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第二章
第25話 十二学区撤退戦(2)『絵』
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2.
透哉とホタルの姿は空にあった。
眼下に魔人たちの怒声が飛び交う屋上を望みながらの、優雅な夜間飛行である。
しかし、こちらも地上に負けず劣らず、怒声が飛び交う。
「ふっざけんな! 味方諸共電撃に巻き込む作戦があるか!?」
「仕方がないだろ! あの場合は! 飛んで逃げるにしても距離を取るまでは安全とは言えなかったのだ!」
「それでも俺が動けなくなったらどうするつもりだ!?」
「致死量を耐えられるお前が、あの程度でくたばるはずがないだろう?」
恐らく、以前の学園のプールでのことを言っているのだろう。
過去に電撃の直撃を受けたり『雷王』で突き刺されたりする経緯を持つ透哉だが、痛みくらいは感じるのだ。
「耐久テストはクリア済みってか!?」
「はははっ、そういうわけだ!」
「学園に戻ったら覚えてろよ」
「まぁ、そう言うな。それよりもう少しで学区を抜けるぞっ」
ホタルはカラカラと笑いながら、透哉に本物の人を殺させずに済んだことにひとまず胸をなで下ろす。
あの場での言及は避けたが、魔人たちへの躊躇のない一閃には、肝を冷やした。殿を申し出たこともホタルの不安に拍車をかけた。いかに払拭しようにも、訓練場の死屍累々が頭を過る。
離脱しなかったらどうなっていたか。想像するだけでおぞましい。
結果、味方への自傷と言う本来避けるべき愚策を取ったのも、透哉を救うためだ。
意味を持たない些細な抵抗かもしれない。それでも今ばかりは自分の判断が正しかったと信じたい。
足と腕を切断された二人の魔人のことが気になったが、考えるのを止めた。
世にも珍しい、空中での口論をしつつも、二人は着々と帰途へ向けて移動している。
しかし、スムーズに移動しているのはあくまでホタルだけだ。
透哉はホタルの手を握って、買い物袋みたいにぶら下がり、初夏の夜風に揺られている。
不安定極まりない飛び方だが、抱き抱えられたり、背負われたりしたら男としての尊厳に関わるので、甘んじて受け入れている。
来たときは潜った学区同士を区切る大きなゲートを飛び越えた二人は、十二学区の遙か上空を磁力を使って飛びながら言い争いを続ける。
「ったく、まさか十二学区の夜空でお散歩ごっこする羽目になるとはな」
「お散歩ごっこ? ハハッ、いいではないか、ごっこで!」
実際、ホタルにとってはごっこでもなんでもよかった。
今宵の殺伐とした出来事を、この逃避行を少しでも穏やかにできるなら。
ホタルは一人誓う。
決してこの手を離さない、と。
透哉がこれ以上闇に沈んでしまわないように、これからも握っていようと。
それは危機的状況からの脱却がもたらした、束の間の安息だった。
「今更なんだが、重くはないのか?」
「さほど苦ではないが、二人分の体重を支える分、魔力の消費は多いな。十二学区を抜けたら歩いてもらうぞ? 流石に、魔力を使いすぎた」
「つまり?」
「疲れたのだ」
透哉を責めるつもりなどないが、行きがけに魔力を使いすぎた。
市街地を眼下に望みながら、十二学区の夜空を悠然と飛んでいく。
透哉は念のため、地上からの狙撃の可能性も考え、警戒するが地上にそれらしき魔力反応はない。
相変わらずサイレンの音は五月蠅いが、それらが高所を航行中の自分たちに影響が及ぶとは思えなかった。
敵地とは言え、ビル群を眼下に見下ろせるほどの上空だ。
深夜でも見晴らしはよく、仮に何が来ようとも、初動で感知して対応出来る自信があった。
増して、接敵することなど万に一も考慮していなかった。
そんな穏やかな夜間飛行の最中、昨日の昼間に入場したコンサートホールが、巨大な狛犬のように鎮座しているのが見えた。具体的な距離感は曖昧だが、見知った建物の存在が、透哉に希望をもたらした。
「コンサートホールが見えた! 多分もう少しでパレットだ。もうひと頑張り頼むぞ?」
「ああ、任せておけ!」
此度の十二学区訪問は、時間にすれば一日にも満たない。
