間、俺ができるだけお前と一緒に行動してやるから。他にもいろいろ、できる対策は考えようぜ。どうにか変質者がお前を諦める方向に持っていかねーと。警察にも行くぞ」
「…ご、ごめんね、圭介。迷惑かけて…」
「別に迷惑ではねーよ。全然。…璃玖、しっかりしろよ。あんま落ち込むな。な?」
「………うん」
圭介の優しさと自分の情けなさに涙が出そうだった。
それから圭介は本当に可能な限り僕と一緒にいてくれた。平日はほぼ毎日職場まで迎えに来てくれて家まで送ってくれた。夜が不安だろうからと、週末は自宅のマンションに泊めてくれたりもした。仕事だって忙しいのに、僕以外にも友達たくさんいるし、他に付き合いもあるだろうに…。この頃の圭介には、本当に感謝しかない。
警察にも相談したところ、しばらく近隣のパトロールを強化してもらえた。
功を奏したのか、それ以降変な手紙も物も、一切来なくなった。常に圭介が一緒にいたから、すごいイケメンの恋人ができたと思われたのかもしれない。もしくは警察がうろついているのを見て怖じ気づいたのかもしれない。最初はそれでも不安だったけど、数ヶ月経つ頃にはもうすっかり安心しきっていた。
「本当に大丈夫かよ。もう送らなくて。俺は大丈夫なんだぞ。別に大変でもねーし」
「ううん、本当にもう平気だよ。何か変なことあったらまた相談するから。ありがとね、圭介。すごく助かったよ。圭介がいてくれてよかった」
「ならいいけどよ…。本当にすぐ言えよ、もしまた妙なことがあったら。放置したらダメだからな。分かったな?」
「うん」
こうして僕へのストーカー行為はそれっきりなくなった。
相手が誰だか分からないままで気持ち悪くはあったけど、どこかの誰かの気まぐれだったのだろうと、そのうち気にしなくなっていった。
それが、また。始まってしまったのだ。
今度は僕に対する、明確な悪意をもって。
それはある日、ふと始まった。
その日もいつものように仕事を終えて、いつものように帰宅した。ごく普通の平日だった。鍵を挿して、ドアを開ける。郵便物のチェックをしていると、中に一枚の白い紙が折り畳まれたものが混じっていた。
何だろう?これ。
僕は疑問に思いながらそれを開いた。中には少し癖のある手書きで、こう書かれていた。
『やっと出逢えた、僕の運命の人。いつもあなたを見守っています。』
「…………。 ……んん?」
え?これ何?
全く心当たりがなく、僕は首を捻った。何だろう。真っ先に思ったのは、誰か他の人の部屋と間違えたのだろうかということだ。ここのアパートは誰も外に表札を出していない。だから何となく、僕も同じようにしていた。賃貸だしね。最近はそういうところが多い。
おそらく、一目惚れした女の子の部屋とでも勘違いしたどこかの男の子が、うちの郵便受けに入れちゃったのだろうと。ならば届けに言ってあげるべきなのかもしれないけど……どこの誰宛てなのか手がかりは全くない。宛名も差出人も、何も書いてない。うーん。困ったな。どうしようもないよ。ごめんね…。と、僕は少し後ろめたく思いつつ、ゴミ箱にそっと捨てた。
それから数日後、また白い紙が入っていた。
『毎日お仕事お疲れ様。いつも見守っているよ。』
「……。」
前回と同じ癖の字。同じ紙。どう考えても同一人物だ。
ううーん…。
仕事に行ってることを知ってる…。もしかして、人違いじゃなくて、本当に僕宛て…?いや、でも、まさか。社会人なら平日のお昼はだいたい皆仕事だ。学生じゃなくて社会人に恋をしていれば、こんな手紙になるよね。
手紙というには…、正直、少し不気味だけど…。
何故宛名も差出人もないのだろう。
僕は少しだけ、嫌な気持ちがした。嫌な予感とでも言えばいいのか、なんとなく胸がざわついたのだ。
それからも数日置きに同じような手紙が入っていた。段々帰宅後に郵便受けを確認するのが憂鬱になってきた。しかも文面が少しずつ薄気味悪く感じるようになってきたのだ。
『金曜が終わったね。お疲れ様。週末はまたゆっくり読書をして休んでね。見守っているよ。』
『今日は少しだけ家を出るのが遅かったね。寝坊したのかと心配したよ。今日もお疲れ様。』
『甘い物が好きなのかな?可愛いね。今度何か美味しいものをプレゼントするよ。』
「…………。」
実害はない。他には特に何も変わったことはないのだ。でももう確信していた。これは人違いじゃない。間違いなく、僕宛ての手紙だ。僕が食材や日用品の買い物をしにスーパーに行き、時々お菓子も買っていることや、土日に市民図書館に通っていることも知ってる。
不気味すぎる…。怖い…。一体何が目的なの…?
