3 / 68
2.
しおりを挟む
ふう。今日もよく働いた。
暦の上ではもう秋のはずなのだが、いつまで経っても暑い。もう夜なのに。璃玖は会社の玄関を出て歩き出そうとした。
「佐倉さーん。お疲れ様でした!」
「あ、お疲れ様でしたー」
璃玖と同じ会社で働く事務員の女性たちが出てきて、一人が挨拶してくれた。璃玖も愛想良く返事をする。
佐倉璃玖が働いているこの文具メーカーは全国にいくつか営業所がある中小企業だ。一つ一つの営業所の規模もさほど大きくはなく、璃玖と同じくここの営業所で働いている事務員は、璃玖を入れても4人だ。そのうち璃玖以外の3人は皆女性。歳も皆わりと近く、優しい人ばかりで働きやすい。他は営業マンが数人と、所長が一人。
「私たち今からご飯食べて帰るの。佐倉さんも一緒に……って誘いたいところなんだけど、」
「今日はダメ。恋バナしたいんだもーん。佐倉さんは男の話なんて聞いてもつまんないよねぇ」
「あー…。あはは」
僕も男の人の方が好きだからそういう話にも参加しますよ、とは言いづらいので適当にごまかす。お互いにじゃあね、お疲れ様でしたーと言い手を振りあって、璃玖は一人自宅に向かって歩き出した。
いいな、皆楽しそうだな。璃玖は微笑ましいような寂しいような気持ちで物思いにふける。児童養護施設を出て18歳で上京してきた。東京なんて縁もゆかりもなかったけれど、璃玖は華やかな東京に子供の頃から憧れていたのだ。物心つく前から施設の中でずっと慎ましく暮らしていたからかもしれない。よくテレビで見る東京のオシャレな人々は、璃玖にはとてもキラキラ輝いて見えたのだ。大都会で好きなことをして楽しく生きて、自信に満ちているように思えた。大人になったら自分もあの輝いた街でいつかそんな風に暮らしてみたい。そんな漠然とした憧れがあった。
上京したての頃は苦労したが、今の会社に入社することができ、どうにか生活も軌道に乗ってきた。日々必死で生きているうちに、気付けば6年も経っていた。恵まれた生い立ちではないし、いい大学を出て大きな企業で華やかな仕事をしているわけでもない。決して憧れていたキラキラした日常ではないし、余裕のある暮らしはできていないが、人並みに自立して、ここで生きている。常に寂しさを抱えてはいたが、璃玖は今の生活に満足していた。
スーパーで数日分の食料品を買い足して帰ろうかな。今日は晩ごはん何にしよう…できるだけ節約メニューにしなきゃな。などと考えながら歩いていると、プルルル…とスマホの着信音が鳴る。なんとなく圭介だろうなと思って画面を見ると、やはりそうだった。
「もしもし。お疲れ様」
『おー。もう仕事終わったか?飯食いにいこうぜ。知り合いがやってる店に顔出す約束してるんだ。奢ってやるよ』
「ふふ。ありがとう」
同い年の友人の馬原圭介は若いながらもやり手の営業マンだ。超がつく大手企業に勤めていて羽振りがいい。子供の頃地元で同じ小学校に通っていたのだから、幼なじみというべきか。昔から璃玖の不遇をよく知っている。
今の圭介は璃玖が憧れていたようなキラキラライフを地で行くイケメンエリート人間だ。今となっては璃玖とは何の共通点もないはずなのだが、大人になって偶然東京で再会して以来気にかけてくれて、こうしてマメに連絡をくれる。
目印になる近くの大きなビルで待ち合わせをして通話を切り足早に歩いていくと、圭介はもうビルの下にいて璃玖を待っていてくれた。もしかして先に着いてから電話くれたのかな…。
「早いね。待たせてごめん」
「いや、俺も今着いたとこ。んじゃ移動するか」
「うん」
圭介は近くのコインパーキングに自分の車を停めていた。シートがふっかふかの高級車だ。すごいなぁ。助手席の座り心地が最高だ。仕事帰りの平日に璃玖を食事に誘うとき、圭介はよくこうして車で来ては最後に自宅まで送ってくれるのだ。圭介の住んでいる高級マンションから勤めている会社までは電車で一本で、わざわざ車を出す必要なんてないはずなのに。仕事で疲れている璃玖を送るためだけなのだろうと思う。なんて気が利いてるんだ。まるで彼女のような待遇だ。これだけイケメンでこんなに優しかったら、そりゃモテてモテてしかたないだろう。
「…なんだよ?ボケーッとした顔でジトーッとこっち見て。俺がイケメンすぎて見とれてるのか?」
「えぇ?そんなわけないじゃん。いつも悪いなって思ってただけ。ありがとね、わざわざ車で僕の会社の近くまで迎えに来てくれて…」