しかし、二人にとって余りにも多くのことが起こり過ぎた。
長かった旅の終わりに嬉々として答えるホタル。
同時に緩みが生まれ、周囲への意識が散漫になっていた。
そんなホタルの意識を蘇らせたのは、ぶら下がった透哉だった。
「源! 上昇しろ!」
「――っ!」
迫り来る高威力の何かを察知した透哉は叫んだ。
その急激な申し出に、ホタルは返事より先に急上昇を試みる。
角度はほぼ垂直。
重力に逆らったことで、全身を押しつぶすような衝撃に襲われる。
ホタルにぶら下がった透哉のつま先の数センチ下、闇夜を照らす緑色の旋風が貫いた。
しかし、突き抜けた旋風の余波は、真下からの風圧となって透哉とホタルを襲う。
風に煽られてバランスを失おうとも、磁力に依存したホタルの飛行に影響はない。
しかし、ぶら下がった透哉は大きく揺られ、合わせてホタルも振りまわされる。
透哉は風に揺られながら、地上に複数の緑色の輝きを見た。
「うおおおおっ!?」
「御波、手を離すなよ!?」
「分かってる! ってもなんだ、この攻撃は!?」
自分たちは安全圏にいると驕っていた。
ここは未知が跋扈する十二学区。
殺希の元で嫌と言うほど体験しながら、予測不可能な追撃者の予測を怠っていた。
『なんだ今のは!?』
『新手だっ!』
敵襲を気に、二人は『白檻』を介した通信に切り替える。
そんな二人の前に――来る。
全く有り得ないことだった。
十二学区のビル群を眼下に望む高所にて、直立する人影が立ち塞がったのだ。
漆黒のボディスーツに鋭角なフォルムのヘッドセット。
いずれも飛行する際の摩擦を軽減させるための工夫が凝らされた一品だ。
しかし、肝心の飛行を担うであろう代物に思わず息を飲んだ。背後に広がる奇妙な機械の羽根、翼に。
その人影は、何の羽ばたきもなしに、空中に直立していると誤認してしまうほど静かに飛行していた。
目を凝らさなければ分からないほどの小さな上下の揺れは、ほとんど誤差レベル。ホバリングという言葉でも足りない安定した飛行は、生物面からも科学面からも逸脱して見えた。
そんな非日常の異物を纏った人影が、笑いを堪えるように肩を揺らしている。
「へぇ、今の避けるんだ。ゾクゾクするじゃないかい!」
嗜虐的な声には聞き覚えがあった。
顔の輪郭にも、見覚えがあった。
しかし、その背を彩る無骨な装備は、以前とまるで異なる。
攻撃的で鋭利なフォルムは、蜻蛉の羽よりも戦闘機の翼を想起させた。
飛行用と言うよりも、戦闘用に作られた物だと直感する。
透哉は『原石』の力で見て、思わず息を飲んだ。
デバイス中を流れる魔力の総量自体は驚くべき量ではなかった。
だからこそ、驚いた。
そんな微量で飛行を可能にする十二学区の科学力に。
乾電池で車を動かすみたいに、出力される動力に対して電源が余りに小さい。
圧倒的な効率の良さ、馬鹿げた費用対効果が実現している。
ボディスーツ内部に血管のように張り巡らされた細いケーブルにも、魔力の導通が確認できた。耐久値と身体能力の向上に一役買っているのは言うまでもない。
十二学区と言う世界が生み出した魔力と科学の怪物が、侵入者討伐の命を受けて、敵対していた。
そして、その見覚えのある顔が、月明かりの下、明らかになる。
ヘッドセットの合間から溢れた茶色い髪は、襟までで切り揃えられた短髪。
以前は純粋な好奇心に揺れていた瞳が、今は侵入者を屠るための嗜虐心で爛々と輝いていた。
『御波、まさかコイツは……っ!』
『あぁ、教えてやる。コイツは前来たときにパレットで出会った、エレメントのメンバー、松島つばさだっ!』
事前にエレメントは、エンチャンターとしての力を示した上で編成されたメンバーだと湊に聞かされた。
十二学区内での騒動に彼女たちがかり出されるのは必然だった。
つばさは手にした戦斧を無造作に振り上げる。
巻き起こったのは、見当も付かない突風。
ホタルの体が不自然に浮かぶ。風の影響ではなく、体が軽くなったみたいに。
大切な物を落としてしまったみたいに。
『――――――――っっっ!!!』
声にならない絶叫。
離さないと誓った手が、猛る烈風に煽られ、容易く解けてしまった。
明かりの消えた無骨なコンクリートの海に、透哉が飲み込まれるのが見えた。