ただの悪戯にしては手が込んでいるし、ワケが分からない。僕はどんどん不安になってきた。どうしよう。このまま放置しておいたら、いつか飽きて止めてくれるのかな…。
警察に相談しようかとも思ったけど、実際に何か被害がないと相手にしてもらえないとかよく聞くし…そもそも警察に相談って、緊張する。ハードルが高い。なかなかそこまではする気になれずにいた。
でもそれから数週間経っても謎の手紙は同じ頻度で届き続けた。3、4日に一度は絶対ポストに入っていた。そして次第に手紙だけではなくなってきた。帰宅するとドアノブに袋がかかっていて、中にお菓子が入っていたり。近所にはないどこかのケーキ屋さんのタルトが置いてあったこともあった。花の鉢植えが置いてあることもあった。そしてそれらに添えられた手紙には、もう僕がその人の恋人であるかのような内容まで書かれるようになってきた。
『お疲れ様。これ食べてゆっくり休んで。愛しているよ。』
『毎晩君を想ってるよ。同じ気持ちでいてくれると嬉しいな。おやすみ。僕の運命の人。』
「…………。」
僕は我慢し続けた。それしか方法はないと思った。とにかく一刻も早く飽きてほしいと願った。
気持ち悪くて帰宅するのが憂鬱になってきた、ある日。
ついに無視できないものが届いてしまった。
アパートの階段を上ってドアを見ると、…まただ。今日も何か置いてある。はぁ。もう嫌だよ…。
ドアノブにかかる袋に気付いて僕はうんざりした。重い気分でのそのそと歩き、ドアに辿り着く。やれやれ、今日は何だ…。知らない人からの食べ物なんて…、万が一にも何か変な薬でも混入されていたらと思うと、気持ち悪くて食べられない。でも勿体ないから捨てるときにすごい罪悪感が湧くんだ。もうほんと止めてほしいよ…。
大した覚悟もなく、いつものように袋の中を見た。
すると、
「……うっ」
生臭い匂いが漂っているのに気付き、僕は手で口元を覆った。何だこれ。中に入っているものを確認すると、コンビニに置いてあるようなプリンアラモードやクレープ。その上に、白い液体が大量にかかっていた。
「……っ!」
それが何か気付かないほどの子供じゃない。僕だって大人の男だ。生理現象として、同じものが出る。急激に襲ってくる吐き気と、凄まじい恐怖感。震える手でどうにか鍵を開け、放置しておくわけにもいかないその袋を指先でつまむようにして持ち、できるだけ息をしないように素早くキッチンの奥のゴミ箱に捨てた。そのままトイレに駆け込み嘔吐した。
もう無理だ。異常だ。もう耐えられない。相手は明らかにまともな人間じゃない。
ついに僕は圭介に相談してみることにした。
「そんなことお前…、…早く言えよ!!」
怒鳴られた。
「…さ、最初はずっと手紙だけだったんだ。なんか変なこと書いてはあるし、気持ち悪くはあったけど…。他には何もなくて…。…だからどうしようかと悩んでるうちに、エスカレートしてきて……ズルズルと…こんなことに……」
「お前なぁ…。それは明らかにストーカーだろ!土日も平日も常にお前の行動把握してるとか、恋人と思い込んで物贈ってくるとか…挙げ句の果てに、そんな……異常者だ。変質者だぞ!お前、変質者に狙われてるんだぞ。ずーっとどっかからそいつに見られてるんだぞ!」
「……。」
やっぱり、客観的に見てもそうだよね…。明らかに変態だよね…。僕は変態に目を付けられたんだ。
「お前なぁ、いくらなんでもちょっと無防備すぎるぞ。どーするつもりだったんだよ、このまま放っておいて何かあったら」
「…………うん」
「……。」
僕がすっかりしょぼくれて顔を上げられなくなってしまったので、圭介は黙った。溜息をつき、
「…しばらくの間、俺ができるだけお前と一緒に行動してやるから。他にもいろいろ、できる対策は考えようぜ。どうにか変質者がお前を諦める方向に持っていかねーと。警察にも行くぞ」
「…ご、ごめんね、圭介。迷惑かけて…」
「別に迷惑ではねーよ。全然。…璃玖、しっかりしろよ。あんま落ち込むな。な?」
「………うん」
圭介の優しさと自分の情けなさに涙が出そうだった。
それから圭介は本当に可能な限り僕と一緒にいてくれた。平日はほぼ毎日職場まで迎えに来てくれて家まで送ってくれた。夜が不安だろうからと、週末は自宅のマンションに泊めてくれたりもした。仕事だって忙しいのに、僕以外にも友達たくさんいるし、他に付き合いもあるだろうに…。この頃の圭介には、本当に感謝しかない。
警察にも相談したところ、しばらく近隣のパトロールを強化してもらえた。
功を奏したのか、それ以降変な手紙も物も、一切来なくなった。常に圭介が一緒にいたから、すごいイケメンの恋人ができたと思われたのかもしれない。もしくは警察がうろついているのを見て怖じ気づいたのかもしれない。最初はそれでも不安だったけど、数ヶ月経つ頃にはもうすっかり安心しきっていた。
「本当に大丈夫かよ。もう送らなくて。俺は大丈夫なんだぞ。別に大変でもねーし」
「ううん、本当にもう平気だよ。何か変なことあったらまた相談するから。ありがとね、圭介。すごく助かったよ。圭介がいてくれてよかった」
「ならいいけどよ…。本当にすぐ言えよ、もしまた妙なことがあったら。放置したらダメだからな。分かったな?」
「うん」
こうして僕へのストーカー行為はそれっきりなくなった。
相手が誰だか分からないままで気持ち悪くはあったけど、どこかの誰かの気まぐれだったのだろうと、そのうち気にしなくなっていった。
それが、また。始まってしまったのだ。
今度は僕に対する、明確な悪意をもって。
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