「気にすんな。こっちも仕事終わりにお前のそのポヤーンとした顔見るとなんか癒やされるんだよ。俺の息抜きの時間でもあるんだ」
「…なんでさっきからジトーッとかポヤーンとか変な擬音使うわけ?」
「はは。お前の間抜けっぽさを表してんだよ」
生意気な表情でニヤッと笑うのすら様になっている。背もかなり伸びていて、だいぶ差を付けられた。小学生の頃はよくからかわれたり髪を引っ張られたりほっぺたをつねられたりしていたけど、随分といい男に成長したものだ。
圭介が連れて来てくれたのは雰囲気のいいイタリアンのレストランだった。…いや、本当に…、こんな素敵なところ、デートで来るべき場所じゃないの?何でわざわざこんなレストランに?いいの?相手が僕で。
「だからー、この店のオーナーが知り合いなんだよ。近いうちに食べに来いって言われててさ。女と来たら四六時中気遣わねーといけねーから面倒だろうが。お前ぐらいが気楽でいいんだよ。いいから好きなもん食えよ」
口は悪いが彼の優しさだということはもう分かっていた。こうやっていろいろなお店に連れて行ってくれては素敵な食事をご馳走してくれる。申し訳ないから自分の分は払うよ、と言えばあーだこーだと強めに怒られるし、結局一円も出させてくれない。お酒も好きだし強いのに、僕を車で送るために平日に会うときは飲まないのだ。
こんなに完璧な男なのに彼女がいないことが信じられない。世の中の女性はなぜ彼を放っておくのか。いや、違うな。多分圭介の理想がものすごく高いんだ。どういう女性が彼を射止めるんだろう。ものすごく興味がある。
「そういやさ、今度会社の先輩のツテで呼ばれてるパーティーがあるんだ。なんか芸能人とかモデルも結構来るらしいぞ。お前も一緒に来ねぇ?俺の友達で一人モデルやってるやつがいてさ。そいつも行くらしいんだ。お前に紹介するよ」
さっぱりした風味の美味しいリゾットを夢中で食べている最中に、突然圭介がそんなことを言い出した。
「えぇ?僕がそんなパーティーに行けるわけないじゃん。ただの一般人だよ?僕。明らかに浮いちゃうでしょ」
動揺して言い返すと、圭介はははっと笑いながら、
「大丈夫だろ。人数多いから誰が誰だか全然分かんねーよ。お前黙ってればマシな顔してんだから、どっかのアイドル事務所の売り出し中の坊やかなーぐらいに思われるだろ。小せえし童顔だし、皆酒入ってるから酔っててマシに見えるって」
「ちょっと…どういう意味?マシに見えるって。あと僕は別に小さくないよ。身長そこそこあるもん。圭介が大きいだけだよ」
「分かった分かった。そういうことにしといてやるから、来いよ。見てみたいだろ?生で芸能人」
何だか適当にあしらわれたが、そのパーティーには少し興味もあった。そもそも僕の人生にはパーティーなんて縁がないのだ。人生で一度ぐらい、そういう場に足を踏み入れてみたい、かもしれない。
「うん…。じゃあ…大丈夫そうなら、行ってみる…」
「すげー自信なさげだな。大丈夫だって。つまんなかったらさっさと抜けて帰ろうぜ」
「うん」
なんだかんだ言ってもこうやって僕を楽しませようとしてくれるあたり、やっぱり圭介は優しい。
僕は初めてのパーティーを想像して少し浮かれた気分になりながら、圭介がやたらと勧めてくれるワインを一人だけ飲みつつ食事を楽しんだ。
暦の上ではもう秋のはずなのだが、いつまで経っても暑い。もう夜なのに。璃玖は会社の玄関を出て歩き出そうとした。
「佐倉さーん。お疲れ様でした!」
「あ、お疲れ様でしたー」
璃玖と同じ会社で働く事務員の女性たちが出てきて、一人が挨拶してくれた。璃玖も愛想良く返事をする。
佐倉璃玖が働いているこの文具メーカーは全国にいくつか営業所がある中小企業だ。一つ一つの営業所の規模もさほど大きくはなく、璃玖と同じくここの営業所で働いている事務員は、璃玖を入れても4人だ。そのうち璃玖以外の3人は皆女性。歳も皆わりと近く、優しい人ばかりで働きやすい。他は営業マンが数人と、所長が一人。
「私たち今からご飯食べて帰るの。佐倉さんも一緒に……って誘いたいところなんだけど、」
「今日はダメ。恋バナしたいんだもーん。佐倉さんは男の話なんて聞いてもつまんないよねぇ」
「あー…。あはは」
僕も男の人の方が好きだからそういう話にも参加しますよ、とは言いづらいので適当にごまかす。お互いにじゃあね、お疲れ様でしたーと言い手を振りあって、璃玖は一人自宅に向かって歩き出した。