つばさが巻き起こした烈風は、敵地のど真ん中で無情にも二人を切り離した。
透哉とホタルの姿は空にあった。
眼下に魔人たちの怒声が飛び交う屋上を望みながらの、優雅な夜間飛行である。
しかし、こちらも地上に負けず劣らず、怒声が飛び交う。
「ふっざけんな! 味方諸共電撃に巻き込む作戦があるか!?」
「仕方がないだろ! あの場合は! 飛んで逃げるにしても距離を取るまでは安全とは言えなかったのだ!」
「それでも俺が動けなくなったらどうするつもりだ!?」
「致死量を耐えられるお前が、あの程度でくたばるはずがないだろう?」
恐らく、以前の学園のプールでのことを言っているのだろう。
過去に電撃の直撃を受けたり『雷王』で突き刺されたりする経緯を持つ透哉だが、痛みくらいは感じるのだ。
「耐久テストはクリア済みってか!?」
「はははっ、そういうわけだ!」
「学園に戻ったら覚えてろよ」
「まぁ、そう言うな。それよりもう少しで学区を抜けるぞっ」
ホタルはカラカラと笑いながら、透哉に本物の人を殺させずに済んだことにひとまず胸をなで下ろす。
あの場での言及は避けたが、魔人たちへの躊躇のない一閃には、肝を冷やした。殿を申し出たこともホタルの不安に拍車をかけた。いかに払拭しようにも、訓練場の死屍累々が頭を過る。
離脱しなかったらどうなっていたか。想像するだけでおぞましい。
結果、味方への自傷と言う本来避けるべき愚策を取ったのも、透哉を救うためだ。
意味を持たない些細な抵抗かもしれない。それでも今ばかりは自分の判断が正しかったと信じたい。
足と腕を切断された二人の魔人のことが気になったが、考えるのを止めた。
世にも珍しい、空中での口論をしつつも、二人は着々と帰途へ向けて移動している。
しかし、スムーズに移動しているのはあくまでホタルだけだ。
透哉はホタルの手を握って、買い物袋みたいにぶら下がり、初夏の夜風に揺られている。
不安定極まりない飛び方だが、抱き抱えられたり、背負われたりしたら男としての尊厳に関わるので、甘んじて受け入れている。
来たときは潜った学区同士を区切る大きなゲートを飛び越えた二人は、十二学区の遙か上空を磁力を使って飛びながら言い争いを続ける。
「ったく、まさか十二学区の夜空でお散歩ごっこする羽目になるとはな」
「お散歩ごっこ? ハハッ、いいではないか、ごっこで!」
実際、ホタルにとってはごっこでもなんでもよかった。
今宵の殺伐とした出来事を、この逃避行を少しでも穏やかにできるなら。
ホタルは一人誓う。
決してこの手を離さない、と。
透哉がこれ以上闇に沈んでしまわないように、これからも握っていようと。
それは危機的状況からの脱却がもたらした、束の間の安息だった。
「今更なんだが、重くはないのか?」
「さほど苦ではないが、二人分の体重を支える分、魔力の消費は多いな。十二学区を抜けたら歩いてもらうぞ? 流石に、魔力を使いすぎた」
「つまり?」
「疲れたのだ」
透哉を責めるつもりなどないが、行きがけに魔力を使いすぎた。
市街地を眼下に望みながら、十二学区の夜空を悠然と飛んでいく。
透哉は念のため、地上からの狙撃の可能性も考え、警戒するが地上にそれらしき魔力反応はない。
相変わらずサイレンの音は五月蠅いが、それらが高所を航行中の自分たちに影響が及ぶとは思えなかった。
敵地とは言え、ビル群を眼下に見下ろせるほどの上空だ。
深夜でも見晴らしはよく、仮に何が来ようとも、初動で感知して対応出来る自信があった。
増して、接敵することなど万に一も考慮していなかった。
そんな穏やかな夜間飛行の最中、昨日の昼間に入場したコンサートホールが、巨大な狛犬のように鎮座しているのが見えた。具体的な距離感は曖昧だが、見知った建物の存在が、透哉に希望をもたらした。
「コンサートホールが見えた! 多分もう少しでパレットだ。もうひと頑張り頼むぞ?」
「ああ、任せておけ!」
此度の十二学区訪問は、時間にすれば一日にも満たない。
しかし、二人にとって余りにも多くのことが起こり過ぎた。
長かった旅の終わりに嬉々として答えるホタル。
同時に緩みが生まれ、周囲への意識が散漫になっていた。
そんなホタルの意識を蘇らせたのは、ぶら下がった透哉だった。
