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第二章
第16話 砕かれた想い。(1)『絵』
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1.
透哉は昨晩目の当たりした光景をホタルに朝一番に連絡した。
激怒すると予測していたが、声は意外と静かで怒りよりも悲しみが勝る悲痛な物だった。
伝えた透哉自身もホタルと同じだった。
自分たちが他の誰かを責められる立場にないことは理解している。
それでも、一目見て分かる慰霊の場を荒らす、その行為がショックだったのだ。
所詮瓦礫の石を立てて花を供えただけに過ぎない。
しかし、二人にとってあの場所に込めた思いは計り知れない。
懺悔であり決別の場所、透哉とホタルにとって誰にも荒らされたくない聖域なのだ。
誰が、と犯人を探る一方で透哉は恐ろしいと思う。
子供が砂場の砂山を踏み潰すような気軽さで行った安易な悪戯ならまだいい。
しかし、もしも、あの石碑の意味と場所を理解して蛮行に及んだのだとしたら。その裏にある感情はどれほど強い物なのか。
透哉は食べた朝食を戻しそうになったのを押さえ、学園に登校するべく靴を履き替え、玄関を出た。
辺りには誰もおらず、寮の庭には透哉一人だった。
寮生活になってから透哉は早起きになった。理由は簡単で人混みを避けたかったから。食堂の利用は大体一番だし、寮を出るときも一人最初に出ることがほとんどだ。
こうして一人、静かな空気の中で朝日を浴びながら考えを巡らせるのが日課だった。
けれど、この日は違った。
寮の裏側から聞き慣れた声がした。
普段なら誰かの声が聞こえても学園へと向かうのだが、昨晩の出来事、今朝のホタルとの暗い会話が祟り、誰かと他愛もないやり取りをして気持ちを落ち着かせたい、そう思った。
学園に向いていた足を寮の裏に向け、しかし、透哉は足を止めた。
『クソ犬、お前、自分の正体を知りたいか?』
『僕の……正体?』
『そうだ。実はな、お前は犬じゃねーんだ』
そして、不意に耳に飛び込んできた衝撃的な会話に、思わず物陰に身を潜めた。
声の主は間違いなく豪々吾と松風。
盗み聞きに抵抗はあったが、昨晩豪々吾とあんな話しをした矢先である。透哉が慎重になるのは必然だった。
(一体何を言うつもりだ? まさか、魔人であることを突きつける気か!?)
透哉が早合点していただけで豪々吾はやはり知っていたのだ。豪々吾を一般の生徒と甘く見ていたのかもしれない。
でも、それだとしたら松風を取り巻く環境、魔人蔑視への理解が及んでいないとしか思えない。
矢場が自分にしたように、なんとしても阻む必要があった。
『お前は――馬だっ!!!』
『うーまぁ?』
『そうだ! そうすることで七夕祭にも参加できる!』
――は?
豪々吾の暴露を阻止するために飛び出した透哉だったが、話しの急な脱線に足がもつれ、転がりながら二人の前に滑り出した。
「おうおう、ブラザー!? 朝からヘッドスライディングとは健康的だなぁ!?」
「どしたん、御波?」
うつ伏せに転がる透哉の頭上から、豪々吾の快活な笑い声とぽかんとした松風の声が振ってきた。
「はははっ、何やってんだろうな俺……」
勘違いと早合点で飛び出した透哉は無様な姿を自嘲し、溜息を漏らした。
目にした物、それは茶色い勇壮……改め、愉快な紙製の馬鎧を装着した松風犬太郎の姿だった。
それは昨晩透哉が床についた後に豪々吾がダンボール箱で拵えた物だった。
単純に切って貼っただけの品ではなく、部分的にダンボールを重ねることで立体感を出し、マジックで細部の装飾を表現された一晩の間に生み出されたとは思えない匠の逸品である。
鞍の代わりに小さめのクッションが松風の小さな背中にちょこんと乗っている。
透哉的には色々言いたいことはあったが、立ち聞きしていた後ろめたさもあって余り強く言えない。
一ミリでもいいから昨晩の真面目な豪々吾に帰ってきて欲しいと思う透哉だった。頭を抱える透哉をよそに、豪々吾は松風の背に跨がる。
傍目には子供用の自転車に乗っているようなアンバランスな光景。明らかな過積載である。
しかし、明らかな体格差にも松風に動じる様子はない。
それは魔人としての本質である強化された肉体が松風にも備わっているという裏付けである。自然と神妙な顔つきになっている透哉とは裏腹に、松風の顔はどこか誇らしげである。
本当の馬になりきっているのか、足を真っ直ぐ伸ばして体高を限界まで上げ「ぶるるっ」とそれっぽく鳴きながら真っ直ぐ前を向いている。
その姿は戦地へ赴く勇将を運ぶ名馬のような出で立ち(本人的には)である。
「行くぜ松風! 突撃ィ!!!」