いいな、皆楽しそうだな。璃玖は微笑ましいような寂しいような気持ちで物思いにふける。児童養護施設を出て18歳で上京してきた。東京なんて縁もゆかりもなかったけれど、璃玖は華やかな東京に子供の頃から憧れていたのだ。物心つく前から施設の中でずっと慎ましく暮らしていたからかもしれない。よくテレビで見る東京のオシャレな人々は、璃玖にはとてもキラキラ輝いて見えたのだ。大都会で好きなことをして楽しく生きて、自信に満ちているように思えた。大人になったら自分もあの輝いた街でいつかそんな風に暮らしてみたい。そんな漠然とした憧れがあった。
上京したての頃は苦労したが、今の会社に入社することができ、どうにか生活も軌道に乗ってきた。日々必死で生きているうちに、気付けば6年も経っていた。恵まれた生い立ちではないし、いい大学を出て大きな企業で華やかな仕事をしているわけでもない。決して憧れていたキラキラした日常ではないし、余裕のある暮らしはできていないが、人並みに自立して、ここで生きている。常に寂しさを抱えてはいたが、璃玖は今の生活に満足していた。
スーパーで数日分の食料品を買い足して帰ろうかな。今日は晩ごはん何にしよう…できるだけ節約メニューにしなきゃな。などと考えながら歩いていると、プルルル…とスマホの着信音が鳴る。なんとなく圭介だろうなと思って画面を見ると、やはりそうだった。
「もしもし。お疲れ様」
『おー。もう仕事終わったか?飯食いにいこうぜ。知り合いがやってる店に顔出す約束してるんだ。奢ってやるよ』
「ふふ。ありがとう」
同い年の友人の馬原圭介は若いながらもやり手の営業マンだ。超がつく大手企業に勤めていて羽振りがいい。子供の頃地元で同じ小学校に通っていたのだから、幼なじみというべきか。昔から璃玖の不遇をよく知っている。
今の圭介は璃玖が憧れていたようなキラキラライフを地で行くイケメンエリート人間だ。今となっては璃玖とは何の共通点もないはずなのだが、大人になって偶然東京で再会して以来気にかけてくれて、こうしてマメに連絡をくれる。
目印になる近くの大きなビルで待ち合わせをして通話を切り足早に歩いていくと、圭介はもうビルの下にいて璃玖を待っていてくれた。もしかして先に着いてから電話くれたのかな…。
「早いね。待たせてごめん」
「いや、俺も今着いたとこ。んじゃ移動するか」
「うん」
圭介は近くのコインパーキングに自分の車を停めていた。シートがふっかふかの高級車だ。すごいなぁ。助手席の座り心地が最高だ。仕事帰りの平日に璃玖を食事に誘うとき、圭介はよくこうして車で来ては最後に自宅まで送ってくれるのだ。圭介の住んでいる高級マンションから勤めている会社までは電車で一本で、わざわざ車を出す必要なんてないはずなのに。仕事で疲れている璃玖を送るためだけなのだろうと思う。なんて気が利いてるんだ。まるで彼女のような待遇だ。これだけイケメンでこんなに優しかったら、そりゃモテてモテてしかたないだろう。
「…なんだよ?ボケーッとした顔でジトーッとこっち見て。俺がイケメンすぎて見とれてるのか?」
「えぇ?そんなわけないじゃん。いつも悪いなって思ってただけ。ありがとね、わざわざ車で僕の会社の近くまで迎えに来てくれて…」
「気にすんな。こっちも仕事終わりにお前のそのポヤーンとした顔見るとなんか癒やされるんだよ。俺の息抜きの時間でもあるんだ」
「…なんでさっきからジトーッとかポヤーンとか変な擬音使うわけ?」
「はは。お前の間抜けっぽさを表してんだよ」
生意気な表情でニヤッと笑うのすら様になっている。背もかなり伸びていて、だいぶ差を付けられた。小学生の頃はよくからかわれたり髪を引っ張られたりほっぺたをつねられたりしていたけど、随分といい男に成長したものだ。
圭介が連れて来てくれたのは雰囲気のいいイタリアンのレストランだった。…いや、本当に…、こんな素敵なところ、デートで来るべき場所じゃないの?何でわざわざこんなレストランに?いいの?相手が僕で。
「だからー、この店のオーナーが知り合いなんだよ。近いうちに食べに来いって言われててさ。女と来たら四六時中気遣わねーといけねーから面倒だろうが。お前ぐらいが気楽でいいんだよ。いいから好きなもん食えよ」