「源! 上昇しろ!」
「――っ!」
迫り来る高威力の何かを察知した透哉は叫んだ。
その急激な申し出に、ホタルは返事より先に急上昇を試みる。
角度はほぼ垂直。
重力に逆らったことで、全身を押しつぶすような衝撃に襲われる。
ホタルにぶら下がった透哉のつま先の数センチ下、闇夜を照らす緑色の旋風が貫いた。
しかし、突き抜けた旋風の余波は、真下からの風圧となって透哉とホタルを襲う。
風に煽られてバランスを失おうとも、磁力に依存したホタルの飛行に影響はない。
しかし、ぶら下がった透哉は大きく揺られ、合わせてホタルも振りまわされる。
透哉は風に揺られながら、地上に複数の緑色の輝きを見た。
「うおおおおっ!?」
「御波、手を離すなよ!?」
「分かってる! ってもなんだ、この攻撃は!?」
自分たちは安全圏にいると驕っていた。
ここは未知が跋扈する十二学区。
殺希の元で嫌と言うほど体験しながら、予測不可能な追撃者の予測を怠っていた。
『なんだ今のは!?』
『新手だっ!』
敵襲を気に、二人は『白檻』を介した通信に切り替える。
そんな二人の前に――来る。
全く有り得ないことだった。
十二学区のビル群を眼下に望む高所にて、直立する人影が立ち塞がったのだ。
漆黒のボディスーツに鋭角なフォルムのヘッドセット。
いずれも飛行する際の摩擦を軽減させるための工夫が凝らされた一品だ。
しかし、肝心の飛行を担うであろう代物に思わず息を飲んだ。背後に広がる奇妙な機械の羽根、翼に。
その人影は、何の羽ばたきもなしに、空中に直立していると誤認してしまうほど静かに飛行していた。
目を凝らさなければ分からないほどの小さな上下の揺れは、ほとんど誤差レベル。ホバリングという言葉でも足りない安定した飛行は、生物面からも科学面からも逸脱して見えた。
そんな非日常の異物を纏った人影が、笑いを堪えるように肩を揺らしている。
「へぇ、今の避けるんだ。ゾクゾクするじゃないかい!」
嗜虐的な声には聞き覚えがあった。
顔の輪郭にも、見覚えがあった。
しかし、その背を彩る無骨な装備は、以前とまるで異なる。
攻撃的で鋭利なフォルムは、蜻蛉の羽よりも戦闘機の翼を想起させた。
飛行用と言うよりも、戦闘用に作られた物だと直感する。
透哉は『原石』の力で見て、思わず息を飲んだ。
デバイス中を流れる魔力の総量自体は驚くべき量ではなかった。
だからこそ、驚いた。
そんな微量で飛行を可能にする十二学区の科学力に。
乾電池で車を動かすみたいに、出力される動力に対して電源が余りに小さい。
圧倒的な効率の良さ、馬鹿げた費用対効果が実現している。
ボディスーツ内部に血管のように張り巡らされた細いケーブルにも、魔力の導通が確認できた。耐久値と身体能力の向上に一役買っているのは言うまでもない。
十二学区と言う世界が生み出した魔力と科学の怪物が、侵入者討伐の命を受けて、敵対していた。
そして、その見覚えのある顔が、月明かりの下、明らかになる。
ヘッドセットの合間から溢れた茶色い髪は、襟までで切り揃えられた短髪。
以前は純粋な好奇心に揺れていた瞳が、今は侵入者を屠るための嗜虐心で爛々と輝いていた。
『御波、まさかコイツは……っ!』
『あぁ、教えてやる。コイツは前来たときにパレットで出会った、エレメントのメンバー、松島つばさだっ!』
事前にエレメントは、エンチャンターとしての力を示した上で編成されたメンバーだと湊に聞かされた。
十二学区内での騒動に彼女たちがかり出されるのは必然だった。
つばさは手にした戦斧を無造作に振り上げる。
巻き起こったのは、見当も付かない突風。
ホタルの体が不自然に浮かぶ。風の影響ではなく、体が軽くなったみたいに。
大切な物を落としてしまったみたいに。
『――――――――っっっ!!!』
声にならない絶叫。
離さないと誓った手が、猛る烈風に煽られ、容易く解けてしまった。
明かりの消えた無骨なコンクリートの海に、透哉が飲み込まれるのが見えた。
つばさが巻き起こした烈風は、敵地のど真ん中で無情にも二人を切り離した。
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