「ひひーん! アニキッ!」
胡散臭い嘶きを上げ、松風が力強い出走をみせ――
「何を朝から騒いどんじゃあ! バカどもぉ!」
――ることはなく、寮母剛田ケムリのドロップキックの直撃を食らい三秒で落馬した。
その後、ケムリの手によってダンボール馬鎧はむしり取られてしまったが、豪々吾は気をよくした松風に騎乗したまま学園に向かってしまった。
結局何だったのか。
珍事の傍観者として取り残された透哉は一人と一匹が去った方向をぼんやりと眺めていた。
その肩を不意に誰かが掴んだ。急に現実に引き戻され、誰だろう? 振り返ると恐ろしい剣幕のケムリの顔があった。
「御波、お前夜中にどこか行ってたか?」
「え、」
突然のケムリの問いに透哉は凍り付き、鞄を落とした。
「やっぱりそうか」
「見ていたのか?」
「まぁ、見つけたのはたまたま。寮から外に出て行く姿が見えたから」
深夜の二時を回っていたから辺りは真っ暗だったはず。玄関や門の前に明かりはあるがとても判別できるとは思えない。今更誤魔化すつもりはないが種ぐらいは知っておきたかった。
「よく俺だって分かったな」
「誰かは分からなかった。御波お前、律儀に玄関で靴を履き替えて出て行っただろ?」
「あー、」
透哉は間延びした声を出しながら納得した。ケムリは寮の敷地内から脱走する人影を目撃したが、正体は判別できなかった。だからその特定のために靴箱に手がかりを求めた。
そして、その中で唯一靴が入れ替わっていたのが透哉だったというわけだ。
種としては何ら不思議ではない。
「別に責めているわけじゃねーよ。俺自身、似た経験があるから。ただ、何かあったときに管理責任を問われるんでな」
ケムリは吸い殻を携帯灰皿に押し込むと新たな煙草に火を灯す。
「答えないと学園に報告されるのか?」
「具体的なことは言わなくてもいい。そうだな、危ないことしてないなら今回は不問にしてやる」
「危ないことはしていない。少し考えごとがしたくなって一人で散歩しただけだ」
ウソは言っていない。
実際妙なモヤモヤを抑えられなくなって出かけたのは事実だ。散歩と呼べるほど穏やかではなかったが。
「なら問題ねーな」
「信じてくれるのか?」
「ああ。第一、発覚を恐れる周到なヤツが靴を履き替えるわけないだろ? ばれたくなけりゃ他に靴を用意して部屋から直に脱走するだろ?」
「確かに」
「衝動的で、初犯。実害がないなら咎める理由はないっ! 心配だけはかけんなよ?」
「恩に着る。じゃあ、学園に行ってくる」
「おう、気をつけてなー!」
ケムリの檄を背に受けながら透哉は寮を後にした。
透哉は昨晩目の当たりした光景をホタルに朝一番に連絡した。
激怒すると予測していたが、声は意外と静かで怒りよりも悲しみが勝る悲痛な物だった。
伝えた透哉自身もホタルと同じだった。
自分たちが他の誰かを責められる立場にないことは理解している。
それでも、一目見て分かる慰霊の場を荒らす、その行為がショックだったのだ。
所詮瓦礫の石を立てて花を供えただけに過ぎない。
しかし、二人にとってあの場所に込めた思いは計り知れない。
懺悔であり決別の場所、透哉とホタルにとって誰にも荒らされたくない聖域なのだ。
誰が、と犯人を探る一方で透哉は恐ろしいと思う。
子供が砂場の砂山を踏み潰すような気軽さで行った安易な悪戯ならまだいい。
しかし、もしも、あの石碑の意味と場所を理解して蛮行に及んだのだとしたら。その裏にある感情はどれほど強い物なのか。
透哉は食べた朝食を戻しそうになったのを押さえ、学園に登校するべく靴を履き替え、玄関を出た。
辺りには誰もおらず、寮の庭には透哉一人だった。
寮生活になってから透哉は早起きになった。理由は簡単で人混みを避けたかったから。食堂の利用は大体一番だし、寮を出るときも一人最初に出ることがほとんどだ。
こうして一人、静かな空気の中で朝日を浴びながら考えを巡らせるのが日課だった。
けれど、この日は違った。
寮の裏側から聞き慣れた声がした。
普段なら誰かの声が聞こえても学園へと向かうのだが、昨晩の出来事、今朝のホタルとの暗い会話が祟り、誰かと他愛もないやり取りをして気持ちを落ち着かせたい、そう思った。
学園に向いていた足を寮の裏に向け、しかし、透哉は足を止めた。
『クソ犬、お前、自分の正体を知りたいか?』
『僕の……正体?』
『そうだ。実はな、お前は犬じゃねーんだ』
そして、不意に耳に飛び込んできた衝撃的な会話に、思わず物陰に身を潜めた。
声の主は間違いなく豪々吾と松風。
盗み聞きに抵抗はあったが、昨晩豪々吾とあんな話しをした矢先である。透哉が慎重になるのは必然だった。
(一体何を言うつもりだ? まさか、魔人であることを突きつける気か!?)
透哉が早合点していただけで豪々吾はやはり知っていたのだ。豪々吾を一般の生徒と甘く見ていたのかもしれない。
でも、それだとしたら松風を取り巻く環境、魔人蔑視への理解が及んでいないとしか思えない。
矢場が自分にしたように、なんとしても阻む必要があった。
『お前は――馬だっ!!!』
『うーまぁ?』
『そうだ! そうすることで七夕祭にも参加できる!』
――は?
豪々吾の暴露を阻止するために飛び出した透哉だったが、話しの急な脱線に足がもつれ、転がりながら二人の前に滑り出した。
「おうおう、ブラザー!? 朝からヘッドスライディングとは健康的だなぁ!?」
「どしたん、御波?」
うつ伏せに転がる透哉の頭上から、豪々吾の快活な笑い声とぽかんとした松風の声が振ってきた。
「はははっ、何やってんだろうな俺……」
勘違いと早合点で飛び出した透哉は無様な姿を自嘲し、溜息を漏らした。
目にした物、それは茶色い勇壮……改め、愉快な紙製の馬鎧を装着した松風犬太郎の姿だった。
それは昨晩透哉が床についた後に豪々吾がダンボール箱で拵えた物だった。
単純に切って貼っただけの品ではなく、部分的にダンボールを重ねることで立体感を出し、マジックで細部の装飾を表現された一晩の間に生み出されたとは思えない匠の逸品である。
鞍の代わりに小さめのクッションが松風の小さな背中にちょこんと乗っている。
透哉的には色々言いたいことはあったが、立ち聞きしていた後ろめたさもあって余り強く言えない。
一ミリでもいいから昨晩の真面目な豪々吾に帰ってきて欲しいと思う透哉だった。頭を抱える透哉をよそに、豪々吾は松風の背に跨がる。
傍目には子供用の自転車に乗っているようなアンバランスな光景。明らかな過積載である。
しかし、明らかな体格差にも松風に動じる様子はない。
それは魔人としての本質である強化された肉体が松風にも備わっているという裏付けである。自然と神妙な顔つきになっている透哉とは裏腹に、松風の顔はどこか誇らしげである。
本当の馬になりきっているのか、足を真っ直ぐ伸ばして体高を限界まで上げ「ぶるるっ」とそれっぽく鳴きながら真っ直ぐ前を向いている。
その姿は戦地へ赴く勇将を運ぶ名馬のような出で立ち(本人的には)である。
「行くぜ松風! 突撃ィ!!!」
「ひひーん! アニキッ!」
胡散臭い嘶きを上げ、松風が力強い出走をみせ――
「何を朝から騒いどんじゃあ! バカどもぉ!」
――ることはなく、寮母剛田ケムリのドロップキックの直撃を食らい三秒で落馬した。
その後、ケムリの手によってダンボール馬鎧はむしり取られてしまったが、豪々吾は気をよくした松風に騎乗したまま学園に向かってしまった。
結局何だったのか。
珍事の傍観者として取り残された透哉は一人と一匹が去った方向をぼんやりと眺めていた。
その肩を不意に誰かが掴んだ。急に現実に引き戻され、誰だろう? 振り返ると恐ろしい剣幕のケムリの顔があった。
「御波、お前夜中にどこか行ってたか?」
「え、」
突然のケムリの問いに透哉は凍り付き、鞄を落とした。
「やっぱりそうか」
「見ていたのか?」
「まぁ、見つけたのはたまたま。寮から外に出て行く姿が見えたから」
深夜の二時を回っていたから辺りは真っ暗だったはず。玄関や門の前に明かりはあるがとても判別できるとは思えない。今更誤魔化すつもりはないが種ぐらいは知っておきたかった。
「よく俺だって分かったな」
「誰かは分からなかった。御波お前、律儀に玄関で靴を履き替えて出て行っただろ?」
「あー、」
透哉は間延びした声を出しながら納得した。ケムリは寮の敷地内から脱走する人影を目撃したが、正体は判別できなかった。だからその特定のために靴箱に手がかりを求めた。
そして、その中で唯一靴が入れ替わっていたのが透哉だったというわけだ。
種としては何ら不思議ではない。
「別に責めているわけじゃねーよ。俺自身、似た経験があるから。ただ、何かあったときに管理責任を問われるんでな」
ケムリは吸い殻を携帯灰皿に押し込むと新たな煙草に火を灯す。
「答えないと学園に報告されるのか?」
「具体的なことは言わなくてもいい。そうだな、危ないことしてないなら今回は不問にしてやる」
「危ないことはしていない。少し考えごとがしたくなって一人で散歩しただけだ」
ウソは言っていない。
実際妙なモヤモヤを抑えられなくなって出かけたのは事実だ。散歩と呼べるほど穏やかではなかったが。
「なら問題ねーな」
「信じてくれるのか?」
「ああ。第一、発覚を恐れる周到なヤツが靴を履き替えるわけないだろ? ばれたくなけりゃ他に靴を用意して部屋から直に脱走するだろ?」
「確かに」
「衝動的で、初犯。実害がないなら咎める理由はないっ! 心配だけはかけんなよ?」
「恩に着る。じゃあ、学園に行ってくる」
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