口は悪いが彼の優しさだということはもう分かっていた。こうやっていろいろなお店に連れて行ってくれては素敵な食事をご馳走してくれる。申し訳ないから自分の分は払うよ、と言えばあーだこーだと強めに怒られるし、結局一円も出させてくれない。お酒も好きだし強いのに、僕を車で送るために平日に会うときは飲まないのだ。
こんなに完璧な男なのに彼女がいないことが信じられない。世の中の女性はなぜ彼を放っておくのか。いや、違うな。多分圭介の理想がものすごく高いんだ。どういう女性が彼を射止めるんだろう。ものすごく興味がある。
「そういやさ、今度会社の先輩のツテで呼ばれてるパーティーがあるんだ。なんか芸能人とかモデルも結構来るらしいぞ。お前も一緒に来ねぇ?俺の友達で一人モデルやってるやつがいてさ。そいつも行くらしいんだ。お前に紹介するよ」
さっぱりした風味の美味しいリゾットを夢中で食べている最中に、突然圭介がそんなことを言い出した。
「えぇ?僕がそんなパーティーに行けるわけないじゃん。ただの一般人だよ?僕。明らかに浮いちゃうでしょ」
動揺して言い返すと、圭介はははっと笑いながら、
「大丈夫だろ。人数多いから誰が誰だか全然分かんねーよ。お前黙ってればマシな顔してんだから、どっかのアイドル事務所の売り出し中の坊やかなーぐらいに思われるだろ。小せえし童顔だし、皆酒入ってるから酔っててマシに見えるって」
「ちょっと…どういう意味?マシに見えるって。あと僕は別に小さくないよ。身長そこそこあるもん。圭介が大きいだけだよ」
「分かった分かった。そういうことにしといてやるから、来いよ。見てみたいだろ?生で芸能人」
何だか適当にあしらわれたが、そのパーティーには少し興味もあった。そもそも僕の人生にはパーティーなんて縁がないのだ。人生で一度ぐらい、そういう場に足を踏み入れてみたい、かもしれない。
「うん…。じゃあ…大丈夫そうなら、行ってみる…」
「すげー自信なさげだな。大丈夫だって。つまんなかったらさっさと抜けて帰ろうぜ」
「うん」
なんだかんだ言ってもこうやって僕を楽しませようとしてくれるあたり、やっぱり圭介は優しい。
僕は初めてのパーティーを想像して少し浮かれた気分になりながら、圭介がやたらと勧めてくれるワインを一人だけ飲みつつ食事を楽しんだ。
32
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説

僕の部下がかわいくて仕方ない
まつも☆きらら
BL
ある日悠太は上司のPCに自分の画像が大量に保存されているのを見つける。上司の田代は悪びれることなく悠太のことが好きだと告白。突然のことに戸惑う悠太だったが、田代以外にも悠太に想いを寄せる男たちが現れ始め、さらに悠太を戸惑わせることに。悠太が選ぶのは果たして誰なのか?

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
思い出して欲しい二人
春色悠
BL
喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。
そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。
一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。
そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。

【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。
カヨワイさつき
BL
小学生の頃両親が蒸発、その後親戚中をたらいまわしにされ住むところも失った田辺輝(たなべ てる)は毎日切り詰めた生活をしていた。複数のバイトしていたある日、コスプレ?した男と出会った。
異世界ファンタジー、そしてちょっぴりすれ違いの恋愛。
ドワーフ族に助けられ家族として過ごす"テル"。本当の両親は……。
そして、コスプレと思っていた男性は……。

僕のために、忘れていて
ことわ子
BL
男子高校生のリュージは事故に遭い、最近の記憶を無くしてしまった。しかし、無くしたのは最近の記憶で家族や友人のことは覚えており、別段困ることは無いと思っていた。ある一点、全く記憶にない人物、黒咲アキが自分の恋人だと訪ねてくるまでは────
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる